七輪の蓋の代用——火消しは火消し壺が基本、鍋の蓋やボウルで代用する時の条件(金属・取っ手も金属・屋外に置いたまま)、目皿(火皿)が割れた時の代わり、七輪そのものの代わり、一酸化炭素と熱い金属のやけどを避ける消火の順番

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七輪で焼き鳥や干物を楽しんだあと、「火消し用の蓋がない」と気づく人は多いですよね。専用の蓋が付いていない七輪もありますし、あっても割れたり、どこかに置き忘れたり。目の前では炭がまだ赤く、このまま放っておくのも心配で、鍋の蓋やボウルをかぶせればいいのか迷っているところだと思います。

先に結論をひとつ。炭の火消しは、火消し壺に移すのが基本。蓋で代用するなら「金属で、取っ手まで金属で、屋外に置いたまま」が条件です。蓋をすれば火は見えなくなりますが、炭はしばらく生きています。見えなくなった炭を屋内に持ち込むのが、いちばん危ない形なんです。蓋の代用になる物とならない物、目皿(火皿)が割れた時の代わり、七輪そのものの代わり、そして「本当に消えたか」を確かめる順番まで、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ火消しの蓋がない火消し壺が基本。蓋なら金属で屋外→第1章鍋の蓋やボウルで代用したい樹脂の取っ手・ガラス・木はNG→第2章目皿(火皿)が割れたステンレスの網で応急。専用品を→第3章七輪そのものの代わりは?屋内はコンロ、屋外は炭火の台→第4章本当に消えたか自信がない翌朝まで屋外で。屋内に入れない→第5章

ケース別に読む:火消しの基本を知りたい人鍋の蓋やボウルで代用したい人目皿が割れた人七輪そのものの代わりを探す人消えたか確かめたい人

先に結論——火消しは火消し壺が基本。蓋の代用は「金属・屋外・持ち込まない」

火消し壺は、燃えている炭を入れて蓋を閉め、空気を絶って消す道具です。密閉できる金属の容器なので、消えるまでの時間が短く、消えた炭は次に使えます。七輪の蓋も理屈は同じで、上をふさいで空気の入口を減らすことで火を弱らせるのですが、七輪には下に空気を取り込む窓(空気口)があるので、蓋をかぶせただけでは完全な密閉にはなりません。空気口を閉じても、すき間から少しずつ空気が入り、炭は弱火のまま長く残ります。

そこで、蓋の代用を考える時の3つの条件です。

  • 金属であること。炭火は数百度になります。樹脂・木・ガラスの蓋は燃える、溶ける、割れる
  • 取っ手まで金属であること。鍋の蓋は本体が金属でも、つまみが樹脂や木のことが多く、そこが焦げたり溶けたりします
  • 屋外に置いたまま、翌朝まで触らないこと。蓋をした七輪を「火が見えないから」と玄関や台所、テントの中、車内に持ち込むのは、一酸化炭素の点でいちばん避けたい形です

一酸化炭素は色も匂いもなく、炭が弱火でくすぶっている時ほど出やすいと言われます。七輪は室内やテント内で使わないのが原則で、それは消火の途中でも同じです。頭痛や吐き気、気分の悪さを感じたら、すぐに換気して屋外へ出て、症状が続くなら受診してください。

