カーテンの代用は突っ張り棒とシーツで今夜しのげる——目的別の選び方と、代用のままではいけない場所

家事

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引っ越し初日の夜、荷物の山の中でふと窓を見て気づくやつです。カーテンがない。外は暗くなってきて、部屋の明かりをつけたら、外からこちらが舞台みたいにまる見え——今夜どうしよう、が今この画面を開いた理由だと思います。

大丈夫です。今夜は「突っ張り棒+シーツか大判の布」で乗り切れます。カーテンの正体は「窓の前に垂れている布」なので、布を垂らす仕組みさえ作れば代用は成立するんです。この記事では、まず今夜の応急処置を最短手順で、そのあと目隠し・遮光・断熱という目的別に何が使えるかの整理、100均でそろえる組み合わせ、そして代用のままではいけない場所の話まで順番にまとめます。

カーテンがない夜の応急ガイド さいそく→つっぱり棒+シーツや大判布 まどわくの内がわにつっぱって布をかける 目かくし→こい色・あつい布ほど強い 白いシーツは夜、かげがうつるので注意 しゃこう・だんねつ→布だけでは足りない プラダンやだんねつシートを合わせわざで ずっと使うなら→はかり方だけ正確に はばはレール、たけはランナーから測る ※ストーブなど火気の近くに布はぜったいNG

今夜すぐの応急処置——突っ張り棒+シーツで10分

手順はこれだけです。工具なし、壁に穴も開きません。

  1. 突っ張り棒を窓枠の内側に渡す。カーテンレールがすでにあるなら、レールより手前の窓枠上部でOK
  2. シーツや大判の布を棒に掛ける。半分に折って棒をまたがせると、ずり落ちにくく厚みも2倍になります
  3. ずれるようなら、洗濯ばさみやダブルクリップで棒ごと留める

シーツがなければ、バスタオル2枚・こたつの上掛け・ひざ掛け・着ない服のワンピースでも、窓が覆えれば何でも布は布です。ここでひとつだけ知っておきたいのが、白い薄手のシーツは「昼は目隠しになるのに、夜は逆転する」こと。夜は部屋の中のほうが明るいので、薄い布だと光が透けて、人影がスクリーンのように外へ映ります。夜の目隠しが目的なら、濃い色・厚手の布を優先してください。手持ちに濃い布がなければ、シーツを2枚重ねにするだけでも影の映り方がかなり変わります。

突っ張り棒は耐荷重が命です。細いタイプに厚手の毛布を掛けると夜中に「ガシャン」と落ちてきます(そしてけっこう心臓に悪い音がします)。カーテン用途なら、強力タイプ(バネ式ではなくジャッキ式)を選んでおくと、このあとカフェカーテンや間仕切りにも使い回せて無駄になりません。

なお、窓枠に直接ガムテープや養生テープで布を貼る方法は、今夜1晩ならアリですが、日が経つと粘着剤が枠に残って賃貸だと退去時に泣くことになります。テープを使うなら跡が残りにくいマスキングテープにして、数日以内に卒業するのが安全です。

目的別の可否表——目隠し・遮光・断熱で答えが変わる

「カーテンの代用」と一口に言っても、カーテンに求めていた仕事は実は3つに分かれます。視線を切る(目隠し)・光を止める(遮光)・熱の出入りを抑える(断熱)。布の種類によって得意分野がまったく違うので、目的別に整理しておきます。

代用品 目隠し 遮光 断熱 ひとことメモ
白い薄手シーツ × 夜は人影が透ける。2枚重ねで△→○
濃い色の厚手布・毛布 応急の優等生。重さに耐える棒が必要
100均カフェカーテン × 小窓向き。掃き出し窓には丈が足りない
アルミ保温シート 性能は高いが見た目と音がにぎやか
プラダン(プラスチック段ボール) 窓枠にはめる。昼の光も一部通す
ラグ・こたつ上掛け 重い。落下対策は必須

表を見ると分かるとおり、「とりあえず視線を切る」だけなら布で足りますが、遮光と断熱は布1枚だと役者不足です。朝日で起きてしまう・西日が暑い・冬の冷気がつらい、という悩みは、次の章以降の組み合わせで補強していきます。

100均でそろえる組み合わせ——数百円で「仮」から「準レギュラー」へ

今夜をしのいだら、次の週末に100均へ行くと一気に生活の質が上がります。買うものはだいたいこの4つです。

  • 突っ張り棒——小窓用ならこれで十分。掃き出し窓は耐荷重の関係で100均以外の強力タイプが安心です
  • カフェカーテン——突っ張り棒を通すポケットが最初から縫ってある布。トイレ・洗面所・キッチンの小窓はこれで完成します
  • カーテンクリップ(リングクリップ)——輪っかにクリップが付いた金具。これに手持ちの布を挟んで棒に通すと、どんな布でも「開け閉めできるカーテン」に昇格します。応急処置との最大の違いはこの開閉です
  • 遮光シート・目隠しシート——窓ガラスに貼るタイプ。布と併用すると夜の影透けがほぼ消えます

