【図解】ナノジー98とアルティマックスの違い|どっちが長持ち?

バトミントン

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バドミントンのガット選びで、ナノジー98(NANOGY 98/NBG98)とBG66アルティマックス(BG66UM)は本当によく並べられます。どちらもヨネックスの細ゲージ・高反発。値段もほとんど同じ。だから「で、結局どっちなの?」で止まってしまうんですよね。

この記事は、メーカーが公表しているスペックと性能指標を突き合わせて、2本の違いを図で整理したものです。感覚の話だけで終わらせず、数字で比べられるところは数字で比べています。

結論:長く使いたいならナノジー98、音とコントロールならアルティマックス

先に答えだけ置いておきます。反発力はメーカーの公表指標でどちらも最高評価(10)。差がつくのは、その周りです。

こう思っているなら 選ぶのはこっち
ガットがすぐ切れて困っている ナノジー98
張り替え代を少しでも抑えたい ナノジー98
「パーン」と鳴る打球音が好き アルティマックス
置きたい所に置くコントロール重視 アルティマックス
とにかく飛ばしたい・楽に飛ばしたい どちらでも(公表指標は同点)

そして、ここが今回いちばん伝えたいところなのですが——ネットで「コントロールならナノジー98」と紹介されているのを見かけます。メーカーが公表している性能指標では、コントロールはアルティマックスのほうが上(10対8)です。この記事でも以前は逆の書き方をしていたので、公表値に合わせて直しました。

ガット断面のちがい(拡大イメージ) カーボンナノチューブ複合コーティング コーティングの公表なし ナノジー98 0.66mm アルティマックス 0.65mm 芯糸 側糸(編み込み) コーティング

メーカー公表の性能指標を並べてみる

ヨネックスは各ストリングに10段階の性能指標を公表しています。同じメーカーの同じ物差しなので、2本を比べるにはいちばんフェアな数字です。

指標(10段階) ナノジー98 アルティマックス 読みかた
反発力 10 10 飛びは互角
耐久力 7 6 ナノジー98が一枚上
打球音 8 10 アルティマックスが最高評価
衝撃吸収 8 8 腕への負担は同等
コントロール 8 10 アルティマックスが最高評価

並べてみると、性格の違いがはっきりします。アルティマックスは音とコントロールに全振りしたぶん、耐久を1つ譲っている。ナノジー98は飛びを保ったまま耐久を1つ稼いだバランス型。どちらが優れているという話ではなく、何を削って何を取ったかが違うんですね。

スペックと価格を並べる

項目 ナノジー98(NBG98) アルティマックス(BG66UM)
ゲージ(太さ) 0.66mm 0.65mm
長さ(単張り) 10m 10m
芯糸 高強度ナイロン マルチフィラメント 高強度ナイロン
側糸 ハイポリマーナイロン(凹凸ブレーディング加工) ハイポリマーナイロン(ブレーディング加工)
コーティング CSカーボンナノチューブ複合コーティング 公表スペックに記載なし
公式ショップ価格(単張り) 1,650円(税込) 1,760円(税込)
ロール 100m・200m 200m

太さの差は0.01mm。髪の毛1本よりずっと細い差なので、太さそのものを気にする必要はほとんどありません。効いているのは太さより、糸の作りとコーティングのほうです。

打球感・反発・音は具体的にどう違う?

反発:どちらも「軽く振って飛ぶ」側

公表指標はどちらも10。細ゲージの高反発モデル同士なので、クリアやロブが楽に飛ぶという体感はどちらでも得られます。力任せに振らなくてよくなるぶん、後半にバテにくいのはどちらも同じ。

音:アルティマックスの「鳴り」は別格に評価されている

打球音の公表指標はアルティマックスが10、ナノジー98が8。使っている人からも「高音が気持ちいい」「体育館で音がよく通る」という声が多いガットです。音でテンションが上がるタイプなら、これは無視できない差だと思います。

スマッシュ:飛距離が伸びるか、手前に沈むか

細かい弾道の差は打ち手やテンションで変わるので断定はできませんが、使用者の評価としては、アルティマックスは速く伸びる、ナノジー98は球に重みが出て手前で沈むと語られることが多い組み合わせです。イメージにするとこんな違いです。

スマッシュの弾道イメージ ナノジー98 アルティマックス 手前に沈む 速く伸びる ※弾道はテンション・ラケット・打ち手で変わります

耐久性と、1か月あたりのコスト

ガットが切れるのは、ほとんど「交差部」

ガットは面の真ん中がすり減って切れるわけではなく、縦糸と横糸がこすれ合う交差部から傷んでいきます。ナノジー98のコーティングは、この交差部の傷つきを抑えることを狙った仕様だとメーカーが説明しています。耐久指標が1つ上なのは、ここが効いていると考えると腑に落ちます。

ガットが切れる場所と、コーティングの役割 切れるのはほとんど交差部 こすれる所を被膜で守る ※ナノジー98は交差部の傷つきを抑える仕様とメーカーが説明しています

単張りの差は110円。年間で見るといくら?

