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春の山道や公園で、小さな白い花が穂のように集まって咲いている木を見かけて、「白いブラシのような花をつけるこの桜は、何という名前なんだろう」と気になることはありませんか。花びらを広げる桜とは姿が違うので、同じ桜のなかまと聞くと意外ですよね。
先に結論をひとつ。どちらも小さな白い花が穂のように集まって咲く桜のなかまで、見分けの手がかりは花の穂のつけ根です。ウワミズザクラは穂のつけ根に葉がつき、イヌザクラは穂のつけ根に葉がつかないと言われます。この記事では、見る所を順番に絞っていきます。
ケース別に読む:早見表を見たい人|穂のつけ根で見分けたい人|穂が見えず迷う人|山や公園で見る人|実や大きな木が気になる人
見分けの早見表——花の穂のつけ根・咲く時期・見かける場所
イヌザクラとウワミズザクラを見分ける時は、「花の穂のつけ根」を先に見るのが近道です。そのうえで、「咲く時期」「見かける場所」も合わせて見ていきます。
| 見る所 | ウワミズザクラ | イヌザクラ |
|---|---|---|
| 花 | 小さな白い花が穂のように集まる | 小さな白い花が穂のように集まる |
| 穂のつけ根 | 葉がつくと言われる | 葉がつかないと言われる |
| 咲く時期の目安 | 春 | 春 |
| 見かける場所 | 地域で違うと言われる | 地域で違うと言われる |
| 樹皮 | 補助として図鑑の写真と見比べる | 補助として図鑑の写真と見比べる |
表のとおり、花だけを見るとどちらも似ています。ですから、穂のつけ根に葉があるかどうかが、いちばんわかりやすい分かれ目になります。
穂のつけ根を見る——葉がつくか、つかないか
花の穂を1本つまんで見るのではなく、枝に咲いた穂を、離れた所から見てください。穂のすぐ根もとに小さな葉が出ていれば、ウワミズザクラの手がかりになります。反対に、穂が枝から直接のびていて、つけ根に葉が見当たらなければ、イヌザクラかもしれません。
見る順番は、次のとおりです。
- 白い花が穂のように集まっているかを確かめます。桜のなかまの手がかりです
- 穂のつけ根に葉があるかを見ます。あればウワミズザクラの手がかりです
- つけ根に葉がなければ、イヌザクラかもしれません。ほかの穂でも確かめます
- 穂がいくつか見えるなら、何本かを見比べてから決めます
- 決められなければ、写真に残して図鑑と見比べます
穂が高い所にしかない時は、無理に枝を引き寄せたり、木に登ったりしないでください。足元から見える範囲で、写真を拡大して確かめるのが安全です。
花が咲いている時期は短いと感じる人もいるかもしれません。見られる時期は、地域や年で前後すると言われます。「去年はこの日に咲いていた」という記憶に頼らず、近くの自然観察の案内で、今年の様子を確かめてから出かけると、空振りが減ります。
穂が見えない時は——葉と樹皮を写真に残す
花の時期を過ぎると、穂が見えなくなります。そんな時は、葉の様子や木の全体の写真を撮って、図鑑と見比べるのが確かです。樹皮の模様や色は、木の年齢や場所でも見え方が変わります。ですから、花や葉と合わせて見る補助にとどめてください。
シウリザクラも、似た白い穂の花をつける桜として名前があがります。寒い地域の山で見られると言われます。ただ、見られる地域は限られるので、お住まいの地域で出会う機会があるかどうかは、近くの自然観察の案内や、自治体・環境省のページで確かめられます。
どうしても決められない時は、無理に名前をつけなくて大丈夫です。「白い穂の花の桜」とメモしておくだけでも、次に見る時の手がかりになります。
山や公園で見る時の決まり——枝を折らない・花を摘まない
白い穂の花は、近くで見ると小さな花が細かく集まっていて、つい手を伸ばしたくなりますよね。ただ、木にも人にもやさしい見方があります。
