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机の上から充電器がコロンと落ちた。フローリングに「ガツン」と鈍い音。拾ってみると見た目はきれいで、差してみたら充電も始まる。でも「これ、このまま使って大丈夫なのかな」がずっと頭の片隅に残る。うちは子どもが2人いるので、充電器が床に落ちる回数は数えるのをやめました。
先に結論を1つ。落とした充電器は「壊れたかどうか」ではなく「異常のサインが1つでもあるかどうか」で判断してください。外装の割れ、プラグの曲がり、振った時のカタカタ音、充電中の異常な熱。この4点を見て、1つでも当てはまれば使わない。全部なければ、最初は目の届く所で様子を見ながら使う。そう覚えておくと迷いません。
充電器は熱や電気に関わる道具なので、「落としたら必ず発火する」とも「見た目が無事なら必ず安全」とも、私は言えません。この記事では、自分で確かめられる範囲と、迷ったらどうするか、モバイルバッテリーだけは別格に注意してほしい理由まで、順番に見ていきましょう。
充電器を落としたら危険?——先に答え:確かめてから使う
充電器(ACアダプター)は、コンセントの電気をスマホに合わせた低い電圧に変える小さな機械です。中には基板と部品がぎゅっと詰まっていて、外装のプラスチックで守られています。床に1回落としたくらいで中が壊れることは多くない、というのが実感ですが、それは「多くない」であって「ない」ではないんですよね。
落とした時に起きうることは、大きく3つ。
- 外装が割れる・ヒビが入る——中の基板に指や金属が触れる隙間ができる。これは見た目で分かります
- プラグ(コンセントに差す金属の板)が曲がる——差した時にコンセント側で接触が甘くなり、その部分が熱を持ちやすくなる
- 中の部品が外れる・ハンダにヒビが入る——外からは見えない。振るとカタカタいう、充電中にいつもより熱い、充電が始まったり止まったりする、といった形で現れます
「アダプターを落としたらどうなる?」の答えは、この3つのどれかが起きているかもしれないし、何も起きていないかもしれない。だから確かめる。それが答えなんです。
落とした後に確かめる4点——外装の割れ・プラグの曲がり・カタカタ音・熱
コンセントに差す前に、手に取って見るのが3点。差してから見るのが1点です。濡れた手では触らない、これだけ先に。
- 外装の割れ・ヒビ・すき間——明るい所で全体をぐるっと見る。角が欠けていないか、合わせ目が浮いていないか、ヒビが入っていないか。少しでも割れていたら、ここで終わり。使いません。中が見えるほどの割れは、触れるだけでも危ないので、そのまま袋に入れて回収へ
- プラグの曲がり——2枚の金属の板が平行に真っすぐ立っているか。片方が斜めになっている、根元がグラつく、板の根元のプラスチックが割れている、のどれかなら使いません。曲がったプラグをペンチで戻して使うのはやめてください。根元が弱っていて、差した後に折れると危険です。折りたたみ式のプラグなら、カチッと止まる位置で固定されるかも確かめて
- 振った時のカタカタ音——耳の近くで軽く振る。中で何かが転がる音、コロコロ・カタカタという音がしたら、部品が外れています。使いません
- 充電中の熱——上の3つが全部なければ、コンセントに差してスマホをつなぎ、10〜15分してから手で触る。急速充電中の充電器は、ほんのり温かい〜「けっこう温かい」くらいは普通です。でも、落とす前より明らかに熱い、触っていられない、焦げたようなにおいがするなら、すぐ抜いて使いません
熱の感じ方は人によって違うので、「何度なら大丈夫」とは言い切れません。目安として、手のひらで触り続けられる温かさなら様子見、反射的に手を離すほどなら異常、と覚えておくと迷いません。充電器の熱については、どこまでが正常でどこからが心配かを充電器が熱い時は大丈夫かで詳しく書いています。
使うのをやめるサイン——「発火する?」「その前兆は?」への答え
「落とした充電器は発火するのか」——これは、はい・いいえで答えられる質問ではありません。ただ、使い続けてはいけないサインは共通しています。1つでも当てはまれば、抜いて、使わない。それで守れる範囲は大きいんです。
- 焦げたような、プラスチックが溶けたようなにおい
- 外装の一部が変色している・柔らかくなっている・膨らんでいる
- 差した時にパチッと火花が出た、またはブレーカーが落ちた
- コンセント側が熱い(充電器本体ではなくコンセントが熱いのは、プラグの接触が悪いか配線側の問題。どちらにしても使わない)
- 充電が始まったり止まったりを繰り返す、いつもよりはっきり遅い
