トースターの代わりになるもの——フライパン・魚焼きグリル・レンジ・オーブンレンジの使い分け、食べ物別の早見表、やってはいけない代用

キッチン

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トースターが急に動かなくなった朝。あるいは、引っ越したばかりで段ボールの山の中、まだ買っていない朝。「とりあえず今日、パンを焼きたい」——この気持ち、痛いほど分かります。トースターが突然うんともすんとも言わなくなって、子どもが食卓で待っている中、フライパンを握りしめる——そんな朝は、どの家にも一度はあると思います。

先に結論をひとつ。いちばん手軽で失敗が少ない代わりは、ふたをしたフライパンです。ただし焼くものによっては魚焼きグリルのほうが早いし、餅やグラタンは向き不向きがはっきり分かれます。順番に見ていきましょう。

いちばん手軽なのはフライパン——ふたをして弱火

フライパンでパンを焼くと「フレンチトーストみたいにしっとりするのでは」と思われがちですが、やり方を押さえると、外はしっかり、中はふんわりに焼けます。ポイントは油を引かないことと、ふたをすることです。

  1. フライパンを弱めの中火で温める。油はひかない(引くと揚げ焼きになります)
  2. パンを置いて、ふたをする。ふたをすると熱が上からも回って、上下から焼けます
  3. 2〜3分で裏返して、もう1〜2分。焼き色は途中で持ち上げて確かめる
  4. くっつくのが心配なら、アルミホイルを敷くか、クッキングシートを敷く(フライパンからはみ出さない大きさに切って)

チーズをのせて焼きたい時も、ふたが活躍します。ふたをして弱火にすると、チーズが上からの熱でとろけてくれるんです。クッキングシートが切れている時の代わりはクッキングシートの代用になるものにまとめました。

魚焼きグリル——いちばんトースターに近い、でも目を離さない

じつは、家にある道具の中でトースターにいちばん近いのが魚焼きグリルです。上から強い熱を当てて表面を焼く仕組みが、ほとんど同じなんですよね。

  • 網に直接のせるか、アルミホイルを軽く敷いて。片面焼きのグリルは途中で裏返す
  • 火力が強いので1〜2分でこんがり。あっという間です
  • 絶対にそばを離れないでください。数十秒目を離しただけで真っ黒になりますし、焦げが進むと発火の危険があります。私は「グリルを使う時は台所から出ない」と決めています
  • 魚を焼いたあとはにおいが移ることがあるので、気になる時はアルミホイルで包んで焼くと軽くなります

グリルの使いこなし方は魚焼きグリルでトースターの代わりにする方法で詳しく書いています。使い終わったら、完全に冷ましてから受け皿と網を洗ってくださいね。

電子レンジ——表面はサクッとしない。でも使える場面はある

「レンジがあるじゃない」と思いますよね。でも、レンジでパンを温めると表面がしんなりして、冷めるとかたくなる。これには理由があります。

電子レンジは食品の中の水分を動かして熱を出す仕組みなので、パンの内側から温まって、水分が表面に上がってきます。だから表面が湿るんです。トースターは逆に、外側の水分を飛ばして乾かすからサクッとする。やっていることが正反対なんですね。

それでも、レンジには得意な場面があります。

  • 冷凍パンの解凍。凍ったまま焼くと中まで温まりにくいので、まずレンジで軽く解凍してからフライパンかグリルへ、という組み合わせが最強です
  • グラタンの中まで熱くする。中を温めてから、焼き色だけグリルで付ける
  • 中華まん、蒸しパンなど、そもそもしっとりさせたいもの

つまりレンジは「中を温める係」。表面の焼き色は他の道具に任せる、という分担にすると、うまくいきます。

中を温めるのはレンジ・焼き色はフライパンかグリルフライパン(第一手)油はひかない弱めの中火で温めるふたをして2〜3分裏返して1〜2分くっつくならホイルを敷く(はみ出さない)魚焼きグリルいちばん近い仕組み1〜2分でこんがり片面焼きは裏返すにおいはホイルで包む絶対に目を離さない台所から出ないと決めるやってはいけない直火であぶる耐熱でない皿を熱源に紙類を庫内に入れる餅を入れて放置する熱い皿を素手で持つ濡れた台に置かない食パン→フライパン/厚切り→ふたをして長め/冷凍→レンジ解凍→焼く餅→グリルで短時間ずつ/グラタン→レンジ+グリル/ピザ→フライパン後片付けは、必ず電源プラグを抜いて完全に冷ましてから

オーブンレンジのトースト機能——予熱と焼き色のむら

オーブンレンジにトースト機能が付いているなら、それがいちばん近道です。ただし、専用のトースターとは違うクセがあります。

  • 予熱に時間がかかる機種があります。朝の数分が惜しい時は、その分を見込んで先にスイッチを入れておく
  • 庫内が広いぶん焼き色にむらが出やすい。途中で向きを変えると、そろいます
  • 付属の角皿を使うか、網に直接のせるかは機種で違うので、説明書のとおりに
  • 焼いている間は、庫内をときどき見る。オーブンも目を離さないのが基本です

