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クローゼットの奥から、もう何年も袖を通していないコートが出てきた。型が古い、サイズが変わった、毛玉だらけ。手放そうと決めたのはいいけれど、いざゴミ袋の前に立つと「これ、何ゴミ?」で手が止まりますよね。ダウンは中身が羽毛だし、革のコートは布ではないし、ボタンは金属だし。
先に結論をひとつ。コートの分別は「素材」と「住んでいる自治体」の組み合わせで決まるので、全国共通の正解はありません。ただ、見る順番は決まっています。まず自治体の分別表で「古布」の扱いを見て、次に素材のタグを見る。この2つで、ほとんどのコートは行き先が決まります。そして、捨てる以外の道が意外と多いのもコートの特徴なんです。順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:何ゴミか知りたい人|素材別に知りたい人|金具を外すか迷う人|捨てる以外の道を探す人|洗う?時期は?の人
何ゴミ?——まず自治体の分別表で「古布」の扱いを見る
コートは大きいので「粗大ごみ?」と思う方もいますが、衣類は多くの自治体で「可燃ごみ」か「資源(古布・古着)」のどちらかに入ります。粗大ごみになることはまずありません。分かれ目は、住んでいる自治体が古布を資源として集めているかどうかです。
- 古布回収がある自治体。着られる状態のコートは資源として出せることが多いです。出す日・出し方(透明の袋・ひもで束ねる等)・出せない物の条件が決まっているので、分別表の「古布」「古着」の欄を見てください
- 古布回収がない自治体。可燃ごみとして出すのが基本です。ただし金具の扱いや、袋に入る大きさに切るかどうかは、自治体ごとに指示が違います
- ダウン・革・合皮。古布として受け付けない自治体が多く、可燃か不燃かも分かれます。次の章で素材別に見ていきます
分別表はゴミの日カレンダーと一緒に配られていることが多く、自治体のウェブサイトでも品目から検索できます。「コート」で出てこない時は「衣類」「古着」「古布」で引くと見つかりますよ。迷ったら自治体の窓口に電話が、いちばん確実で早いです。
素材別の早見表——ウール・ダウン・革・合皮・フェイクファー
ここからは、コートの内側の品質表示のタグを見ながら読んでください。表地と中綿、裏地でそれぞれ素材が書かれています。行き先が分かれるのは、主に「中身が羽毛か」「布ではなく革か」の2点です。
| 素材 | 出し方の傾向 | 気をつけること |
|---|---|---|
| ウール・綿・化繊のコート | 古布回収があれば資源、なければ可燃が多い | 着られる状態なら資源へ。破れ・汚れが強いものは可燃の指示が多い |
| ダウン・中綿入り | 古布として受けない自治体が多く、可燃の扱いが多い | 羽毛が飛び散らないよう袋に入れる。ブランドや店の回収に出せることも |
| 革(本革)のコート | 古布ではなく、可燃か不燃に分かれる | 自治体の表で「革製品」の欄を見る。金具が多いものは指示に従う |
| 合皮(ポリウレタン等) | 可燃が多いが、自治体によって不燃扱いも | ベタつき・はがれが出た合皮は古布として受けにくい |
| フェイクファー付き | 本体の素材に従う。ファーは外して同じ袋に入れる指示が多い | 取り外せるファーは別のコートで使い回す道もある |
「傾向」と書いたのは、本当に自治体で違うからです。同じ県でも隣の市では扱いが逆、ということが普通にあります。表はあくまで「どこを見ればいいか」の目安として使って、最後はお住まいの分別表で確定させてくださいね。
ダウンは、穴が開いて羽毛が出てくる程度なら補修して着続ける道もあります。手放す前に一度、ダウンジャケットの穴あきの補修方法を見てから決めても遅くありません。
古布回収に出せる条件——濡れ・汚れ・ボタン・金具
資源として出す時に、いちばん多い失敗が「出したのに回収されなかった」です。古布回収には条件があって、「次に誰かが着られる状態」または「布として再利用できる状態」が前提になっています。
- 濡れは一番のNG。雨の日に出すと、袋の中で湿って回収後にカビの元になります。雨予報の日は次の回収日に回すか、袋の口をしっかり閉じて指定の場所に
- ボタン・ファスナーは「付いたままで可」の自治体が多いです。反対に「金属は外して」と書いてある自治体もあるので、ここも分別表を確認してください。書いていなければ、そのままで出して構いません
- 外すなら、けがに気をつけて。ボタンを糸切りばさみで外す時は、刃先を自分の手や体に向けないこと。ファスナーを引きちぎるように外すのは、生地が急に裂けて手を切りやすいのでやめてください。作業中のハサミは、子どもの手の届かない所に置きましょう
