カミソリの毛詰まりの取り方——叩くのは逆効果。裏から流すコツ、詰まりにくい剃り方、切れ味復活の裏ワザの本当のところ、洗い方と乾かし方で寿命が変わる話

美容

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足を剃っている途中で、刃の間に毛がびっしり。お湯をかけても、そのまま流れていってくれない。だんだんイライラしてきて、洗面台のふちでコンコンと叩いたことのある方、けっこう多いのではないでしょうか。そのあと剃ったら妙に引っかかるようになった、という経験まで含めて。

先に結論をひとつ。詰まった毛は「刃の裏側から」流すと、驚くほどあっさり落ちます。表からいくら水を当てても、毛は刃と刃のすきまに押し込まれるだけ。向きをひっくり返すだけで解決するんです。そして叩くのは、刃の先が欠ける原因になるので、できればやめてほしい方法でもあります。

詰まりの取り方から、そもそも詰まらせない剃り方、そして「切れ味が復活する」とよく言われる裏ワザの本当のところまで、順番に見ていきましょう。

毛詰まりは「裏から流す」が正解——表から当てても押し込むだけ

カミソリの刃は、細い刃が何枚か重なった構造になっています。剃った毛は、刃の表側から入って、すきまにたまっていく。つまり毛が入ってきた向きと逆から水を当てれば、来た道を戻って出ていくわけです。

  1. ぬるま湯を出したまま、カミソリを裏返す。刃の背中側(肌に当たらない面)を上に向けて、そこに勢いよく水を当てます。ヘッドが動くタイプなら、角度を変えながら数秒
  2. お湯の温度は40度くらい。冷たい水より、少し温かいほうが皮脂や剃るための泡がゆるんで落ちやすいです。ただし熱湯は避けて。プラスチックの部分が変形することがあります
  3. 水を張った洗面器の中で振る。流水で落ちない時はこれ。ぬるま湯をためた器の中でカミソリを左右にシャッと振ると、水流が刃の間を通って毛を押し出してくれます。最後にもう一度裏から流せば、たいていの詰まりはなくなります

叩くのは避けてください。洗面台のふちや浴槽のふちで衝撃を与えると、髪の毛より細い刃先が欠けたり、ほんのわずかに曲がったりします。目で見ても分からない程度の変形なのに、剃った時の引っかかりや肌のヒリつきになって返ってくるんです。「叩いたら切れ味が落ちた気がする」は、気のせいではありません。

それでも取れない時——古歯ブラシは「背中側から」そっと

乾いてこびりついてしまった毛や、剃るためのクリームが固まった物は、水だけでは動かないことがあります。その時だけ道具を使いますが、刃に直接当てないのが鉄則です。

  • 使い終わった歯ブラシを、刃の背中側から。毛先を刃の側面や背中に当てて、外へ押し出す方向に動かします。刃の先端に真正面から当てると、それこそ刃を傷めます
  • ぬるま湯にしばらく浸ける。固まったクリームは、5分ほど浸けておくとふやけて流れます
  • ティッシュや布でぬぐわない。刃に沿って拭くと繊維がからまりますし、何より指を切ります。素手で刃をこすらないでください
  • 爪や指で毛をつまみ出さない。見えている毛をつまみたくなるのですが、刃はそのすぐ横にあります

作業する時は、カミソリを子どもの手の届かない所に置くのも忘れずに。洗面台に出しっぱなしにして席を立つと、小さな子は必ず触ります。

詰まりは裏から流す・叩かない/乾かして寿命を延ばす毛詰まりの取り方ぬるま湯を刃の裏から水を張った器で振る古歯ブラシは背中側から固まった汚れは浸ける叩くのはNG→刃が欠ける・歪む詰まりにくい剃り方泡やクリームを必ず使う3回に1回はすすぐ短くこまめに動かす力を入れず刃の重さで逆剃りを減らす長い毛は先に短く切れ味の裏ワザジーンズでこする→向きを誤ると逆効果アルミホイル→効果は限られる引っかかったら替え時研ぐより替えるほうが安全洗い方:裏からぬるま湯→水気をしっかり切る→カバーをして風通しのよい所へ浴室に置きっぱなしがサビの元。寿命はここで大きく変わります刃に指を当てない/肌の赤み・ヒリつき・出血が出たら中止/子どもの手の届かない所に

