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床に転がった電源タップ。掃除機をかけるたびにどかして、いつの間にかほこりまみれ。「デスクの脚やスチールラックにぺたっと付けられたら楽なのに」とマグネットで後付けしようとした時に、ふと手が止まりますよね。電気の道具に磁石を付けて、大丈夫なのかな、と。
先に結論をひとつ。電源タップにマグネットを後付けすること自体は問題ありません。タップの中身は電気を分ける金属の板とスイッチだけで、磁石で壊れるような部品は入っていないんです。気をつけたいのはむしろ「貼り方」と「落ちた時」。この2つを押さえておけば安心して使えます。貼る場所の選び方、後付けの方法3つ、機器への影響、100均で揃える組み合わせまで、順番に見ていきましょう。
マグネットを付けても大丈夫?——タップの中身は磁石で壊れない
電源タップの中は、電気を各口に分ける金属の板と、スイッチ、雷ガード付きならその部品、あとはランプ。どれも磁石を近づけて壊れるものではありません。実際、最初からマグネットが付いている電源タップは普通に売られていて、磁石が裏に埋め込まれているだけで中身は同じ。あとから裏にマグネットを貼るのは、それを自分でやるだけのことなんですよね。
「磁石は危険」と言われる時に想定されているのは、タップの中身ではなく、貼り方で放熱の穴を塞いだ、落ちてケーブルが引っぱられ、プラグが抜けかけた、小さくて強いネオジム磁石を子どもが口に入れた、という場面です。つまり心配の中身は「貼り方と落ち方」の話。そこを見ていきましょう。
注意は「貼り方」——放熱・ネジ穴・スイッチ・表示を塞がない
タップの裏をよく見ると、いろいろな穴や凹みがあります。貼る前に、塞いではいけない所を確かめてください。
- 通気の穴・スリット。裏や側面の細い切れ込みは、中の熱を逃がすための穴。ここを覆うと熱がこもりやすくなります。穴を避けて、平らな部分だけに貼る
- ネジ穴・フック穴(だるま穴)・スイッチ。壁掛け用の穴は後で使うかもしれないので塞がない方が楽。側面に貼るとスイッチが押しにくくなることも
- 定格の表示(1500Wなどのラベル)。隠すと、あとで合計W数を確かめる時に困ります
- 本体に穴を開けない・分解しない。裏ぶたを外して中に磁石を仕込む、もなしです。中の配線に触ることになります
もうひとつ、両面テープは熱で弱ることも覚えておいてください。タップ本体は使うとほんのり温かくなるので、粘着の弱いテープだと少しずつ剥がれて、ある日ぽとっと落ちる。貼る面をアルコールで拭いて油分を取り、一晩置いてから機器をつなぐのがコツです。
貼る場所の選び方——デスクの脚・スチールラックは向く、冷蔵庫の側面は避けたい
マグネットが付くのは、鉄でできた面だけ。アルミや木、プラスチックには付きません。まず磁石を1つ持って、付けたい場所で試してみてください。
- 向いている場所:スチール製のデスクの脚や天板の裏、スチールラックの支柱や棚板、スチール製のテレビ台の裏。放熱の邪魔になりにくく、水気も少ない
- 条件付き:金属の壁面やパーティション。付くけれどケーブルの重みが下向きにかかるので、磁力に余裕が必要。縦の面より上向きの面の方が落ちにくい
- 避けたい場所:冷蔵庫の側面(放熱で温かくなり、水気や油もある)、洗濯機の側面や洗面台の下(水気)、ストーブのそば(熱でテープが弱る)
「鉄の面がない」という時は、薄い鉄板(100均の「マグネット補助プレート」)を両面テープで貼って、そこにマグネットを付ける方法があります。木のデスクの脚や石膏ボードの壁でも、これで付きます。穴を開けずに物を付ける考え方はリモコンホルダーを穴を開けずに壁掛けする方法と同じなので、あわせてどうぞ。
後付けの方法3つ——マグネットシート・ネオジム磁石+両面テープ・フック穴にネジ
- 粘着付きマグネットシートを裏に貼る。いちばん手軽で、面で付くので安定します。厚み1mm前後の「強力タイプ」を、裏の平らな部分に合わせてハサミで切る。通気の穴は避けて。磁力はネオジム磁石より弱いので、軽いタップ・上向きの面向き
- ネオジム磁石+両面テープ。小さな丸い磁石を2〜4個、両面テープで四隅に貼ります。磁力が強く、縦の面でもしっかり付く。貼る前に付けたい面に当てて、どこに磁石が来ると安定するかを確かめるのがコツ。ネオジム磁石は小さくて強いので、小さなお子さんの手の届かない所で作業して、余った磁石は必ずしまってくださいね。誤飲と、指を挟む事故の両方に注意です
- フック穴(だるま穴)にネジで留める。裏にフック穴があるタップなら、デスクの脚や壁にネジを2本打って引っかけるだけ。落ちる心配がなく、外すのも簡単。ネジが打てない場所なら、鉄の面に「マグネットフック」を付けて、そこに引っかける手もあります
