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フェルトでお守りやマスコットを作ったのに、最後の「留め具を付ける」でぴたりと手が止まる。安全ピンはどこに付ければいいのか、そのまま縫っていいのか、ストラップにしたい時は金具をどうするのか。作り方の本には、ここがさらっとしか書かれていないことが多いんですよね。
先に結論をひとつ。安全ピンやブローチピンは、裏の「上寄り」に、「開く側」を上に向けて縫い付ける。そして子どもの持ち物には、開かない留め具のほうが安心です。位置と向きを決めてから縫うだけで、前に倒れる、勝手に開く、といった困りごとがぐっと減ります。自分の付けたい物に近い章から見ていきましょう。
ケース別に読む:安全ピンの位置と向き|縫い付け方|ストラップ金具・ゴム|ビーズを付けたい人|子どもの持ち物に付ける人
安全ピンの位置と向き——裏の上寄りに、開く側を上に
フェルトの作品は、見た目より重さがあります。綿を詰めたマスコットや、2枚重ねたお守りは特にそうです。ピンを真ん中や下のほうに付けると、重さで前にお辞儀をしてしまい、顔が下を向いたままになりがちなんです。
- 位置は裏の上寄り。作品の重さの中心より少し上に付けると、まっすぐ立ちます
- 開く側は上。留め具の針先を受ける側を上に向けると、動いた時に自然に開く向きの力がかかりにくく、外れにくいと言われます
- ピンの長さは作品の幅より短く。ピンがはみ出すと、表から見えたり、服に引っかかったりします
- 先に位置を決めてから縫う。待ち針で仮留めして、服に当てて確かめてみてください
お守りのように小さい作品は、ピンを付ける面を広く取れるよう、裏側用のフェルトを少し大きめに切っておく方法もあります。付ける所の生地が薄いと、ピンの重さで裏地がたるむので、表のフェルトとは別に、裏当てを1枚足すと安定します。
仮留めの段階で、作品を軽く持ち上げて、ぶら下げたり、立てたりしてみるのもおすすめです。傾きが気になる所は、ピンの位置を少しずらすだけで直ることがあります。縫ってからやり直すと、フェルトに針の穴が残ってしまうので、位置の確認は縫う前にしておくのがいちばん楽です。
縫い付けの考え方——2枚のフェルトの間に挟んで留める
安全ピンやブローチピンを付ける方法は、大きく2つに分かれます。ひとつは、表のフェルトと裏のフェルトの間にピンを挟んで、縫い合わせるついでに一緒に留める方法。もうひとつは、裏のフェルトの外側にピンを縫い付ける方法です。
| 方法 | 向く作品 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 2枚の間に挟んで縫う | お守り・薄いマスコット | 縫う前にピンの位置を決める。糸が太いと厚くなる |
| 裏の外側に縫い付ける | 綿入りの物・厚みのある作品 | 縫い目が裏に見える。同系色の糸にする |
| 別のフェルトで台座を作る | 重い作品・飾りが付いた物 | 台座ごと縫い付けると、引っぱる力が分散する |
ピンの穴(小さな穴が並んでいる金具)に糸を通す時は、同じ穴を何度も往復させて、金具が動かなくなるまで留めます。玉止めは、金具の穴の近くではなく、フェルトの内側に隠れる所に作ると、ほどけにくく、表にも響きません。糸は、フェルト用の細い糸でも、1本取りだと切れやすいので、2本取りにして強度を出すとよいです。
使う針は、本数を数えてからしまうのが基本です。縫っている途中の針が行方不明になると、フェルトの中に紛れていることもあります。針刺しに戻す癖を付けておくと安心です。針の収納は100均で作る裁縫箱にもヒントがあります。
縫い終わったら、ピンを軽く引っぱって、ぐらつきがないかを確かめます。縫い目が浅い、糸が1本だけ、といった所は、あとから緩みやすいので、その時点で糸を足しておくと長持ちします。フェルトは洗濯に弱い素材なので、汚れたら固く絞った布でたたくように拭く、と決めておくと、縫い目への負担も減ります。
ストラップ金具とゴムの付け方——縫い込んで、引っぱっても抜けない向きに