- ポケットを空にする。マスク・レシート・小銭が残ったまま出てくることが本当に多いです。使い捨てカイロが残っていることもあります
- 回収拠点に持ち込む場合はルールに従う。スーパーや公共施設の回収ボックスは、受け付ける品目・時間・袋の指定がそれぞれ違います。ボックスの外に置いていく、閉まっている時間に置いていく、は不法投棄と同じ扱いになることがあるので、必ず表示を読んでから入れてください
捨てる前の選択肢——売る・回収・寄付・自治体の拠点
「捨てる」で検索して来られた方にこそ、伝えておきたいのがここです。コートは衣類の中でも「次の人に渡りやすい」品目で、捨てる前の道がいくつもあります。手間と得られるものが違うので、下の順に考えると決めやすいですよ。
- リサイクルショップ・フリマ。状態のよいもの、ブランド物、流行に左右されにくい定番の形は動きやすいです。買取額は店と時期でまったく違うので、ここでは金額を書きません。冬の手前に出すと需要があって決まりやすい、というのは覚えておくといいですよ
- 店やブランドの衣類回収。自社製品や衣類全般を店頭で引き取って、再資源化に回す取り組みをしている店があります。ダウンの回収に力を入れているところもあり、古布に出せないダウンの行き先として向いています。受け付ける条件は店ごとに違うので、持ち込む前に確認を
- 寄付。海外や国内の支援に衣類を送る団体があります。ただし「何でも受ける」わけではなく、季節・種類・状態・送料の負担が決まっているので、条件を読んでから。善意でも、受け取れないものを送ると団体の負担になってしまいます
- 自治体の拠点回収。ゴミの日とは別に、公共施設や指定の場所で衣類を集めている自治体もあります。曜日と時間が決まっているので、ここもルールどおりに
「売るほどではないけど捨てるのも」と迷う1着は、回収に出すのが気持ちの落としどころになりやすいです。ダウンのマフラーや小物も同じ考え方で決められます。ダウンマフラーはいらない?の判断も参考になると思います。
クリーニングは必要?と、手放しやすい時期
「捨てるのにクリーニング代を払うの?」と思いますよね。答えは出す先で変わります。
- 可燃ごみに出すなら、クリーニングは不要です。ポケットを空にして、袋に入れるだけで構いません
- 古布回収・寄付・店の回収なら、洗ってあること(または汚れがないこと)が条件になっていることが多いです。家で洗えるコートは洗って、完全に乾かしてから。洗えない素材なら、ブラシで表面のホコリと毛を落として、風を通してから出すと受け付けてもらいやすくなります
- 売るなら、クリーニング済みのほうが査定が上がりやすい傾向はありますが、クリーニング代のほうが高くつくこともあります。ブラッシングと風通しで済ませて出す人も多いです
時期の話もひとつ。手放すのがいちばん楽なのは、春の衣替えのタイミングです。しまう前に「来年も着る?」と一着ずつ聞いてみて、迷ったものはそこで手放す。クリーニングに出す時期と重なるので、出す・出さない・手放す、を一度に決められます。詳しくはコートをクリーニングに出す時期にまとめています。
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、コートは「捨てるのがもったいない」で何年も残りがちな服だと思います。売る・回収・捨てるの順番を決めておくだけで、クローゼットが軽くなりますよね』
💡 この困りごとへの提案
そして、手放さないと決めたコートは、次のシーズンまでの保管が大事です。不織布のコート用の収納袋に入れておくと、ホコリと日焼けを防ぎながら湿気を逃がせるので、来年「やっぱりまだ着る」と思った時にすぐ袖を通せます。ビニールのクリーニング袋は湿気がこもるので、外してから入れてくださいね。
あわせて読みたい
残すコートの手入れは、コートをクリーニングに出す時期はいつがいいかと、猫や犬と暮らしている方はコートについた猫の毛が取れない時の落とし方をどうぞ。同じ衣替えのタイミングで迷いやすいセーターのしまい方はセーターの保管方法に、ダウンの小さな穴はダウンジャケットの穴あきの補修にまとめています。
まとめ:分別表→素材のタグの順で決める。捨てる前に売る・回収を
- 何ゴミかは自治体の分別表で決まる。粗大ごみではなく、可燃か古布の資源
- ダウン・革・合皮は別扱いが多い。品質表示のタグを見て、素材の欄で確認
- 古布回収は「乾いていて着られる状態」が条件。雨の日に出さない
- 金具は自治体の指示どおり。外す時は刃先を体に向けず、子どもの手の届かない所で
- 捨てる前に売る・回収・寄付。拠点のルールに従い、時期は春の衣替えが楽
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



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