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寒い朝、布団から出るのがつらい。だから夜のうちからつけっぱなしにしておけば、朝も暖かいのに——そう思ったことのある方は、たぶんとても多いと思います。子どもが小さい家ほど、何度も考えると思います。
ですので、正直に書きます。寝ている間と、外出している間は、消してください。「短時間なら」でも「弱運転なら」でもなく、消す。これがこの記事の結論です。楽になる話を期待して開いてくださった方には申し訳ないのですが、ここをゆるく書くわけにはいかないんです。
ただ、「危ないからダメ」だけで終わらせるつもりもありません。なぜつけっぱなしだけが危ないのか、安全装置はどこまで守ってくれるのか、そして消したうえで朝まで寒くないようにする手を、順番にお話ししますね。
お使いの暖房が石油ストーブ(電気を使わず、芯で燃やすタイプ)なら、気をつけるところが少し違います。そちらは石油ストーブを夜つけっぱなしにしていい?にまとめました。この記事は電気で点火してファンで送風するタイプ——自動消火装置の中身と機種差の話が中心です。
なぜ「つけっぱなし」だけが危ないのか——3つが重なるからです
日中つけているのと、寝ている間つけっぱなしにするのとでは、同じ機械なのに危険度がまったく違います。理由は、悪い条件が同時に3つ重なるからなんです。
- 換気が止まる。起きていれば1時間に1〜2回窓を開けられますが、寝ている間はできません。閉め切った部屋で燃やし続けると酸素が減り、不完全燃焼が起きて一酸化炭素が発生します
- 異変に気づけない。においが変わった、音が変わった、すすが出ている——起きていれば気づけるサインを、眠っていると全部見逃します。しかも一酸化炭素には色もにおいもありません。眠っているとそのまま意識を失うことがあるのが、いちばん怖いところです
- 消すのが遅れる。火が付いてしまった時、起きていれば数秒で消せます。寝ていると、気づいた時にはもう手遅れになりやすい。外出中も同じで、誰も見ていない部屋で何かが起きます
外出中に多いのが、洗濯物やカーテンが風で倒れかかるという事故です。「そんなことある?」と思われるかもしれませんが、干した洗濯物が乾いて軽くなり、窓からの風で動く、というのは十分に起こります。誰もいない部屋では、それを止める人がいません。
「何時間までなら大丈夫?」に時間で答えられない理由
この質問はとても多いのですが、「◯時間までなら安全」という数字は出せません。危険の大きさが、時間ではなく条件で決まるからです。
- 部屋の広さと気密性(新しい住宅ほど気密が高く、空気が入れ替わりにくい)
- そこにいる人数(人も酸素を使います)
- 換気の回数(これがいちばん大きい)
- 機器の状態(フィルターの詰まり、灯油の鮮度、内部の汚れ)
- そして起きているか、寝ているか
同じ3時間でも、窓を開けながら家族が起きている3時間と、締め切って全員が寝ている3時間は、まったく別物なんですよね。だから時間で線を引かず、「起きていて、換気ができて、目が届く間だけ」という条件で線を引くほうが確実です。
「自動で消えるんでしょ?」——安全装置は保険であって、許可証ではありません
最近の石油ファンヒーターには、いくつもの安全装置が付いています。ありがたい仕組みですし、実際に事故を減らしてきたものです。ただ、これは「つけっぱなしにしていい理由」にはなりません。主なものを見てみましょう。
- 自動消火(切り忘れ防止)。一定時間が過ぎると自動的に消える機能。3時間の機種、5時間の機種、時間を選べる機種、そして付いていない機種があります。3時間で切れる機種なら、朝までの7〜8時間はまったく守られません
- 不完全燃焼防止装置。燃え方の乱れを感知して止める仕組み。とても大事な装置ですが、センサーにも汚れや劣化があり、100点の保証ではありません
- 転倒時消火。倒れた時に消えるもの。地震や子どもがぶつかった時に働きます
- 耐震自動消火。揺れを感知して止まるもの
ここでいちばんお伝えしたいのは、どの装置が付いているか、何時間で切れるかは、機種によって本当にバラバラだということ。とくに古い機種は、いま当たり前のものが付いていないことがあります。ですので「うちのはどうなっているか」を、必ず取扱説明書で確認してください。説明書をなくしていても、メーカーのサイトで型番から探せることが多いです。
そして確認したうえでも、結論は変わりません。安全装置は、万一の時に被害を小さくするための保険です。保険に入ったから危ない運転をしていい、という話にはなりませんよね。それと同じことなんです。
日中つけている間に守ってほしいこと
起きている時間の使い方も、あわせて整理しておきますね。ここは難しいことではありません。
