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夜、ピアスを外そうとしたらキャッチがびくとも動かない。指が滑って、耳たぶだけが引っ張られて、じんじん痛い。何度も触っているうちに耳が赤くなってきて、「このまま寝るしかないの?」と鏡の前で途方に暮れる。あれ、本当に焦りますよね。
先に結論を1つだけ。取れないキャッチは、力ではなく「種類に合った動かし方」と「温めて緩める」で外れます。そして、耳たぶの中にキャッチが埋まっている・腫れている・強く痛む時は、家で頑張らずに病院へ。ちゃんと外してもらえます。どの順番で何をするか、一緒に見ていきましょう。
まず確かめる:キャッチの種類で外し方が逆になる
「引っ張っても取れない」の原因の半分は、そのキャッチが引っ張って外すタイプではないこと。鏡で、あるいは指先の感触で、耳の裏についている部品の形を確かめてください。
- バタフライキャッチ——金属製で、蝶の羽のような2枚の板が丸まっている、いちばん普通のタイプ。ピアスの軸(ポスト)を板の弾力で挟んでいます。外し方は「少し回してから真っすぐ引く」
- シリコンキャッチ(クリアキャッチ)——透明や白の柔らかい樹脂のつぶ。軸に摩擦でとまっているだけ。外し方は「回しながら少しずつ引く」。古くなると硬くなって軸に張りつきます
- ネジ式(スクリューキャッチ)——軸にネジの溝が切ってあり、キャッチを回してねじ込んでいます。高級品やファーストピアスに多い。引っ張っても絶対に外れません。外し方は「左に回す」だけ
- キャッチレス(フープ・フック・ヒンジ式)——輪っかのピアスやフックピアスで、キャッチが独立していないもの。留め口の開閉部(ヒンジやパチンとはまる部分)を開くのが正解で、引っ張ると輪が歪みます
種類が分かれば、やることが変わります。特にネジ式を引っ張り続けるのは、耳たぶを痛めるだけで一歩も進みません。
なぜ取れなくなる? 固着の原因は3つ
昨日までするっと外れていたキャッチが、急に動かなくなる。原因はほぼこの3つです。
- 皮脂や汗、体液が乾いて固まった。耳の裏は皮脂が多く、洗い残しやすい場所。キャッチと軸のすき間に入り込んだ皮脂や、ピアスホールから出る分泌物が乾くと、接着剤のように働きます。特にシリコンキャッチはこれで軸に張りつきます
- 長期間つけっぱなし。お風呂でも寝る時も外さないと、水分と皮脂が繰り返し乾いて層になります。金属のキャッチだと、軸の表面に細かい汚れがこびりついて、ざらざらと引っかかるようになります
- キャッチ自体の劣化。バタフライキャッチは、何度も付け外しすると羽の板が内側に曲がって、軸を締めつけすぎるようになります。シリコンキャッチは半年ほどで硬くなり、摩擦が強すぎて動きません
つまり「汚れて固まった」か「部品がへたった」か。どちらも、力で解決するものではないんです。
自分で外す手順:温める→ゴム手袋→回してから引く
用意するのは、ぬるま湯(40度前後・熱くしない)、清潔なタオル、ゴム手袋か、薄いゴムの指サック。
- 耳を温める。ぬるま湯にひたして絞ったタオルを、耳たぶの裏側に1〜2分当てます。お風呂上がりならその状態がベスト。固まった皮脂が柔らかくなり、金属もわずかに緩みます。熱いお湯はやけどの元なので、手で触って「気持ちいい温度」で
- 手と耳を乾かす。温めた直後は指が滑るので、タオルで水気を拭き取ります。ここでゴム手袋をはめるか、指サック・輪ゴムで滑り止めを作ります
- ピアス本体をしっかり持つ。片方の手で、耳の表側のピアス本体(飾りの部分)を軽くつまんで固定。これをしないと、キャッチを引いた力が全部耳たぶにかかります。耳たぶが引っ張られている感じがしたら、持ち方が間違っているサイン
- キャッチを「回してから」引く。バタフライとシリコンは、キャッチを軸の周りで4分の1回転ほど左右にくりくりと回して固着を切り、それから軸に沿って真っすぐ後ろへ引きます。斜めに引くと羽が軸に食い込んでさらに固くなります。ネジ式は回すだけ(左回し)。キャッチレスは開閉部を探して開きます
- それでも動かなければ、その日はやめる。日を変えて、次のお風呂上がりにもう一度。触りすぎた耳は腫れやすく、腫れると穴が狭くなってますます外れにくくなります
コツは「一気にやらない」こと。温める→回す→少し休む→また回す、を数回繰り返す方が、力任せの1回よりずっと早く外れます。
種類別のコツ:バタフライ・シリコン・ネジ式・キャッチレス
- バタフライキャッチ——2枚の羽を親指と人差し指で軽くつまんで、羽を少し開く方向に力をかけながら回すと、軸を締めている力が弱まります。羽が内側に曲がりすぎたキャッチは、外れても再利用しない方が安心です