公式ショップの価格は、ナノジー98が1,650円、アルティマックスが1,760円(いずれも税込・単張り10m)。差は110円です。

張り替えペース 年間のガット代の差 ひとこと
年6回(2か月に1回) 約660円 誤差の範囲
年12回(月1回) 約1,320円 張り替え1回分に近い
年24回(月2回) 約2,640円 ここまで来ると効いてくる

金額そのものより効くのは、耐久指標が1つ違うぶん、張り替えの回数自体が変わる可能性のほうです。工賃はガット代と同じかそれ以上かかるので、切れる回数が減ればその分まるごと浮きます。よく切る人ほどナノジー98が効いてくる、という理屈ですね。

なお、100m・200mのロールで買って行きつけの店に持ち込めば、1張りあたりの単価はぐっと下がります。週に何度も打つ人はロールも検討の価値があります。

テンションと合わせて考える

ガットの性格は、張るテンションでかなり変わります。細ゲージの2本はどちらも高テンションで切れやすくなるので、選び方はこんな整理になります。

張り方 起きやすいこと 相性がいいのは
低め(ゆるめ) 面がたわんで飛ぶ・音は控えめ どちらも扱いやすい
標準 メーカーの狙いどおりの性格が出る 好みで選ぶ
高め(かため) コントロールは上がるが切れやすくなる ナノジー98(耐久に余裕)

テンションの数値は、必ずラケットに表示されている推奨範囲の中で決めてください。範囲を超えて張るとフレーム破損の原因になり、保証の対象外になることがあります。

タイプ別の早見表:あなたはどっち?

プレースタイル・悩み おすすめ 理由
ガットがすぐ切れる ナノジー98 耐久指標が1つ上(7対6)
張り替え頻度を減らしたい ナノジー98 同上。工賃ごと節約になる
打球音を楽しみたい アルティマックス 打球音の公表指標が10
置きたい所に落としたい アルティマックス コントロールの公表指標が10
スマッシュを速くしたい アルティマックス 伸びる弾道という評価が多い
スマッシュを沈めたい ナノジー98 球が重いという評価が多い
飛ばしやすさを最優先 どちらでも 反発の公表指標は同点(10)
肘や肩が気になる どちらでも 衝撃吸収の公表指標は同点(8)

買う前に確認しておきたい3つのこと

  1. ラケットの推奨テンション範囲:フレームに表示されています。ここを超える張り方は避けてください。
  2. 今のガットが「切れた」のか「へたった」のか:切れて困っているならナノジー98、飛ばなくなっただけなら好みで選んで大丈夫です。
  3. 単張りかロールか:月1回以上張り替えるならロールのほうが総額は安くなります。行きつけの店が持ち込みに対応しているか確認を。

ナノジー98(NBG98)を見る


BG66アルティマックス(BG66UM)を見る



よくある質問

Q. 初心者はどちらを選べばいい?

A. どちらでも大きな失敗はしませんが、切れたときの出費が気になるならナノジー98が無難です。まずは1本使ってみて、「もっと音がほしい」「もっと止めたい」と感じたらアルティマックスに替える、という順番がいちばん納得しやすいと思います。

Q. 切れやすいのはどっち?

A. メーカーの耐久指標はナノジー98が7、アルティマックスが6です。アルティマックスは高テンションで張るスマッシャーほど切れやすいという声が多く、冬場は特にその傾向が語られます。

Q. 打球音が大きいのはどっち?

A. アルティマックスです。打球音の公表指標が最高評価の10で、「高音がよく通る」という評価が定着しています。

Q. 0.66mmと0.65mm、体感で分かる差ですか?

A. 太さの差そのものを打って言い当てるのは、かなり難しいと思います。実際に感じるのは、糸の作りとコーティングから来る打球感と音の違いのほうです。

Q. 色によって性能は変わりますか?

A. 同じ品番のカラー展開なので、公表スペック上の性能は同じです。見え方や汚れの目立ちやすさで選んで問題ありません。

Q. 切れていなくても張り替えたほうがいい?

A. ガットは打つほどテンションが落ちて、飛びとコントロールが少しずつ変わります。切れなくても定期的に張り替える人は多く、週に何度も打つなら1〜2か月、週1回程度なら数か月に1回が一つの目安です。使用頻度と好みで決めてください。

Q. ロールと単張り、どちらが得ですか?

A. 張り替え回数が多いほどロールが有利です。ただしロールは1本の値段が大きく、使い切るまで時間がかかると保管中に劣化する心配もあります。月1回以上張るかどうかが目安になります。

Q. コーティングが違うと、何が変わるの?

A. 主に交差部のこすれ方が変わります。縦糸と横糸が当たる場所の摩耗を抑える設計なので、同じ細さでも切れにくさに差が出る、という考え方です。打球感の「引っかかり」の出方にも影響します。

なお、比較相手はナノジー98だけではありません。同じアルティマックスと比べられることが多いのがBG66フォースです。こちらは太さが同じでも球の持ち方が違うので、BG66フォースとアルティマックスを比べた記事もあわせてどうぞ。候補が3本ある方は、そちらのほうが整理しやすいと思います。

まとめ

ナノジー98とアルティマックスは、反発力では公表指標が同点。差がつくのは耐久・音・コントロールの3つです。

  • ナノジー98:耐久7・音8・コントロール8。飛びを保ったまま長持ち寄り。単張り1,650円。
  • アルティマックス:耐久6・音10・コントロール10。音と操作性に全振り。単張り1,760円。

「よく切れて困っている」ならナノジー98、「音とコントロールが楽しい」ならアルティマックス。この一言で選んでしまって、ほぼ外さないと思います。

参考にした情報

価格・仕様は変わることがあります。最終確認日:2026年8月22日。購入前に販売ページで最新の表示をご確認ください。

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