重箱の捨て方——漆塗り・木製・プラスチックで分かれる分別の考え方、金具や割れた漆器の扱い、「いらない」と決める目安、捨てる前に譲る・売る・寄付の手放し方、縁起物で捨てにくい時の考え方、次に買うなら使い捨てや樹脂の話

キッチン

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押し入れの奥から出てきた重箱。おせちを詰めたのは何年前か思い出せない。結婚した時にそろえた物、親から譲られた物、いただき物の三段重。年末の大掃除のたびに「これ、どうしよう」と手が止まる人は多いですよね。漆塗りは何ゴミか分からないし、お正月の道具をゴミ袋に入れるのも気が引ける。そんな感じだと思います。

先に結論をひとつ。重箱の分別は「素材」で分かれ、その素材ごとの区分は自治体によって違うので、最後は自治体の案内で確認するのがいちばん確実です。素材の見分け方と自治体に聞く前の準備、「いらない」と決める目安、譲る・売る・寄付で手放す方法、縁起物として気になる時の考え方、次に買うならどんな形か、まで順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ何ゴミになるか知りたい素材で分かれる。自治体の案内で確認→第1章いらないのか迷っている年1回出すか・置き場所で決める→第2章捨てずに手放したい譲る→フリマ→寄付の順に考える→第3章縁起物だから捨てにくい道具は道具。区切りの付け方を知る→第4章次に何を買えばいい?使い捨てか樹脂か。使う回数で選ぶ→第5章

ケース別に読む:何ゴミか知りたい人いらないか迷っている人捨てずに手放したい人縁起物で捨てにくい人次に買う物を考えたい人

素材別の分別の考え方——漆塗り・木製・プラスチック、金具と割れた漆器

見た目が同じ「黒くてつやつや」でも、中身が木だったり樹脂だったりするのが重箱です。まず素材を見分けて、自治体の案内に当てはめる順番にすると迷いません。表の右の列は「こう扱う自治体が多い」という傾向で、断定ではありません。同じ素材でも区分が違う自治体があります。

素材 見分け方 分別の考え方(傾向)
木製の漆塗り 軽くて温かみがある。裏に木目や木地の跡。箱書きに「木製」「天然木」 木の器として扱う案内が多い。大きさによっては粗大ごみ扱いの自治体も
樹脂の漆塗り(合成漆器) やや重く均一な質感。表示に「樹脂」「合成漆器」「ABS」など プラスチック製品として扱う案内が多い。資源に出せるかは自治体で違う
白木・無塗装の木 塗りがなく木の色そのまま。曲げわっぱ風の物も 木製品として扱う案内が多い
陶器・ガラスの重箱 重くて冷たい。落とすと割れる 陶器・ガラス類として扱う案内が多い。割れ物の表示が要ることも
金具付き(蓋の飾り・持ち手) 蓋の角や側面に金属の飾り。三段をまとめる紐や留め具 外せる金具は外して金属へ。外せない時は本体の区分を自治体に確認

素材が分かったら、出すまでの手順は3つだけ。図にしました。

素材を見る→分けて準備→自治体で確認1素材を見る裏や箱書きの表示を探す漆か木か樹脂か金具・紐の有無→ 見た目だけで決めない2分けて準備する外せる金具は外す割れは新聞紙で包む袋に「割れ物」と書く→ 破片は手袋で扱う3自治体の案内で確認品目一覧で区分を見る大きさの区分も見る粗大ごみなら申し込み→ 迷ったら電話で聞く
  • 表示を探す。箱書き・底のシール・蓋の裏に「木製」「合成漆器」などの表示があることが多いです。なければ重さと手触りで当たりをつけ、迷えば「木か樹脂か分からない」と自治体に伝えれば大丈夫
  • 金具は外せるなら外す。ドライバーで外れる物もあります。無理に外して手を切るくらいなら、付いたまま自治体に区分を確認する方が安全です
  • 割れた漆器・欠けた陶器は破片に注意。厚手の手袋で扱い、新聞紙や厚紙で包んで、袋に「割れ物」「キケン」と書く案内をしている自治体が多いです
  • 大きさで区分が変わることがある。重ねたまま出すと一定の大きさを超えて粗大ごみ扱いになる自治体があります。段ごとにばらせば普通の収集で出せる案内もあるので、品目一覧で確認を

