※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれています。
電動ミルのフタを開けたら、刃のまわりに粉がびっしり。指でこすっても取れないし、かといって水でざぶざぶ洗っていいのかも分からない。「これ、洗えるんだっけ?」と手を止めたまま、また明日にしよう、で数か月……というの、けっこうあるあるだと思うんです。
先に結論をひとつ。電動ミルの本体は、水に沈めてはいけません。モーターと電気の配線が入っているので、水が入ると故障だけでなく感電の心配もあります。洗えるのは、取り外せる容器と刃の部分だけ。ここさえ押さえておけば、あとは道具と順番の問題です。種類ごとの違いから、順番に見ていきましょう。
大原則——「外せる部分」と「外せない部分」を分ける
- 外せる部分(取り外しできる粉受け、外せるタイプの刃、フタ、ホッパーなど)は、洗えると書かれていれば水洗いできます。中性洗剤とスポンジで
- 外せない部分(モーターの入った本体、スイッチ、コードの付いている側)は、水に沈めない、水をかけない、流水にさらさない。固く絞った布で拭くのが上限です
- どこが外せるかは機種によってまるで違います。説明書の「お手入れ」のページが正典。捨ててしまったなら、型番でメーカーのページを見ると出てくることが多いですよ
「洗えるかどうか」で迷ったら、洗わずに拭く。この方向に倒しておけば、少なくとも壊すことはありません。
ミルの種類で、できることが変わります
ひとくちに電動ミルといっても中身が違うので、自分のがどれかを確かめておくと迷いません。
- コーヒー用・刃が回るタイプ。容器の底でプロペラのような刃が回るもの。刃も容器も本体と一体になっている機種が多く、丸洗いできないことがほとんどです。乾いた布とブラシでの掃除が中心
- コーヒー用・臼で挽くタイプ。二枚の刃で豆をすりつぶすもの。粉の受け皿と上のホッパーは外せることが多く、挽く部分も機種によっては外して掃除できます。ただし金属の臼は水洗い不可でさびるものが多いので、外せてもブラシで払うだけ、というのが一般的
- お茶やスパイス用のミル。容器ごと外れて洗えるタイプが比較的多いところ。ただし本体側が濡れないように、外してから流しへ持っていくこと
- 塩・こしょう用の電動ミル。塩は金属をさびさせるので、水洗いはとくに慎重に。使い終わりに口を上に向けて残った粒を落としておくだけでも、詰まりが減ります
粉を落とす手順——道具は3つあれば足ります
- 電源プラグを抜く。ここは必ず。刃のまわりに指や道具を入れるので、うっかりスイッチが入ったら大けがです。充電式なら電源を切って、可能なら電池を外す
- 大きな粉をひっくり返して落とす。新聞紙やチラシを広げた上で、逆さにして軽くたたく。シンクの上でやると粉が排水口に流れて固まるので、紙の上がおすすめ
- ブラシで刃のまわりを払う。使うのは毛先の細い乾いたブラシ。ミル用の掃除ブラシが売られていますが、使い終わった歯ブラシや化粧用の筆でも代わりになります。刃の裏側や角に入り込んだ粉を、外へ外へとかき出すように
- 細かいところは息を吹きかけるか、エアダスターで。ブラシで届かない溝の粉が飛びます。顔を近づけすぎると粉が目に入るので、少し離れて
- 固く絞った布で拭く。水がしたたらないくらい、しっかり絞ってから。洗剤を使うなら布に少しだけ含ませて、そのあと水拭き、最後に乾拭き
- 完全に乾かしてからしまう。フタを開けたまま半日ほど風に当てるのがいちばん確実。濡れたまま通電しないのは絶対です
この作業でいちばん気をつけたいのが刃で手を切らないこと。粉が固まっているとつい指でこすりたくなるのですが、刃はコーヒー豆を砕けるだけの鋭さがあります。指ではなくブラシ、届かないところは竹串や爪楊枝で。金属のスプーンで削るのは、刃を傷めるうえに滑って危ないのでやめておきましょう。
コーヒーの油が残って取れない時
コーヒー豆には油が含まれていて、これがブラシでは落ちません。放っておくと酸化して、次に挽く豆の香りをじゃまします。「掃除したのに古い香りがする」の正体はだいたいこれです。
