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ぶり大根を作ろうと思ったら、ぶりが冷凍庫でカチカチのまま。解凍している時間はないけれど、凍ったまま鍋に入れて大丈夫なのかな、と手が止まること、ありますよね。入れてみたら生臭い、煮汁が濁った、身がぼろぼろになった、という声もよく聞きます。
先に結論をひとつ。煮物は、焼き物よりも凍ったまま使いやすい料理です。ただし臭みのもとになる霜とドリップが、そのまま煮汁に出るのが落とし穴。表面を流して拭く、煮立った煮汁に入れる、中まで火を通す。この3つの考え方を押さえておけば、迷いはぐっと減ります。生臭さ、煮汁の濁り、身の崩れ、解凍の考え方まで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:凍ったまま煮たい人|生臭いのが気になる人|崩れる・濁る人|解凍が気になる人
凍ったまま煮る時の考え方——煮立った煮汁に入れて、中まで火を通す
まず、焼き物と同じく袋の「調理方法」の表示を見てください。「凍ったまま煮物に使えます」とあれば、それが答えです。「解凍してから」とあるなら、その通りに。表示がない切り身は、ここから先の考え方で、少量ずつ様子を見ながら進めます。
- 煮汁は先に煮立てておく。冷たいぶりを入れると煮汁の温度が下がるので、入れたあとはまた煮立つまで待ちます
- 落としぶたをする。少ない煮汁でも、ぶりの上まで熱と味が回ります
- 触りすぎない。凍った身は崩れやすいので、菜箸でつつき回さないでください
- 中まで火を通す。厚い所を割って、中が生っぽく透けていないかを見ます
加熱用の切り身は、中心まで火が通ってから食べるのが前提です。煮汁の中だと火が通ったように見えても、塊の中心が冷たいままのことがあります。迷ったら、いちばん厚い所を割って確認してください。分数は切り身の厚さや大きさで変わるので、色と手応えで見るのが確実です。
鍋のそばを離れないこと、熱い煮汁がはねてやけどをしないことも、凍った物を入れる時は特に気をつけたい点です。凍った物を入れると、煮汁が一気にはねることがあります。そっと沈めてください。
生臭いのが気になる時——霜とドリップを流して、拭く
「凍ったまま入れたら生臭かった」という声の多くは、表面についた霜と、解けて出たドリップがそのまま煮汁に溶けたことが理由だと言われています。ぶりは脂がのっている分、においも出やすい魚です。
- 表面の霜を水でさっと流し、ペーパーで水気を拭く。ここだけでも、においはかなり変わります
- 霜降りをする場合は、ぶりに熱湯をかけて表面の色が変わったら、冷水に取って汚れを落とします。凍ったままだと、表面が少し溶けてからのほうが、湯が当たりやすいです
- 熱湯を扱う時はやけどに注意。子どもを近づけず、ざるに上げる時は湯が足にかからないように
- 大根やしょうがを一緒に煮ると、においがやわらぐと言われます
ここで見分けたいのが、「冷凍の魚らしいにおい」と「傷んだにおい」の違いです。においが強い、酸っぱい、ぬめりがある、糸を引く。こうした場合は、煮ても食べないでください。もったいなくても、迷う時は手放す判断のほうが安全です。
生のぶりに触れた手・まな板・包丁は、洗ってから他の食材に使います。霜を流したシンクも、そのままにせず洗ってください。家庭での冷凍と解凍の考え方は、ぶりの保存方法にまとまっています。
切り身の種類でも、様子が少し変わります。皮つきの切り身は、皮から脂が出て煮汁に回りやすく、あら(骨つきの部位)は骨のまわりに血のかたまりが残りやすいと言われます。あらを使う時は、霜降りのあとに流水で血や汚れを落としておくと、においがやわらぎます。いずれも、袋の表示に「下処理済み」とあれば、表示に従って大丈夫です。
煮汁が濁る・身が崩れる・固くなる——原因は触りすぎと煮すぎ