そもそも詰まらせない剃り方——毎回の小さな習慣で変わります

詰まってから取るより、詰まらないようにするほうがずっと楽なんですよね。ここは習慣の話です。

  • 剃るための泡やクリームを必ず使う。せっけんの泡でも構いません。何もつけずに剃ると、毛と皮脂が刃の間で固まりやすく、肌への負担も大きくなります
  • 2〜3回動かしたら、そのつどすすぐ。全部剃り終わってからまとめて洗うと、すきまに詰まった毛が乾いて固まります。動かす、すすぐ、動かす。このリズムにすると詰まりません
  • 一度に長く動かさない。ひとすじで足首からひざまで走らせると、その間の毛が全部刃に入ります。3〜5cmずつ、短く区切って
  • 力を入れない。押しつけても剃れる量は変わらず、肌を傷つけて刃も傷みます。刃の重さで滑らせるくらいがちょうどいいんです
  • 長く伸びた毛は先に短くしてから。久しぶりに剃る所は、はさみで軽く短くしておくと詰まりが激減します
  • 逆剃りを減らす。毛の流れに逆らうと深く剃れますが、詰まりやすく肌も荒れやすい。まず流れに沿って、足りない所だけ横から

それと、お風呂上がりや、蒸しタオルで温めたあとに剃ると毛がやわらかくなって、刃の負担が減ります。傷や湿疹、日焼けでヒリヒリしている所は剃らないでくださいね。

切れ味を復活させる裏ワザ——ジーンズやアルミホイルは本当?

「ジーンズの上でカミソリを20回こすると切れ味が戻る」「アルミホイルを剃ると研げる」。よく見かける方法ですよね。実際はどうなのか、正直なところをお話しします。

ジーンズでこする方法は、まったくの嘘というわけではありません。理屈としては、使ううちに刃先にできた細かい「めくれ」や、刃についた水分・皮脂の残りを、丈夫な布でならして整える、というもの。革砥(かわと)で刃物を整えるのと似た発想です。ただし大事なのがこする向き

  • 刃を「背中側へ引く」向きに動かすのがこの方法の前提です。刃の先が進む向き(剃る向き)でこすると、布を切りながら刃先を余計にめくってしまい、逆に切れ味を落とします
  • ジーンズは乾いた状態で、平らな所に置いて。カミソリは軽く当てる程度に。手はジーンズの上ではなく、動かす向きの反対側に置いてください
  • 効果が出るのは「少し引っかかるようになってきた」段階まで。刃こぼれした刃は戻りませんし、やりすぎも逆効果です

アルミホイルを剃る方法は、金属で刃先の汚れをこそげ落とす、という発想。ただ、アルミは刃より柔らかい金属なので、研げるというより「掃除」に近いです。刃の間にアルミのかけらが残ることもあるので、私はあまり積極的にはおすすめしていません。

包丁やはさみのように本格的に研ぐのは、カミソリの刃には向きません。刃が薄すぎるうえ、直接肌に当てる道具だからです。刃物を研ぐ話に興味がある方ははさみの研ぎ方のほうを見てみてください。カミソリについては「引っかかったら替える」がいちばん安全で、結局いちばん快適だと思っています。

洗い方と乾かし方——浴室に置きっぱなしが寿命を縮めます

実は切れ味を長持ちさせるいちばんの近道が、ここなんです。刃が切れなくなる原因は、すり減りだけでなくサビと、水分による刃先の劣化だから。

  1. 使い終わったら裏からぬるま湯で流す。毛と泡と皮脂を残さない。ここまでは詰まりの話と同じです
  2. 水気をしっかり切る。柄を持って、刃を下に向けて数回シャッと振る。タオルで刃を拭くのは禁物なので、振って落とすのが正解です
  3. カバーやキャップをつける。ほこりよけになりますし、うっかり触っても指を切りません
  4. 浴室から出して、風通しのよい所へ。ここが最大のポイント。浴室は一日中しめっているので、置きっぱなしにすると刃の根元からサビます
  5. 立てて乾かす。刃を上に向けて立てておくと、水が下に落ちて刃の間に残りません。カミソリ用のスタンドや、吸盤で壁につくホルダーが便利です

