※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれています。
革のベルトがひび割れてきた、汗のにおいが取れない、気分を変えてナイロンのベルトにしたい。いざ腕時計のベルトを外そうと裏返してみると、どこを押せば外れるのかさっぱり分からない。無理に引っ張って時計に傷をつけたら、と思うと手が止まりますよね。私も夫が置いていった時計のベルトを替えようとして、30分にらめっこしました。
先に結論をひとつ。ベルトの留め方は3種類しかなくて、革やナイロンなら「バネ棒」を押すだけで外れます。専用の工具は数百円で、慣れれば片側10秒。ただし、押す向きと、飛んでいくバネ棒の扱いにコツがあります。種類の見分け方から、工具の使い方、工具なしで外す時の注意、新しいベルトの付け方と確認、そして「金属ベルトのコマは自分でやっていいのか」まで、順番に見ていきましょう。
まず留め方を見分ける——バネ棒・ピンとコマ・クイックリリースの3種類
時計を裏返して、ベルトと時計本体のつなぎ目(ラグと呼ぶ、本体から伸びた2本の角の部分)を見てください。
- バネ棒。革・ナイロン・ラバーのベルトの大半がこれ。ラグの内側の小さな穴に、両端がバネで伸び縮みする細い棒が渡っていて、ベルトはその棒に通っているだけ。バネを縮めて穴から外せば、ベルトが取れます
- ピンとコマ。金属ベルトの長さ調整はこちら。コマ(小さな金属の駒)同士が細いピンや板バネでつながっていて、ピンを抜くとコマが1つ外れます。本体との接続部はバネ棒のことが多いので、「ベルトごと外す」ならバネ棒、「短くする」ならピン、と別の作業です
- クイックリリース。ベルトの裏側、ラグの近くに小さなレバー(つまみ)が出ているタイプ。爪でレバーを横にスライドさせるとバネ棒が縮んで、工具なしで外れます。最近のスマートウォッチや、交換前提で売られているベルトに多い形です
レバーがあればクイックリリース、なければバネ棒、金属で短くしたいならピン。この見分けだけで、必要な道具が決まります。
バネ棒の外し方——バネ棒外しの使い方と、飛ばさないコツ
バネ棒外しは、先端が二股(Y字)になった細い工具で、反対側が針のように細くなっているものが一般的です。革やナイロンのベルトなら二股側を使います。
- 机の上を片付けて、タオルを敷き、時計を裏返して置く。バネ棒は飛びます。柔らかい布の上なら跳ねにくく、時計の表面にも傷がつきません
- ラグとベルトのすき間に二股の先端を差し込み、バネ棒の「つば」(端の少し太い段)に引っかける
- そのままベルトの中央側(反対のラグから離れる方向)へ押し込むとバネが縮む。縮んだ状態でベルトを少し持ち上げると、片側がラグの穴からするっと外れる
- 片側が外れれば、反対側は斜めにして引き抜くだけ。バネ棒はベルトの中に残っているので、なくさないようすぐ回収
- 反対側のベルトも同じ手順で
飛ばさないコツは、押している手と反対の手のひらで時計の上をふんわり覆うこと。それでも飛んだ時のために、床に物を置かない、絨毯の部屋より床が硬い部屋で。小さな部品なので、小さな子どもやペットがいる所では作業しないでくださいね。
工具なしで外せる?——細いマイナスや爪楊枝は「傷とすべり」の元
「バネ棒外しがないから、家にある物で」という気持ちはよく分かります。結論を先に言うと、できなくはないけれど、傷のリスクがはっきり上がります。
- 精密ドライバーのマイナス。先が平らで硬いので、つばに掛かりにくく、滑ってラグの内側やケースを削りやすい。特にステンレスの鏡面仕上げは一発で線傷が入ります
- 爪楊枝。柔らかいので傷はつきにくいのですが、力をかけると折れて、折れた先がすき間に残ることがあります。ナイロンベルトの薄いものなら外れることも
- クイックリリースなら道具はいりません。レバーを爪でスライドさせるだけ
革ベルトを一度替えるだけ、傷がついても気にしない時計、という条件なら爪楊枝から試してもいいと思います。ただ、バネ棒外しは数百円で買えて、一生モノなので、少しでも大事な時計なら工具を1本持つほうが結果的に安上がりです。
新しいベルトの付け方——ラグ幅を測る・カチッと入る音・引っ張って確認
外すより付ける方が、じつは少しだけ難しいんです。順番にいきますね。
- ラグ幅をmmで測る。2本のラグの内側の幅を定規で測ります。18・20・22mmが多く、奇数(19・21mm)の時計もあるので、必ず測ってから買う。ベルトの箱や商品名に「20mm」のように書いてあるのが、この幅です
- ベルトの表裏と上下を先に確認。尾錠(バックル)が付いている短い側が12時側(上)、穴の開いた長い側が6時側(下)。腕に着けた時に尾錠が手首の内側に来る向きです