- 生の米を挽くという方法があります。大さじ2〜3杯ほどの米を入れて数回まわすと、米が刃と内壁の油を吸い取ってくれます。挽いた米は捨てて、そのあとブラシで粉を落とす。この方法は機種によっては刃を傷めるので不可とされているので、必ず説明書を確認してからにしてください。硬いものを挽けない機種で無理をすると、刃も歯車もだめになります
- 米が使えない機種なら、安い豆をひとつかみ挽いて捨てるという手も。前の香りを引き取ってもらうイメージです
- 専用の洗浄用の粒が売られている機種もあります。取り扱いがあるなら、いちばん安心なのはこれ
- 外せる部品なら、ぬるま湯に中性洗剤を少し溶いて、やわらかいスポンジで。油はぬるま湯のほうが落ちます。よくすすいで、完全に乾かしてから戻す
ちなみに、においの残りやすさは容器の素材でも変わります。プラスチックの部品はにおいを抱え込みやすいところ。同じ悩みが出やすい電気ケトルの話を電気ケトルのプラスチックのにおいを取る方法に書いているので、考え方の参考になると思います。
やってはいけない5つ
- 本体の丸洗い。モーターに水が入れば故障、乾く前に通電すれば感電の危険。「ちょっとだけ流す」もだめです
- 食洗機に入れる。洗えると書かれた部品以外は、高温と洗剤で変形したり刃がさびたりします
- 濡れたまま使う。とくに刃のまわりに水が残っていると、粉が固まってこびりつく原因にもなります
- 刃を素手で触る、金属で削る。手を切りますし、刃の角が丸くなると挽き上がりが悪くなります
- 説明書にない洗剤や方法を使う。漂白剤に浸ける、熱湯を回しかける、といった自己流はだいたい傷めます。塩素系と酸性のものを一緒に使うのは、どんな場面でも危険なので絶対にしないでください
においを移さないコツ
- 用途ごとに道具を分ける。コーヒー用とスパイス用を1台で兼ねると、どんなに掃除してもにおいは残ります。にんにくや山椒を挽いたミルでコーヒー豆を挽くと、その日のコーヒーが台無しに。安いものでいいので分けるのが結局いちばん早い解決です
- 使うたびに粉を落とす。挽いた直後の粉は乾いていてサラサラなので、いちばん落としやすい状態です。数日置くと湿気を吸って固まります
- フタを開けて乾かしてからしまう。閉め切ると、残った湿気とにおいがこもります
- 豆や粒は入れっぱなしにしない。ホッパーに残した豆は油が出続けます。使う分だけ入れる習慣に
挽きが悪くなってきたら
掃除をしても粗さがそろわない、時間がかかる、途中で止まる。こうなったら刃の摩耗を疑う段階です。刃だけ交換部品として買える機種がありますので、型番をメーカーのページで検索してみてください。取り扱いがあれば、本体を買い替えるより手軽におさまることも。
交換部品がない機種や、モーターから焦げたようなにおいがする、動きが不安定といった場合は、無理に使い続けないで窓口に相談を。修理と買い替えのどちらがいいかは製品によって幅が大きいので、金額はここでは言い切れません。まず見積もりを聞いてから決めるのが確実です。
ゆきこ( ゚Д゚)『こしょうのミルとコーヒーのミルを兼ねようとして、家族に「このコーヒー、なんかスパイシー」と言われた、という話はよくある失敗ですよね。掃除の腕の問題じゃなくて、道具を分けるべきだっただけ。においの強いものは専用、と決めておくのがいちばん楽だと思います』
掃除の道具は、細くて毛の長いブラシが1本あるだけで作業が変わります。刃の裏や角に届く形のものを選ぶと、ミルだけでなくコーヒーの器具全般に使えて便利ですよ。
あわせて読みたい
そもそも手入れの少ない道具を選びたいなら、コーヒーメーカーは手入れが楽なものを選ぶで、洗う場所が少ない構造の見分け方を書いています。買って後悔しないための視点はコーヒーメーカーで後悔した理由に。においがこもる問題は電気ケトルのプラスチックのにおいを取る方法もどうぞ。
まとめ:沈めない、抜いてから、乾かしてから
- 本体は水に沈めない。洗えるのは外せる容器と部品だけです
- 作業の前に必ず電源プラグを抜く。刃に手を入れるので危険です
- 道具は細いブラシ・竹串・固く絞った布の3つで足ります
- 油が残る時は米を挽く手。ただし機種によっては不可なので説明書を
- 用途ごとに分けて、使うたびに落とす。においは掃除より予防です
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



コメント