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給水タンクに水を足そうとして、底をのぞいたら黒い点がぽつぽつ。ふたの裏を触ったら、ピンク色のぬるっとしたもの。「え、この氷、昨日子どもの麦茶に入れたんだけど」と、血の気が引きますよね。夏の間ずっと働いてくれている製氷機ほど、ふと気づくとこうなっていることがあります。
先に、いちばん大事なことをひとつ。疑わしい氷は、迷わず捨ててください。氷は洗い直せません。そのうえで、黒い点とピンクのぬめりの正体、掃除の手順、漂白剤を使う時に気をつけること、そして「クエン酸を回したのに消えない」理由まで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:氷を使っていいか迷う人|掃除の手順を知りたい人|漂白剤を使いたい人|クエン酸で消えない人|予防したい人|洗っても戻ってくる人
最初に——その氷、迷ったら捨ててください
- タンクや製氷皿に黒い点・ピンクのぬめりがある、氷の中に黒い粒が見える、氷がカビ臭い・生臭い。ひとつでも当てはまれば、今ケースに入っている氷はすべて捨てます。もったいないより安心を優先していいところです
- 氷を「水で洗えば大丈夫」とは考えないでください。氷は表面しか洗えず、中に取り込まれたものは残ります
- 貯氷ケースやスコップも一緒に洗います。氷だけ捨ててケースがそのままだと、次の氷にまた移ります
- 小さなお子さん・体調をくずしやすい方・ご高齢の方には、特に慎重に。もし口にしたあとでお腹の具合が悪いなど気になる症状があれば、自己判断せず受診してくださいね
黒い点とピンクのぬめりの正体——どちらも「水が止まっている場所」に出る
- 黒い点=カビ。パッキンの溝、タンクの角、ふたの裏、給水パイプの内側など、水がたまって動かない場所に根を張ります。一度根を張ると、表面を拭いただけでは戻ってきます
- ピンクのぬめり=酵母の仲間。お風呂の排水口や洗面台に出る、あのピンクと同じものと考えると分かりやすいです。カビそのものではありませんが、「もうすぐカビが来る」という前段階のサイン。ぬめり自体も雑菌の膜なので、氷に入ってほしくないものです
- なぜ製氷機に出るか:水を入れっぱなしにしている、室温が高い、タンクを洗う間隔が空いている。塩素が抜けた水は特に傷みやすく、浄水やミネラルウォーターを入れた時ほど早く出ます
- 卓上製氷機は水が本体の中を循環するので、タンクだけでなく、貯氷ケース、金属の棒の周り、排水口、内側の壁も同じように汚れます。冷蔵庫の自動製氷なら、タンク・フィルター・給水パイプ・製氷皿が主な場所です
掃除の手順——電源を抜くところから始める
- 電源を抜く。卓上製氷機はプラグを抜く。冷蔵庫は製氷停止にしてタンク一式を外します。濡れた手でプラグを触らないように
- 氷とタンクの水を全部捨てる。貯氷ケースの氷も残さず
- 外せる部品を、説明書どおりに外す。タンク・ふた・パッキン・フィルター・給水パイプ・製氷皿・貯氷ケース・スコップ。無理に引っ張らず、「外せる」と書かれているものだけ
- 中性洗剤とやわらかいブラシで洗う。パッキンの溝、タンクの角、ふたの裏、パイプの内側を重点的に。硬いたわしやメラミンスポンジでこすると細かい傷がつき、その傷にカビが入り込むので、やわらかいもので
- よくすすぐ。洗剤の残りは、次に作る氷の味と匂いに直接出ます
- しっかり乾かす。風通しのいい場所で、部品を立てて。乾く前に組み立てると、また同じことの繰り返しです
- 本体の内側(卓上)は、固く絞った布で拭く。本体に水をかけたり、水に沈めたりしないでください。電気部品があります
- 組み立てて、最初の1〜2回分の氷は捨てる。洗剤や汚れの残りを流す意味があります
塩素系漂白剤は使っていい?——説明書の可否・十分なすすぎ・クエン酸と続けない
「黒い点はキッチン用の漂白剤で」と思う方も多いですよね。使える機種と使えない機種があるので、ここは慎重に。
- 可否は取扱説明書で。「漂白剤不可」と書かれている機種は、樹脂やパッキンが傷むか、経路に残った時の安全を保証できないということ。書かれていなければメーカーに問い合わせを
- 使える場合も、薄めて・短時間・外した部品だけ。本体の経路に流し込む使い方はしないでください。そのあと、たっぷりの水で何度もすすぎます。すすぎ残しがある氷を、子どもに与えないで
- 塩素系と酸性(クエン酸・お酢)を混ぜない、続けて使わない。混ざると有毒なガスが出ます。同じ部品にどちらも使いたい時は、日を分けて、間に十分すすいでから。これは製氷機に限らず、台所全般で守ってほしい約束です
- 使う時は換気をして、手袋をして、子どもの手の届かない所で。飛び散りは服の色が抜けます
- 金属部品やゴムパッキンは漂白剤で傷みやすいので、長く浸けない
クエン酸洗浄はカビには効かない——役割が違う
製氷機のお手入れというと「クエン酸洗浄」が定番ですが、あれは水垢を落とすためのものです。
- クエン酸=水垢(水のミネラル)を溶かす。白いザラザラ、給水の詰まり、氷が小さくなった、という時に効きます
- カビ・ぬめり=洗剤とブラシで物理的に落とす。必要なら、説明書で許されている範囲で塩素系
- だから「クエン酸を回したのに黒い点がそのまま」は、効かなくて当然なんです。道具が違うだけなので、がっかりしなくて大丈夫
- どちらの洗浄もメーカーが認めている方法・濃度・すすぎ方で。自己流の濃さで長く浸けると、部品が先に傷みます
予防——毎日水を替える・使わない時は乾かす・月1回タンクを洗う
一度きれいにしたら、次は「出ない習慣」に切り替えていきましょう。難しいことはなくて、水を止めておかないことに尽きます。
- 卓上製氷機:水は毎日替える(前日の残りを継ぎ足さない)/その日の分を作り終えたら排水して、ふたを開けて乾かす/数日使わない時は水を抜いて、部品を外して乾燥させておく/直射日光・コンロの近くなど温度の高い場所に置かない
- 冷蔵庫の自動製氷:タンク一式は週1回、フィルターと給水パイプは月1回を目安に洗う/氷は2週間くらいで使い切って、古い氷をため込まない。タンクの洗い方の細かい手順は冷蔵庫の氷が臭い時の製氷機タンクの掃除方法にまとめています
- 入れる水は説明書の指定どおりに。浄水・ミネラルウォーターは塩素がない分だけ傷みが早いので、「使える」と書かれていても、その日のうちに使い切る前提で
洗っても戻ってくる部品は、交換する
パッキン・給水ホース・フィルターは、細かい溝や内側にカビが根を張ると、何度洗っても数日で戻ってきます。これらは消耗品と考えて、メーカーの部品として買い替えるのがいちばん早い解決です。型番で検索すると、部品だけ売られていることがよくあります。
本体の内側や経路の奥まで黒い点が広がっていて、部品交換でも追いつかない時は、買い替えの検討時期かもしれません。次の一台で同じ後悔をしないよう、家庭用製氷機で後悔した理由と選び方で「手入れのしやすさ」を先に見ておいてくださいね。
ゆきこ( ゚Д゚)『麦茶ポットのパッキンにピンクを見つけて、家中の「水がたまる物」を洗って回った、という話はよく聞きます。製氷機のタンクもその一つ。氷は洗い直せないので、うちで決めるなら、水を替えるのを歯みがきと同じ「毎日のこと」にします。習慣にしてしまえば、面倒だと思う暇もありませんよね』
タンクの角やパッキンの溝は、スポンジだと届かなくて、ここだけ黒い点が残りがちです。給水タンク用の細長いブラシが1本あると、溝の奥まで届いて、洗う時間もぐっと短くなりますよ。
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カビは「氷が臭い」「氷ができない」と一緒に気づくことが多いんです。氷の匂いの出どころを4つに分けて対処する話は製氷機の氷が臭い時に見るところに、水垢で給水が止まって氷ができない時の確認は製氷機で氷ができない時に見るところにまとめています。買い替えを考えるなら家庭用製氷機で後悔した理由と選び方もどうぞ。
まとめ:疑わしい氷は捨てる、洗剤とブラシで落とす、薬剤は混ぜない
- 黒い点はカビ、ピンクはカビの前段階。見つけたらケースの氷を全部捨てる
- 掃除は電源を抜いて、外せる部品を中性洗剤とやわらかいブラシで。よくすすいで乾かす
- 塩素系は説明書で可否を確認。薄めて短時間・部品だけ・たっぷりすすぐ
- 塩素系とクエン酸を混ぜない・続けて使わない。クエン酸は水垢用でカビには効かない
- 予防は毎日水を替える・使わない時は乾かす・月1回タンクを洗う。落ちない部品は交換
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



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