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そうめんやうどんを茹でて、ざるにあげて、食べ終わって流しに行くと、網目に白いでんぷんがべったり。スポンジでこすっても取れなくて、爪でこすって、結局そのまま乾かして翌朝また取れない。夏の終わりのわが家の流しは、だいたいこれです。
先に結論をひとつ。ざるは「使った直後に流す」のが一番の洗い方で、それだけで洗う手間の大半が消えます。乾いて詰まってしまったものにはブラシと重曹のつけ置き、サビのような点にはクエン酸、竹ざるは水気を切って陰干し。順番に見ていきましょう。
茹でた後すぐ洗う理由——でんぷんは乾くと糊になる
麺や米のでんぷんは、水に溶けているうちはさらっと流れるのに、乾くと糊のように固まって網目に張り付きます。昔の障子貼りの糊が米から作られていたのと同じで、乾いたでんぷんは立派な接着剤なんですよね。だから、乾いてから落とすのが大変なのは当たり前で、洗い方が下手なわけではありません。
- 麺をあげたら、食べる前に流しでざっとぬるま湯をかける。裏からも表からも。これだけで網目の中身が流れる
- 茹で汁が残っていれば、それを回しかけてもいい。温かいうちは溶ける
- すぐ洗えないときは、水を張ったボウルやシンクに沈めておく。乾かさなければ固まらない
- 米をとぐのに使ったざるも同じ。とぎ汁のでんぷんが乾くと白く残る
「あとでまとめて洗おう」が一番手間を増やします。ざるだけは先に流す、と決めておくと迷いません。
網目に詰まった汚れの洗い方——裏から流す・ブラシ・重曹のつけ置き
- 裏から水を当てる。表から流すと、詰まった方向にさらに押し込むだけ。ざるをひっくり返して、外側から強めの水を当てると、詰まりが内側へ押し出される
- ブラシでこする。スポンジは網目に入らないので、たわしか、使い古しの歯ブラシ、目の細かいざるなら小さなブラシで。網目に沿って一方向にこするより、円を描くようにすると絡んだものが取れる
- 重曹のつけ置き。落ちないときは、ぬるま湯1リットルに重曹大さじ1くらいを溶かして、ざるを沈めて30分〜1時間。でんぷんや油がふやけてゆるむので、あとはブラシで。油汚れが多いときは食器用洗剤を少し足す
- 仕上げに熱湯をかける。最後に湯を回しかけると油が流れて、乾きも早い。やけどしないよう、ざるを流しに置いてから、湯は上からゆっくり。手で持ったままかけない
- すぐに乾かす。水気が残ると次の項のサビや、におい、竹ならカビのもと。伏せずに、網目を立てて風が通るように置く
ざるの縁の巻き込み部分(枠と網の継ぎ目)に汚れがたまりやすいので、ここは特にブラシを当ててあげてください。ここが黒ずんでくると、においの原因にもなります。
食洗機で洗える?——ステンレスは多くがOK、竹と木枠は避ける
- ステンレスのざる:食洗機に対応しているものが多い。ただし網目に詰まったでんぷんは食洗機の水流では落ちないので、入れる前に裏から流しておく。細かい目のざるは、乾燥のときに水滴の跡が白く残ることがある
- プラスチック(樹脂)のざる:耐熱温度を確認。高温乾燥で変形するものがある
- 竹ざる・木枠のざる:食洗機は避けたほうが安心。高温と長時間の水で割れたり、枠がゆるんだり、カビの原因にもなる
- アルミの枠:食洗機用の洗剤で黒く変色することがある。手洗いが無難
手持ちのざるが何でできているか分からないときは、裏の刻印や購入時の表示を見て、分からなければ手洗いにしておくと失敗がありません。
サビのような点が出た——多くは「もらいサビ」で、クエン酸で落ちる
ステンレスのざるに茶色い点々が出ると「もうダメかな」と思いますよね。でも、多くの場合はざる自体がさびたのではなく、ほかの金属のサビが移った「もらいサビ」なんです。缶詰の缶、鉄のフライパン、金たわしの欠片、水道水に含まれる鉄分。濡れたまま重ねて置いていると、その接点から移ります。
- クエン酸水につける。ぬるま湯1リットルにクエン酸小さじ2くらい。ざるを沈めて30分〜1時間
- 取り出して、柔らかいスポンジか布でこする。金たわしは表面に細かい傷を付けて、そこからまたサビるので使わない