- バネ棒をベルトに通し、片側の先をラグの穴に入れる
- 反対側のバネ棒の先を工具の二股で押し縮めながら、ラグの間に押し込む。穴の位置に来ると「カチッ」と小さな音がして、バネが伸びて入ります
- ベルトを軽く引っ張って確認。両側とも動かなければOK。片側だけ入った状態は、見た目では分かりにくいのに、着けているうちに外れて時計を落とすいちばん多い原因です
金属ベルトのコマ調整は?——工具はあるけれど、店に任せる方が安心な理由
「ベルトの外し方」で調べている人の半分くらいは、じつは金属ベルトを短くしたいのではないかと思います。これは専用のピン抜き工具があれば自分でもできますが、私は店に任せる派です。理由は3つ。
- ピンの種類が見た目で分かりにくい。矢印の方向に押し出す割りピン、Cリングで止まっているピン、ねじ式。間違った方向に押すと、コマが変形したりピンが曲がったりします
- 小さな部品が飛んで失くなる。Cリングは1mmほどの部品で、床に落ちたらまず見つかりません
- 左右のバランス。コマは尾錠をはさんで左右から均等に抜かないと、時計の文字盤が手首の中心からずれます。どちらから何個抜くかは、腕に当てながら決める作業で、店の人はこれが早い
工賃は店や地域で違いますが、目安として数百円から千円台。買った店なら無料のことも多いです。どうしても自分でやるなら、矢印のあるコマを矢印の方向に、タオルの上で、部品を小皿に集めながら。ここでも部品は飛ぶので、小さな子どもの手の届かない所で。
ベルト交換のタイミング——ひび・におい・留め具のぐらつき
- 革:折れ曲がる所(尾錠の近く)のひび割れ、裏側の黒ずみ、汗のにおいが拭いても戻らない。目安は毎日使って1〜2年
- ナイロン:穴の周りのほつれ、色あせ、伸びてぶかぶか。洗えるので長持ちしますが、穴が広がったら交換
- ラバー・シリコン:白っぽく硬くなる、表面がベタつく、穴の周りが裂けてくる
- 金属:コマの間のピンがぐらつく、腕を振るとカチカチ音がする。これはピンが抜けかかっているサインで、いちばん時計を落としやすい状態
自分で替えて大丈夫?——店に頼んだ方がいい時計と、相場の目安
革やナイロンのベルトを、普段使いの時計で替えるだけなら、自分でやって大丈夫です。ただ、次のどれかに当てはまるなら、店に頼む方を先に考えてください。
- 高価な時計・思い入れのある時計。ラグの内側の小さな傷でも、あとから気になります。傷は自己責任になるので、迷うなら店へ
- 防水時計・ダイバーズウォッチ。ベルト交換自体は防水に関係しませんが、作業中にリューズ(横のつまみ)を押したり引いたりしてしまうことがあります。しっかりねじ込んで、店で確認してもらう方が安心
- 金属ベルトのコマ調整。上に書いた通り
店に頼む時の目安は、ベルトの持ち込み交換で数百円〜千円台、購入した店なら無料のことが多いです。時計店、デパートの時計売り場、ショッピングモールの修理コーナーなどで受け付けています。「ラグ幅20mmの革ベルトに替えたい」と伝えれば、幅の合うものをその場で選んでくれるので、測るのが不安な人はベルト選びから任せてしまうのも手ですよ。
ゆきこ( ゚Д゚)『夫が単身赴任先から「時計のベルト、そっちで替えといて」と言ってきたので、初めてバネ棒外しを買いました。1本目は見事に飛んで、テレビの裏から発掘。2本目からは、タオルの上で手のひらで覆う、を守ったら10秒でした。工具は300円くらい。もっと早く買えばよかった』
革やナイロンのベルトを自分で替えるなら、二股と針の両方が付いたバネ棒外しを1本。予備のバネ棒が数本セットになっているものだと、飛ばして失くした時にも慌てません。
あわせて読みたい
手首まわりのサイズ調整つながりで、ブレスレットがゆるい・長い時の直し方も読まれています。小さな部品を扱うのが不安な人は、ネックレスのチェーンが切れた時の直し方や指輪のゆがみを自分で直す方法も、同じ「どこまで自分でやるか」の目安になると思います。ベルトを替えたついでに時刻も合わせるなら、時計の合わせ方へ。
まとめ:留め方を見分けて、バネ棒を押して、付けたら引いて確認
- 留め方はバネ棒・ピンとコマ・クイックリリースの3種類。まず裏を見る
- バネ棒はタオルの上で、つばに掛けて中央へ押す。手のひらで覆って飛ばさない
- 工具なしは傷と滑りの元。バネ棒外しは数百円で一生モノ
- 付ける前にラグ幅をmmで測る。カチッと入ったら引っ張って確認
- 金属のコマ調整・高価な時計・防水時計は店へ。傷は自己責任
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



コメント