もし刃の根元がうっすら赤茶色くなっていたら、それはサビ。サビた刃は肌に当てないほうがよく、落とすより交換です。金属のサビ落としの考え方そのものに興味がある方は自転車のサビの落とし方にまとめていますが、カミソリだけは「落として使う」の対象外だと思っておいてください。

替え時のサイン——日数より「肌の感じ」で決める

「何回使ったら替える」「2週間で交換」といった目安はよく見かけますが、剃る面積も毛の量も人それぞれなので、日数で決めるより使った時の感覚で判断するほうが確実です。

  • 同じ所を2回も3回も往復しないと剃れない。これがいちばん分かりやすいサイン
  • 引っかかる感じ、毛を引っぱられる感じがある。切れずに毛を引き抜いていて、肌にはかなりの負担です
  • 剃ったあとに赤くなる、ヒリヒリする、ぶつぶつが出る。刃が原因のことがよくあります
  • 刃の根元にサビや黒ずみが見える。見えたら交換

そして剃っていて出血した、赤みや腫れが引かない、かゆみが続くという時は、その日はそこでやめてください。剃らずに休ませる日をつくるのも大事ですし、症状が長引くようなら皮膚科で診てもらうのがいちばん安心です。無理に続けていいことはひとつもありません。

ゆきこ( ゚Д゚)『洗面台のふちでコンコン叩いて詰まりを落としていた、という方は多いと思います。裏から水を当てるだけで済むと知ると、これまでの数年間はなんだったんだ、となりますよね。お風呂場に置きっぱなしをやめて乾く場所に移すだけで、同じカミソリが体感で倍もつ、という声もよく聞きます』

置き場所を変えるといっても、平置きすると刃が下向きになって水が残るんですよね。立てて乾かせるスタンドや、壁につけられるホルダーがあると、水が切れて風も通るので、それだけで持ちが変わります。子どもの手が届かない高さに付けられるかどうかも見ておきたいところです。


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「もう替え時かな」となったら、カミソリの捨て方と替刃の出し方へ。刃をむき出しのまま袋に入れないための包み方をまとめています。刃物を研ぐという話に興味があればはさみの研ぎ方、金属のサビが気になった方は自転車のサビの落とし方もどうぞ。

まとめ:裏から流して、叩かず、乾かす

  1. 詰まった毛は刃の裏側からぬるま湯。器の中で振るのも効きます
  2. 叩くのはやめる。刃が欠けて、引っかかりと肌荒れの原因に
  3. 詰まりにくい剃り方は泡を使う・こまめにすすぐ・力を入れない
  4. ジーンズの裏ワザは向きを間違えると逆効果。引っかかったら交換
  5. 浴室に置かず、立てて乾かす。赤みや出血が出たら中止して休ませる

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

カミソリの毛詰まりと切れ味の早見表:詰まった毛はぬるま湯を刃の裏側から当てて流すのが正解で、水を張った器の中で振るのも効き、乾いた汚れは古歯ブラシを刃の背中側から当てる。洗面台のふちで叩くのは刃が欠けたり歪んだりするので避ける。詰まりにくい剃り方は、泡やクリームを必ず使う、2から3回動かすたびにすすぐ、短く区切って動かす、力を入れず刃の重さで滑らせる、長い毛は先に短くする、逆剃りを減らす。切れ味の裏ワザは、ジーンズでこする方法は刃を背中側へ引く向きでないと逆効果、アルミホイルは掃除に近く効果は限られ、引っかかったら替え時。洗い方は裏からぬるま湯で流し、振って水気を切り、カバーをして浴室から出し、立てて風通しのよい所で乾かす。刃に指を当てない、素手で刃をこすらない、子どもの手の届かない所に置く、赤みやヒリつきや出血が出たら中止して長引くときは皮膚科へ

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