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シンゴニウムを育てていると、いつの間にかつるがひょろひょろと伸びて、鉢ごと横に傾いてくることがありますよね。葉の重みで倒れやすくなる一方で、「ここまで伸びたら、どこで切ればいいの?」と手が止まってしまう人も多いはずです。
先に結論をひとつ。支柱を立てるか切り戻すかは、伸びたつるをどうしたいかで決まります。立ち姿を保ちたいなら支柱に沿わせる。短くまとめたいなら切り戻す。切る場所は、節(葉のつけ根のふくらみ)の少し上が目安と言われます。支柱の立て方、切る場所の見分け方、ひょろひょろ伸びる時の見直し、葉が開かない時の見方まで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:倒れてきた人|伸びすぎた人|ひょろひょろの人|葉が開かない・黄色い人|カラジウムや樹液が気になる人
支柱の立て方——鉢の縁の近くにまっすぐ差して、ゆるく留める
シンゴニウムはつるが伸びる性質で、茎から出る細い根(気根)を足がかりにして、何かにつかまりながら上へ上へと育ちます。そのため、ココヤシの繊維を巻いたような、表面がざらざらした支柱とは相性がよいと言われます。つるつるした棒だと、気根がつかまる場所がなく、ひもだけで支えることになります。
差し方は、次の順番で考えると迷いません。
- 鉢の縁に近い所を選ぶ。株元や鉢の真ん中は根が集まっているので避けます
- ゆっくり、まっすぐ差す。途中で固い手応えがあったら根に当たっているサインなので、少しずらして差し直します
- つるを支柱に寄せて、節のあたりをやわらかいひもで留める。茎とひもの間に指が入るくらいの、ゆとりを残します
- 留める場所を分ける。葉の重みがかかる上の方を中心に、何か所かに分けると、1か所に力が集まりません
きつく縛ると、茎が太くなった時に食い込んで、そこから傷みやすくなります。ひもは針金のように固い物より、柔らかい物のほうが茎に優しいです。支柱が鉢の深さに対して長すぎると、てこの力で鉢ごと倒れやすくなります。鉢が浅くて支柱がぐらつく時は、無理に深く押し込まず、鉢に合った長さの支柱を選ぶか、鉢の大きさを見直してみてください。
もうひとつ、置き場所の話です。支柱を立てた鉢は背が高くなり、重心も上がります。地震や人がぶつかった時に倒れても、人に当たらない位置に置いてください。ベッドやソファの上、子どもやペットの通り道は避けるのが安心です。
切り戻しのやり方——切る場所は節の少し上
切り戻しは、伸びたつるを短く切って、株の形を作り直す作業です。伸びすぎて形が崩れた時や、間延びして葉の間があいてしまった時に向いています。迷いどころは「どこで切るか」ですが、見る場所は決まっています。
茎をよく見ると、葉のつけ根にぷくっとしたふくらみがあります。これが節です。節からは新しい芽や気根が出てきます。切る場所は、この節の少し上。そうすると、切った茎の下に残った節から、新しい芽が出てくるのを待てます。
はさみは、使う前に刃を拭いて清潔にしておきます。切り口から汁が出ることがあるので、薄手の手袋があると肌につきません。刃先は自分にも子どもにも向けないようにして、切った後は手を洗ってください。はさみの手入れははさみの研ぎ方にまとまっています。
一度に切りすぎないことも大切です。葉が残る長さを見ながら、少しずつ短くしていきます。全部を一気に短くすると、株が弱ってしまうことがあります。迷った時は、いちばん長く伸びた1本だけ切って、様子を見るところから始めてみてください。
切ったつるは、挿し穂として水に挿して増やすこともできます。節がついている茎を選び、節が水に浸かるように挿します。根が出るまでの長さは株や季節で変わるので、水を替えながら気長に見てください。小さな子どもが水を飲んだりこぼしたりしないよう、手の届かない所に置くのも忘れずに。
ひょろひょろ伸びる(徒長)の見直し——光と向きを変える
節と節の間が長く伸びて、茎ばかりひょろひょろ目立つ状態を、徒長と呼びます。光が足りないと、植物は光を探して茎を伸ばします。そのため、倒れやすい株は、まず光の見直しが近道です。
