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黒い頭の小さな鳥が、枝から枝へ軽やかに移っていく。「コガラ?ハシブトガラ?」と迷う人は多いですよね。図鑑を開いても、2種はそっくりに描かれていて、見た目だけでは決めきれません。
先に結論をひとつ。2種は見た目がとても似ていて、羽の色だけで見分けるのはむずかしいと言われます。手がかりになるのは、見かける地域と鳴き声。迷ったら、決めなくて大丈夫です。ハシブトガラは北海道で見られる鳥、コガラは本州などの山地で見かけやすいと言われます。順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:見かけた場所で考えたい人|見た目で迷う人|胸に黒い帯があった人|観察の決まりを知りたい人|記録を残したい人
場所が最初の手がかり——北海道か、本州などの山地か
2種を分けるうえで、まず頼りになるのは見かけた場所です。ハシブトガラは北海道で見られる鳥、コガラは本州などの山地で見かけやすいと言われます。つまり、本州の山で見かけた黒い頭の小鳥なら、コガラの可能性が高めです。
ただ、北海道ではどちらの鳥にも出会うことがあると言われます。北海道で見たからといって、ハシブトガラと決めつけないでください。場所は手がかりで、答えではありません。
山や林で見る小さな鳥は、枝先や葉の陰をすばやく動き回ります。止まった一瞬に、全体の様子を目に焼きつけるつもりで見ると、あとで思い出しやすくなります。じっと待って、動きが止まる時を狙うほうが、追いかけるより見やすいものです。
手がかりとして覚えておくと便利なのは、次の3つです。
- 見かけた場所。北海道か、本州などの山地か。山地や林など、まわりの様子も思い出します
- 見かけた季節。春か夏か秋か冬か。大まかで大丈夫です
- 鳴き声。聞こえたかどうか。鳴き声は聞き分けのヒントになると言われます
見た目はほとんど同じ——頭の黒・のどの黒・くちばし
見た目の違いを、表にまとめます。
| 見る所 | コガラ | ハシブトガラ |
|---|---|---|
| 見られる地域 | 本州などの山地で見かけやすい | 北海道で見られる |
| 頭の黒 | わずかな違いがあると言われる。写真では判断がむずかしい | |
| のどの黒 | わずかな違いがあると言われる。見る角度でも変わる | |
| くちばしの太さ | わずかな違いと言われる。決め手にはしにくい | |
表のとおり、羽の色や形の違いは、ごくわずかです。図鑑には細かい違いが載っていますが、森の中で動き回る小さな鳥を、見ながら比べるのは、慣れた人でもむずかしいと言われます。
鳴き声にも違いがあると言われますが、言葉で書き分けるのはむずかしいものです。声で聞き分けたい時は、鳥の声を紹介している図鑑や、観察会の案内を参考にしてください。鳴き声を流して、鳥を呼び寄せることはしません。
それでも見た目から考えたい時は、次の順番で見てみてください。
- 全体の大きさ。スズメくらいか、それより小さめか
- 頭の黒い範囲。どこまで黒かったか
- のどの黒い部分。見えた形をそのまま思い出す
- 胸の様子。黒い帯があったかどうか
見た目と声で迷ったら、無理に決めなくて大丈夫です。「コガラかハシブトガラのどちらか」と覚えておくだけで、立派な観察になります。名前を当てることより、見た場所と様子を書き残すことのほうが、あとで役に立ちます。次に同じ鳥に出会った時の手がかりになるからです。
似た鳥との違い——シジュウカラは胸の黒い帯
黒い頭の小鳥で、まず思い浮かぶのがシジュウカラです。シジュウカラは、胸からおなかにかけて黒い帯が通っているのが目印です。ネクタイのように見えるので、見分けの手がかりになります。ほおの白さも目立ちます。
シジュウカラは、公園や庭などの身近な場所でも見かける鳥です。身近な場所で胸に帯のある小鳥を見たら、まずシジュウカラを思い浮かべてみるとよいでしょう。
胸に帯が見えたらシジュウカラ、見えなければコガラ類、と二択では決められません。帯が見えない黒い頭の小鳥には、ほかの種類もいるからです。胸の帯は、あくまで「シジュウカラかどうか」を確かめる手がかりとして使ってください。
野鳥を見る時の決まり——離れて静かに、えさをやらない
小さな鳥は、人が近づくとすぐに警戒します。鳥にも自分にも負担が少ない見方を、短くまとめます。
- 捕まえない・飼わない。野鳥は法律で守られています
- 巣やヒナに触らない。地面にヒナがいても拾わず、そっとしておきます
- えさをやらない。パンなどの食べ物も同じです。巣箱やえさ台をかけて呼び寄せることもしません
- 鳴き声を流さない。録音の声で呼び寄せるのは、鳥を驚かせます
- 離れて静かに見る。近づかなくても、双眼鏡があれば細かい所まで見えます
- 山では道から外れない。登山道から出ず、私有地や立入禁止の場所に入りません。枝を折ったり、草木を持ち帰ったりもしません
- 子どもは大人と一緒に、犬は短いリードで。放さないようにします
山や林を歩く時は、歩きやすい靴と、季節に合った服装で出かけます。ひとりで奥へ入らず、暗くなる前に戻れる計画にしておくと安心です。足元の悪い所では、鳥を見ながら歩かず、立ち止まってから見上げてください。
双眼鏡を選ぶ前に、よくある後悔のパターンを知っておきたい人は双眼鏡を買って後悔した7つの理由が参考になります。
迷った時の記録の残し方——写真とメモ
その場で決められなくても、記録を残しておけば、あとで図鑑や写真と見比べられます。残すのは次の3つです。
- 場所。北海道か本州か、山地か平地か、どんな木の近くだったか
- 日付と時間帯。春・夏・秋・冬の季節と、朝か昼か夕方かの大まかな目安
- 様子。頭やのどの黒い部分、胸に帯はあったか、鳴き声は聞こえたか
記録は、ノートでもスマホのメモでも構いません。同じ場所に何度か通うなら、前回との違いも書いておくと、季節の移り変わりにも気づけます。
写真は、離れた所から撮れる範囲で。フラッシュは使わず、鳥を驚かせないようにします。撮れなくても、メモだけでも手がかりになります。ひとりで判断できない時は、地域の探鳥会や自然観察の催しの案内を調べて、経験のある人に聞いてみるのもひとつの手です。
子どもと一緒に見る時は、「頭は黒い?」「胸に帯はある?」と、特徴を探す遊びにすると盛り上がります。名前を当てるより、見つけた特徴を言葉にするほうが、観察の力がつきます。双眼鏡で、太陽の方向を見ないよう、事前に伝えておきましょう。
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、この2種は決めきれないことのほうが多いと思います。場所と様子をメモしておくだけでも、次に見た時の手がかりになりますよね』
💡 この困りごとへの提案
名前を調べるのが楽しくなってきたら、野山の鳥を写真つきでまとめた図鑑が1冊あると便利です。小さな鳥のページを、メモと並べて見比べてみてください。
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まとめ:2種は羽の色だけでは見分けにくい。場所と鳴き声を手がかりに、迷ったら決めない
- 2種は見た目がとても似ています。羽の色だけで決めるのはむずかしいと言われます
- 手がかりは見かけた場所。ハシブトガラは北海道、コガラは本州などの山地で見かけやすいと言われます
- 胸に黒い帯があればシジュウカラの手がかりになります
- 迷ったら決めずに、場所と様子をメモして、図鑑と見比べます
- えさをやらず、巣に近づかず、離れて静かに双眼鏡で見ます
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