- シリコンキャッチ——ぬるま湯で温めると柔らかさが戻ります。硬くて白っぽく濁ったものは寿命。指の腹で軸を支えながら、キャッチだけをくるくる回して張りつきを切ってから引く。外れたら迷わず新品に
- ネジ式——左(反時計回り)にゆっくり回す。回っている感触がないのは、キャッチではなく耳の表側の本体まで一緒に回ってしまっているから。本体側をしっかり止めて、キャッチだけを回します。固いなら、ネジの溝に皮脂が固まっている可能性があるので、温めてからもう一度
- キャッチレス(フープ・ヒンジ式)——輪のどこかに細いすき間や継ぎ目があります。そこがヒンジ(開閉部)。輪を横に引っ張らず、継ぎ目を軸にして片側だけをそっと開く。フックピアスなら後ろの留めをずらすだけです
やってはいけないこと
- 力で引き抜く。耳たぶが伸びるだけでなく、ピアスホールの内側を傷つけて、腫れや出血の原因になります
- ペンチやピンセットでキャッチをつかむ。滑って耳を挟んだり、キャッチが潰れて軸に完全に固定されたりします。金属の道具は耳の近くで使わない
- 油やクリームをたっぷり塗る。すき間の汚れを緩めるつもりでも、指がさらに滑って引っ張る力が強くなります。使うなら、綿棒の先にほんの少しだけ
- 消毒液をかけ続ける。刺激の強い消毒は皮膚を荒らします。洗うなら、刺激の少ない石けんの泡とぬるま湯で十分。傷になった時の消毒は、市販の低刺激のものを少量
- 痛いのに何日も続ける。「明日こそ」を繰り返すうちに腫れが強くなることも
こんな時は無理をせず病院へ——皮膚科・耳鼻科・形成外科で外してもらえる
「ピアスのキャッチで病院なんて大げさ」と思う人が多いのですが、実は珍しいことではありません。次のどれかがあったら、家で頑張るのをやめてください。
- キャッチが耳たぶの皮膚に埋まっている(裏側から見えない・皮膚がキャッチをかぶっている)
- 出血している、または血がにじんでくる
- 耳たぶが赤く腫れている・熱っぽい・ズキズキする
- 触るだけで強く痛む
- 2〜3日試しても動かず、耳の状態が悪くなっている
受診先は皮膚科・耳鼻科・形成外科のいずれか。どれに行くか迷ったら、まず近くて行きやすい皮膚科か耳鼻科で大丈夫です。ピアスのトラブルはよく見ている診療科なので、専用の器具でキャッチを外してもらえることが多く、皮膚に埋まっている場合も含めて対応してもらえます。費用や保険の扱いは症状や病院によって違うので、受付で聞いてみてください。
私は医療の専門家ではないので「こうなったら必ずこう」とは言えません。ただ、耳たぶは小さくて、腫れると本当につらい場所です。痛みや腫れが引かない・ひどくなる時は、迷わず受診を。これだけは強くお伝えしておきます。
外れた後のケアと、二度と固まらせない習慣
無事に外れたら、まずは耳を休ませてあげてください。そして次に同じことが起きないように、この3つを。
- キャッチを新しくする。固着したキャッチは、羽が曲がったりシリコンが硬くなったりして、次も同じことが起きます。数百円で替えられる部品なので、ここは惜しまない。落ちにくくて外しやすいと評判のシリコン付きキャッチ(金属の羽の内側にシリコンが入ったもの)に替えるのもおすすめです
- 週に1回は外して洗う。ピアス本体は石けんの泡でやさしく洗って乾かし、耳の裏も洗顔の時に指でなでるように洗います。皮脂の層を作らないのが、いちばんの予防です
- 寝る時・お風呂・運動の時は外す。つけっぱなしをやめるだけで、固着はほとんど起きなくなります
キャッチは消耗品。「ピアスを買った時のもの」を何年も使い続ける必要はないんです。
ゆきこ( ゚Д゚)『お風呂上がりに髪を拭いたタオルにピアスを引っかけて、キャッチがびくともしなくなったこと、何回かあります。乾いた指で引っ張った日はダメで、翌日、お風呂で温まった直後にゴム手袋でくりくり回したら、あっけないほどするっと外れました。あの「え、これだけ?」の脱力感、忘れられません』
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まとめ:種類を見る→温めて回す→埋まった・腫れたら病院
- まずキャッチの種類を確かめる。ネジ式は引かずに左へ回す
- 取れない原因は皮脂の固着か部品の劣化。力では解決しない
- ぬるま湯で温め、ゴム手袋で本体を持ち、回してから引く
- 埋まっている・出血・腫れ・強い痛みは病院へ。皮膚科・耳鼻科・形成外科
- 外れたらキャッチを新品に。週1回洗い、寝る時は外す
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手順を1枚にまとめました。



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