- 明るい場所へ移す。窓辺のレース越しの光など、明るくて直射日光が強すぎない場所が合います
- 鉢を回す。片側にばかり光が当たると、つるがそちらに傾きます。時々向きを変えると、まっすぐ伸びやすくなります
- 急に強い光に当てない。暗い所から急に明るい窓辺に出すと、葉が傷むことがあります
- 切り戻しと組み合わせる。伸びてしまった茎は、光を変えても縮みません。切り戻しで形を整えてから、光を見直すとやり直しやすいです
水やりの道具が使いにくくて、つい水を注ぎすぎる人もいます。じょうろがない時の代わりはじょうろの代わりになる物で紹介しています。
葉が開かない・黄色くなる時——乾燥と冷え、根詰まりを順に見る
新しい葉がくるっと巻いたまま開かない、葉が黄色くなる。この2つは、似た原因から起きることがあります。見る順番は、表のとおりです。
| 様子 | 最初に見る所 | 考え方 |
|---|---|---|
| 新しい葉が開かない | 空気の乾燥・冷たい風 | エアコンの風が直接当たる場所は避ける。葉の表面が乾いていないかを見る |
| 下のほうの葉が黄色い | 古い葉の入れ替わり | 少数の葉だけなら自然な入れ替わりのこともある。そのまま様子を見る |
| 全体が黄色っぽい | 水の量・光 | 土が湿ったまま続いていないか。鉢の重さと土の中の乾き具合を確かめる |
| 水を吸わない・根が鉢底から出ている | 根詰まり | 鉢の大きさを見直す。植え替えは株が元気な時期に |
水やりは、土の表面だけでなく、鉢を持ち上げた時の重さや、指で触った土の中の乾き具合も合わせて決めます。「毎週何曜日」と決め打ちするより、「土が乾いてから」という目安のほうが失敗しにくいです。
カラジウムとの違いと、樹液・子どもとペットへの注意
シンゴニウムとカラジウムは、葉の形が似ていて間違えやすい植物です。一般的な違いは次のとおりです。シンゴニウムはつる性で、茎が伸びて節から根や芽を出します。カラジウムは球根から葉が出る植物で、季節によって葉が枯れ、球根のまま休むことがあります。茎が伸びていくなら、シンゴニウムと考えて大丈夫です。
そして、見落としやすいのが樹液です。シンゴニウムの切り口から出る汁は、肌につくとかゆみやかぶれのもとになることがあると言われます。次の点を守ってください。
- 切る時や植え替えの時は手袋をして、触った後は手を洗う
- 汁がついたら水で洗い流す。目をこすらない
- 切った茎や落ちた葉は、小さな子どもの口に入らないようすぐ片付ける
- 猫・小鳥・小動物は、観葉植物をかじることがあります。届かない所に置き、気になる時は獣医さんに相談する
- 葉や汁を口に入れた時は、医療機関や中毒の相談窓口に相談する
虫や病気が気になる時も、薬に頼る前に、風通しと水のやり方を見直してみてください。薬剤を使う場合は、製品の表示のとおりに、換気をして、子どもとペットを近づけないようにします。
ゆきこ( ゚Д゚)『支柱を立てるか切るかで迷ったら、まず「どのくらいの高さで収めたいか」を先に決めるのがいちばん早いですよね。高さが決まれば、立てるか切るかも自然に決まってきますから』
💡 この困りごとへの提案
つるを沿わせる支柱が1本あると、立て直しの土台ができます。あると楽な物として、置いておきます。
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切る道具の手入れははさみの研ぎ方、水やりの道具がない時はじょうろの代わりになる物をどうぞ。樹液に気をつけたい仲間の植物は、ディフェンバキアが枯れる時でも触れています。
まとめ:支柱は縁の近くに差してゆるく留め、切るのは節の少し上
- 支柱か切り戻しかは、収めたい形で決める。立ち姿なら支柱、短くなら切り戻し
- 支柱は鉢の縁の近くに、まっすぐ差して、ゆるく留める。きつく縛らない
- 切る場所は節(葉のつけ根のふくらみ)の少し上。清潔なはさみと手袋で
- ひょろひょろは光の見直しから。伸びた茎は切り戻しで整える
- 樹液は手袋で防ぐ。口に入れたら医療機関か中毒の相談窓口へ
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