- 1時間に1〜2回、数分の換気を必ず。対角線の窓を2か所開けると空気が動きます。寒いのはほんの数分です
- 可燃物から1m以上離す。カーテン、布団、紙、スプレー缶、そして家具。吹き出し口の前は特に広くあけてください
- ヒーターの前で洗濯物を乾かさない。落ちて燃える事故が実際に起きています
- 給油は必ず消火してから。つけたまま、熱いままの給油は絶対にしないでください
- 子どもだけの部屋で使わない。留守番の間は消していく、を家のルールにしておくと安心です
- においや音がいつもと違ったら消す。切り分けは石油ファンヒーターが臭い時の見方と石油ファンヒーターの音がうるさい時の見方にまとめました
頭痛・吐き気・めまい・強い眠気は一酸化炭素中毒のサインです。家族の何人かが同じ時間帯に同じ症状になっているなら、なおさら疑ってください。すぐにヒーターを消し、窓とドアを大きく開けて、屋外へ出る。改善しなければ受診してください。「少し休めば治るかな」と部屋にとどまらないこと。ここだけは、迷わないでほしいです。
暖かさを切らせたくない時は、燃やさない暖房へ切り替える
「どうしても朝まで暖房を切りたくない」という事情のある方もいますよね。冷えると体がつらい方、赤ちゃんのいるご家庭、寒冷地。その場合の答えは「石油ファンヒーターをつけっぱなしにする」ではなく、「燃焼を伴わない暖房に交代する」です。
- エアコン。部屋の空気を燃やさないので一酸化炭素が出ません。乾燥するので、加湿と組み合わせて
- オイルヒーター。表面温度が低く、燃焼もしません。ただし電気を多く使うので、電気代は自分の家の契約と使う時間で計算してみてください
- 床暖房やパネルヒーター。設備があるお宅ならこれがいちばん静かです
「寝る前まで石油ファンヒーターでしっかり暖めて、寝る時に消してエアコンへ交代」。この形にすると、灯油代も抑えつつ、夜の危険だけを外せます。いつから暖房を出すかの考え方は石油ストーブはいつから使う?も参考にどうぞ。
朝までの寒さ対策と、一酸化炭素警報器という手
暖房を消しても、寝ている間は部屋ではなく体を暖めるほうが効率がいいんですよね。うちでやるなら、このあたりです。
- 寝る30分前に部屋をしっかり暖めておいて、布団に入る時に消す。部屋の空気より、布団の中が暖かければ眠れます
- 電気毛布を布団に敷いておく。入る前に温めておいて、寝る時は弱にするか切る。選び方や使い勝手は電気毛布を買って後悔しないための見方にまとめました
- 湯たんぽを足元に。電気を使わないので停電の日にも強いです。持っていなくても湯たんぽの代わりになるもので今夜からできる手があります。低温やけどを防ぐため、直接肌に当てず布で包んでくださいね
- 朝はタイマーで、起きる30分前から暖め始める。エアコンのタイマーが使えるなら、これがいちばん快適です
- 首と足首を冷やさない。ネックウォーマーとレッグウォーマーは、ちょっと大げさなようで本当に効きます
そして、燃焼する暖房を使うお宅にぜひ考えていただきたいのが一酸化炭素警報器です。一酸化炭素は色もにおいもないので、人間の感覚では気づけません。機械に見張ってもらうのが、いちばん確実なんですよね。設置場所や交換時期は製品の説明に従ってください。これも「付けたからつけっぱなしにしていい」ではなく、消したうえでの保険として置いておくものです。火災警報器とあわせて、住んでいる地域の消防の案内も一度見てみてください。
ゆきこ( ゚Д゚)『子どもと寝ていると、正直、朝までつけていられたら楽だなあと思いますよね。でも「寝ている間は誰も見ていない」の一行がどうしても引っかかります。うちで選ぶなら電気毛布のほうです。朝の寒さは、布団の中が暖かければ意外と平気だと思います』
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使っている時のにおいと音の見方は石油ファンヒーターが臭い時の見方と石油ファンヒーターの音がうるさい時の見方へ。夜の寒さ対策は電気毛布を買って後悔しないための見方と湯たんぽの代わりになるものが役に立つと思います。
まとめ:寝る時と出かける時は消す、が答えです
- 就寝中と外出中は必ず消す。短時間でも弱運転でも、消してください
- 危ないのは換気が止まる・気づけない・消すのが遅れるが重なるから
- 安全装置は保険。有無も時間も機種で違うので説明書で確認を
- 朝まで必要なら燃やさない暖房へ交代。体は電気毛布と湯たんぽで
- 1時間に1〜2回の換気。頭痛や吐き気はすぐ換気して屋外へ、改善しなければ受診
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手順を1枚にまとめました。



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