セーターの保管方法——ハンガーにかけない。しまう前の「洗う・乾かす・毛玉」、置き場所と防虫剤の入れ方、圧縮袋は短期だけ、カシミヤとウールで違うところ、出す時の陰干しと虫食いの確認

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暖かくなってきて、そろそろセーターをしまおうかな、という時期。去年しまったセーターを出してみたら、肩がぼこっと伸びていた、小さな穴が開いていた、なんだかカビ臭い。そんな経験があると、今年はどうしまえば正解なんだろうと手が止まりますよね。ハンガーのまま?畳む?圧縮袋?防虫剤はどこに?

先に結論をひとつ。セーターは「畳んで、乾かしきって、防虫剤を一番上に」。この3つを守るだけで、翌年のがっかりの大半は防げます。ハンガーにかけっぱなしは、自分の重みで肩と身頃が伸びていくので、シーズンオフの保管にはいちばん向きません。畳み方、しまう前の準備、置き場所と防虫剤の入れ方、圧縮袋の使いどころ、素材による違い、出す時の見方まで、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へハンガーのままでいい?肩が伸びる。畳んで置く→第1章しまう前に何をする?洗う・乾かしきる・毛玉を取る→第2章虫食い・カビが心配湿気と光を避け、防虫剤は一番上に→第3章圧縮袋を使いたい短期なら可。長期は生地が傷む→第4章カシミヤはどう扱う?ウールより優しく。虫も好む→第5章出す時に何を見る?陰干しと、虫食いの穴の確認→第6章

ケース別に読む:ハンガーか畳むか迷う人しまう前の準備を知りたい人虫食い・カビが心配な人圧縮袋を使いたい人カシミヤの人出す時の人

畳んでしまう——ハンガーは肩が伸びる

ニットは編み目の集まりなので、糸に引っ張る力がかかり続けると、その方向に伸びていきます。ハンガーにかけると、肩の2点で全体の重さを支えることになって、肩に「ハンガーの角」が出て、身頃も縦に伸びる。数日なら戻りますが、シーズンオフの数か月をかけっぱなしにすると、戻りにくくなります。

「袖を折る→3つに折る→寝かせて重ねる」1袖を内側へ後ろを上にして平らに広げ両袖を身頃に沿って内側へ折る→ 引っ張らずに置く2身頃を3つに左右を中心へ向けて3分の1ずつ折る細長い長方形にする→ 引き出しの幅に合わせる3寝かせて重ねる裾から2つか3つに折る立てずに寝かせて重ねる重い順に下から→ 積みすぎない(5枚目安)
  • 畳んで、寝かせて重ねる。シャツのように立てて収納すると、折り目に力がかかって跡が残りやすいので、ニットは寝かせるほうが向いています。重いものを下に、軽いものを上に
  • 積みすぎない。一段に5枚くらいまでを目安に。それ以上積むと、下のセーターが押しつぶされて折り目が付きます
  • どうしてもかけたい時は。数日以内に着る予定のものだけ、半分に折ってハンガーのバーに通す「かけ畳み」に。肩の2点で支えないので、伸びにくくなります
  • すでに肩が伸びているなら、しまう前に戻しておくと翌年が楽です。スチームで編み目を起こす直し方は伸びたセーターを戻す方法にまとめています

しまう前の3つ——洗う・乾かしきる・毛玉を取る

虫食いもカビも、原因はしまう前に決まっていることがほとんどです。虫は皮脂や食べこぼしの汚れに寄ってきますし、カビは残った湿気で育ちます。「一度しか着ていないから」と洗わずにしまうのが、翌年の穴のいちばん多い理由なんです。

やること どうやって 気をつけること
洗う 洗濯表示を見て、家で洗えるものはおしゃれ着用の洗剤で。洗えないものはクリーニングへ 一度しか着ていなくても洗う。首・袖口・脇の皮脂は見えなくても残っている
乾かしきる 平干しで形を整えて、風の通る日陰で。厚手は裏返して2日かけることも 少しでも湿っていたらしまわない。乾燥機の高温はウールを縮ませる
毛玉を取る 平らな所に広げて、毛玉取り器かハサミで一方向に軽く 引っぱらない。毛玉の芯の糸を切ると穴になる
穴を確認 明るい所で透かして見る。小さな穴は今のうちに直す 虫食いの穴があった場合、同じ引き出しの他の服も確認

