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バッグの中でポーチがつぶれて、開けたらアイシャドウが粉々。パレットの中も、ポーチの内側も、ブラシもみんな同じ色に。あの瞬間のがっかり、分かります。私は小学生の息子2人と出かけるとバッグを地面に置く回数が多くて、年に一度はやらかしています。
先に結論をひとつ。割れたアイシャドウは、粉が残っていれば固め直せます。使うのは消毒用エタノールと平らなもの、あとは一晩の時間だけ。ただ、ケースごと割れてしまった時、ブラシのキャップをなくした時、口紅が折れた時、ヘアスプレーが出なくなった時、それぞれに「家にあるもの」で乗り切る方法があるので、まとめて順番に見ていきましょう。
割れたアイシャドウは復活できる?——粉を集めてエタノールで固め直す
アイシャドウはもともと、粉を油分で軽く固めたもの。割れても粉の性質は変わっていないので、一度ゆるめて、押し固め直すことができます。
- 粉を全部ケースに戻す。ポーチにこぼれた分も、紙を折って集めて戻す。大きなかけらは、つまようじの背やスプーンで細かく砕いて粉にする。粒が残ると、固めた後にそこから欠けます
- 消毒用エタノールを数滴たらす。スポイトがなければ、綿棒に含ませて絞るように数滴。粉全体がしっとり湿る程度で、びちゃびちゃにしない。足りなければ1滴ずつ足す
- つまようじで混ぜて、ペースト状にする。色が均一になるまで、ケースの中で練る
- 上からラップかティッシュを乗せて、平らなもので押し固める。ケースの内寸に合うもの、たとえば硬貨やペットボトルのキャップの裏、小さなスプーンの背などで、中心から縁へ向かってぎゅっと押す。押しが弱いとまた割れやすいので、しっかりと
- ふたを開けたまま、一晩乾かす。エタノールが飛ぶまでは使わない。翌朝、表面が乾いて、指で軽くなでても粉が大量につかなければ完成です
ここで大事な注意をいくつか。エタノールは火気厳禁です。コンロやストーブ、たばこの火のそばでは絶対に作業しないでくださいね。窓を開けて換気しながら、子どもの手の届かない所で。それから、固め直した直後のシャドウを目に使わないこと。エタノールが残ったまま目のまわりに乗せると、しみたり赤くなったりします。しっかり乾いてから、目に近い所は最初は少なめに。
「固めるのが面倒」という時は、粉のまま使う手もあります。小さなジャーやクリームケースに粉を移して、ブラシでふわっと取る。ルースタイプのアイシャドウとして、そのまま使い切れますよ。
アイシャドウのケースが壊れた時の代用——クリームケース・ピルケース・空のパレット
中身は無事なのに、ふたのヒンジが折れた、鏡が割れた、ケースにひびが入った。こうなるとポーチの中で開いて大惨事になるので、器を替えるのがいちばん早いです。
- 100均のクリームケース(小分け容器)。丸型でねじぶたのものが、粉がこぼれず一番安心。固め直したシャドウも、粉のままのシャドウも入ります。透明なら中の色が見えて便利
- ピルケース。仕切りが複数あるので、色違いのシャドウを何色かまとめられる。ふたがパチッと閉まるタイプを選ぶと、開きにくい
- 使い切ったパレットの空き。中皿(金属の受け皿)ごと外せるタイプなら、古いパレットの空いた枠に移せます。中皿はドライヤーの温風で裏の接着をゆるめると外しやすい。熱くなるので指ではなく、つまようじや薄いヘラで持ち上げてくださいね
- マグネットシートで自作。100均のマグネットシートを名刺ケースやミントのケースの底に貼って、中皿の裏に薄い鉄板シールか小さな磁石を貼れば、自分だけのパレットに。磁石は小さな子の手の届かない所で扱ってください
どの器にするにしても、移す前に器をアルコールで拭いて乾かすと衛生的です。粉のまま入れる時は、綿棒やブラシが入る口の広さかどうかも確かめておくと使いやすいですよ。
メイクブラシのキャップをなくした時の代用
ブラシのキャップは本当によくなくします。キャップなしでポーチに入れると毛先が広がって、もとに戻りにくいので、何かで毛先を守るだけでも全然違います。
- ストローを切る。太めのストローを毛先より少し長く切って、毛先側からかぶせる。細いブラシならこれで十分。タピオカ用の太いストローだと、チークブラシにも使えます
- ペンやマーカーのキャップ。使い切ったペンのキャップがぴったりのことが多い。内側を拭いてから
- ラップを巻いて、輪ゴムで軽く留める。毛先の形に沿ってラップをふわっと巻き、柄の根元で輪ゴム。きつく縛ると毛がつぶれるので、ゆるく
- 100均のメッシュのブラシガード。網状のチューブで、毛先にかぶせて使うもの。通気するので洗った後の乾燥中にも使えて、毛先の形もきれいに整います。数本まとめて安いので、洗った日の型崩れ防止にも便利
