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池や田んぼのそばで、細長い虫を見かけて「カマキリ?」と思うことがありますよね。名前に「カマキリ」とつくので、水の中にいるカマキリなのかな、と迷うのも自然なことです。
先に結論をひとつ。ミズカマキリは名前にカマキリとつきますが、カマキリのなかまではなく、池や田んぼにすむ水の虫で、カメムシのなかまとされています。前脚がかまのような形をしていることから、この名前がついたと言われます。いちばんの目印は、おしりの長い管を水面に出して息をすることです。順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:違いを知りたい人|管が気になる人|水辺で見たい人|決められない人
見分けの早見表——すむ場所・息のしかた・分類
名前がそっくりなので、まずは違いを表で並べます。見た目の細かい特徴よりも、どこにいるかとどうやって息をするかを見るほうが、迷いにくくなります。
| 見る点 | ミズカマキリ | カマキリ |
|---|---|---|
| すむ場所 | 池や田んぼなどの水の中 | 草や木の上など、陸の上 |
| 息のしかた | おしりの長い管を水面に出して息をする | 空気の中で息をする(長い管はない) |
| 前脚 | かまのような形 | かまのような形(ここはよく似ている) |
| 分類 | カメムシのなかまとされる | カマキリのなかま |
| 見つけたら | 水に手を入れず、離れて見る | 素手でつかまず、離れて見る |
前脚だけを見ると、どちらもかまの形で、よく似ています。だから、脚で決めようとすると迷いやすいんです。名前のカマキリは、この前脚の形から来ていると言われます。
そこで、迷った時はまず場所です。水の中や水面にいたならミズカマキリの可能性があります。草の上や木の枝にいたなら、カマキリのなかまと考えると筋が通ります。ただ、水辺の草の上にカマキリがいることもあるので、場所だけで決めず、次の章の「息のしかた」も合わせて見てください。
よくある勘違いが2つあります。ひとつは、水辺の草の上にいるカマキリを「水の虫」と思ってしまうこと。もうひとつは、水の中の細長い虫を、見た目だけで「カマキリが泳いでいる」と思ってしまうことです。どちらも、場所と息のしかたを見れば整理できます。名前が似ているぶん、思いこみが入りやすいので、名前ではなく、いる場所とおしりの先で考えるようにしてみてください。
おしりの長い管——水の中の暮らしのしるし
ミズカマキリは、水の中にすんでいても、息をするために空気が必要です。そのために、おしりの長い管を水面に出して息をするのが特徴とされています。名前の由来とは別に、この管が「水の虫」のしるしになります。
カマキリには、この長い管がありません。頭は三角形で、草や木の上で獲物を待つ姿がよく知られています。水面から管を出している虫を見つけたら、ミズカマキリを疑ってみてください。
遠くから見て管がはっきりしない時は、無理に近づく必要はありません。次のように、離れたまま確かめる方法があります。
- 写真に撮る。あとで拡大して、おしりの先を見ます
- 体の向きと場所を覚えておく。水の中か、水面か、草の上かをメモしておきます
- 図鑑と見比べる。載っている写真で、管の有無を確かめます
水辺で観察する時の決まり——池や田んぼは危険がいっぱい
ミズカマキリを見られるのは池や田んぼ、水路のような水のある場所です。虫の観察は楽しいのですが、水辺には、虫とは別の危険があります。観察する前に、守ってほしい決まりを確認しておきましょう。
- 柵の外に出ない。柵のある場所は、そこから先は入らない合図です
- 足元に気をつける。水辺の地面はぬれていて、滑りやすくなっています
- 子どもは大人と一緒に。水辺では、子どもから目を離さないでください
- 水に手を入れない。虫を取ろうとして、身を乗り出すのは危険です
- 田んぼに入らない。田んぼは持ち主のいる場所で、作物も育っています
- 犬は放さない。犬を連れている時は、リードをつけたままにします
池やため池、水路の中には、深さの分からない場所もあります。のぞきこむような姿勢は、バランスをくずしやすいので避けましょう。観察は、水辺から少し離れた場所に立って、目で見るのが基本です。
雨のあとは、地面がぬかるんだり、水かさが増えたりしていることがあります。足元の様子がいつもと違うと感じたら、その日は観察をやめる勇気も大切です。虫はまた別の日に見られますが、けがはやり直せません。
服装は、動きやすくて、滑りにくい靴が向いています。帽子をかぶって、水分も忘れずに持っていきましょう。観察が終わって水辺を離れたら、手を洗うのも忘れないでください。
ゆきこ( ゚Д゚)『水辺は、虫を見る前に自分の足元を見るのがいちばんですよね。子どもがいる時は、観察より安全を先に考えたいと思います』
つかまない・持ち帰らない——迷った時は決めなくていい
ミズカマキリは、素手でつかまないでください。刺すことがあると言われているからです。つかまえるために水に手を入れることも、先ほどの決まりで避けたい行動です。
見つけた虫は、持ち帰らないでください。水の中の生き物は、見つけた場所でそっとしておくのがいちばん安心です。観察が終わったら、いた場所にそのまま残してきましょう。
水草や水辺の植物に、卵や幼虫らしい物がついているのを見つけることもあるかもしれません。その場合も、触らず、持ち帰らずに、そのままにします。
どちらか決められない時は、無理に決めなくて大丈夫です。見た場所、おしりの先、前脚の形を写真に残して、あとで図鑑と見比べてみてください。名前を調べる時間も、観察の楽しみのひとつです。
写真に残す時は、次の4つを意識すると、あとで見比べやすくなります。
- 全体が写るように撮る。体の長さと形が分かります
- おしりの先も写す。長い管があるかどうかの手がかりになります
- 周りの様子も入れる。水の中か、水面か、草の上かが分かります
- 撮った場所と日を残す。図鑑に書かれた「見られる場所」と照らし合わせられます
水面は光を反射するので、画面が白っぽくなりやすいです。向きを少し変えて撮り直すと、虫の形がはっきり写ります。撮影のために身を乗り出す必要はありません。ズームを使って、安全な位置から撮ってください。
写真を図鑑と並べて「やっぱりよく分からない」となっても、それは失敗ではありません。似た虫は多く、写真だけで決められないこともあります。そんな時は、名前を無理に決めず、「水の中にいた細長い虫」のまま覚えておくだけで大丈夫です。
家の中で虫を見つけて困った時の外へ出す手順は、アオマツムシが家の中にいる時の外への出し方に書いています。素手でつかまずに外へ出す、という考え方は、虫全般で共通です。
💡 この困りごとへの提案
名前を調べたい時は、水辺の虫も載っている昆虫図鑑が手元にあると、見比べやすくなります。写真が大きい物だと、おしりの先の特徴も確かめやすいです。
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水辺や公園に敷いたシートが黒ずんだ時はレジャーシートに黒い点々、素材で違うカビの落とし方が参考になります。水辺へ釣りに出かける人は、竿のトラブルをまとめた釣竿が抜けない時の外し方もどうぞ。
まとめ:場所と息のしかたを見て、水辺では安全を先に
- ミズカマキリはカマキリのなかまではない。池や田んぼにすむ水の虫です
- 目印はおしりの長い管。水面に出して息をします
- 前脚の形はよく似ている。脚よりも、場所と管を見ます
- 水辺は柵の外に出ない。子どもは大人と一緒、水に手を入れません
- つかまず持ち帰らない。迷ったら写真を撮って図鑑で見比べます
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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