バッグや鍵に付けたいなら、ストラップ用の金具を使います。この場合も、考え方は同じで、引っぱられた時に、糸ではなくフェルト全体で力を受けるようにします。
- ストラップ金具:金具の輪の部分を、2枚のフェルトの間に挟んで縫い込みます。輪だけを縫うより、輪の根元のフェルトを広く取ると抜けにくいです
- ゴム:ヘアゴムのようにしたい時は、ゴムの端をフェルトの間に挟み、何度か往復して縫います。ゴムは伸びるので、結び目に頼らず、縫い留めます
- キーホルダーの金具:外れやすい金具は、チェーンの丸環を補強してから付けます。取れやすい時の対策はキーホルダーが取れない時の対処が参考になります
帽子やマスクのひもに付けたい時のゴムの付け方は帽子のループやゴムの付け方でも触れています。引っぱる力のかかり方が似ているので、あわせて見ると考え方がつかめます。
ビーズを付ける時——取れやすさと、小さな子どもの口に入る大きさ
お守りにビーズを付けたい。これはかわいく仕上がる反面、取れやすいパーツでもあります。糸を1回通しただけだと、ほつれた時にビーズごと落ちてしまいます。付ける時は、糸を重ねて通して、ビーズの穴の中で糸を2回以上くぐらせてから留めると安心です。
そして大事なのが、ビーズ・ボタン・小さなパーツは、小さな子どもの口に入る大きさだということです。特に小さな子どもは、何でも口に入れる時期があります。ビーズが取れた時に気づかないと、誤飲につながります。小さな子どもがいる家では、ビーズを付けた作品は手の届かない所にしまい、遊んだ後は、ビーズやフェルトの切れ端の数が合うかを確かめてください。取れた物は、すぐに拾って別にします。
小さな子どもに渡す作品には、ビーズやボタンを避けて、フェルトそのものを刺繍糸で飾る方法が向いています。糸の飾りなら、取れて口に入る心配が減ります。
子どもの持ち物に付ける時——縫い付けの金具か、開かない留め具を
ランドセルや通園かばんにお守りを付けたい、という家庭は多いと思います。ただ、安全ピンは、子どもの持ち物には向きにくい留め具です。開いたり外れたりすると、針先がむき出しになって、手や服を刺す心配があるからです。小さな子どもが口に入れる可能性もあります。
そこで、子どもの持ち物には、縫い付けの金具か、開かない留め具を選ぶのが安心です。具体的には、かばんの持ち手の金具に付けられる細い紐で結ぶ、開閉のないリングで固定する、縫い付けるタイプのスナップやフックを使う、といった考え方があります。名札の穴を傷めたくない時のヒントは名札の穴を開けない方法が参考になります。
- 安全ピンは、大人の服やバッグ向きと考える
- 子どもの持ち物は、縫い付け・結ぶ・開かない留め具
- 金具が緩んでいないか、時々引っぱって確かめる
- 遊びで引っぱって取れるものは、小さな子どもには持たせない
ゆきこ( ゚Д゚)『お守りは「付けて終わり」にしたくなりますけど、子どもの持ち物は、時々さわって確かめる前提で選ぶと、気持ちが楽になりますよね』
💡 この困りごとへの提案
大人の服に付ける安全ピンやブローチピンは、フェルトの裏に縫い付けやすい台座付きの物が、位置も決めやすくて扱いやすいです。
あわせて読みたい
フェルトの切れ端が余った時の使い道は余ったフェルトの使い道、針や糸をまとめる箱は100均で作る裁縫箱、金具が外れやすい時はキーホルダーが取れない時の対処、ゴムを付けたい時は帽子のループやゴムの付け方がそれぞれ役に立ちます。
まとめ:上寄り・開く側は上・子どもの物は開かない留め具
- 安全ピンは裏の上寄りに。開く側を上に向けて、先に位置を決めてから縫う
- 縫い方は2枚の間に挟むか、裏に縫い付ける。穴は何度も往復して留める
- 金具とゴムは縫い込んで、引っぱる力を分散。結び目に頼らない
- ビーズは取れやすい。小さな子どもの口に入る大きさなので、数えてしまう
- 子どもの持ち物は、縫い付けか開かない留め具。針の本数も数える
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手順を1枚にまとめています。



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