繰り返し「自治体の案内で確認」と書くのは、漆器を可燃で受ける自治体もあれば不燃にする自治体もあり、樹脂を資源で受けるかどうかも分かれるからです。品目一覧は自治体名と「ごみ 分別 漆器」で検索すると出てきますし、電話でも教えてもらえますよ。

「いらない」と決める目安——年1回出すか、置き場所、代わりがあるか

捨て方より先に、「本当にいらないのか」で止まっている人も多いですよね。決め手になる問いを4つ並べます。2つ以上が当てはまれば、手放す方に傾いていいと思います。

  • この2年、一度も出していない。おせちも弁当も別の容器で済んでいるなら、出番はもう来にくいです
  • 置き場所を圧迫している。三段重は箱に入れると大きく、押し入れの一角を年中ふさぎます。そこに布団を入れられたら、と思うなら答えは出ています
  • 代わりがある。おせちは買う派になった、詰めるなら保存容器で済ませている。残す理由が「思い出」だけになります
  • 家族の人数が変わった。三段重を埋めるほど作らなくなったなら、小さい器の方が暮らしに合っています

逆に、「年に1回でも必ず出す」「祖父母の代から使っている」「修理して使いたい」のどれかがあるなら、残していい物です。漆器は塗り直しができますし、年1回でもそれが家の行事なら、置き場所を工夫して残す方が後悔しません。お正月の段取りは正月飾りはいつからいつまで?にまとめています。

捨てる前に手放す——譲る・フリマ・リサイクル・寄付の早見表

状態がいい重箱、特に木製の漆塗りや作家物は、探している人がいます。手放し方を表にしました。

手放し方 向く重箱 気をつけること
知人・親戚に譲る 状態がよく、相手が行事で使う家 先に写真を見せて、いらないと言いやすくしておく。押しつけにしない
フリマアプリ・ネットオークション 木製漆器・作家物・箱付き・未使用 キズ・剥げ・臭いを正直に書く。値段は相場を見て。年末前に動きやすい
リサイクルショップ・買取 箱付きで状態のいい物 値段が付かないこともある。持ち込む前に扱っているか電話で確認
寄付・地域のリユース まだ使えるが売るほどではない物 受け入れ品目を先に確認。自治体のリユース掲示板や施設の募集を見る
使い道を変える 小物入れ・裁縫箱・工作の材料 食器として使わないなら、傷んだ物でも活躍できる

譲る・売る時に見られるのは、塗りの剥げ・角の欠け・内側のシミ・しまい込んだ臭いです。柔らかい布でぬるま湯拭きをして陰干ししてから写真を撮ると、状態が正しく伝わります。売れる金額は状態や時期で違うので目安は書きません。「売れたら助かる」くらいの気持ちでいると、がっかりしません。

譲る相手が見つからなければ、第1章の手順で捨てて大丈夫です。決めたのに何か月も置いたままになる方が、気持ちの負担になりますから。

縁起物で捨てにくい時の考え方——道具は道具、区切りは自分の流儀で

重箱は「めでたさを重ねる」意味を持つ器なので、ゴミ袋に入れるのがためらわれる気持ちは自然です。ただ、整理するとこうなります。重箱そのものは食器であって、お守りや神札のようにお焚き上げが前提になる物ではありません。普通に感謝して手放していい道具です。

重箱を手放す時のOKとNGOK自治体の品目一覧で区分を見る金具や紐は分けて出す割れは包んで「割れ物」と書く譲る前にキズと臭いを確認区切りは自分の流儀でよいNG素材を見ずに袋に入れる割れた漆器をそのまま袋へ金具付きのまま区分を決めつける何でもお焚き上げに持ち込める、と思うカビや臭いを残したまま譲る

