【図解】食洗機の汚れの落とし方|黒い汚れ・ピンク汚れ・残菜フィルターの下の掃除と重曹の限界

家事

※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれています。

食器を洗ってくれる機械なのに、家の中でいちばん汚れているのがそこだった——扉を開けてぎょっとした経験、ありませんか。においも、なんだか下水のようで、食器がそこから出てくると思うと落ち着かないですよね。

食洗機の掃除でつまずくのは、汚れの正体が分からないと、落とすものが決まらないからです。同じ「汚れ」でも、カビと水あかでは真逆のものを使います。逆のものを使っても落ちませんし、混ぜたら危険です。

ありがたいことに、庫内の汚れは色でほとんど見分けられます。まず、ご自分の庫内がどの色かを確かめるところから始めましょう。

色でわかる、汚れの正体

正体 落とすもの
黒い 黒カビ、または排水のあたりにたまった油とカスが変質したもの 塩素系のもの
ピンク・赤っぽい ロドトルラという酵母菌(カビより前に出てくるもの) こすり洗い+除菌
白い・ザラザラ 水道水に含まれる成分と、洗剤の残り クエン酸か庫内クリーナー
茶色・黄ばみ 油汚れが積み重なったもの 庫内クリーナー、高温のコース
ぬるぬる・ヘドロ状 食べかすと油と雑菌 拭き取って捨てる

ここでいちばん大事なことを先に書きます。白い汚れと、黒・ピンクの汚れは、性質が逆です。白い汚れは酸性のクエン酸で落ち、黒とピンクはアルカリ性の塩素系で落ちます。この2つを同時に使うと有毒なガスが出ます。絶対に混ぜないでください。やるなら日を分けて、作業中は必ず窓や換気扇で換気してください。

色で正体を決める→合うものだけを使う色でわかる正体黒=カビ/油の堆積ピンク=酵母菌白ザラ=水あか +洗剤の残り茶=油の積み重ねぬるぬる=カスと油落とすもの黒→塩素系を貼る 5〜10分→水拭きピンク→こする →除菌→乾かす白→クエン酸か 庫内クリーナーぬるぬる→拭き取るやってはいけない庫内に重曹を入れて運転する塩素系とクエン酸を混ぜる(有毒ガス)ゴムをこするヘドロを流す →詰まりの元いちばん効くのは残菜フィルターの「下」。ここがにおいの出どころ沈んだヘドロは流さない。吸い取って、紙で拭き取ってから捨てるにおいの本命は掃除より運用:使い終わったらドアを少し開けて乾かす長く使わない時期も月1回は空の運転を(排水側の水切れを防ぐ)

先に結論:庫内に重曹を入れて運転しないでください

「食洗機の掃除には重曹」という話をよく見かけます。けれど、多くのメーカーは重曹を使わないよう案内しています。理由は3つです。

  • 溶け残る。重曹は水に溶けきらず、残った粒が回転する腕の穴や排水の通り道に詰まります
  • 削ってしまう。粒そのものが研磨剤のように働き、庫内や部品に細かい傷を付けることがあります
  • 泡が立つ。食洗機は「泡が立たない」前提でつくられています。泡があふれると、ドアのすき間から水が漏れる原因になります

取扱説明書に、故障の原因としてはっきり書いているメーカーもあります。「安全なもの=どこに使ってもいいもの」ではない、という一例です。

ただし、使っていい場面もあります。取り外したフィルターや部品をシンクで別に洗う時には、重曹は油をゆるめてくれる頼もしい味方です。境目は「庫内に入れて運転するかどうか」。ここだけ覚えて帰ってください。

いちばん効くのは、残菜フィルターの「下」

ここが本丸です。そしていちばん見落とされています。

フィルターを外して、目に見えるカスを捨てている方は多いです。でも、フィルターの下——その奥の受け皿や、排水口へつながる部分には、網目をすり抜けた細かいカスと油が沈んでいます。においの出どころは、たいていここです。

