ダッチオーブンの代用——厚手のステンレス鍋・ホーロー鍋・土鍋・圧力鍋で何ができるか(直火・炭火・オーブンの可否)の早見表、底網の代用(アルミホイル・耐熱の小皿)、蓋が開かない時にこじらない外し方、炊飯で焦がさない火加減、ケースの代用

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キャンプのレシピを見ると「ダッチオーブンで」と書いてあるけれど、持っていない。買うには重くて高そうだし、年に数回のために置き場所を取るのも迷う。家にある厚手の鍋や土鍋で、代わりにならないかな、と考えている人は多いですよね。

先に結論をひとつ。「厚手で、蓋が重くて、火に入れていい」鍋なら、ダッチオーブンの仕事のほとんどは代わりにできます。煮込み・蒸し焼き・炊飯はまず大丈夫。逆に、炭火の上に直接置く・蓋に炭を載せるという使い方だけは、鍋を選びます。どの鍋で何ができるかの早見表、底網の代用、蓋が開かない時の外し方、炊飯で焦げる原因、ケースの代用まで、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へどの鍋で代用できる?→厚手・重い蓋・火に入れていい。表で確認→第1章底網がない→アルミホイルの輪か耐熱の台→第2章蓋が開かない→冷めて密着しただけ。温めて緩める→第3章炊飯で焦げる→火が強い・蒸らし不足・水が少ない→第4章ケースがない→厚手の布か段ボール。乾かしてから→第5章

ケース別に読む:どの鍋で代用できるか知りたい人|底網がない人|蓋が開かない人|炊飯で焦げる人|ケースがない人

代用の早見表——厚手・重い蓋・火に入れていい、の3つで見る

ダッチオーブンが得意なのは、分厚い鉄が熱をためて、重い蓋が蒸気を閉じ込めることです。この2つに近い鍋ほど、代わりが利きます。3つ目の条件が「火に入れていいか」で、ここは鍋ごとに違うんです。

代用の鍋 ガスの直火 炭火に直接 オーブン ひとこと
厚手のステンレス多層鍋 可 可(底が変色) 取っ手が金属なら可 煮込み・炊飯・蒸し焼きに。いちばん万能
鋳物のホーロー鍋 可 ふちが欠ける・変色。すすめない 可(つまみの耐熱を確認) 家で作る分にはほぼ同じ働き
土鍋 可 急な温度差で割れる。すすめない 可の表示がある物のみ 炊飯・煮込み向き。空焚きと急冷は禁物
圧力鍋 可(普通の鍋として) 不可 不可 圧力をかける使い方は説明書どおりの熱源だけ
厚手のアルミ鍋・無水鍋 可 可 取っ手の耐熱を確認 軽くて扱いやすい。焦げには注意
耐熱ガラス・普通の陶器の容器 不可 不可 耐熱の表示がある物のみ 直火に載せると割れる

表で「すすめない」「不可」にしたところは、便利さより割れやけがの方が大きいところです。耐熱の表示がない物を、直火・炭火・オーブンに入れない。これだけは、どんなレシピよりも優先してください。土鍋やホーローは、熱い状態で冷たい水に触れると割れたり欠けたりします。洗う時も、冷めてからにしましょう。

圧力鍋についてもう一言。圧力をかける機能は、説明書に書かれた熱源と手順の中だけで使う物です。炭火に載せる、蓋を別の物で固定する、といった圧力のかかる密閉を自己流でつくらないでください。普通の厚手鍋として蓋を軽く載せて使う分には問題ありません。圧力鍋そのものが手元にない時の考え方は圧力鍋の代用にまとめています。