- 枝を折らない・花を摘まない。草木を持ち帰ることもしません
- 登山道から外れない。木に近づこうと斜面や草むらへ入ると、足元がくずれることがあります
- 私有地や立入禁止の場所には入らない。公園や保護された場所は、現地の決まりに従います
- 犬は短いリードで。子どもは大人と一緒に歩きます
花の穂を写真に撮るなら、穂のつけ根が写るように、少し引いた写真と、少しアップの写真を撮っておきましょう。撮った場所と日付をメモしておくと、あとで見比べる時に役立ちます。同じ木を季節ごとに撮っておくと、花の時期と葉の時期を見比べられて、名前を確かめる材料が増えます。
サクラのなかまのほかの見分けは、ヤマザクラとソメイヨシノの違いや、オオヤマザクラとヤマザクラの違いでも整理しています。山で見かける別の木の見分けはクロモジとシロモジの違いが参考になります。
実と大きな木のこと——口に入れない・自分で切らない
花のあとにつく実が気になる人もいるかもしれません。でも、実・葉・花・若芽は、口に入れないでください。子どもやペットが、拾って口に入れないよう、目を離さないことも大切です。
公園や山の木は、見て楽しむものです。食べ物や薬としての使い方の話を見かけても、むやみに試さないでください。気になる時は、図鑑の説明や自治体の案内を見るだけにしておきましょう。
また、庭や敷地にある木が大きくなって困る時は、枝や幹を自分で切ろうとせず、造園業者や自治体の窓口に相談してください。高い所の作業は転落の危険があります。手の届く範囲を超える枝は、業者に任せるのが安全です。
ゆきこ( ゚Д゚)『白い穂の花は、見つけた時に「あ、桜なんだ」と思える、ちょっと不思議な木ですよね。名前は急がなくても、花を眺めるだけでも楽しいと思います』
💡 この困りごとへの提案
名前をゆっくり確かめたい時は、花の穂と葉で見わけられる樹木図鑑があると、帰ってから見比べやすくなります。山には持ちこまず、写真を撮って家で開く使い方でも大丈夫です。
よくある疑問——穂のつけ根に葉があればウワミズザクラ?
Q. 白いブラシのような花の桜は、どれ?
白い小さな花が穂のように集まる桜のなかまには、ウワミズザクラとイヌザクラがあります。穂のつけ根の葉を見ると分けやすくなります。
Q. 穂のつけ根に葉があればウワミズザクラ?
手がかりになります。ただ、穂が1本だけだと決めにくいので、何本か見比べ、写真に残して図鑑と見比べてください。
Q. 咲く時期で見分けられる?
どちらも春に咲くと言われ、時期だけでは決めにくいです。見られる地域や時期は場所で違うので、近くの自然観察の案内を見てください。
Q. 樹皮でも見分けられる?
樹皮は、木の年齢や場所で見え方が変わるので、補助として使います。花や葉と合わせて見てください。
Q. 花のあとの実は食べられる?
実や葉、花を口に入れないでください。観察は見るだけにしておきます。
あわせて読みたい
サクラのなかまの見分けはヤマザクラとソメイヨシノの違い、花の色と大きさで迷う時はオオヤマザクラとヤマザクラの違いで整理しています。自転車で観察に出かける人は、ブレーキの手入れが気になる時に自転車のブレーキが動かない・戻らない時に見る場所もあわせて読んでみてください。
まとめ:穂のつけ根に葉があるかを見る。実は口に入れず、枝も折らない
- 白い穂の花は、穂のつけ根の葉を見るのが近道です
- ウワミズザクラはつけ根に葉がつき、イヌザクラはつかないと言われます
- 穂が見えない時は葉と樹皮を写真に残して、図鑑と見比べます
- 決められない時は決めなくてかまいません。メモだけでも手がかりになります
- 実や葉を口に入れず、枝を折らず、大きな木は自分で切りません
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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