蓋の代用になる物・ならない物——鍋の蓋・ボウル・アルミホイル・段ボール

家にある物で「かぶせられそう」な物を、条件に当てはめて並べました。

蓋の代用のOKとNGOK取っ手まで金属の鍋の蓋ステンレスのボウルを伏せる金属のバケツをかぶせるトングと革手袋で扱う屋外に置いたまま翌朝までNG樹脂や木のつまみが付いた蓋ガラスの蓋(急な熱で割れる)アルミホイル(破れる・すき間)段ボール・濡れた布蓋をして屋内やテントへ持ち込む
かぶせる物 使えるか 気をつけること
取っ手まで金属の鍋の蓋 使える 七輪の口より大きい物を。かぶせた蓋は熱いので、次に触るのは冷めてから
ステンレスのボウルを伏せる 使える 口が合えば密閉に近い。薄い物は熱で変色することがある
金属のバケツをかぶせる 使える(大きい七輪) 倒れないよう安定した場所で。取っ手が樹脂なら外す
アルミの深皿・アルミホイル すすめない 薄くて破れやすく、すき間から空気が入る。炭に触れると溶けることも
ガラスの蓋 NG 急な熱で割れる。破片が炭に混ざる
樹脂・木の蓋、段ボール、濡れた布 NG 燃える・溶ける。濡れた布は蒸気でやけど、乾けば燃える

金属の蓋でも、かぶせた直後の蓋は素手で触れない温度です。かぶせる時はトングか革手袋で、蓋の上に物を置かず、子どもやペットが近づかない場所に。あわせて、七輪の下の空気口を閉じておくと、火が弱るまでの時間が短くなります。空気口の開け閉めが固い時は、無理にこじらず、そのままで構いません。

そして、蓋で代用した時ほど大事なのが、「蓋をした=消えた」と思わないこと。蓋をした七輪は屋外の燃えにくい場所に置いたまま、翌朝まで動かさないのが安心です。木のデッキやベランダの樹脂の床に直接置くのも避けて、コンクリートや金属の台の上に。

目皿(火皿)が割れた——ステンレスの網で応急、専用品を注文しておく

七輪の底にある、穴の空いた丸い皿が目皿(火皿・サナと呼ぶこともあります)です。炭を支えて下から空気を通し、灰を下に落とす役目をしています。割れても「炭が乗れば使える」ように見えますが、大きく割れると炭が下に落ちて空気の通り道がふさがり、火が育ちにくくなるんです。

代わり 向き不向き 気をつけること
七輪用の目皿(専用品) いちばん確実 直径を測って買う。ホームセンターや通販で
ステンレスの焼き網を丸く切る 応急として使える 切り口で手を切るので手袋で。目が細かいと灰が落ちにくい
ステンレスの丸網・金属の落とし蓋 応急として使える つまみが樹脂なら外す。薄いと熱で変形する
アルミの網や皿 すすめない 炭火の温度で溶けたり変形したりすることがある
小さく欠けただけの目皿 使えることも 欠けから炭が落ちなければ。ひびが広がったら交換

金属ならなんでもいい、というわけではなく、ステンレス以外は熱で溶けたり変形したりすることがあるので、素材の表示を見てください。とはいえ応急の代用は「その日をしのぐ」もの。使い終わったら専用品を注文しておく方が、次に迷いません。なお、目皿を外したまま七輪を使うと、炭が底に直接当たって珪藻土を傷めます。目皿がない状態では焚かないでください。

七輪そのものの代わり——屋内は魚焼きグリルやカセットコンロ、屋外はバーベキューコンロ

「七輪が割れた」「今日は出せない」時に、代わりに何で焼くか。ここは屋内か屋外かで答えが分かれます。炭を屋内で使う代わりは、ありません。

  • 屋内で焼き物をしたい。魚焼きグリル、カセットコンロに焼き網、ホットプレートが代わりになります。カセットコンロに網を載せる時は、ボンベを覆うような大きな網や鉄板を載せないでください。ボンベが熱を受けて危険です。火がつかない時の見方はカセットコンロがつかない時にまとめています
  • 屋外で炭火を楽しみたい。バーベキューコンロや焚き火台が代わりになります。七輪と違って金属製が多いのですが、消火や手入れはそのコンロの説明書に従って。選び方で迷いやすい点はバーベキューコンロを買って後悔した理由
  • ベランダで七輪の代わりに。集合住宅のベランダは、炭火そのものを禁じている管理規約が多いので、代わりを探す前に規約を確かめてください。煙と一酸化炭素は隣の家にも流れます

