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家で気軽に揚げ物を、と思って迎えた電気フライヤー。使っている時は楽しいのに、終わったあとの片づけで手が止まりますよね。残った油はどうすればいいのか、油が入っていた本体はそのまま洗っていいのか、ヒーターに付いた油はどう落とすのか。説明書を開いても「水に浸けないでください」としか書いていなくて、結局どこまで洗っていいのか分からない、という声をよく見ます。
先に結論をひとつ。電気フライヤーは「外せる物は洗う・外せない物は拭く」で考えると迷いません。そして、どの作業も油が完全に冷めてからが大前提です。油を抜くところから、油槽の洗い方、ヒーター周りの拭き方、食洗機の可否や匂いが残る時の考え方まで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:どこまで洗っていいか知りたい人|油の処理に困っている人|油槽のベタつきが取れない人|ヒーターの油汚れが気になる人|食洗機や匂いが気になる人
洗える部品と洗えない部品——説明書が最優先、「外せる物は洗う・外せない物は拭く」
電気フライヤーは、機種によって油槽(油を入れる内鍋)が外せる物と、本体と一体になっている物があります。まずは手元の機種で、どの部品が外れるかを説明書で確かめてみてください。外れる物は水で洗えることが多く、外れない物は「拭く」が基本。考え方を表にまとめました。
| 部品 | 水で洗える? | やり方の目安 |
|---|---|---|
| ふた・のぞき窓・油切り網 | 外せる物は洗えることが多い | 食器用洗剤とスポンジ。食洗機の可否は表示 |
| バスケット(揚げかご) | 洗えることが多い | お湯でつけ置きしてから。持ち手の付け根に油がたまる |
| 油槽(内鍋) | 外せる物は洗える。一体型は拭く | 油を抜いて拭き取ってから。フッ素加工は柔らかいスポンジ |
| ヒーター(電熱線) | 洗わない | 完全に冷めてから拭き取る。分解しない |
| 本体・操作部・コード | 浸けない・水をかけない | 固く絞った布で拭く。すき間に水を入れない |
「外せない部分をシンクに持って行って洗ってしまった」は、電気製品としていちばん避けたい失敗です。本体の中には電気部品が入っていて、水が入ると故障だけでなく、感電や漏電の心配もあります。迷った部品は「拭く」側に入れておく、と覚えておくと安全です。
残った油の捨て方——必ず冷めてから。固める・吸わせる・自治体の回収
洗い始める前に、まず油を抜かないといけません。ここでいちばん大事なのは、油が完全に冷めるまで手を出さないことなんです。揚げ終わった直後の油は目に見える湯気が消えても高温で、こぼせば大やけどになります。電源を切り、コードを抜いて、触れる温度になるまで待ちましょう。処理の流れは3つです。
- 冷ます。電源を切ってコードを抜き、油が触れる温度になるまで待ちます。待っている間、子どもやペットが近づかない場所に置いておいてください。急いで処理しようとするのが、やけどのいちばんの原因です
- 固めるか、吸わせる。市販の凝固剤は「温かいうちに溶かす」タイプが多く、入れる温度が製品ごとに決まっています。必ず表示の温度と量で。固まったら、へらで剥がして袋へ。凝固剤がない時は、新聞紙や吸油パッドに吸わせて、牛乳パックに詰めて口をテープで閉じる方法もあります
- 出す。固めた油・吸わせた紙は、多くの自治体で可燃ごみです。ただし区分は地域で違うので、分別表の「食用油」の欄で確かめてください。使用済み油の回収拠点を設けている自治体やスーパーもあります
やってはいけないのは、油を排水口に流すこと。配管の中で冷えて固まり、詰まりや悪臭の原因になります。まだ使える油を次回に回すなら、油カスを濾してオイルポットへ。何回使えるかや保存の考え方は、揚げ油の保存と使い回しの目安で書いています。
油槽のベタつきを落とす——お湯と洗剤でつけ置き、外せない物は「浸けない」
油を抜いたあとの油槽は、油の膜がぬるっと残っています。これを水だけで流そうとしても、いつまでもベタつきが取れません。まずキッチンペーパーで油を拭き取ってから、お湯と食器用洗剤。これが最短です。
- 拭き取る。油を抜いた油槽に残った油を、キッチンペーパーで内側の角までしっかり拭き取ります。ここで拭いた分だけ、あとの洗剤とお湯が少なくて済みます
- 外せる油槽は、お湯と洗剤でつけ置き。40〜50度くらいのお湯に食器用洗剤を溶かして、10分ほど置いてから柔らかいスポンジで。フッ素加工の油槽は、金属たわしや硬い面のスポンジで傷が付くと、次からこびりつきやすくなります