どの方法でも、毛先が湿った状態でふたをしないのがコツ。密閉すると乾かず、においや雑菌の元になります。ブラシガードは何本かまとめて持っておくと、旅行のポーチにも入れられて楽ですよ。
口紅が折れた時のくっつけ方——断面を温めて、押し当てて、冷やす
繰り出しすぎて、ぽきっ。折れた口紅も、断面同士をくっつけ直せます。
- 容器側に残った口紅を、少しだけ繰り出す
- 折れた側の断面と、容器側の断面を、ドライヤーの温風で数秒ずつ温めて、表面だけ少し溶かす。ライターなどの火は使わないでください。溶けすぎるとだれるので、つやが出たらすぐ止める
- 折れた側を、向きを合わせてまっすぐ押し当てる。つなぎ目を、つまようじや綿棒の柄で軽くなでて整える
- キャップをせずに、冷蔵庫で20〜30分冷やして固める。固まったらキャップをして、しばらくは繰り出しを控えめに
つなぎ目は少し弱いままなので、以降は唇に強く押しつけず、リップブラシでとって塗ると、また折れにくいです。折れた欠片が小さい時は無理につながず、小さなクリームケースに入れてブラシで使うのが早いですよ。
ヘアスプレーが出ない時——詰まりか、ガス切れかを見分ける
ボタンを押してもシューと言わない、または出方が弱い時は、まず缶を軽く振ってみて、中身の音がするか確かめます。中身の音がするのに出ないなら、ノズル(噴射口)の詰まりが多いです。ノズルを外せるタイプなら外して、ぬるま湯につけたタオルで包んで温め、固まったスプレー液をふやかしてから、つまようじの先で穴の詰まりをそっと外します。ノズルが外れないタイプは、噴射口をぬるま湯で湿らせた綿棒で拭いて、詰まりをゆるめる。振っても中身の音がしない、押すとガスの音だけで液が出ないなら、それは中身切れかガス切れなので、直しようがありません。自治体の指示に従って処分しましょう。缶は絶対に火のそばや熱いお湯に入れて温めないでください。中の圧力が上がって破裂する危険があります。ぬるま湯で温めるのはノズルだけ、缶本体は室温のままで。
直したコスメの衛生と、あきらめる目安
応急処置で復活したコスメは、そのまま長く使いたくなりますが、目や唇に直接触れるものなので、少しだけ慎重に。
- 固め直したアイシャドウは、粉の状態で空気に触れる時間が長いぶん、早めに使い切るつもりで。においが変わった、表面に油が浮いてきた、色が変わった、は処分のサイン
- くっつけた口紅も同じ。においや質感が変わったら無理に使わない
- 目のまわりに赤み・かゆみ・腫れが出たら、そのコスメの使用をやめて皮膚科や眼科に相談してくださいね。私はエステティシャンで医師ではないので、肌の状態の判断は専門の先生に
- 器を替えたコスメは、元の使用期限が分からなくなりがち。ふたの裏に移した日をマスキングテープで書いておくと安心です
「もう使わないかな」と思ったら、コスメの捨て方はアイシャドウや口紅の捨て方にまとめています。
ゆきこ( ゚Д゚)『次男がバッグをブランコの前に投げて、お気に入りのアイシャドウが粉になった日は、さすがに声が出ました。でも固め直したら普通に使えて、むしろ子どもが「お母さん、直せるの?すごい」と言ってくれたので、まあいいか、と。以来、ポーチの中の割れそうなものは全部クリームケースに移してあります』
この記事の応急処置で共通して活躍するのが、小分け用のクリームケース。固め直したシャドウも、粉のままのシャドウも、折れた口紅の欠片も入ります。100均や通販で数百円なので、ポーチに1つ入れておくと、出先で割れても慌てません。
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「壊れたけど捨てたくない」ものの直し方は、ほかにも書いています。マグカップの取っ手が取れた時の修理、ファスナーのスライダーが折れた時の交換。綿棒を切らした時の綿棒の代用も、今回の作業とセットでどうぞ。
まとめ:割れても折れても、家にあるもので戻せる
- 割れたアイシャドウは粉を集めてエタノール数滴、押し固めて一晩乾かす
- エタノールは火気厳禁・換気・乾くまで目に使わない
- ケースの代用はクリームケース・ピルケース・空パレット。拭いてから移す
- ブラシキャップはストロー・ペンのキャップ・メッシュのブラシガード
- 口紅は断面を温風で温めて押し当て冷やす。スプレー缶は温めない
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手順を1枚にまとめました。


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