毛玉は、しまう前に取っておくと、重ねた時に隣のセーターに絡まって広がるのを防げます。取り方のコツはセーターの毛玉の取り方に。見つけた小さな穴は、広がる前にセーターの穴あきを縫わずに直す方法で塞いでからしまうと安心です。

置き場所と防虫剤——湿気と光を避けて、防虫剤は一番上に

準備ができたら、どこにどう置くか。ポイントは「湿気がこもらない」「直射日光が当たらない」「防虫剤の成分が上から回る」の3つです。

置き場所と防虫剤のOKとNGOK引き出し・蓋付きの箱に畳んで入れる防虫剤はセーターの一番上に置く防虫剤は1種類だけ、表示の量と期間押し入れなら下段より上段にしまう時・出す時に換気する防虫剤は子どもの手の届かない所にNGハンガーにかけっぱなしビニールのクリーニング袋のまま防虫剤を底や真ん中に埋める種類の違う防虫剤を混ぜて使う窓際・湿った床に直置き子どもが開けられる所に防虫剤
  • 引き出しか、蓋付きの箱に。防虫剤の成分は、空間が閉じているほど効きます。開けっぱなしの棚や、口の開いた袋では成分が逃げてしまいます
  • ビニールのクリーニング袋は外す。湿気を閉じ込めてカビの元になります。ホコリが気になるなら、通気性のある不織布の袋に入れ替えてください
  • 防虫剤は一番上。多くの防虫剤の成分は空気より重く、上から下へ広がります。底に入れると上のセーターまで届きません。引き出しの広さに対する個数は、必ずパッケージの表示どおりに
  • 種類を混ぜない。成分の違う防虫剤を同じ空間で使うと、成分同士が反応して溶けたり、服にシミが付いたりすることがあります。買い足す時は前と同じ種類にして、切り替えるなら前のものを全部取り除いてから
  • 表示の期間で交換。効き目が切れると、そこから虫が入ります。取り替え時期が分かる表示付きのものだと、忘れにくいですよ
  • 換気と、子どもの手。しまう時と出す時は窓を開けて、匂いがこもらないように。防虫剤は小さな子どもが口に入れると危ないので、引き出しの奥や、子どもが開けられない所に置いてください
  • 場所は押し入れの上段・クローゼットの上の方。湿気は下にたまります。床に直置きした衣装ケースは、底に湿気がこもりやすいので、すのこや台の上に

湿気が気になる家は、防虫剤とは別に除湿剤を引き出しの隅に置くのも手です。こちらも表示の期間で取り替えて、水がたまったら捨ててくださいね。

圧縮袋は「短期なら可、長期は生地が傷む」

かさばるセーターを圧縮袋でぺたんこにしたい気持ち、分かります。ただ、ニットは糸の間の空気でふんわりしている服なので、長く押しつぶすと編み目がつぶれて、出した時にペタッとした風合いになったり、折り目がくっきり残ったりします。

  • 引っ越しや短い期間の移動なら、圧縮して運んで、着いたらすぐ出す、という使い方は問題ありません
  • ひと夏まるごとの長期保管には向きません。数か月圧縮したままだと、ウールやカシミヤのふくらみが戻りにくくなります
  • どうしても使うなら、ぎゅうぎゅうに吸わず「軽く空気を抜く程度」で止めて、防虫剤は圧縮袋の外に。袋の中は密閉されているので、防虫剤を中に入れても意味がなく、逆に成分が生地に濃く触れてシミになることがあります
  • 入れる前に完全に乾かす。少しでも湿っていると、密閉された中でカビが出ます

「圧縮したのに数日で膨らんできた」という時は、袋の不良というより、ニットの反発と閉め残しが原因のことが多いです。そのあたりは圧縮袋が時間が経つと膨らむ理由に、圧縮袋そのものの向き不向きは衣類の圧縮袋のデメリットにまとめています。

