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久しぶりに引き出しから出したハサミが、点々と茶色い。刃の合わせ目がザラザラして、開閉もぎこちない。捨てるほどではないけれど、このまま使うと切れ味も悪いし、なんとなく不衛生な気もする——。
ハサミのサビは、程度に合わせて三段構えで落とせます。そして検索の関連質問でも聞かれている「重曹とクエン酸、どっちが効くの?」問題にも、先に答えを出しておきます。サビを溶かすのは酸=クエン酸、こすり落とすのは研磨=重曹。役割が違うので、程度で使い分けます。
作業の前に:刃物なので、ここだけ約束
- 作業中は刃を持たず、必ずハンドル側を持つ。こする時は刃の背の方向へ力をかけ、刃先に指を向けない
- お子さんの手の届かない場所で。つけ置き中の容器も同様です
- 力任せは刃こぼれとケガのもと。「軽い力で回数」が基本です
レベル1:点サビ・うっすらサビ → 消しゴム&重曹ペースト
- まず消しゴムでこすってみてください。ごく浅い点サビなら、これだけで消えることがあります(砂消しゴムならさらに強力)
- 取れなければ重曹を少量の水で練ってペーストにし、布や指に取って刃の平らな面をこすります
- 水で流して、すぐに完全に拭き上げます(濡れたまま放置は再サビ直行です)
重曹はやわらかい研磨剤なので、刃を傷つけにくいのが利点。100均のメラミンスポンジで軽くこするのも同レベルの効き目です。
レベル2:広がった茶サビ → クエン酸のつけ置き
- ハサミが浸かる容器にぬるま湯500ミリリットル+クエン酸大さじ1を溶かします(酢でも代用可。匂いはクエン酸のほうが穏やかです)
- 30分〜2時間つけ置き。サビが浮いてきます
- 古歯ブラシでこすり落とし、水で流して即・完全乾燥
- 仕上げに食用油やミシン油を薄く塗っておくと防錆になります
注意:クエン酸や酢に長時間つけすぎないでください(半日以上は逆に金属を傷めます)。また、塩素系漂白剤との併用は厳禁。プラスチックのハンドル部分は長時間の酸で曇ることがあるので、刃だけ浸かる深さにするのがコツです。
レベル3:頑固なガリガリサビ → 紙やすりの出番
つけ置きでも残る厚いサビは、耐水ペーパー(600番くらい)で水をつけながら磨き、1000番以上で仕上げると金属の地肌が戻ります。刃の平面だけを一定方向に磨き、刃先(切るためのエッジ)は触らないのがポイント。エッジを素人が削ると切れ味が死にます。
切れ味も落ちていたら:アルミホイルを切るだけ
サビは取れたけど切れ味がいまいち、という時は、アルミホイルを何度もチョキチョキ切ると刃先が均されて切れ味が戻ります(応急の裏ワザとして有名ですが、理屈はアルミの微細な溶着で刃先の欠けが埋まるため)。ベタつきが残るハサミは、匂いのない除光液かエタノールで拭くとテープ糊が取れます。
もう錆びさせない——保管の3か条
- 濡れたらすぐ拭く——工作で濡れた・果物を切った後の水分と酸がサビの入り口です
- 湿気の少ない場所へ——シンク下やお風呂場置きっぱなしが最悪コース。引き出しに乾燥剤を1つ入れると安心
- ときどき油を一滴——ネジの部分に食用油やミシン油を一滴垂らして開閉すると、動きも軽くなりサビも防げます
ゆきこ( ゚Д゚)『梅雨明けに発掘された工作バサミが見事な茶色になっておりまして。クエン酸風呂に1時間入ってもらったら、ピカッと現役復帰しました。息子たちいわく「温泉効果」。まあ、そう』
クエン酸と重曹は掃除の万能選手なので、大袋で常備しておくとサビ取り以外にも一軍で働いてくれます。
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サビ取りつながりでファスナーのサビの落とし方も公開しています。細かい部品のサビは道具と手順が少し変わります。
まとめ:消しゴム→クエン酸→紙やすり。仕上げは乾燥と油
- 重曹は研磨・クエン酸は溶解。程度で使い分ける
- 点サビは消しゴム・重曹ペーストで十分
- 広がったサビはクエン酸30分〜2時間。つけすぎと塩素系併用は厳禁
- 頑固なサビは耐水ペーパー。刃先のエッジは触らない
- 仕上げは完全乾燥+油ひと塗り。切れ味はアルミホイルで復活
保存版:この記事の早見表
三段構えを1枚にまとめました。



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