底網の代用——アルミホイルの輪か、耐熱の台。耐熱を必ず確かめる

ローストや蒸し焼きで使う底網は、食材を鍋底から浮かせて、直接焦げないようにする道具です。網そのものでなくても、「浮かせて、熱に耐える」物なら代わりになります。

底網の代用のOKとNGOKアルミホイルを太く丸めて輪にステンレスの蒸し台や丸網耐熱の表示がある小皿を伏せる鍋に付属の蒸し板輪切りの野菜を敷くNGプラスチックや樹脂の台木のすのこ・割り箸普通の陶器やガラスの小皿金属でも塗装や樹脂の付いた物ぐらつく高さに積む
  • アルミホイルの輪。ホイルを長く出して、太い棒状にねじり、輪にして鍋底に置きます。3つ並べると安定します。いちばん手軽で、使い捨てなので洗い物もありません
  • ステンレスの蒸し台・丸網。家の蒸し料理用の台がそのまま使えます。取っ手が樹脂の物は外すか、避けてください
  • 耐熱の小皿を伏せる。オーブン可の表示がある耐熱皿なら、伏せて台にできます。表示のない普通の陶器やガラスは、鍋底の熱で割れることがあるので使いません
  • 野菜を敷く。輪切りの玉ねぎやにんじんを敷いて、その上に肉を置く方法。焦げ止めと味出しを兼ねます

どれを使う時も、食材を載せてぐらつかないかを先に確かめて。傾いた食材が油や汁をはねると、やけどのもとです。

蓋が開かない時——冷めて密着しただけ。温めて緩める、こじらない

調理が終わって冷めた鍋の蓋が、びくとも動かない。これは故障ではなく、中の蒸気が冷えて縮み、外の空気に蓋が押さえつけられている状態です。密閉のいい鍋ほど起きます。力ずくでこじると、蓋のふちが欠けたり、土鍋なら割れたりするので、順番に緩めていきます。

「温める→軽く叩く→手袋で回す」の3つ1弱火で温める1〜2分だけ中の空気が膨らむ蒸気が出たら火を止める→ 空焚きしない→2ふちを軽く叩く木べらの柄でこつこつ片側だけを密着が切れる→ 金属で叩かない→3手袋で回す厚手の手袋かゴム手袋ずらすように回す蒸気が顔に来ない横から→ こじらない
  1. 弱火で1〜2分温める。中の空気が膨らんで、押さえつけていた力が抜けます。蒸気が出てきたらすぐ火を止めて。中身が少ない時は空焚きになるので、様子を見ながら
  2. 蓋のふちを木べらの柄で軽く叩く。片側だけをこつこつ。密着が一か所切れれば、あとは動きます。金属の物で叩くと欠けるので使わないでください
  3. 厚手の手袋で、ずらすように回す。持ち上げるのではなく、横にずらす感じで。開いた瞬間に蒸気が出るので、顔を真上に持っていかず、横から手を伸ばして

それでも開かない時は、いったん完全に冷まして、もう一度1からです。ナイフやドライバーを隙間に差し込んでこじるのはやめてください。蓋のふちが欠けると密閉が効かなくなりますし、刃物が滑れば手を切ります。

ここで、逆の注意もひとつ。蓋が開かないのが嫌だからといって、蓋を針金や重しで固定して圧力をかけるような密閉をしないでください。ダッチオーブンも代用の鍋も、圧力鍋ではありません。蓋は載せるだけ、が基本です。

炊飯で焦げる時——火が強い・蒸らし不足・水が少ないのどれか

厚手の鍋で炊いたご飯の底が真っ黒、というのはよくある失敗です。原因はほぼ3つに絞れます。鍋のせいにする前に、順番に見直してみてください。

症状 原因 直し方
底だけ黒く焦げる 沸いた後の火が強い。炭火なら下の炭が多すぎ 沸いたら弱火に落とす。炭は下を減らし、蓋の上に移す
焦げて上は硬い 水が少ない。蒸らしが足りない 水は米の1.2倍を目安に。火を止めて10〜15分蒸らす
全体が焦げ臭い 薄い鍋で熱が偏る。途中で蓋を開けた 厚手の鍋に変える。炊いている間は蓋を開けない
おこげだけ欲しい — 蒸らしの前に強火で10秒ほど。パチパチ音が合図

焦げ付きを防ぐいちばん簡単な方法は、「沸いたら弱火、火を止めたら蒸らし」を守ること。鍋底に薄く油を塗っておく方法もありますが、風味が変わるので好みが分かれます。焦げてしまった後の落とし方は、鍋の素材で違います。土鍋は土鍋の焦げの落とし方、ホーロー鍋はホーロー鍋の焦げの落とし方を参考にしてください。どちらも、熱いうちに水に入れないのが共通のルールです。