カシミヤとウールで違うところ

同じニットでも、カシミヤはウールより繊維が細くて、虫にも湿気にも弱い素材です。扱いの基本は同じですが、「より優しく、より念入りに」と覚えておくと迷いません。

見るところ ウール カシミヤ
虫の好み 食われる より食われやすい。防虫剤は必ず、期間も守る
洗い方 表示によっては家で手洗い可 表示を優先。迷ったらクリーニングへ
畳んだ時の跡 付きにくい 付きやすい。折り目に薄紙や布を挟むと軽くなる
重ね方 5枚目安 一番上に。重いものを載せない
湿気 弱い さらに弱い。除湿剤を一緒に

カシミヤは、しまう前のブラッシングで表面のホコリを落としておくと、虫が寄りにくくなって毛玉も減ります。専用ブラシがなければ、柔らかい洋服ブラシで毛並みに沿って軽く。強くこすると毛羽立つので、なでる程度で十分です。

出す時——陰干しと、虫食いの確認

秋になって出す時にも、ひと手間かけると気持ちよく着られます。出したらすぐ着るのではなく、一度風を通して、穴がないか見る。この順番です。

  1. 陰干しで風を通す。防虫剤の匂いと、こもった湿気を抜きます。直射日光は色あせと縮みの元なので、風の通る日陰で半日ほど。平らに置くか、かけ畳みで
  2. 明るい所で透かして見る。虫食いの穴は、脇の下・首まわり・袖口の内側など、皮脂が残りやすい場所に出やすいです。小さな穴なら、着る前に直しておくと広がりません
  3. 同じ引き出しの服も確認。1枚に穴があれば、隣にも虫がいる可能性があります。全部出して引き出しを拭いて、防虫剤を新しくしてから戻しましょう
  4. ぺたんこになっていたら。スチームアイロンを浮かせて当てると編み目がふくらみます。直接押し付けない、蒸気に手を近づけない、でやけどを防いでください

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、セーターの保管は「しまう前」で9割決まると思っています。洗って、乾かして、防虫剤を上に。この3つだけ、と決めておくと衣替えが少し軽くなりますよね』

💡 この困りごとへの提案

防虫剤は、引き出し用・クローゼット用で形が違うので、しまう場所に合わせて選んでください。取り替え時期が目で分かるタイプにしておくと、「いつ入れたっけ」がなくなって、切れ目なく守れます。


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しまう前の手入れはセーターの毛玉の取り方セーターの穴あきを縫わずに直す方法を。出した時に肩が伸びていたら伸びたセーターを戻す方法へどうぞ。同じ衣替えで「もう着ないコート」をどうするかは、コートの捨て方と手放す前の選択肢にまとめています。

まとめ:畳んで、乾かしきって、防虫剤は一番上に

  1. ハンガーにかけない。畳んで寝かせて重ねる。一段5枚まで、重いものを下に
  2. しまう前に洗う・乾かしきる・毛玉を取る。一度しか着ていなくても洗う
  3. 防虫剤は一番上・1種類だけ・表示どおり。換気して、子どもの手の届かない所に
  4. 圧縮袋は短期だけ。長期は編み目がつぶれる。防虫剤は袋の外に
  5. 出す時は陰干しと穴の確認。カシミヤはより優しく、より念入りに

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

セーターの保管方法の早見表:ハンガーにかけっぱなしは肩と身頃が伸びるので、畳んで寝かせて重ねる。一段5枚まで、重いものを下に。しまう前に一度しか着ていなくても洗い、平干しで完全に乾かし、毛玉を一方向に取って、穴を透かして確認する。置き場所は引き出しか蓋付きの箱、ビニールのクリーニング袋は外して不織布に、押し入れは上段、床に直置きしない。防虫剤はセーターの一番上に、1種類だけ、表示の量と期間を守り、種類を混ぜない、換気する、子どもの手の届かない所に。圧縮袋は引っ越しなど短期なら可、ひと夏の長期は編み目がつぶれるので向かない、使うなら軽く抜いて防虫剤は袋の外に。カシミヤはウールより虫と湿気に弱いので一番上に置き除湿剤を一緒に。出す時は日陰で風を通し、脇や首まわりの虫食いを確認、穴があれば同じ引き出しの服も全部確認して防虫剤を新しくする

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