手順

  1. 電源を切り、庫内が冷めてから始める。運転直後の庫内は熱く、やけどの危険があります
  2. 下段のカゴを外す
  3. 残菜フィルターを外す(回して外す方式と、つまみを引き上げる方式があります)
  4. 下に残っている水を、スポンジや布で吸い取る
  5. 底に沈んだヘドロを、キッチンペーパーで拭き取ってから捨てる。流そうとしないでください。排水の通り道に送り込むだけです
  6. 細かいところは綿棒か、柄の細いブラシで
  7. 外したフィルターはシンクで、中性洗剤か重曹で洗う。網目は歯ブラシで両面から
  8. 完全に元どおりに戻す。正しくセットされていないと、カスが機械の内部へ入っていきます

ビルトイン型は、フィルターの下にさらに残菜受けや外せる部品がある機種があります。取扱説明書の「お手入れ」の図を一度見ておくと、自分で外していい範囲がはっきりします。図に載っていない部品は外さないでください。

フィルターの下に水がたまっているのは異常?

ここで不安になって調べる方がとても多いのですが、結論から言うと、多くの場合は正常です。排水の通り道にわざと水を残しておく構造の機種があります。ここが乾ききると、下水のにおいが庫内へ上がってくるからです。洗面台の下の配管が曲がっているのと同じ考え方ですね。

正常な水は、透明で、においがなく、量が毎回だいたい同じです。次の場合は疑ってください。

  • にごっている、ぬめりがある、においがある … 排水がうまくいかず、残った水が傷んでいます
  • 洗い終わったあと、庫内の底に水がはっきり残る … 排水がうまくいっていません
  • だんだん量が増えている

「水があること」ではなく「その水の状態」で判断してください。ぬめりやにおいがある時は、詰まりが水漏れにつながることもあります。詳しくは食洗機の水漏れのほうにまとめました。

どのくらいの頻度でやればいい?

メーカーの案内は「使うたびに」としているものが多くあります。とはいえ毎日フルでやるのは続きません。カス捨ては毎回、下まで含めた掃除は週に1回。これが現実的に続くラインです。

黒い汚れを落とす

黒い汚れには、2つのパターンがあります。

ゴムやすき間に出る、黒い点々

点々と斑点になっているなら、カビです。

  1. 塩素系のカビ取り剤を、キッチンペーパーに含ませてゴムに貼り付ける
  2. 5〜10分だけ置く。長く置きすぎるとゴムが傷みます
  3. ペーパーを外し、十分に水拭きして、塩素を残さない
  4. そのあと、食器を入れずに空の運転をしてすすぐ

こすらないでください。カビは奥に根を張っているので、こすっても表面が削れるだけ。傷が付くと、次のカビがそこに定着しやすくなります。作業中は換気をして、手袋をつけてください。クエン酸やお酢と同時に使わないでください。

庫内の底や、排水口まわりの黒い堆積

べったりした黒さなら、カビではなく油とカスが酸化したもののことが多いです。これは前の章の「フィルターの下」の掃除で取り除きます。拭き取ってから庫内クリーナーを使い、高温のコースで運転すると、残りが流れていきます。

洗ったあとの食器に、黒い粒が付く場合

これは庫内の汚れではなく、部品がすり減って出た粉やかけらの可能性があります。掃除では解決しません。そのまま使い続けず、メーカーの相談窓口に連絡してください。

ゆきこ( ゚Д゚)『重曹はうちの掃除の主役ですけど、食洗機の中だけは別。「万能」と書かれているものほど、使ってはいけない場所を自分で調べておかないと危ないな、と思います』

庫内クリーナーは、メーカーが想定している方法なので迷わなくてすみます。月に1回だけ入れて回す、と決めてしまうのがいちばん続きます。

食洗機の庫内クリーナーを楽天市場で探す

食洗機の庫内クリーナーをAmazonで探す

ピンク汚れを落とす

ピンク色のぬめりの正体はロドトルラという酵母菌です。お風呂でもよく見るあれですね。カビより早く出てきますが、落とすのは簡単です。

特徴は「湿気とわずかな汚れがあれば増える」こと。ぬめりの段階なら、こするだけで落ちます。スポンジと中性洗剤で十分です。

問題はそのあとで、こすっただけでは菌そのものが残るので、数日で戻ってきます。だから2段構えにします。

  1. まずこすって、ピンクの色を物理的に落とす
  2. そのあと除菌する(庫内クリーナー、または薄めた塩素系を布に含ませて拭き、しっかりすすぐ)
  3. 乾かす … これがいちばん効きます

