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モニターアームを買うと、箱の中に薄い金属の板が入っていたり、「補強プレートは別売り」と書いてあったりしますよね。「これ、付けないとだめ?」「うちの机は薄いけど、木の板を挟めば同じでは?」と迷っている人は多いと思います。名前の割に、何をしている部品なのか分かりにくいんです。
先に結論をひとつ。補強プレートが要るかどうかは、机の「厚み・素材・天板の裏の構造」の3つで決まります。厚くて硬い無垢材の机なら省けることが多く、薄い・中が空洞・化粧板を貼った机には要ります。役目、要る机と要らない机の見分け、木の板やゴム板で代用する時の条件、付けた後に確かめること、そもそも付けられない机の考え方まで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:役目を知りたい人|自分の机に要るか知りたい人|木の板やゴム板で代用したい人|付けた後の確かめ方を知りたい人|付けられない机の人
補強プレートの役目——点で受ける力を面に広げる
モニターアームのクランプは、天板を上下から挟んで固定します。この時、天板に力がかかるのは、クランプの当たり面だけ。手のひらより小さい面積に、モニターとアームの重さ、さらにアームが前に伸びた分のてこの力が、ぎゅっと集中しているんです。
補強プレートは、この「点」を「面」に変える板です。クランプと天板の間に広い板を挟むと、同じ重さでも天板1か所あたりの負担が減ります。だから、天板が硬くて厚い机では効き目が小さく、薄くて柔らかい机では効き目が大きい。要る要らないが机によって変わるのは、この理屈からなんです。
もうひとつの役目が、クランプの緩み止め。柔らかい天板は、締めた後に少しずつ沈んで、いつの間にかクランプが緩みます。板で面に広げておくと、この沈みが起きにくくなり、結果としてぐらつきも減ります。
要る机/要らない机——厚み・素材・天板の裏の構造で見分ける
見るのは3つだけです。厚み、素材、そして天板の裏がどうなっているか。この3つを表にすると、自分の机がどちら寄りかが見えてきます。
| 見る所 | 要らない寄り | 要る寄り |
|---|---|---|
| 厚み | 2cm以上で、縁までしっかり厚い | 2cm未満。縁だけ厚く見えて中が薄い |
| 素材 | 無垢材・厚い集成材・金属 | 化粧板(薄い板の上に化粧シート)・中空のフラッシュ構造・ガラス |
| 天板の裏 | 平らで、叩くと詰まった音 | 叩くと空洞の音。裏に薄い板だけ |
| クランプ周りの縁 | まっすぐで奥まで挟める | 丸い・斜め・裏に桟や金具があって浅くしか挟めない |
| 載せる物 | 軽いモニター1枚 | 重いモニター・2枚・アームを前に長く伸ばす |
いちばん見落としやすいのが「中空のフラッシュ構造」です。組み立て式の机によくある作りで、表と裏に薄い板を貼り、中は骨組みと空洞。見た目は厚いのに、クランプで締めると表面の板だけが凹んでしまいます。天板の裏を軽く叩いてみて、太鼓のような軽い音がしたら、この構造だと思ってください。
「厚くて硬い無垢材で、モニターは軽い1枚」なら、プレートなしで使っている人も多いです。ただ、机が要らない寄りでも、載せる物が重い・アームを前に長く伸ばすなら、付けておいて損はありません。判断に迷ったら、付ける方に倒すのがこの部品の考え方です。
木の板やゴム板で代用する——厚くて硬い板なら可、歪む・割れる物はNG
「役目が面に広げることなら、木の板でも同じでは?」。その通りで、条件を満たせば代用はできます。ただ、条件を外した板は、付けない方がましなことがあるんです。
- 厚くて硬い木の板。厚み1cm以上の合板や集成材で、クランプの当たり面より一回り大きい物。表面が平らで、角にささくれがないように紙やすりで軽く落としておくと、天板も傷みません。木材売り場で切ってもらえる端材で十分です
- ゴム板は「薄くて硬め」を滑り止めに。木の板と天板の間に薄いゴムを1枚挟むと、滑りと傷が減ります。ただし厚くて柔らかいゴム単体は逆効果。締めた後にじわじわ沈んで、クランプが緩む原因になります
- 天板の上側も同じ考えで。クランプは上下から挟むので、上側の当たり面にも板や薄いゴムを。上だけ、下だけ、だと片側が凹みます
