浴槽のエプロンの外し方——外していいタイプの見分け、持ち上げて引く手順、固くて外れない時の対処、中の掃除とカビ取り、戻す時のコツと頻度の目安

家事

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お風呂をどれだけ磨いても、なんとなくにおいが残る。床のカビがすぐ戻ってくる。そういう時に「浴槽の側面のカバーの中がすごいことになっているらしい」と聞いて、恐る恐るのぞいてみたくなりますよね。あの内側を初めて見て、しばらく無言になった、という話はよく聞きます。

先に結論をひとつ。浴槽の側面のカバー(エプロン)には、自分で外せるタイプと外してはいけないタイプがあって、まずそこを見分けるのが最初の一歩です。外せるものなら手順どおりで20分ほど、外せないものは無理をせず別のやり方に切り替える。判断と手順を順番に見ていきましょう。

エプロンって何?——浴槽の横についている「めくれるカバー」

エプロンは、浴槽の側面をふさいでいる板のような部品のことです。見た目をきれいに整えるためと、浴槽の下の配管や保温材を隠すために付いています。ここは掃除の時に水がかかるのに、風は通らず、いつも湿っている場所。だから中はカビや石けんカスの温床になりやすいんです。

  • そもそも「エプロンがない」浴槽もあります。壁と一体になっているタイプや、置き型の浴槽など
  • 外せるタイプ:エプロンの下の縁に手がかかる浅い溝があり、持ち上げて手前に引くと外れる構造。多くのユニットバスがこれです
  • 外せないタイプ:浴槽と一体で成型されているもの、ネジやコーキング(すき間を埋める樹脂)で固定されているもの。取扱説明書に「エプロンは取り外せません」と書かれている機種もあります

見分け方は3つ。①取扱説明書を見る(型番で検索すると出てくることが多いです)/②エプロンの下の縁に指のかかる部分があるか触ってみる/③つなぎ目にコーキングやネジがないか見る。賃貸なら、外していいか管理会社に一言確認しておくと安心です。

外す前の準備——ここを飛ばすと大変なことになります

  1. 換気扇を回し、窓があれば開ける。中の空気はカビだらけです
  2. マスクと手袋を着ける。開けた瞬間にカビの粉が舞うので、吸い込まないように。ぜんそくやアレルギーのある方、体調の優れない日は無理をしないでください
  3. 浴室の外の床に、古い毛布かバスタオルを広げておく。外したエプロンの置き場所です。床に直接置くと傷が付きます
  4. 時間に余裕のある日にやる。カビ取り剤を置く時間、乾かす時間が必要なので、お風呂を使わない時間帯に
  5. できれば2人で。エプロンは思ったより重く、大きくて、両手で支えないと落ちます

エプロンの重さは機種によりますが、大人が両手で持ってやっと、というものもあります。腰を落として持つ、足の上に落とさない。この2つだけは意識しておいてください。

外し方の手順——下の縁を持ち上げて、手前に引く

  1. エプロンの下の縁に、両手の指をかける。左右の端に近い位置に手を置くと、力が均等にかかります
  2. まっすぐ上に持ち上げる。上側にツメがはまっている構造が多いので、いきなり引くのではなく、まず上げるのがコツです。1〜2cm上がれば正解
  3. 持ち上げたまま、下側を手前に引く。上のツメが外れる感覚があったら、そのまま全体を手前に倒すように引き抜きます
  4. 外したら、すぐ毛布の上へ。表を上にして立てかけず、寝かせて置くと倒れません
  5. ネジで留まっている機種は、先に下側のネジを外してから同じ手順で。外したネジは小皿に入れておくと失くしません

外した瞬間の中の様子は、正直、覚悟しておいたほうがいいです。でも大丈夫、洗えば落ちます。写真を1枚撮っておくと、戻す時に部品の向きが分かって助かりますよ。

外せるか確認→上げて手前に引く→洗って乾かして戻す外せるかの見分け①取扱説明書を見る②下の縁に指がかかる③ネジや樹脂で 固定されていないか賃貸は管理会社にひと言確認外す手順①下の縁に両手②まっすぐ上へ (1〜2cm)③ツメが外れたら 手前に引く④毛布の上に寝かせる外れない時上げずに引いているネジ止めの機種樹脂で固定されている汚れで固着している無理に引かない割れたら戻せない中の掃除:先にシャワーで流す→カビ取りを短時間→水で流す→乾かす戻す時は上のツメを先にはめてから、下をカチッと押し込む重いので2人で/マスクと手袋/換気/塩素系は酸性のものと混ぜない

固くて外れない時——原因は4つ、無理に引かないこと

  • 持ち上げていない。いちばん多い原因です。手前に引くだけでは、上のツメが引っかかったまま。もう一度、上に持ち上げてから引いてみてください
  • ネジで留まっている。エプロンの下側や左右の端に、小さなネジやカバーが隠れていることがあります。指で全周をなぞって探してみて
  • コーキングで固定されている。つなぎ目に白いゴム状の樹脂が通っていたら、それは「外さない前提」の作りです。切ってしまうと水が入る原因になるので、外さない掃除に切り替えましょう
  • 汚れとカビで固着している。長年外していないと、すき間の汚れが接着剤のようになります。ぬるま湯をつなぎ目に流しながら、左右に少しずつ揺すって、ゆっくり。ドライヤーで温めるのは、浴室では感電の心配があるのでやめてください

