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立って作業してみたいけれど、いきなり昇降式の机を買うのは勇気がいりますよね。値段もそれなりですし、大きくて重いので「合わなかったから返す」というわけにもいきません。部屋が狭いなら、なおさら慎重になると思います。
先に結論をひとつ。代用の目的は「安く済ませること」ではなく、「本格的に買う前に、自分に合うかを1〜2週間ためすこと」です。ここをはっきりさせておくと、選ぶ物も変わります。ずっと使う前提なら丈夫さが要りますが、お試しなら手持ちの物で十分。ただし「これは使ってはいけない」という物ははっきりあるので、そこだけは正直に書きますね。順番に見ていきましょう。
まず、代用は「お試し」と割り切る
家にある物を積んで作った台は、どうしても本物の机にはかないません。高さが自由に変えられませんし、上げ下げのたびに物を移動させる手間もあります。それでも代用に意味があるのは、自分が本当に立って作業する人なのかが、1〜2週間で分かるからです。
- 1日に何回立ったかを数えてみる。3日で下ろしたなら、高い机を買っても同じことが起きます
- どこがつらくなるかを見る。足裏か、ふくらはぎか、腰か。買い足すもの(マット・靴・椅子)が変わります
- 作業の種類との相性を見る。集中して書く作業は座り、調べ物や打ち合わせは立つ、といった向き不向きが見えてきます
ここで「やっぱり合わないな」と分かったなら、それは失敗ではなくて、大きな買い物をひとつ避けられたということ。私はそれで十分だと思うんです。
家にあるもので作る——安定・高さ・耐荷重の3点で正直に
- 丈夫な収納ボックスや衣装ケース……いちばん現実的です。ふたが平らで、中身が詰まっていて、上に乗せてもへこまないもの。空っぽのプラスチックケースはたわむので、中に物を入れて重くしてから使ってください。◎お試しにはこれ
- カラーボックスを立てて、上に天板を渡す……高さが出やすく、安定もします。ただし天板が薄いとたわむので、渡す板は厚めのものを。左右のボックスの間が広すぎるのも危ないところです。○条件つき
- アイロン台……高さを変えられるのが魅力ですが、脚が細く、天板もたわみます。重い機材は載せないでください。 ノートパソコン1台と手元だけ、と割り切るなら使える場面もあります。△軽い物だけ
- キッチンのカウンターや、背の高い棚の上……実は身近な優等生。もともと立って使う高さに作られているので、体感が本物にいちばん近いです。汚れと水はねだけ気をつけて。◎まず試すならここ
- 本や雑誌を積む……×やめてください。 押すと崩れますし、傾きます。片手で寄りかかった瞬間に滑ります
- 段ボールや空き箱……×やめてください。 見た目は平らでも、上に重い物を載せておくと少しずつ潰れます。湿気を吸うとさらに弱くなります
そして、どの案を使う場合でも滑り止めのシートを1枚はさむと、安定感がずいぶん変わります。台と机の間、台とパソコンの間、両方に入れておくと安心です。
高さは「ひじの角度」で決める
台の高さは、身長そのものではなくひじの位置で合わせます。
- ひじが軽く曲がって、前腕が床とだいたい平行になる高さにキーボードが来るのが目安です。腕をだらんと下げてから、そのままひじを直角に曲げた高さ、と考えると分かりやすいと思います
- 画面の上端は、目線かやや下。ここが低いとあごを引いた姿勢が続いて、首の後ろが疲れやすくなります
- 台が高すぎると肩が上がり、低すぎると背中が丸まります。どちらもつらいので、キーボードと画面は別々の高さにできると理想的です
ノートパソコン1台だと、キーボードを打ちやすい高さと画面を見やすい高さが両立しません。お試しの段階では割り切ってかまいませんが、本格的にやるなら外付けのキーボードを足すと、体はかなり楽になります。画面だけを上げたい場合はモニター台の代用のほうが近い話です。
安全の線引き——ここだけは譲らないでください
上に載るのは、たいてい高い機材です。落ちてからでは遅いので、次の点だけは守ってほしいんです。
- 耐荷重を超えない。 収納ボックスやカラーボックスには「上に載せてよい重さ」が書かれていることがあります。書いていない物は、両手で押してみて沈むようなら使わない
- たわむ・ぐらつく台を使わない。 手をついた時にわずかでも動くなら、その台は不合格です
- 段ボールは使わない。 潰れます
- 地震で落ちない配置に。 高い位置に重い物を置くわけなので、机の端ではなく奥に。倒れてきた時に人が下敷きにならない向きにしてください
- 配線を挟まない・引っ張らない。 台の下敷きになったケーブルは傷みます。電源まわりは特に気をつけて
- 子どもやペットがぶつかる高さかどうかも見ておいてください。角がとがった台は、目の高さに来ると危ないです
代用でしのげる人/素直に昇降式を買ったほうがいい人
代用で十分な人は、立って作業するのが1日に数回・短時間で、載せる物がノートパソコン1台くらいの方。上げ下げの回数が少ないなら、台を置いたり外したりでも苦になりません。
買ったほうがいい人は、毎日長時間その姿勢で作業する方、画面が2枚あるなど機材が重い方、配線が多くて台をどける動作が現実的でない方。それから、上げ下げが面倒だと使わなくなるタイプの方。私も含め、多くの人がここに当てはまると思います。買う前に見ておきたい失敗例はスタンディングデスクを買って後悔した理由と選び方にまとめてあります。
中間の選択肢:机の上に置く昇降台
「代用では物足りないけれど、大きな机を買う踏ん切りもつかない」。そういう時にちょうどいいのが、今の机の上に載せて使う卓上タイプの昇降台です。
- 今の机をそのまま使えるので、部屋の模様替えが要らない
- 使わない日はたたむか、下げておけばいい
- 引っ越しの時に困りにくい
- ただし机の上に置くぶん、載せられる重さと広さには限りがあります。買う前に、今の机の奥行きと、載せたい物の重さを測っておいてください
ゆきこ( ゚Д゚)『子どものプリントを見るのに衣装ケースをダイニングテーブルに載せたのが始まりで、1週間続けたら「意外と立っていられる」と分かった、という話を読んで、なるほどと思いました。小さい子がいる家だと、座ると膝に乗ってくるので立ったほうが早い、というのもありがちですよね。まず家にある物で、というのは本当に理にかなっていると思います』
お試しが続いて「これは要るな」と思えたら、卓上に置く昇降台は次の一歩としてちょうどいい大きさです。選ぶ時は、今の机の奥行き・載せたい物の重さ・下げた時の厚みの3つを先に測ってから見ると、迷わずに済みますよ。
足元の疲れは、台より先に効くことがあります
立ってみると、意外にも先に音を上げるのは足裏です。フローリングに素足や薄いスリッパで立つと、思ったより早くつらくなるんですよね。
- クッション性のあるマットを1枚敷く。厚手のラグでも、まずは十分です
- かかとのあるスリッパや室内履きにする
- ときどき片足を低い台に乗せて、左右を入れ替える
- そして、立ちっぱなしにしないこと。 つらくなる前に座ってください。この机は「切り替えるための道具」であって、立ち続けるための道具ではありません
それでも腰や足の痛み、しびれが続く時は、道具を足す前に医療機関へ。台を替えて解決する話かどうかを、先に確かめてほしいんです。
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買うかどうかで迷っているならスタンディングデスクはやめたほうがいい?と言われる理由を先に読むと、判断が早いと思います。立って使うなら椅子は要らない、と考えている方はスタンディングデスクに椅子はいらない?へ。機種選びの失敗例はスタンディングデスクを買って後悔した理由と選び方にあります。
まとめ:代用は「ためす道具」。落ちない台だけを使う
- 代用のねらいは1〜2週間のお試し。合わなければ買わずに済みます
- 使えるのは丈夫な収納ボックス・カラーボックス・カウンター
- 本を積む・段ボールは使わない。 たわむ台・ぐらつく台も不合格
- 高さはひじが軽く曲がる位置、画面の上端は目線かやや下
- 立ちっぱなしにしない。 痛みが続く時は医療機関へ
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