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「ノンフライヤー、便利そうだけど置き場所がない」「買ってから使わなくなったらどうしよう」と迷って、まず家にあるもので似たことができないか、と考えますよね。台所の作業台がもういっぱいの家だと、新しい家電を1つ置くのは、何かを1つ手放すのと同じくらいの決断なんですよね。
先に結論をひとつ。ノンフライヤーがしている仕事は「熱風で焼きながら、油を下に落とす」ことなので、オーブントースター・魚焼きグリル・オーブンでも、置き方と油の使い方を合わせればかなり近づきます。ただし、得意な料理と、どう頑張っても違うものになる料理があります。そこを分けて、器具ごとのコツと、安全に気をつけたいところまで順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:仕組みを知りたい人|どの料理が近づくか知りたい人|カリッとしない人|器具別のコツを知りたい人|安全が気になる人|買うか迷っている人
ノンフライヤーの役目は「熱風で焼いて、油を落とす」——直火や輻射熱との違い
ノンフライヤーの中では、上のヒーターで熱した空気をファンで勢いよく回しています。食材は網のかごに乗っているので、溶けた油はかごの下に落ちていく。つまり、小さなコンベクションオーブンに、油を落とす網がついたものと考えると分かりやすいです。「揚げる」わけではなくて、「熱風でこんがり焼く」道具なんですよね。
- オーブントースター:上下のヒーターから直接届く輻射熱。距離が近くて強いので、表面は早くこんがりするけれど、中が温まる前に焦げやすい。ファンはない機種が多い
- 魚焼きグリル:直火の高温。短時間で表面がカリッとして、皮つきの肉や魚が得意。焦げるのも早いので、目を離せない
- オーブン(オーブンレンジ):庫内全体を温めて、じっくり火を通す。熱風を回す機能(コンベクション)がある機種なら、ノンフライヤーにいちばん近い。予熱に時間がかかるのが難点
3つとも「熱風で油を落とす」を持っていないので、その2つを自分で足してあげるのが代用のコツです。次の見出しで、料理ごとに向き不向きを見てみますね。
代用できる料理・工夫がいる料理・向かない料理
「トースターやグリルで近い仕上がりになるか」は、料理によってはっきり分かれます。買う前に試すなら、上から順に試してみてください。
- そのままでかなり近い:お惣菜の唐揚げ・コロッケ・天ぷらの温め直し(リベイク)、冷凍のフライドポテト、揚げずに焼くタイプの冷凍フライ、鶏もも・手羽先の皮をパリッと焼く、野菜の素焼き、厚切りベーコン。これらは油を落として乾いた熱で焼く料理なので、トースターやグリルでも「あ、同じ方向」と感じやすいです
- 工夫すれば近づく:パン粉をつけた「揚げない揚げ物」風。パン粉を先にフライパンで乾煎りして色をつけ、油を薄く塗ってからオーブンで焼くと、揚げていないのにサクッとします。厚みのある肉や根菜は、トースターだと中まで火が通る前に表面が焦げるので、オーブンかグリルの弱火でじっくり
- どの器具でも別物になる:天ぷらのような液状の衣、油の中で膨らむドーナツやかき揚げ。これは熱風では衣が固まらないので、実はノンフライヤーでも同じことが起きます。「揚げ物そのもの」を求めているなら、代用でも本体でも満足しにくい料理です
こうして並べると、ノンフライヤーの得意分野は「温め直し」と「油を落として焼く」で、そこは家の器具でも代われる部分が大きいことが見えてきます。逆に、ここを毎日のように使う家なら、専用機があると片付けまで含めて楽になる、という判断にもなります。
カリッとさせる3つのコツ——網・薄い油・途中で返す
- 網に乗せて、下に受け皿を敷く。天板に直接置くと、落ちた油の上で食材が「揚がる」ような状態になって、下だけべちゃっとします。トースターなら付属の網か、天板の上に焼き網を重ねる。オーブンなら網を天板に乗せて、天板を受け皿に。グリルはもともと網と受け皿の構造なので、そのままでいちばん近いです
- 油を薄く塗る。ノンフライヤーのレシピにも「油を少量まぶす」と書いてあることが多いように、表面にごく薄く油があると、熱が均一に回ってきつね色になります。刷毛で塗ってもいいのですが、霧のように吹きつけられるオイルスプレーがあると、ムラなく薄く、量も控えめにできて楽ですよ
- 途中で返す。ノンフライヤーは熱風が全体を包みますが、トースターやグリルは片側からの熱が強いので、半分の時間で上下を返す。これだけで「片面だけ焦げて反対はしんなり」がなくなります
それから、予熱も地味に効きます。トースターもグリルも、庫内を温めてから入れると、表面が先に固まって水分が逃げにくい。冷凍ポテトなどは、温めた庫内に入れるかどうかで仕上がりが変わります。
