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買い替えたマットレス、古いほうが部屋の隅に立てかけたまま何週間。粗大ゴミの予約をして、券を買いに行って、朝早く外に運び出して。「それが面倒で、いっそ切って普通ゴミに出せないかな」と思ったこと、ありませんか。うちも夫が単身赴任先で使っていたマットレスが送られてきて、廊下に立てかけたまま1か月、毎日またいでいました。
先に結論をひとつ。切って普通ゴミに出せるかどうかは、自治体で違います。切って袋に入れれば可燃ゴミで出せる地域もあれば、どんなに小さくしても粗大ゴミと決めている地域もあるんです。だから最初にやるのは切ることではなく、確認。そのうえで素材の見分け方、安全な切り方、切らずに済ませる方法まで、順番に見ていきましょう。
切って出せるかは自治体で違う——最初にやる確認の手順
「一辺30cm以下なら可燃ゴミ」のようなルールをどこかで見たことがあるかもしれませんが、それはその自治体の話。お住まいの地域の分別表を引くのが先です。確認するのはこの3つ。
- 分別表で「マットレス」を引く。自治体のサイトや分別の冊子の品目一覧で。「スプリングなし」「スプリング入り」で扱いが分かれていることが多いです
- 「小さくすれば可燃ゴミになるか」と「その大きさの基準」を見る。粗大ゴミの定義が「一辺の長さが30cm(または50cm)を超えるもの」のように書かれていれば、それより小さく切れば可燃ゴミ扱いになる可能性があります。ただし「切っても粗大ゴミ」と明記している自治体もあるので、ここは見落とさないでください
- 迷ったら電話かチャットで聞く。清掃事務所や相談窓口に「ウレタンのマットレスを切って可燃ゴミに出していいか」と聞けば、その場で答えてもらえます。袋のサイズや袋数の上限もあわせて
「切っても粗大ゴミ」なら、切る手間はまるごと無駄。確認は5分、切るのは1〜2時間。先に確認したほうが絶対に楽ですよ。
切れるマットレス・切らないほうがいいマットレス——見分け方
確認して「切れば出せる」と分かっても、すべてのマットレスが切れるわけではありません。中身の素材で決まります。
- 切れる:ウレタン(低反発・高反発)。スポンジのかたまりなので、大型カッターや包丁でまっすぐ切れます。いちばん切りやすい素材
- 切れる:ファイバー(樹脂の網)。硬めですが、ハサミやカッターで少しずつ切れます。細かい樹脂の粉が出やすいので、マスクを
- 切れる:綿・ポリエステルの敷き布団タイプ。中綿が散らかるので養生を広めに
- 切らないほうがいい:ポケットコイル・ボンネルコイル(スプリング入り)。中に金属のバネがぎっしり入っていて、家庭のカッターでは切れません。無理に布を裂くと、張力のかかったバネが跳ねて手や顔に当たることがあり、とても危ないんです。バネを1本ずつ外す方法もありますが、工具と時間がかかるうえ、外した金属の分別を自治体が受けつけないことも。スプリング入りは粗大ゴミか、引き取りサービスへと割り切るのが安全です
中身が分からない時は、側面のラベルを見るか、マットレスの端を強く押してみてください。ぐにゃっと沈んでゆっくり戻るならウレタン、押し返す感じで硬く、耳を近づけると「ギッ」と金属の音がするならスプリング入りです。
マットレスの切り方——道具・場所・手順と、怪我をしないための約束
ウレタンなら、道具さえそろえば1〜2時間で袋に収まります。ただ、刃物を長く使う作業なので、準備を省かないでくださいね。
用意するもの
- 大型カッター(刃幅18mm以上)と替え刃。ウレタンはすぐ刃が鈍るので、切れ味が落ちたら折るか替えます。折った刃は紙に包んで分別に従って処分を
- 使わなくなったパン切り包丁でも切れます。厚いウレタンにはギザギザの刃のほうが進みやすいことも
- 切創防止の手袋(軍手より刃物用がおすすめ)、マスク、長袖。粉を吸い込まないため
- ゴミ袋(自治体指定のもの)、養生シートか新聞紙、油性ペン、掃除機
場所は、できれば屋外かベランダ。室内なら、床に養生シートを広く敷いて、窓を開けて換気しながら。粉がけっこう飛びます。そして子どもが近づかない時間と場所を選んでください。
- カバーを外す。ファスナー付きなら外して、カバーは布として分別。外れないタイプは、まず布を切ってから中身へ
- 油性ペンで切るラインを引く。自治体の基準に合わせた大きさで格子状に線を引くと迷いません
- 刃を体の外に向けて、少しずつ切る。片手でウレタンを押さえて、もう片方でカッターを引きます。刃の進む先に、押さえている手や足を置かない。一度で切ろうとせず、同じ線を何度かなぞって深くしていくと、力がいらず安全です
- 厚いマットレスは、半分の厚さに割いてから。10cm以上の厚みは、まず横方向に切り込みを入れて手で裂き、薄くしてから格子に切ると楽です