七輪の魅力は炭の遠赤外線と香りですが、その分だけ消火に手間がかかる道具でもあります。使い終わった七輪の手入れと、湿気で崩れないしまい方は七輪の洗い方と保管に分けました。

消火の順番——一酸化炭素・熱い金属・「本当に消えたか」の確かめ方

蓋で代用するにしても、火消し壺に移すにしても、最後は「本当に消えたか」を確かめるところまでが消火です。順番はこの3つ。

「移す→冷ます→確かめる」の3つ1炭を移すか蓋をする火消し壺へトングで蓋なら金属で屋外空気口を閉じる→ 動かさない2屋外で冷ます翌朝まで触らない屋内・車内・テントへ入れない本体に水をかけない→ 割れと蒸気やけど3消えたか確かめる蓋も本体も素手で触れる炭に赤い部分がない煙も熱も出ていない→ 迷ったらもう半日
  1. 炭を火消し壺へ移すか、金属の蓋をかぶせる。移す時はトングと革手袋で、1つずつ。落とした炭が枯れ葉や樹脂の床に触れないよう、足元を先に片づけておきます
  2. 屋外で冷ます。本体は翌朝まで動かさないつもりで。七輪の本体に水をかけないでください。珪藻土が割れるだけでなく、熱い本体に水が触れると蒸気が上がってやけどをします。炭だけを取り出して水につけるのは構いませんが、それも金属のバケツで、屋外で
  3. 消えたかを確かめる。蓋も本体も素手で触れる温度になり、炭を割っても赤い部分がなく、煙も熱も出ていなければ消えています。灰の捨て方は自治体の表に従い、完全に冷めてから。捨て方の細かい話はバーベキューの炭の処理方法

やけどをしたら、まず流水で冷やして、水ぶくれや広い範囲なら受診を。そして繰り返しになりますが、蓋をした七輪を屋内に入れない。火が見えなくても、一酸化炭素は出ています。

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、「金属の蓋をしたから大丈夫」と思って玄関に入れてしまう話がいちばん怖いです。火が見えなくなるのと、消えるのは別なんですよね』

💡 この困りごとへの提案

蓋の代用で毎回ひやひやするくらいなら、火消し壺か七輪に合う蓋を1つ持っておく方が気が楽です。消した炭を次にも使えるので、結果的に炭の減りも遅くなります。


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まとめ:火消しは火消し壺が基本。蓋の代用は金属で、屋外で、持ち込まない

  1. 火消しは火消し壺に移すのが基本。蓋は空気を減らす補助で、密閉にはならない
  2. 代用は取っ手まで金属の蓋かステンレスのボウル。樹脂・木・ガラス・段ボールはNG
  3. 蓋をした七輪を屋内・テント・車内に入れない。一酸化炭素は火が見えなくても出る
  4. 目皿はステンレスの網で応急、専用品を注文。目皿なしで焚かない
  5. 本体に水をかけない。翌朝まで冷まし、素手で触れてから灰を処分

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

七輪の蓋の代用の早見表:炭の火消しは火消し壺に移すのが基本、蓋で代用するなら金属で取っ手まで金属で屋外に置いたままが条件。使えるのは取っ手まで金属の鍋の蓋、ステンレスのボウルを伏せる、金属のバケツ。樹脂や木のつまみの蓋、ガラスの蓋、アルミホイル、段ボール、濡れた布はNG。かぶせた直後の蓋は熱いのでトングと革手袋で。蓋をした七輪を屋内・テント・車内に持ち込まない、一酸化炭素は火が見えなくても出る。目皿が割れたらステンレスの網で応急、専用品を注文、目皿なしで焚かない。本体に水をかけず翌朝まで屋外で冷まし、素手で触れて赤い部分がなく煙も熱もなければ消火、灰は自治体の表に従う

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