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子どもが「ホットサンド食べたい」と言い出したのが、日曜の朝8時。うちにあの道具はありません。買いに行く時間もありません。でも冷蔵庫にはハムとチーズと食パンがある——そんな朝、ありますよね。
先に結論をひとつ。ホットサンドメーカーという道具がやっている仕事は、「上下からはさんで押さえながら、両面に焼き目をつける」だけなんです。押さえる役と焼く役を別々の道具に分けてあげれば、家にあるもので十分に近いものが作れます。どの方法がいちばん自分の台所に合うか、順番に見ていきましょう。
逆にワッフルメーカーが無い時にホットサンドメーカーで焼けるかを知りたい方は、ワッフルメーカーの代用のほうに書いてあります。この記事は「ホットサンドメーカーを持っていないけれどホットサンドが食べたい」側の話です。
まず整理——あの道具の仕事は3つだけ
- 押さえる:パンをぎゅっと圧縮して、具とパンを一体にする。厚みが減るので中まで熱が入りやすくなります
- 耳をとじる:ふちを押しつぶして、具が流れ出ないようにする
- 両面に焼き目をつける:上下から同時に熱を当てて、外はカリッと
この3つのうち、家にある道具でいちばん再現しにくいのは「押さえる」です。だから代用の話は、何を重しにするかがほとんど全部だと言ってもいいくらいなんですよね。
フライパン+重し——いちばん近くて、いちばん手軽
おすすめの本命です。焼き目も付きますし、押さえられるので、見た目もかなり近くなります。
- 食パン2枚の片面にバターかマーガリンを薄く塗る。この面が外側(フライパンに接する側)になります。バターの油と塩気で、焼き色が均一に付きます
- もう一方の面に具をのせる。ふちから1.5cmくらいは具を置かないのがコツ。ここがのりしろになります
- もう1枚を重ね、ふちをフォークの背でぐるりと押しつぶす。これで耳がとじます
- フライパンを弱めの中火で温め、パンを置く
- 上から重しをのせる。1〜2分たったらいったん重しをどけ、ひっくり返してまた重しをのせる
- 両面にきつね色が付いたら完成。目安は片面2〜3分ですが、火加減で変わるので色を見て判断してください
重しに使えるものは、耐熱であることが絶対条件です。
- 小さめの鍋(中に水を少し入れると重みが増します)。いちばん扱いやすい
- 耐熱の皿。ただし「耐熱」と書かれたものだけ。ふつうの陶器の皿は割れることがあります
- アルミホイルで包んだ缶詰。ラベルをはがしてホイルで包んでから使います
- 落としぶた。もともと押さえるための道具なので、大きさもちょうどよく、持ち手があって扱いやすい
- もう1つのフライパン。底が平らなものを裏返しにしてのせる手も
逆に重しに使ってはいけないのは、ラップやポリ袋で包んだもの(溶けます)、耐熱ではない皿、木の器、空の缶をそのまま(塗料や接着剤が熱で傷みます)。そして重しをどける時は必ず鍋つかみかミトンを使うこと。フライパンの上にのせた金属は、思っているより早く熱くなります。素手で持ち上げてやけどをするのが、この作り方でいちばん多い失敗です。
落としぶたは煮物にも使えて出番が多いので、ひとつ持っておくとこういう時に便利です。使い道の広げ方は落としぶたの代用になるものと使い分けにまとめています。
トースター・オーブンで焼く——押さえられない分を「折り込み」で補う
フライパンを出したくない朝や、同時に何個も作りたい時はこちら。ただし上から押さえられないので、そのままだと具がこぼれます。そこを工夫で補います。
- パンの耳のふちを指でぎゅっと押しつぶしてから、内側に少し折り込む。餃子のような気持ちで
- それでも心配なら、つまようじを2〜3本、ふちに斜めに刺して留める。焼き上がったら必ず抜いてから出してください。子どもに渡す前の確認は忘れずに
- 天板にアルミホイルを敷いてのせる。溶けたチーズが落ちても片づけが楽です
- 3〜5分焼き、様子を見ながら追加。途中で一度ひっくり返すと両面に色が付きます
トースターは庫内が狭く、パンの表面がすぐ焦げます。焦げそうならアルミホイルを上にふわりとかぶせると、中は温まって表面だけ守れます。トースターと魚焼きグリルの使い分けはトースターと魚焼きグリルは代用できる?に詳しく書きました。