使ってはいけないのは、歪む物と割れる物です。段ボール・雑誌・発泡の板は、時間とともにつぶれて緩みます。薄いベニヤや割れやすい合板は、締めた瞬間は平気でも、ある日ぱきっといって、モニターごと傾きます。クランプより小さい板は、力を広げるどころか角に集中させるので、これも逆効果。そしてガラスの天板は、板を挟んでもクランプ式には向きません。点でも面でも、割れる時は割れます。ガラスの机はメーカーがクランプ不可としていることが多いので、第5章の選択肢へどうぞ。
付けた後に確かめること——ぐらつき・天板の凹み・ネジの緩み
プレートや代用の板を挟んで締めたら、それで終わりではありません。木の天板は締めた後に少し沈むので、確かめるタイミングが3回あります。
- 締めた直後。モニターを付ける前に、アームだけの状態でクランプを手で揺らし、動かないか確かめます。モニターを付けるのは、それからです。付ける時は1人で持ちながらネジを回さず、2人で。付けた後に画面を軽く揺らして、根元が動かなければ合格です
- 数日後。木の天板は締めた後に少し沈むので、数日たったらネジを増し締めします。この時、クランプの当たり面に凹みや跡がないかも見ておいて。跡が深くなっていくなら、プレートか板の面積が足りていません
- それ以降。模様替えでアームを動かした後、子どもが触った後は、必ずクランプを見直します。何もなくても年に一度は机の裏をのぞいてください。緩みは静かに進んで、気づく前にモニターが傾きます
お辞儀する・高さが決まらない、という症状はプレートとは別の原因(ガス圧の調整ネジや耐荷重の超え)のことが多いので、モニターアームが固定できない時で見てみてください。ひとつだけ念のため。調整のためにガス圧の筒を開けるのはやめましょう。中に圧がかかっていて、部品が飛ぶ心配があります。
そもそも付けられない机——無理に付けず、台という選択
ここまで読んで、「うちの机はガラスだった」「縁が丸くて奥まで挟めない」「補強しても不安が消えない」となった人へ。無理に付けないのも、立派な選択です。アームは机の縁1か所で重い物を支える道具なので、机の側に条件が合わなければ、落下の心配を抱えたまま使うことになります。
- 耐荷重の表示を2つ確かめる。アームの耐荷重と、机の耐荷重。どちらか一方でも、モニターとアームの合計に余裕がないなら、その机には向きません
- グロメット式(天板に穴を開けて通す)。クランプで挟めない縁でも付けられることがあります。ただし穴を開けるので、賃貸の備え付けや借り物の机にはできません
- モニター台に切り替える。高さを上げたいだけなら、台で足ります。机を選ばず、置いた日から動きません。家にある物で作る案はモニター台の代用に
「そもそもアームが要るのか」から迷い直したい人は、モニターアームはいらない?で、やめた人の理由と要る人の条件をまとめています。買ってしまったアームを手放す時はモニターアームの捨て方へどうぞ。
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、「付けるか迷う部品」は、付ける方に倒しておくと後で悩まないと思っています。机の裏に板が1枚あるだけで、机を見るたびの小さな不安がなくなりますから』
💡 この困りごとへの提案
端材を探して切って、やすりをかけて、と考えると、専用の補強プレートを1枚足す方が早いことも多いです。クランプに合う大きさで、上下がセットになっていて、滑り止めも付いている物なら、この記事の条件をそのまま満たしてくれます。
あわせて読みたい
アームそのものを迷っている人はモニターアームはいらない?へ。付けたけれど締まらない・お辞儀する人はモニターアームが固定できない時、外して手放す時はモニターアームの捨て方、台で済ませたい人はモニター台の代用にまとめています。モニター本体で後悔しやすい点はPCモニターを買って後悔した理由もどうぞ。
まとめ:要るかは厚み・素材・裏の構造。代用は厚くて硬い板だけ。付けた後も見る
- 役目は点の力を面に広げること。薄い・柔らかい天板ほど効く
- 要るかは厚み・素材・天板の裏で決まる。中空や化粧板の机は要る
- 代用は厚み1cm以上の硬い木の板。クランプより一回り大きく、上下とも
- 段ボール・薄いベニヤ・柔らかいゴムはNG。歪む・割れる物は緩みと落下の元
- 締めた直後・数日後・動かした後に見直す。合わない机は無理に付けず台へ
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手順を1枚にまとめました。



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