- 外せない一体型は、本体を浸けない・シンクに持って行かない。お湯で湿らせた布に洗剤を少し付けて内側を拭き、きれいな布で水拭き、最後に乾拭き。洗剤液を油槽に直接注ぐのも、こぼれて電気部分に入る恐れがあるので避けます
- よくすすいで、完全に乾かす。洗剤が残ると、次の油の匂いや泡立ちの原因になります。外せる部品は逆さにして水気を切り、乾いてから組み戻します
頑固な油膜には重曹を使う方法もありますが、フッ素加工の可否やアルミの変色は素材で違うので、説明書で「使える洗剤」の欄を一度見てからにしてください。ノンフライヤーのバスケットの油汚れと考え方はほぼ同じで、詳しい落とし方はノンフライヤーの洗い方にまとめています。
ヒーター周りの油汚れ——冷めてから、拭くだけ。分解しない
ヒーター(電熱線)に付いた油は、加熱のたびに焦げて黒くなっていきます。落としたくなる気持ちは分かるのですが、ここは「洗う」ではなく「拭く」しかできない場所。そして、ネジを外して中を掃除しようとするのは、感電や故障の元なので絶対にやめておきましょう。
- 完全に冷めて、コードを抜いてから。ヒーターは油より冷めるのが遅いことがあります。触る前に、手をかざして熱を感じないか確かめてください
- キッチンペーパーで油を拭き取る。まだ柔らかい油なら、これだけでかなり取れます。使い終わったら毎回ここまでやっておくと、焦げが育ちません
- 固い汚れは、お湯で湿らせて固く絞った布で。布から水が垂れない程度に絞るのがコツ。洗剤を使う時も布に少量付けて、液体を本体に垂らさないように
- 仕上げに乾拭きして、しっかり乾かす。湿ったまま電源を入れないでください
- 届かない所や、ヒーターの裏側は無理に触らない。黒く焦げ付いた部分が残っても、使う分には問題ないことが多いです。気になる時はメーカーの相談窓口へ
食洗機・匂い・しまい方——迷ったら説明書、匂いは油の劣化を疑う
最後に、よく聞かれる3つをまとめておきます。まず食洗機は、部品ごとに可否が違います。バスケットやふたは食洗機に入れられる製品もありますが、フッ素加工の油槽は「手洗いのみ」と表示されている物も多いので、必ず説明書で。迷ったら手洗いにしておけば間違いありません。
次に、使っていない時も油の匂いがする時。原因のほとんどは、油の劣化と油カスの残りです。何度も使い回した油は、酸化して匂いが強くなり、揚げた物の味にも出てきます。油カスを毎回すくう、油は回数を決めて替える、油槽の内側の油膜を拭き取る、の3つで、匂いはかなり落ち着きます。フライヤーの中に油を入れたまま長く置くのも、匂いの元になりやすいので、しばらく使わない時は油を抜いてから片づけてください。
そしてしまう時は、全部が乾いてから。湿ったまま組み立ててふたをすると、カビや金属の錆の原因になります。ノンフライヤーと迷って両方買って持て余している家庭も多いので、片方を手放すか迷っている人はノンフライヤーで後悔した理由も参考にしてみてください。
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、電気フライヤーは「揚げる楽しさ」と「油の後始末」がセットなんですよね。凝固剤を最初から本体の横に置いておくと、片づけの腰の重さがだいぶ違うと思います』
💡 この困りごとへの提案
油の処理は、凝固剤が1箱あると「冷めるのを待って、溶かして、剥がす」だけで終わります。使うたびに新聞紙を探すより、ずっと気が楽ですよ。
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バスケットや網の油汚れの落とし方は、同じ考え方で書いたノンフライヤーの洗い方が参考になります。揚げ油を捨てずに次に回したい人は揚げ油の保存と使い回しの目安、油を使わない揚げ物調理に切り替えるか迷っている人はノンフライヤーで後悔した理由をどうぞ。
まとめ:外せる物は洗う・外せない物は拭く。油は冷めてから、本体は浸けない
- 考え方は1つ。外せる部品は洗う、外せない部品は拭く。迷ったら説明書
- 油は完全に冷めてから。電源を切りコードを抜き、固めるか吸わせて自治体の区分で出す
- 油槽は拭き取ってからお湯と洗剤。一体型は本体を水に浸けない
- ヒーターは冷めてから拭くだけ。水をかけない、分解しない
- 匂いは油の劣化と油カス。回数で替え、しまう前に全部乾かす
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



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