再発を止める鍵は乾燥です。湿ったままなら必ず戻ってきます。運転が終わったらドアを少し開けて庫内を乾かす——これだけで、出てくる間隔がはっきり変わります。

白いザラつき(水あか)を落とす

庫内や食器が白くザラつくのは、水道水に含まれる成分と、洗剤の残りです。カビではないので、塩素系は効きません。ここは酸性のクエン酸の出番です。

  1. 庫内を空にする
  2. クエン酸を大さじ2〜3、洗剤の投入口か庫内の底に入れる
  3. いちばん高温のコースで運転する
  4. 終わったらもう一度、何も入れずに運転してすすぐ

ただし、クエン酸の使用を認めていないメーカーもあります。金属の部品を傷めることがあるためです。取扱説明書を確認して、書かれていなければ市販の「食洗機用の庫内クリーナー」を使ってください。そちらがメーカーの想定している方法です。

そして繰り返しますが、塩素系を使った直後にクエン酸を使わないでください。間に空の運転を1回はさむか、日を分けてください。

においは、掃除より運用で決まります

掃除しても数日でにおいが戻る場合、原因は「使っていない時間」にあります。

  • 使い終わったらドアを少し開ける … いちばん効果があります
  • 汚れた食器を長時間ためない … 庫内を置き場所にすると、そこで傷みが進みます
  • 油の多い食器は、さっとお湯で流してから入れる … フィルターの下にたまる油が減ります
  • 週に1回、食器を入れずに高温のコースで空の運転を
  • 長く使わない時期こそ、月に1回は空の運転を … 排水側の水が乾くと、下水のにおいが上がってきます

最後の項目は見落とされがちです。旅行から帰ってきたら急に臭う、というのはたいていこれなので、出かける前と帰った日に1回ずつ回しておくと安心です。

あわせて読みたい

庫内の底に水が残る、ドアのすき間から水が出てくる——そこまで進んでいる時は、掃除ではなく漏れの話かもしれません。食洗機の水漏れで、止める順番と、自分で触っていい範囲を分けて書いています。

まとめ:色で決めて、混ぜないで、乾かす

  1. 汚れは色で正体が分かる。黒はカビか油、ピンクは酵母菌、白は水あか
  2. 塩素系とクエン酸は絶対に混ぜない。日を分けて、換気しながら
  3. 庫内に重曹を入れて運転しない。外した部品をシンクで洗うのはよい
  4. いちばん効くのは残菜フィルターの「下」。ヘドロは流さず拭き取る
  5. においの本命は使い終わったらドアを少し開けること

保存版:この記事の早見表

色と落とし方の対応を1枚にまとめました。

食洗機の汚れの落とし方の早見表:庫内の汚れは色で正体が分かる。黒はカビか油とカスの堆積、ピンクはロドトルラという酵母菌、白いザラつきは水道水の成分と洗剤の残り、茶色は油の積み重ね、ぬるぬるは食べかすと油。落とし方は黒が塩素系をキッチンペーパーに含ませて5分から10分貼り付けて水拭きし空運転、ピンクはこすってから除菌して乾かす、白いザラつきはクエン酸か食洗機用の庫内クリーナー。塩素系とクエン酸は有毒なガスが出るので絶対に混ぜず日を分けて換気する。庫内に重曹を入れて運転しない、外した部品をシンクで洗うのはよい。いちばん効くのは残菜フィルターの下で、沈んだヘドロは流さず吸い取って拭き取って捨てる。フィルターの下に透明でにおいのない水がたまるのは正常なことが多い。においの本命は使い終わったらドアを少し開けて乾かすこと

※使える洗浄剤やお手入れの方法は機種によって異なります。クエン酸や塩素系が使えるかどうかも含め、必ずお手持ちの機種の取扱説明書をご確認ください。塩素系のものと酸性のものを混ぜると有毒なガスが発生します。使用中は必ず換気してください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました