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台風で意外と見落とされがちなのが車の守り方です。飛来物によるガラス割れ・ボディのへこみ、そして近年増えているのが冠水による水没被害。屋外駐車の車をどう守るか、事前にできる対策と「やってはいけないこと」をまとめました。
台風の車対策 早見表
| リスク | 対策 | タイミング |
|---|---|---|
| 飛来物によるガラス割れ・傷 | 建物の陰・壁際へ移動、立体駐車場へ退避 | 前日まで |
| 冠水・水没 | 低地・地下駐車場を避け高台へ | 前日まで |
| 燃料切れ・停電時の充電 | ガソリン満タン・EVは満充電 | 前日まで |
| ドア・ボンネットの破損 | 暴風時は乗り降りしない | 台風通過中 |
駐車場所の見直しがいちばん効く
台風の車被害は「どこに停めてあったか」でほぼ決まります。
- 建物の壁際・風下側に寄せると飛来物のリスクが下がります
- カーポートの屋根材(波板)は飛ばされやすいため、カーポート自体が凶器になることも。心配なら離して停める
- 大きな木の下・電柱や看板のそば・工事現場の近くは避ける
- 強い台風が予想されるときは、近隣の立体駐車場(自走式)に一時退避させるのが確実。1日数百円〜の駐車料金で数十万円の修理リスクを回避できます
冠水リスク|地下・半地下は絶対に避ける
車は水深30cmで走行に支障が出はじめ、50cmを超えるとエンジン停止や浮遊の危険があるとされています。水没した車は修理費が高額になりやすく、電気系統の故障で全損扱いになることも珍しくありません。
- ハザードマップで自宅駐車場の浸水想定を確認しておく
- 地下駐車場・半地下・アンダーパス周辺・川沿いの駐車場は台風時NG
- 浸水想定エリアなら、高台の駐車場や立体駐車場の上層階へ事前に移動
- 移動は雨風が強まる前に。冠水し始めてからの移動は命に関わります
ガソリンは満タンに、EVは満充電に
台風の後は、停電でガソリンスタンドが営業できなくなったり、給油待ちの行列ができたりすることがあります。
- 台風前に燃料を満タンにしておく
- 車は停電時の避難手段・冷房付きの避難場所・スマホの充電源としても機能します
- EV・PHEVは満充電に。給電機能付きの車種は停電時に家電を動かせるため、取扱説明書で給電方法を確認しておくと安心です
車カバー(ボディカバー)は逆効果になることも
「カバーをかければ傷から守れそう」と思いがちですが、暴風時のボディカバーはバタついてボディに擦り傷をつけることがあります。また、カバー自体が飛ばされれば近隣への迷惑にもなります。台風対策としては、カバーをかけるよりも駐車場所の見直しを優先してください。すでにかけている場合は、しっかり固定するか、いっそ外して室内に保管するほうが安全です。
台風通過中・通過後の注意
- 暴風の中の乗り降りはしない:突風でドアが持っていかれ、ドアヒンジの破損や隣の車への接触事故が多発します
- 不要不急の運転は避ける。特に橋の上・海沿い・トンネルの出口は横風の危険地帯
- 通過後はボディの塩害に注意:台風は海の塩分を運ぶため、沿岸部でなくても車体に塩が付着します。晴れたら早めに水洗いを
- 冠水路を走ってしまった場合は、ブレーキの効きを確認し、異音・異臭があれば点検へ
浸水しそうな場所・してしまった場合
車の被害で最も深刻なのが浸水です。ハザードマップで自宅の駐車場が浸水想定区域に入っていないかを、台風シーズン前に一度確認しておいてください。
- 立体駐車場・高台へ避難させる:無料開放される自治体もあります。ただし移動は雨風が強くなる前に。暴風の中の運転は危険です
- アンダーパス(地下道)は絶対に通らない:短時間で水没します。「まだ浅い」に見えても引き返してください
- 冠水した車のエンジンをかけない:ショートによる出火の恐れがあります。まずバッテリーのマイナス端子を外すのが鉄則です
- 写真を撮ってから動かす:保険請求で必要になります。全体・水位の跡・ナンバーが分かる形で
「動くから大丈夫」と自己判断で乗り続けると、電装系の腐食が後から表面化することがあります。冠水したら必ず販売店やロードサービスに連絡してください。
車の台風対策 よくある質問
Q. 飛来物で車が傷ついた。保険は使える?
一般に、台風・飛来物による損害は車両保険の補償対象です(エコノミー型でも対象になる場合が多い)。ただし洪水・高潮による水没は契約内容によって扱いが異なるため、加入中の保険の補償範囲を台風前に確認しておくと安心です。
Q. 機械式(タワー式)駐車場は安全?
風には強い一方、地下ピット式は冠水に弱い弱点があります。浸水想定エリアの機械式下段に停めている場合は、台風時だけ上段や別の駐車場への移動を検討してください。
Q. 窓ガラスに段ボールを貼るのは効果ある?
小さな飛来物への気休め程度にはなりますが、テープの糊残りや塗装への影響もあり、基本は駐車場所の見直しが優先です。
Q. サイドブレーキは引いておくべき?
通常どおりでOKです。強風で車が動くことはまずありませんが、万一に備え輪止めがあればより安心です。
Q. 車にカバーをかけたほうがいい?
逆効果になりがちです。風でカバーがあおられ、砂を巻き込んで塗装を傷つけます。飛ばされたカバー自体が他の車を傷つけることも。台風時は外しておくのが無難です。
Q. ガソリンは満タンにしておくべき?
はい。停電するとガソリンスタンドの給油機も止まります。避難や車中泊、スマホの充電に車が使えるので、台風接近前に満タンにしておくと選択肢が増えます。停電への備えとセットで考えてください。
Q. 立体駐車場に避難させるとき注意することは?
台風接近時は同じことを考える人が集中し、満車で入れないことがあります。避難させるなら早めに動くこと。また機械式駐車場は停電すると出庫できなくなるため、翌日に車を使う予定があるなら平面の高台を選ぶほうが確実です。
Q. 車内に貴重品を残しても大丈夫?
台風で窓が割れる、浸水するといった事態を考えると、車検証以外の貴重品は持ち出しておくのが無難です。あわせて、車内に置いたスプレー缶やライターは高温と衝撃で危険なので、この機会に片付けておくと安心です。
まとめ|「置き場所」と「満タン」で9割決まる
車の台風対策は、①飛来物と冠水を避けられる場所へ移動する、②燃料を満タンにしておく──この2つで大半のリスクをカバーできます。暴風が始まってからできることはほぼありません。台風情報が出たら、前日までに駐車場所と燃料をチェックしておきましょう。


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