それでも区切りが欲しい時、よく聞くやり方をいくつか。どれも決まりではなく、自分が納得するための儀式です。

  • 最後に一度使う。次のお正月に詰めて写真を撮ってから手放すと、「使い切った」感覚が残ります
  • 布で拭いて紙に包む。白い紙で包んでから袋に入れる。塩を添える家もあります。地域の風習に合わせて
  • 供養やお焚き上げを考える時。道具供養を受けている神社やお寺はありますが、受け入れる品目や時期、費用の有無は場所ごとに違います。漆器を受けていない所も多いので、地域や神社の案内を見て、確かめてから持ち込んでください。断られたら第1章の手順に戻れば大丈夫です

お正月の道具は「役目を終えたら感謝して片づける」のが基本です。鏡餅の片づけ方は鏡餅の飾り方と片づけで触れています。重箱も同じで、区切りの形は家ごとに違っていいんです。

次に買うなら——使い捨ての紙重箱・樹脂の重箱・保存容器で済ませる

手放したあと「でもお正月には何かに詰めたい」となる家は多いです。今度は使う回数で選ぶと迷いません。

向く家 ひとこと
使い捨ての紙重箱 年1回だけ・人に配る・置き場所がない 使ったら捨てられる。見た目は紙なりだが、中身が主役なら十分
樹脂の重箱(合成漆器) 年に数回は使う・運動会や花見にも 軽くて扱いやすい。食洗機やレンジの可否は表示で確認
保存容器を重ねる 詰めて冷蔵庫に入れたい家 ふだん使いと兼用できる。ステンレスは見た目がよいがレンジ不可
木製の漆塗り 行事を大事にする・長く使う覚悟がある 手入れと保管が要る。買うなら「一段だけ」も選択肢

保存容器を重ねる案は、作り置きと兼用できるのが強みです。素材ごとの向き不向きはステンレス保存容器のデメリットにまとめています。

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、年に1回しか出さない物は、押し入れの一等地に家賃を払っているようなものですよね。写真を1枚残せば、それで十分区切りになると思っています』

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年1回だけ詰めるなら、使い捨ての紙重箱を年末にひと箱買う形が、いちばん置き場所に困りません。配る時にもそのまま渡せます。


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お正月まわりの片づけで迷っている人は正月飾りはいつからいつまで?を先にどうぞ。鏡餅の片づけは鏡餅の飾り方と片づけ、重箱の代わりに保存容器で済ませたい人はステンレス保存容器のデメリットにまとめています。

まとめ:素材を見て自治体の案内で確認。捨てる前に譲る道もある

  1. 分別は素材で分かれる。木の漆塗り・樹脂・白木・陶器。表示を探して見分ける
  2. 区分は自治体の案内で確認。同じ素材でも自治体で違う。大きさの区分も見る
  3. 金具は外せれば外す。割れた漆器は包んで「割れ物」と書く。破片は手袋で
  4. 2年出していない・置き場所を圧迫・代わりがあるなら手放す。譲る→フリマ→寄付の順に
  5. 重箱は食器。供養やお焚き上げは地域や神社の案内で確かめてから

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

重箱の捨て方の早見表:分別は素材で分かれる。木製の漆塗り・樹脂の合成漆器・白木・陶器やガラス・金具付きで考え方が違い、同じ素材でも区分は自治体で違うので品目一覧や電話で確認する。手順は、裏や箱書きの表示で素材を見る、外せる金具は外し割れは新聞紙で包んで袋に割れ物と書く、自治体の案内で区分と大きさの区分を確認し粗大ごみなら申し込む。いらないと決める目安は、2年出していない・置き場所を圧迫・代わりがある・家族の人数が変わった。捨てる前に、知人に譲る・フリマ・リサイクルショップ・寄付・使い道を変えるの順に考え、キズと臭いを正直に伝える。重箱は食器なので普通に手放してよく、区切りが欲しければ最後に一度使う・紙に包む、供養やお焚き上げは受け入れ品目が場所ごとに違うので地域や神社の案内で確かめる。次に買うなら使い捨ての紙重箱・樹脂の重箱・保存容器を重ねる

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