器具別のコツ——トースター・魚焼きグリル・オーブン
- オーブントースター:ヒーターとの距離が近いので、温め直しと冷凍ポテトが得意。厚いものは焦げる前に中が温まらないので、低めのワット数(または弱の設定)で長めに。アルミホイルを使うときは、ヒーターに触れると発火するので、ホイルの端が上に反らないように。ホイルの可否そのものが機種で違うので、説明書を確認してくださいね。トースターとグリルの使い分けはトースターとグリルはお互い代用できるかという記事でも書いています
- 魚焼きグリル:高温の直火なので、皮つきの鶏肉・手羽先・魚が短時間でパリッと。ただし焦げるのも一瞬で、上火が強い機種は肉の厚みで中まで火が通る前に表面が黒くなります。弱火にして、扉を少し気にしながら。受け皿に水を張る指示のある機種は、必ずその通りに。水を張らずに油がたまると、油に火がつくことがあります
- オーブン:パン粉をつけたもの・厚い肉・大量に焼きたいときに。熱風の機能があるならそれを使い、なければ少し高めの温度で、途中で天板の向きを変えると焼きムラが減ります。予熱に10分前後かかるので、平日の夜はトースターやグリル、休日の作り置きはオーブン、という使い分けが現実的です
安全に気をつけたいこと——油・火通り・やけど
ここは代用に限らず、ノンフライヤー本体でも同じ話なのですが、家の器具で代用するときは特に意識しておきたいところです。
- 受け皿の油をためない。トースターの受け皿、グリルの受け皿に前回の油が残ったまま加熱すると、煙が出て、最悪の場合は油に火がつきます。使ったら冷めてから毎回捨てて洗う。グリルは「水を張る」「張らない」が機種で決まっているので説明書どおりに
- アルミホイルやクッキングシートの可否は機種ごと。ヒーターに触れる・受け皿をふさぐ・発火温度を超える、といった理由で禁止されている機種があります。使う前に説明書の「使ってはいけないもの」を一度見ておくと安心です
- 生の肉は中心まで火を通す。とくに鶏肉。表面がこんがりしていても中が生、はトースターやグリルで起きやすい失敗です。いちばん厚いところを切って色を確かめる、または調理用の温度計を使う。迷ったら追加で加熱してください。食中毒だけは「たぶん大丈夫」で済ませたくないところです
- 天板・網・庫内はとても熱い。取り出すときはミトンを。子どもが手伝いたがる年頃だと、扉を開けたときの熱気と網に手が近づきやすいので、取り出しは大人が、と決めておくと落ち着きます
ゆきこ( ゚Д゚)『子どもが唐揚げの温め直し係になって、トースターの網に乗せて受け皿を敷くを覚えたら「レンジより全然おいしい」と目を丸くする、というのは目に浮かびますよね。そのあと受け皿の油を捨て忘れて煙を出すのもお決まりで、油を捨てるまでが温め直し、とうちなら貼り紙をします。』
代用で足りる家、専用機があると楽な家
- 代用で十分:温め直しと冷凍ポテトが主で、週に1〜2回。トースターかグリルがすでにあって、油を落とす網を用意できる。台所に新しい家電を置く余裕がない
- 専用機があると楽:鶏肉や野菜を「油を落として焼く」を毎日のようにする。予熱を待ちたくない。グリルの受け皿を洗うのが負担で、かごをつけ置きして洗うほうが楽だと感じる。焼いている間に目を離したい
買う側に傾いたら、口コミで「使わなくなった」と言われる理由も一度見ておくと、後悔が減ります。ノンフライヤーで後悔した理由をまとめた記事に、容量や置き場所、手入れのつまずきを整理しています。
代用でも本体でも共通して役に立つのが、油を薄く均一に吹きつけられるオイルスプレー。刷毛より量が控えめで、冷凍ポテトや鶏皮の仕上がりが安定します。1本あると、代用のときのカリッと感がぐっと近づきますよ。
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ノンフライヤーを買ったあと、あるいは代用でグリルやトースターを使い込んだあとに気になるのが手入れと臭いです。ノンフライヤーの洗い方では部位ごとに洗える所と拭く所を分けて、ノンフライヤーで魚を焼いたら臭いが残る時の対処では臭いの取り方と予防をまとめています。
まとめ:役目は「熱風で焼いて油を落とす」、それを家の器具で足す
- ノンフライヤーの仕事は熱風で焼いて油を落とすこと。揚げ物器ではない
- 温め直し・冷凍ポテト・皮つき肉・野菜はトースターやグリルでかなり近づく
- 天ぷらの衣やドーナツは別物になる。これはノンフライヤーでも同じ
- コツは網と受け皿・油を薄く・途中で返すの3つ。予熱も効く
- 受け皿の油をためない・ホイルの可否は説明書・生肉は中心までを必ず
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