- 切ったそばから袋へ。ウレタンは思ったよりかさばるので、袋に押し込みながら。1袋の重さは、持ち上げられる範囲に
- 掃除機で粉を吸って、手を洗う。作業中は途中で休憩を。手が疲れると刃がぶれて、いちばん怪我をしやすいので
切っている途中で金属のバネや硬い芯が出てきたら、そこで作業をやめてください。スプリング入りだった可能性があります。無理に続けず、粗大ゴミへ切り替えましょう。同じ「切って捨てる」でも、カーペットは切り方が変わります。カーペットの捨て方(切る場合)で別に書いています。
袋に入るサイズの例——「一辺30〜50cm」が多いけれど、必ず確認
粗大ゴミの線引きを「一辺の長さ」で決めている自治体が多く、よく見るのは30cm、40cm、50cmのどれか。ただし隣の市で違いますし、「指定袋に入って口が結べれば可燃」という書き方の地域もあります。
- 基準が30cmなら:シングル(約97×195cm)を切ると、目安で20〜30個くらいのブロックになります。袋は3〜5袋ほど
- 基準が50cmなら:ブロックは8〜12個程度。袋は2〜3袋ほど
- 袋数に上限がある自治体は、数回に分けて出します
「小さくしたのに回収されなかった」は、基準の見間違いか袋数の超過がほとんど。線を引く前に、もう一度だけ分別表を見返してみてください。
切らずに済ませる方法——粗大ゴミ・買い替え時の引き取り・回収業者の見分け方
スプリング入りだった、切る時間も体力もない、そんな時は切らないほうが結局は早いことも多いです。
- 自治体の粗大ゴミ。電話かサイトで申し込み、コンビニなどで処理券を買って貼り、指定日の朝に出します。料金はマットレスの種類や自治体で違いますが、数百円〜2,000円前後の例が多いです。運び出しは自分でするので、シングルでも2人いると安心です
- 買い替え時の引き取りサービス。新しいマットレスを買う店やネット通販で、配送時に古いものを引き取ってくれるサービスがあります。有料のことが多いですが、運び出しまでしてくれるので、スプリング入りや2階以上の家ではいちばん楽です
- 不用品回収業者。家まで来て運び出してくれて便利ですが、家庭のゴミを運ぶには自治体の一般廃棄物の許可が必要です。頼む前に許可の有無と料金の確認を。自治体のサイトの許可業者一覧から選ぶと安心です
- 「無料回収」と放送しながら回るトラックには、その場で頼まないのが無難。後から高額を請求されたという相談が消費生活センターに寄せられています。名前や連絡先を確かめられないものは避けましょう
山や空き地に黙って置いていくのは不法投棄です。面倒でも、上のどれかを選んでくださいね。
まだ使えるなら、捨てる前に譲る・売る
買い替えの理由が「硬さが合わなかった」「サイズを変えたかった」なら、まだ使えることが多いです。捨てる前に、こんな出口もあります。
- 地域の掲示板やフリマのサービスで「取りに来てくれる人」に譲る。送料の問題がなくなります
- 家族や知人で、来客用や子ども部屋用に欲しい人がいないか聞いてみる
- 買ってすぐなら、購入店の返品や交換の期限も確認を
合わないマットレスを買った後悔は、次の1枚に活きます。マットレスで後悔したことも、買い替えの前にどうぞ。
ゆきこ( ゚Д゚)『廊下に1か月立てかけたウレタンのマットレス、子どもたちを実家に預けた土曜にベランダで切りました。大型カッターでも思ったより力がいって、手袋をしていてよかったと思う場面が2回。粉だらけになって袋は4つ。「粗大ゴミの券を買うほうが早かったかも」と思いつつ、廊下が広くなった夜の解放感は忘れられません』
ウレタンを切るなら、文房具のカッターではなく刃幅の広い大型カッターと替え刃を用意しておくと、切れ味が落ちるたびに折って進めるので、力まずに済みます。解体用の大型カッターを楽天市場で探す
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マットレス選びの失敗談はマットレスで後悔したことに、ベッドの土台の話はすのこベッドで後悔したことに書いています。新しいマットレスがベッドの上でずれて困るならマットレスのずれ防止もあわせてどうぞ。
まとめ:確認が先、切るのはウレタンだけ、スプリングは切らない
- 切って出せるかは自治体で違う。分別表と一辺の基準を先に確認する
- 切れるのはウレタン・高反発・低反発・ファイバー。ラベルと押した感触で見分ける
- スプリング入りは切らない。バネが跳ねて危険、粗大ゴミか引き取りへ
- 切る時は手袋・マスク・屋外か養生。刃は体の外へ、少しずつ、子どもは近づけない
- 切らない選択は粗大ゴミ・買い替え時の引き取り・許可業者。まだ使えるなら譲る
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