冬が近いなら、同じ100均で断熱系のアイテムも一緒に見ておくと二度手間になりません。窓まわりの寒さと結露の対策は100均でできる窓の結露対策の記事で詳しくまとめているので、「カーテンがないと寒い」が動機の場合はそちらが本命です。

プラダン・断熱シートという選択肢——性能と見た目の天秤

布ではなく「板」や「シート」で窓をふさぐ道もあります。代表がプラダン(プラスチック段ボール)とアルミ保温シートです。

プラダンは中空構造——ストローを並べたような空気の層——を持っているので、空気の層が熱の移動を遅くするという、二重窓と同じ原理で断熱してくれます。窓枠の内寸に合わせてカッターで切り、枠にはめ込むだけ。半透明なので昼の明かりはほんのり入りつつ、外からの視線はしっかり切れます。アルミ保温シートはさらに、熱を反射する膜として夏の西日にも効きます。

弱点ははっきりしていて、見た目です。窓が工事現場っぽくなりますし、アルミはカシャカシャと音もします。なので現実的な落としどころは「人に見られない窓・開け閉めしない窓はプラダン、リビングの窓は布」という使い分け。寝室の北側の小窓など、1年開けていない窓には、正直カーテンよりプラダンのほうが仕事をします。

ゆきこ( ゚Д゚)『おしゃれかどうかは、窓に聞かれてから考えればいいのよ…』

代用のままでいい場所・いけない場所——防炎の話だけは固く

ここまで気軽に代用の話をしてきましたが、この章だけはトーンを変えます。布は燃えるものだからです。

ストーブ・コンロ・キャンドルなど火気の近くに、布を垂らすのは絶対にやめてください。キッチンの小窓にひらひらのカフェカーテン、冬の窓辺に毛布——距離が近ければどちらも着火物になります。市販のカーテンには燃え広がりにくい「防炎」加工の製品がありますが、シーツや毛布での代用品にその性能はありません。火気のある部屋の窓は、代用で済ませ続ける場所ではないと考えてください。

もうひとつ、法律の話です。消防法により、高さ31mを超える高層マンションでは、住んでいる階に関係なく、カーテンには防炎性能のあるもの(防炎物品)を使うことが義務付けられています。目安としておおむね11階建て以上の建物がこれにあたります。防炎性能の証明は、カーテンの裏の上部や裾に縫い付けられた防炎ラベルです。該当する建物にお住まいなら、シーツでの代用は今夜の応急にとどめて、防炎ラベルの付いたカーテンを早めに用意してください。

逆に、火気のない部屋の小窓や、開け閉めしない窓なら、代用のまま何年でも困りません。「どの窓を代用のままにして、どの窓にちゃんと買うか」を仕分けるのが、お金の使いどころとしていちばん賢い着地です。

ちゃんと買うなら、測り方だけは正確に

仕分けの結果「この窓は買う」と決めたら、最後の関門は採寸です。カーテンの買い物の失敗は、色でもヒダでもなく、ほぼサイズの測り間違いで起きます。ポイントは2つだけです。

  • 幅は「窓」ではなく「カーテンレール」を測る。レールの端の固定ランナー(動かない輪っか)から反対側の固定ランナーまでの長さに、1.05倍ほど余裕を持たせるとゆとりのある見た目になります
  • 丈は「レールのランナーの穴」から測る。窓の上端からではありません。床まである掃き出し窓は床から1cmほど引く、腰高窓は窓枠の下端から15cmほど足すのが目安です

丈を「窓の高さ」で測ってしまうと、フックで吊るす分だけ短くなって、すその隙間から光と冷気が漏れます。メモに残すときは「幅◯cm・丈◯cm・ランナーから測った」と一言添えておくと、売り場やネットで迷いません。

そして、めでたくカーテンのある生活が始まったら、次に待っているのは洗濯です。フックを20個も30個も外すのが億劫で洗わなくなる——のを回避するワザをカーテンはフックを付けたまま洗える?の記事にまとめてあります。買う前のいまブックマークしておくと、半年後の自分が助かります。

まとめ:今夜は布で、仕分けてから買う

  1. 今夜は突っ張り棒+シーツか大判布で10分あればしのげる。夜は薄い布だと人影が透けるので、濃い色・厚手を優先
  2. カーテンの仕事は目隠し・遮光・断熱の3つ。布だけで足りるのは目隠しで、遮光・断熱はシートやプラダンとの合わせ技
  3. 100均のカーテンクリップを使うと、手持ちの布が「開け閉めできるカーテン」に昇格する
  4. 火気の近くに布は絶対NG。高さ31m超の高層マンションではカーテンに防炎性能が義務。該当するなら代用は応急にとどめる
  5. 買うと決めた窓は幅はレール・丈はランナーの穴から測る。失敗のほとんどは採寸で起きる

保存版:この記事の早見表

応急処置の手順と目的別の使い分けを1枚の画像にまとめました。スマホに保存しておくと、引っ越しの荷ほどき中でもすぐ見返せます。

カーテンがない時の代用カード:最速は突っ張り棒とシーツで夜は濃い色厚手を選ぶ、目隠し遮光断熱の目的別可否、100均はカフェカーテンとカーテンクリップ、火気の近くに布は絶対NGで高さ31m超のマンションは防炎義務、買うなら幅はレール丈はランナーから測る

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