- 点が残っていたら、クリームクレンザーを布に少量つけて、ごく軽くなでる。強くこすらない
- 水でよく流して、すぐに水気を拭く。乾かし方を変えるだけで再発がぐっと減る
ここでひとつだけお願いがあります。重曹とクエン酸を同時に使わないでください。重曹はアルカリ性、クエン酸は酸性で、混ぜると泡が出て、互いの効き目を打ち消してしまいます。でんぷんの詰まりは重曹、サビはクエン酸、と役割を分けて、片方を水で流し切ってからもう片方を、という順番で。それから、塩素系漂白剤はステンレスを傷めてサビの原因になるので、ざるには使いません。
クエン酸で落ちない、網が薄くなってきた、点が広がって触るとざらざらする、というときは、ざる自体が傷んでいるサイン。目の細かいざるは網が切れると手を切ることもあるので、そこが買い替えの目安です。
竹ざるの洗い方——洗剤は少なめ、つけ置きせず、水気を切って陰干し
竹ざるや盆ざるは、そうめんの盛り付けや野菜の水切りで気持ちがいいのですが、水に弱いのが弱点です。カビを防ぐのは、洗い方よりも乾かし方なんですよね。
- 使った直後にぬるま湯で流し、たわしで軽くこする。洗剤は油汚れのときだけ少量。竹は洗剤を吸うので、使ったらよくすすぐ
- つけ置きはしない。長く水に浸けると編み目がゆるみ、乾きにくくなってカビのもとになる
- 洗ったら振って水を切り、布で拭いて、風通しのいい日陰に立てかける。直射日光は割れの原因
- 完全に乾いてから、重ねずにしまう。ビニール袋や戸棚の奥は湿気がこもる
- においが気になるときは、熱湯をさっとかけて乾かす。長く浸けない。ここでも、かけるときはざるを流しに置いてから
黒い点が出てしまったら、それはカビの可能性が高いです。表面をこすって落ちるうちは、しっかり乾かしてから使えますが、編み目の奥まで黒くなった竹ざるは、食べ物を乗せるものなので買い替えを。竹の中まで入ってしまったものは、表面を削っても戻りません。
ステンレスと竹の使い分け——毎日はステンレス、盛り付けと干し物は竹
| 用途 | ステンレス | 竹 |
|---|---|---|
| 麺の水切り | ◎ すぐ洗えて乾きも早い | ○ 盛り付け向き。あげたらすぐ流す |
| 野菜の水切り | ◎ | ○ 水気は早めに切る |
| 米とぎ | ○ 目の細かいもの | × でんぷんが残りやすい |
| 揚げ物の油切り | ○ | × 油を吸ってしまう |
| 干し野菜・梅干し | △ 日なたで熱くなる | ◎ 風が通って向いている |
| 手入れ | 食洗機対応のものが多い | 手洗い・陰干し・重ねない |
毎日使うのはステンレス、盛り付けや干し物は竹、と分けると、どちらも長持ちしますよ。竹ざるは「たまに使う特別なもの」くらいの距離感がちょうどいいです。
ゆきこ( ゚Д゚)『夏休みの昼はそうめん率が高くて、ざるを流しに放置して翌朝カチカチ、を何度やったことか。「ざるだけは食べる前に流す」を子どもに頼んだら、意外とやってくれるんです。水をじゃーっとかけるだけなので、長男は喜んでやります。おかげで重曹の出番がほとんどなくなりました』
網目が細かすぎて詰まりやすいざるは、洗う手間が毎回のしかかります。買い替えるなら、網目が細かすぎず、枠との継ぎ目がなめらかで、食洗機に対応したステンレスを選ぶと、洗いが一気に楽になりますよ。
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まとめ:使った直後に流す。詰まりは重曹、サビはクエン酸、竹は陰干し
- ざるは使った直後に流す。でんぷんは乾くと糊になって取れない
- 詰まったら裏から流す・ブラシ・重曹のつけ置き。最後に湯をかけて乾かす
- 食洗機はステンレスのみ。竹と木枠は手洗いで陰干し
- 茶色い点はもらいサビ。クエン酸につけて柔らかい布で。金たわしは使わない
- 重曹とクエン酸は同時に使わない。竹ざるは奥までカビたら買い替え
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