力任せに引くと、樹脂のエプロンは割れます。割れると戻せず、部品の取り寄せになってしまうので、「なんだかおかしい」と思ったらそこで止めるのが正解です。外せない浴槽なら、床とエプロンのすき間にシャワーの湯を流し込む、細いブラシに布を巻いて差し込む、といった手当てでも、においはかなり軽くなりますよ。

中の掃除——カビ取り剤は「短時間・換気・混ぜない」

  1. まず、ぬるま湯のシャワーで全体を流す。ほこりと髪の毛と大きな汚れを先に落とします。乾いた状態で洗剤をかけると、粉が舞いやすいんです
  2. ブラシと中性洗剤で、こすれるところをこする。手の届く範囲で十分。奥の方は無理をしない
  3. 黒カビには塩素系のカビ取り剤。壁面や縦の面はジェル状のものが垂れにくく、狙った場所に留まってくれます。置く時間は商品の表示のとおりに、短めで
  4. 換気扇を回し、窓を開け、手袋を着けたまま作業。そして酸性の洗剤(クエン酸や浴室用の水あか取りなど)と絶対に混ぜないこと。同じ日に続けて使うのも避けてください
  5. 水でしっかり流す。洗剤が残ると部品を傷めます。エプロンの裏側も忘れずに
  6. 完全に乾かしてから戻す。濡れたまま戻すと、せっかく洗ったのにまたカビが育ちます。半日ほど開けたままにして、扇風機を当てると早いです

浴槽の下から水が出てくる、床に水がしみているといった場合は、掃除の話ではなく配管や浴槽の水漏れの可能性があります。その時は自分で触らず、管理会社か水まわりの専門の業者に相談してください。


戻す時のコツ——上のツメを先に、下は最後にカチッと

  1. エプロンの上側のツメを、浴槽の縁の受けに合わせる。ここが先です
  2. 上を合わせたまま、下側を壁のほうへ押し込む。カチッ、コトッという手応えがあれば入っています
  3. 左右の端を軽く押して、浮きがないか確認。片側だけ浮いていると、そこから水が入ります
  4. ネジがあった機種は、外した時と同じ場所に戻す。締めすぎると樹脂が割れるので、止まったところで手を止めて
  5. 最後にシャワーを軽くかけて、すき間から中に水が流れ込まないかを見ておくと安心です

「上が先、下が後」。これだけ覚えておけば、戻せなくて焦ることはまずありません。

頻度の目安と、業者に頼む線

  • 頻度はご家庭の状況によりますが、半年から1年に1回を目安にしている方が多いようです。家族が多い、追いだきをよく使う、浴室の窓がない家は、間隔を短めに
  • 普段はエプロンの下のすき間に、シャワーの湯を流しておくだけでも汚れがたまりにくくなります。お風呂の最後の30秒でできる習慣です
  • 業者に頼んだほうがいいのは、エプロンが外せない構造、外したけれど奥の汚れに手が届かない、においや黒カビが取れない、体力的にきつい、といった時。浴室の専門のクリーニングなら、エプロンの内部は定番のメニューです
  • 浴槽の下から水が出る、床がぶよぶよする、排水がまったく流れない場合は掃除の範囲外。すぐに相談を

排水口の奥のぬめりやにおいが気になる時は、浴槽の排水口の掃除のしかたもあわせてどうぞ。エプロンの中と排水口は、においの原因として地続きです。

ゆきこ( ゚Д゚)『初めてエプロンを外して、思わず「うわぁ」と声が出た、という話はよく聞きます。しかも重い。1人で持ち上げて翌日腰にきた、という声もあるので、あれは絶対2人でやるものだと思っています。うちでやるなら、年1回、家族がそろう時期に合わせます』

縦の面の黒カビは、液体だと流れてしまって効きにくいところ。ジェル状のカビ取りをひとつ持っておくと、エプロンの中もドアのゴムのすき間も同じ道具で片づきます。使う時は換気と手袋、そして他の洗剤と混ぜないことを忘れずに。

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まとめ:見分けて、上げて引いて、乾かしてから戻す

  1. まず外せるタイプか確認。説明書と、下の縁の指かかりとネジを見る
  2. 準備は換気・マスク・手袋・毛布・できれば2人。重いので腰に注意
  3. 外し方はまっすぐ上に持ち上げてから手前に引く。引くだけでは外れません
  4. カビ取り剤は短時間・換気・酸性のものと混ぜない。よく流して乾かす
  5. 戻すのは上のツメが先、下は最後。外せない時は無理をせず相談を

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

浴槽のエプロンの外し方の早見表:外せるかの見分けは取扱説明書を見る、下の縁に指がかかるか触る、ネジや樹脂で固定されていないか見る、賃貸は管理会社に確認。外す前の準備は換気扇と窓を開ける、マスクと手袋、床に古い毛布を敷く、時間に余裕のある日に、できれば2人で。外し方は下の縁に両手をかけてまっすぐ上に1から2cm持ち上げ、上のツメが外れたら手前に引き、毛布の上に寝かせて置く。外れない時の原因は持ち上げていない、ネジ止め、樹脂での固定、汚れの固着で、無理に引くと割れて戻せなくなります。中の掃除は先にシャワーで流し、ブラシと中性洗剤、黒カビにはジェル状のカビ取り剤を短時間、換気と手袋、酸性のものと混ぜない、水でよく流して完全に乾かしてから戻す。戻す時は上のツメを先にはめてから下を押し込む。頻度は半年から1年が目安。浴槽の下から水が出る時は業者に相談

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