煮汁が濁るのは、ドリップや霜、そしてぶりから出る脂やたんぱくが煮汁に出るためです。ある程度は仕方のないことですが、下ごしらえで霜を流し、あくをすくうと、すっきり仕上がります。
- あくが出たら、早めにすくう。煮立った直後に出やすいです
- 身が崩れるのは、凍った身を菜箸で動かしすぎた時や、強い火でぐらぐら煮続けた時が多いです。火を弱め、落としぶたで動きを抑えます
- 固くなるのは、煮すぎです。魚は火を通しすぎると身がしまって、ぱさつきます。中まで火が通ったら、そこから先は味をなじませる程度にします
- 大根は先に下ゆでするとやわらかくなる、と言われます。ぶりと同じ鍋に入れる順番は、レシピの案内に従ってください
煮付けやぶり大根の味付けの分量や煮る時間は、レシピや市販のたれの袋の案内を見てください。大根の保存や下ごしらえは大根の保存方法、煮魚が残った時の扱いは煮魚の保存にあります。
ゆきこ( ゚Д゚)『煮物は焼き物より失敗が目立ちにくいぶん、「霜を流して拭く」を省いてしまいがちなんですよね。ここだけ丁寧にすると、仕上がりが変わると思います』
煮物は、できあがりが濃い色になるぶん、傷みのサインに気づきにくい料理でもあります。煮た日のうちに食べ切れない時は、粗熱を取って早めに冷蔵庫へ。鍋のまま常温に置きっぱなしにするのは避けてください。次に食べる時は、においと見た目を確かめて、しっかり温め直してから。少しでも変だと感じたら、食べない選択をしてください。
解凍はどうする?——常温ではしない。冷蔵庫か、袋ごと氷水で
どうしても解凍してから煮たい時は、冷蔵庫でゆっくり、または袋ごと氷水や流水で。常温に出しっぱなしにするのは避けてください。ぶりのような赤身の魚や青魚は、常温に置くとヒスタミンが増えやすいとされ、増えたヒスタミンは加熱しても減りにくいとされているからです。
- 食べたあとに、口のまわりや顔が赤くなる、じんましんが出るといった様子があれば、受診してください
- 一度溶けた物を再び冷凍しない。常温に置いた時間は取り戻せません
- 魚の寄生虫(アニサキス)については、厚生労働省が十分な加熱か十分な冷凍を予防として案内しています。加熱用のぶりを煮る場合は、中心まで火を通すことが対策になります。食後に強い腹痛が出たら、受診してください
焼いて食べたい時の考え方は、冷凍ぶりをそのまま焼く?で。切り身を煮たり焼いたりするのが面倒な日の考え方は、魚料理が面倒な時の考え方が参考になります。
💡 この困りごとへの提案
煮物には、シリコンの落としぶたがあると、少ない煮汁でもぶりの上まで熱と味が回って便利です。耐熱温度の表示を見て、鍋の大きさに合う物を選んでください。冷凍の切り身は食べ切れる量だけ買い、一度に使う分ずつ出すと、使い回しの心配が減ります。
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焼いて食べたい時は冷凍ぶりをそのまま焼く?、白身魚の煮付けなら冷凍たらを煮付けやそのまま焼きに?もどうぞ。家庭での冷凍と保存はぶりの保存方法、煮魚の保存は煮魚の保存にまとめています。
まとめ:袋の表示を見て、霜と水分を流して拭き、煮立った煮汁に入れる
- 袋の「調理方法」が先。凍ったままか、解凍してからかは表示を見ます
- 霜とドリップを流して拭く。生臭さのもとを煮汁に入れません
- 煮立った煮汁に入れて、落としぶた。触りすぎず、中まで火を通します
- においが強い・ぬめる・糸を引く時は食べない。迷ったら手放します
- 常温では解凍しない。冷蔵庫か氷水で。赤くなる・じんましん・強い腹痛は受診
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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