「OAタップ」と呼ばれる事務用の多口タップにも後付けできます。フック穴が付いているものが多いので、まず裏を見てみてください。大きくて重いので、ネオジム磁石を四隅に、またはフック穴にマグネットフックの方が安心です。
落ちる時の対策——磁力と重さ、ケーブルの引っぱり
後付けでいちばん多い失敗が、「付けたのに、数日で落ちた」。原因は単純で、磁力よりタップ+ケーブルの重さが勝っているからです。ケーブルが4本、5本と増えると、その重さが全部タップにぶら下がります。
- ケーブルの重さをタップに預けない。ケーブルはデスクの脚や棚の支柱に沿わせて、ケーブルクリップや面ファスナーで途中を受ける。タップを「口があるだけ」の状態にすると、驚くほど落ちなくなる
- 縦の面より、上向きの面。天板の裏に付けると、重力と磁力の向きが同じになって安定する
- 磁石を増やす。シートで足りなければ、四隅にネオジム磁石を足す
- 落ちたらプラグの差し込みを確かめる。ケーブルが引っぱられて壁側や機器側のプラグが半分抜けると、接点が小さくなって熱を持ちやすい。落ちたら全部のプラグを一度確かめて
タップは「落ちない程度に強く、外せる程度に弱く」がちょうどよくて、シート1枚+ネオジム2個くらいが、うちの経験ではその中間でした。
磁石はACアダプターや機器に影響する?——離しておくのはこのくらい
「磁石が充電器やスマホに悪いのでは」という心配もよく見かけますが、タップに貼る程度の磁石で、ACアダプターやスマホ、パソコンの本体が壊れることは、まず考えにくいです。離しておくと安心なものは、このくらい。
- 外付けのハードディスク(HDD)。動作中に強い磁石を密着させるのは避けたい。タップの裏の磁石が直接触れる位置に置かなければ問題になりにくい
- 磁気ストライプのカード。ネオジム磁石を密着させると読めなくなることがある。財布をタップの上に置かない、という程度
- 心臓のペースメーカーなど医療機器を使っている人がいる家庭では、強い磁石の扱いは主治医の指示に従ってください
ACアダプターは、磁石より熱と置き方の方がよほど大事です。
100均で揃える組み合わせ
うちで実際に使っている組み合わせは、全部100均で揃いました。
- 粘着付きマグネットシート(強力タイプ):タップの裏の面に
- ネオジム磁石(小)+強力両面テープ:シートで足りない時の補強に。子どもの手の届かない所に保管
- マグネット補助プレート:鉄の面がない所に
- ケーブルクリップ・面ファスナーの結束バンド:ケーブルの重さをタップから逃がす
- マグネットフック:フック穴のあるタップに
買う前に、貼りたい場所に磁石が付くかを冷蔵庫のマグネットで試しておくと、無駄がありません。ひとつだけ。貼ったあとにタップ本体が以前より熱い、変色した、焦げ臭いと感じたら、通気の穴を塞いでいないか確かめて、それでも変わらなければそのタップは使うのをやめてください。延長コードとの併用や合計W数の話は電源タップと延長コードの併用は大丈夫?に、寿命の見分け方は電源タップのスイッチが光らない時と寿命の目安にまとめました。壁のコンセントを増やしたい時は、資格が必要な工事なので電気工事店へ。
ゆきこ( ゚Д゚)『子ども部屋のタップを机の天板の裏に貼ったら、掃除機が一直線にかけられて、朝の5分が浮きました。最初は縦の脚に貼って、ケーブルの重さで3日で落ちたのは内緒です』
後付けするなら、粘着付きで厚みのある強力タイプのマグネットシートを1枚持っておくと、タップ以外にも使えて、家の中の「床に転がるもの」が減ります。
あわせて読みたい
穴を開けずに物を壁に付けたい時の考え方はリモコンホルダーを穴を開けずに壁掛けする方法に。磁石が強すぎて困った時は玄関ドアの磁石が取れない時の外し方をどうぞ。
まとめ:後付けは問題なし、塞がない貼り方と落ちない重さで
- 後付け自体は問題なし。タップの中身は磁石で壊れない
- 貼る時は通気の穴・ネジ穴・スイッチ・表示を塞がない。穴を開けない・分解しない
- 貼る場所はデスクの脚・天板の裏・スチールラック。冷蔵庫の側面と水回りは避ける
- 方法はマグネットシート・ネオジム磁石・フック穴にネジの3つ。磁石は子どもの手の届かない所に
- 落ちるのはケーブルの重さが原因。クリップで受けて、抜けかけを作らない
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手順を1枚にまとめました。



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