- いつもと違うジー・ジリジリという音が大きく出る(小さなコイルの音は多くの充電器で普通に出ますが、落とした後に新たに、または大きくなった場合は注意)
これらは「発火の前兆」と呼ばれることもありますが、正確には「異常が起きているサイン」で、その先に何が起きるかは分かりません。分からないからこそ、迷ったら使わない。千円〜数千円の充電器のために、寝ている間の不安を抱える必要はないですよね。
異常がなさそうな時の使い方——最初は目の届く所で
4点を確かめて何もなかった。それなら使ってかまいません。ただし、最初の数回だけは少し気を付けます。
- 最初の充電は、自分が起きていて目の届く所で。寝ている間や外出中の充電は、数回問題なく使えてから
- 布の上・布団の中・クッションの下では充電しない。熱がこもります。これは落とす前からの基本ですが、落とした後は特に
- 充電中に一度、触って熱を確かめる。いつもの温かさと違わないか
- 充電の速さがいつも通りか見る。明らかに遅くなった、途切れる、なら中で何かが起きている合図
- 心配が消えなければ、買い替えてしまうのが一番の安心。予備が1つあると、こういう時に気持ちが楽です
買い替える時は、PSEマーク(電気製品の安全基準を満たした表示)があるものを。名の知れたメーカーである必要はありませんが、極端に安くて表示のないものは避けたい、と覚えておくと迷いません。
モバイルバッテリーを落とした時は別格——へこみと膨らみを見る
ここだけは、少し強めに言わせてください。モバイルバッテリーを落とした時は、充電器とは扱いが違います。中に大きなリチウムイオン電池が入っていて、これは衝撃で内部が傷むと、時間差で膨らんだり熱を持つことがあるからです。
- 落とした直後は、外装のへこみ・ヒビ・角のつぶれを見る。へこみがあるなら、中の電池も押されている可能性があります。使わない
- その日から数日は、膨らんでいないか見る。平らな机に置いてガタつく、外装の合わせ目が浮いてくる、ケースに入らなくなる、が膨らみのサイン
- 充電中・使用中に、いつもより熱い、においがするなら、すぐにやめる
- 膨らんだものは、充電しない・穴を開けない・つぶさない・燃えるゴミに出さない。自治体のリチウムイオン電池の回収か、家電量販店の回収箱へ
「落としたけど動くから」で使い続けたモバイルバッテリーの事故は、ニュースでも見かけますよね。落として少しでもへこんだら、動いても手放す。分解して中を確かめようとするのもやめてください。中身がどういうものかはモバイルバッテリーの分解の話で書いています。
使わないと決めた充電器の捨て方
「使わない」と決めたら、そのへんに置いておかず、早めに手放します。放置すると、家族が知らずに使ってしまうのが一番怖い。
- 充電器(ACアダプター)——多くの自治体で小型家電回収の対象。役所やスーパー、家電量販店に回収ボックスがあることが多いです。自治体によっては「不燃ごみ」の指定もあるので、お住まいの分別を確認
- モバイルバッテリー——燃えるゴミ・不燃ごみに出さない。リチウムイオン電池の回収(自治体の指定か、家電量販店の回収箱)へ。端子部分にビニールテープを貼ってから
- ケーブル——小型家電回収か、自治体の指定に従って
- 捨てるまでの間は、「使わない」と書いた紙を巻いて、子どもの手の届かない所に。うちはこれで一度、夫が使いかけたのを防ぎました
ゆきこ( ゚Д゚)『次男が机から落とした充電器、見た目は無事で充電も始まった。でも念のため振ったら、中でコロコロ。開けて確かめたい気持ちをこらえて、回収ボックスへ。たかが千円、と自分に言いました。寝ている間の心配の方が高い』
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同じ「落とした」シリーズで、乾電池を落とした時の確認とハンディファンを落とした時の確認もまとめています。充電器の熱そのものが心配な時は充電器が熱い時は大丈夫かを。
まとめ:4点を確かめて、1つでも当てはまれば使わない
- 使う前に外装の割れ・プラグの曲がり・カタカタ音・充電中の熱の4点を確かめる
- 1つでも当てはまれば抜いて使わない。曲がったプラグを戻して使うのもNG
- 異常がなければ最初は目の届く所で、布の上では充電しない
- 焦げたにおい・変色・火花・コンセント側の熱は、すぐやめるサイン
- モバイルバッテリーは別格。へこみ・膨らみがあれば動いても手放す。回収へ
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



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