食べ物別の早見表

焼くものによって、向いている道具が変わります。迷ったらここを見てください。

焼くもの おすすめの手 コツ・注意
食パン(普通の厚さ) フライパン/魚焼きグリル フライパンはふたをして弱めの中火。グリルは1〜2分で焦げる
厚切り(4枚切りなど) フライパン ふたをして少し長めに。中まで温めてから裏返す
冷凍のパン レンジ+フライパン レンジで軽く解凍してから焼く。凍ったまま強火は外だけ焦げる
魚焼きグリル/フライパン ふくらんで急に焦げます。短時間ずつ様子を見る。放置は絶対にしない
グラタン レンジ+魚焼きグリル レンジで中を熱くして、グリルで焼き色だけ。器は耐熱のものを
冷凍ピザ フライパン ふたをして弱火でじっくり。底が焦げそうならホイルを敷く

餅だけは特別に気をつけてほしいところです。ふくらんだ瞬間から焦げるまでが本当に早い。1分焼いて様子を見て、また30秒、というふうに刻んでください。そばを離れないことが、いちばんの対策です。

やってはいけない代用

「これなら代わりになりそう」と思っても、危ないものがあります。ここだけは守ってください。

  • コンロの直火で網に載せてあぶらない。パンや餅が落ちて燃えます。魚焼きグリルは受け皿があって庫内で完結しますが、直火はまったく別物です
  • 耐熱と書かれていない皿を熱源に載せない。急な温度変化で割れます。100円ショップの皿でも「オーブン可」の表示がないものは使わないでください
  • 紙類(コピー用紙・半紙・キッチンペーパー)を庫内に入れない。発火します。トースターに紙を敷きたい時の考え方はトースターにクッキングシートの代わりになるものにまとめました
  • クッキングシートやアルミホイルをはみ出させない。庫内の熱源に触れると危険です
  • 熱い皿を素手で持たない・濡れた台に置かない。ミトンを使って、乾いた鍋敷きの上へ。急に冷やすと割れます

ゆきこ( ゚Д゚)『トースターが壊れた朝にフライパンにふたをして焼いたら、子どもに「今日のパン、いつもよりおいしい」と言われた、という話を読んで、うれしいような複雑なような気持ちになりました。休みの日はあえてフライパン、というのもありですよね。ただし餅だけは、目を離した瞬間に真っ黒になるので放置は禁物です』

買うまでのつなぎとして、何が現実的か

「新しいトースターを買うまでの数日〜数週間」を乗り切る、という視点で並べるとこうなります。

  1. すでに家にあるフライパンとふた。追加の出費ゼロ。ここで足りるなら、急いで買わなくても平気です
  2. ふたがないなら、ふただけ買う。ふたはパンだけでなく、蒸し焼きや餃子にも使えるので、あって困りません。いろいろな大きさの鍋に使える兼用タイプだと1つで済みます
  3. 魚焼きグリルを使う。掃除の手間が増えるので、毎朝となるとつらいですが、数日なら十分
  4. 数週間〜数か月のつなぎになりそうなら、そもそもトースターを買い直すかどうかを考えるタイミング。判断の基準はトースターはいらない?にまとめています

ちなみに、ふたつきのフライパンが1つあると、パン以外にも使い道が広がります。餃子や蒸し野菜にも使えるので、結局トースターより出番が多い、という家も多いはずです。


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そもそも買い直すかどうかで迷っているなら、トースターはいらない?で要る家と要らない家の型を整理しています。グリルを本格的に代わりにするなら魚焼きグリルでトースターの代わりにする方法、シートが切れている時はクッキングシートの代用になるものもどうぞ。

まとめ:フライパンが第一手、焼き色はグリル、中はレンジ

  1. いちばん手軽なのはフライパンにふたをして弱めの中火
  2. 魚焼きグリルは仕組みがいちばん近い。ただし目を離さない
  3. レンジは中を温める係。表面の焼き色は他の道具に任せる
  4. 餅は短時間ずつ。ふくらんでから焦げるまでが早い
  5. 直火・耐熱でない皿・紙類を庫内に入れるのは絶対にしない

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

トースターの代わりになるものの早見表:第一手はフライパン。油はひかず弱めの中火で温め、ふたをして2から3分、裏返して1から2分。くっつくならアルミホイルを敷き、はみ出させない。魚焼きグリルは仕組みがいちばん近く1から2分でこんがり焼けるが、絶対に目を離さない。片面焼きは裏返す。においが気になる時はホイルで包む。電子レンジは中を温める係で表面はサクッとしないが、冷凍パンの解凍やグラタンの中を熱くするのに使える。オーブンレンジのトースト機能は予熱の時間を見込み、途中で向きを変えて焼き色をそろえる。食べ物別は、食パンはフライパンかグリル、厚切りはふたをして長め、冷凍パンはレンジ解凍のあとに焼く、餅は短時間ずつ様子を見る、グラタンはレンジとグリルの組み合わせ、冷凍ピザはフライパンで弱火。やってはいけないのは直火であぶる、耐熱表示のない皿を熱源に載せる、紙類を庫内に入れる、餅を放置する、熱い皿を素手で持つこと

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