ケースの代用——厚手の布か段ボール。しまう前に乾かす

ダッチオーブンや代用の鍋をキャンプに持ち出す時、専用のケースがないと車の中でごろごろして困りますよね。ケースの役目は「ぶつけない・汚さない・持ちやすい」の3つなので、家にある物で足ります。

  • 古いバスタオルや厚手の布で包む。角をぶつけない、車内が黒く汚れない。取っ手の部分だけ出るように巻くと持ちやすいです
  • 段ボール箱に新聞紙を詰める。鍋がちょうど入る箱に、すき間へ新聞紙を。車の荷室で動かないのが利点。濡れると弱いので、雨の日は袋に
  • 工具箱・頑丈な収納箱。取っ手付きで持ち運びが楽。重さに耐える箱かを確かめて

どの入れ物でも、しまう前に完全に乾かすのが絶対条件です。洗い残しの食材や水気が残ったまま布や箱に入れると、鋳鉄はサビますし、どの鍋でも次に使う時のカビや食中毒のもとになります。鋳鉄なら薄く油を塗ってから。重い鍋は箱ごと持ち上げると腰にきますし、落とすと足のけがにつながるので、両手で低い位置から。サビさせてしまった時の戻し方はダッチオーブンのサビ取りにまとめています。

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、家で作る煮込みや炊飯なら、厚手の鍋で十分だと思っています。本物が欲しくなるのは、炭を蓋に載せて上下から焼きたくなった時ですね』

💡 この困りごとへの提案

代用で何度も作ってみて「やっぱり炭火で使いたい」となったら、その時が買いどきです。鋳鉄のダッチオーブンは、蓋に炭を載せられる形と、脚の有無、重さを見て選ぶと、キャンプでも家でも使い回せます。


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持っているダッチオーブンがサビてしまった人はダッチオーブンのサビ取りへ。圧力鍋がなくて煮込みを急ぎたい人は圧力鍋の代用、代用した土鍋やホーロー鍋を焦がした人は土鍋の焦げの落とし方とホーロー鍋の焦げの落とし方にまとめています。

まとめ:厚手・重い蓋・火に入れていい鍋なら代われる。耐熱でない物は入れない

  1. 代用の条件は厚手・重い蓋・火に入れていい。ステンレス多層鍋がいちばん万能
  2. 耐熱の表示がない物を直火・炭火・オーブンに入れない。土鍋・ホーローは急冷しない
  3. 底網はアルミホイルの輪か耐熱の台。普通の陶器やガラス、樹脂、木は使わない
  4. 蓋が開かないのは密着。温めて叩いて手袋で回す。こじらない・圧力をかける密閉をしない
  5. 炊飯の焦げは火・水・蒸らし。ケースは布か段ボール、しまう前に完全に乾かす

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

ダッチオーブンの代用の早見表:代用の条件は厚手・重い蓋・火に入れていいの3つ。厚手のステンレス多層鍋は直火も炭火もオーブンも可でいちばん万能、鋳物のホーロー鍋と土鍋は直火とオーブンは可だが炭火に直接はすすめない、圧力鍋は普通の鍋としてだけ使い圧力をかける使い方は説明書の熱源のみ、耐熱の表示がない陶器やガラスは直火に入れない、土鍋やホーローは熱いうちに冷たい水に触れさせない。底網の代用はアルミホイルを太く丸めた輪・ステンレスの蒸し台・耐熱表示のある小皿・輪切りの野菜で、樹脂や木や普通の陶器は使わない。蓋が開かない時は弱火で1〜2分温め、木べらの柄でふちを軽く叩き、厚手の手袋でずらすように回す、こじらない、蓋を固定して圧力をかけない。炊飯の焦げは沸いたら弱火・水は米の1.2倍・火を止めて10〜15分蒸らす。ケースは厚手の布か段ボールに新聞紙、しまう前に完全に乾かし鋳鉄は薄く油、重い鍋は両手で低い位置から

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