魚焼きグリルという手——早いけれど、目を離さないこと
意外な実力派です。上下から同時に強い火が当たるので、両面同時に焼き目が付きます。ただしトースターよりずっと火力が強く、1〜2分目を離しただけで真っ黒になります。
- 網に直置きしない。アルミホイルを二重に敷くか、グリル用の受け皿を使う。直置きすると具が落ちて焦げ、においが残ります
- 弱火にできる機種なら弱火で。両面焼きなら2〜3分、片面焼きなら途中で返す
- その場から離れない。これがいちばん大事です。他の家事を始めた瞬間に焦げます
- 焼いたあとの網とグリルの受け皿は、においが移る前に洗っておく
電子レンジでは焼き目が付かない——理由が分かると納得できます
「レンジでできないの?」とよく聞かれますが、これは仕組みの話で、できないというより向いていないんです。
電子レンジは、食べ物の中の水分を振動させて、内側から温める道具です。つまり表面を乾かして焦がす働きがない。だからパンは温まってもふにゃっとしたままで、あのカリッとした焼き目は出ません。むしろパンから出た水蒸気が中にこもって、しっとりしてしまいます。
ただし二段構えなら使えます。冷たい具(ゆで卵、じゃがいも、前の日のカレーなど)をレンジで先に温めておいて、はさんでからフライパンで焼き目をつける。こうすると焼く時間が短くて済み、具の中心まできちんと温かい状態になります。生の肉や魚を使う時は、この「中心まで温める」がいちばん大事なところなので、必ず先に火を通してからはさんでくださいね。
失敗しないための小さなコツ
- 具を入れすぎない。これが最大の失敗原因です。全部で1cmくらいの厚みが目安。欲張るとふちがとじられず、押さえた時に全部はみ出します
- 水分の多い具は先に処理。トマトは種を取る、葉物は軽く水気を絞る、ソースは少なめに。水分が出るとパンがべしゃっとします
- チーズは内側に、具の上下ではさむ。チーズがのりの役割をしてくれるので、切った時に崩れません
- バターは外側の面に。内側に塗ると油が具の水分をはじいてなじみません
- 8枚切りか10枚切りが扱いやすい。6枚切りは厚みがあって中まで温まりにくく、ふちもとじにくいです
- 焼けたら1分ほど置いてから切る。すぐ切ると中身が流れ出ます
ゆきこ( ゚Д゚)『重しに小鍋を使った初日、焼き上がりに素手で小鍋を持ち上げて「あちっ」と落とす。これ、本当によくある失敗で、火傷で済めばいいほうです。うちなら、重しをのせる前に鍋つかみを台に出しておくのを決まりにします。準備の順番だけで安全は変わるんですよね』
それでも買うなら——どのタイプを選ぶか
代用でしのげるとはいえ、毎週作るなら専用の道具はやっぱり早いです。私が選ぶとしたら、見るのはこの4点です。
- 直火式か電気式か。直火式は洗いやすく、キャンプにも持って行けます。電気式は火加減を気にせず置いておけるので、朝に強い
- 耳まで焼き切れるか。ふちをぎゅっと閉じて切り落とすタイプは、子どもが食べやすい形になります
- プレートが外せるか。洗いやすさがまったく違います
- 1枚焼きか2枚焼きか。家族の人数で決まります
あわせて読みたい
手に入れたあとの手入れはホットサンドメーカーの洗い方にまとめました。直火式と電気式で洗い方がまるで違うので、買う前に読んでおくと選びやすいと思います。焼く道具の使い分けはトースターと魚焼きグリルは代用できる?、押さえる道具は落としぶたの代用になるものもどうぞ。
まとめ:押さえる役を用意すれば、家の道具で足ります
- あの道具の仕事は押さえる・耳をとじる・両面に焼き目の3つだけ
- 本命はフライパン+重し。重しは耐熱のものだけを使う
- トースターとグリルは耳を折り込むかつまようじで補う
- 電子レンジは焼き目が付かない。具を温める役として使う
- 具は入れすぎない。熱い重しは素手で持たず、グリルは目を離さない
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



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