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公園の池に、真っ白で体の大きなカモがいる。緑の頭のマガモと並んで泳いでいるのを見て、「同じカモなのに、どうして色が違うんだろう」と首をかしげた人は多いですよね。アヒルという名前は知っていても、マガモとどう違うのかは、意外と説明しにくいものです。
先に結論をひとつ。アヒルは、マガモをもとに人が飼いならした鳥と言われます。体が大きくて重く、うまく飛べないことが多いのが特徴です。また、アイガモは、マガモとアヒルをかけ合わせた鳥の呼び名と言われています。公園で見かける白いカモは、アヒルや、その血を引く鳥であることがあります。見る所を順番に整理していきましょう。
ケース別に読む:見分けの早見表を見たい人|アヒルとアイガモの関係が知りたい人|白いマガモを見たと思った人|公園で気になる鳥を見つけた人|水辺で見る時の決まり
見分けの早見表——体の大きさ・飛べるか・色・いる場所
まずは全体像です。マガモは野生の鳥、アヒルは人のそばで暮らす鳥、というところから見ていくと、違いが整理しやすくなります。下の表は目安なので、1つで決めず、いくつか重ねて見てください。
| 見る所 | マガモ | アヒル |
|---|---|---|
| 体の大きさ | カラスくらいで、野生のカモとして標準的 | それより大きく、どっしり重たげに見えることが多い |
| 飛べるか | よく飛ぶ。冬に遠くから渡ってくる個体もいる | うまく飛べない、または低くしか飛べないことが多い |
| 色 | オスは頭が緑で首に白い輪、メスは茶色のまだら | 真っ白が多いが、茶色や灰色、まだらの個体もいる |
| 歩き方 | 小さめで、ちょこちょこ歩く | 体を起こし気味に、左右に揺れながら歩くと言われる |
| いる場所 | 冬の池や川、人から少し離れた水面 | 公園の池など、人の暮らしに近い水辺 |
| 人との距離 | 近づくと離れていくことが多い | 人に慣れていて、近寄ってくることもある |
いちばん分かりやすいのは、「飛ぶか、飛ばないか」です。池の上をすいっと飛んでいくなら、野生のマガモなどのカモのなかまと考えやすいです。一方、体が大きくて、水の上や岸をのっそり動いているだけなら、アヒルかもしれません。
色も手がかりですが、頼りすぎないでください。アヒルは白い鳥というイメージが強いものの、茶色や灰色の個体もいると言われます。マガモのメスと見分けにくい時は、体の大きさと、人への慣れ具合を合わせて見ます。マガモとカルガモで迷う場合は、カルガモとマガモの違いにまとめています。
アヒルは飼いならされた鳥——アイガモという呼び名
アヒルは、野生のマガモをもとに、人が長い時間をかけて飼いならしてきた鳥と言われます。人のそばで暮らすうちに、体が大きく重くなり、空を飛ぶ力が弱くなってきた、という説明がよくされます。野鳥ではなく、人に飼われてきた鳥のなかまとして知られているんです。
ここで出てくるのが、アイガモという呼び名です。アイガモは、マガモとアヒルをかけ合わせた鳥のことを指す呼び名と言われます。野山にいる鳥の種類名というより、人が育てた鳥につけられた名前、と考えると整理しやすいです。そのため、見た目は両方の特徴が混ざったようになることがあります。
- マガモ:野生の鳥で、アヒルのもとになった鳥と言われる
- アヒル:マガモをもとに飼いならされた鳥と言われる。体が大きく、飛ぶのは苦手
- アイガモ:マガモとアヒルをかけ合わせた鳥の呼び名と言われる
この3つは、ぱっと見ただけで線を引けるものではありません。公園の池で見かける「色が混ざったカモ」は、アヒルやかけ合わせの血を引いた鳥のことがあります。名前をはっきり決められなくても、「マガモの親戚のような鳥だな」とつかんでおくくらいで、ちょうどいいんです。
ちなみに、アヒルの歩く姿は、池のほとりでよく目に入ります。体が重たいぶん、水に浮かんでいる時はゆったり、岸に上がると少し左右に揺れながら進むように見えると言われます。そんな様子も、野生のマガモとは違う、見分けのヒントのひとつです。
白いマガモはいる?——色が抜けた個体の話
「白いマガモを見た」という話は、ときどき出てきます。野生の鳥の中には、色をつくる力が弱くて、羽が白っぽくなる個体がいると言われます。そのため、白く見えるカモが、必ずしもアヒルとは限りません。
見分けるなら、次の点を見てみてください。
- 体の大きさ。マガモと並んだ時に、明らかに大きくて重たげならアヒルのことが多いと言われます
- 飛ぶかどうか。軽々と飛び立つなら、野生の鳥である可能性が上がります
- 人への慣れ。人が近づくと寄ってくるなら、飼われてきた鳥の血を引いているかもしれません
ただ、これも決め手にはなりません。迷ったら、「白っぽいカモ」とだけ覚えて、無理に名前を決めなくて大丈夫です。写真を撮っておけば、あとで図鑑と見比べて、ゆっくり考えられます。
公園の鳥を見る時の考え方——えさをやらない・捨てられた鳥を見つけたら
公園の池では、アヒルや白いカモに、パンをあげている光景を見かけることがあります。でも、パンを含めて、人の食べ物をやるのはやめましょう。鳥の体に合わないうえ、人に頼る習慣がついて、道路に出てきたり、人に寄ってきたりしやすくなります。池が汚れる原因にもなります。
もうひとつ、気になることがあります。アヒルは、人の飼う鳥です。公園の池で、人に慣れた白い鳥が1羽だけで暮らしていると、「誰かが捨てたのかな」と心配になる人もいるかもしれません。そんな時は、自分で連れて帰ったり、ほかの池へ移したりせず、公園の管理者や自治体の窓口に伝えるのが安心です。飼い主のいない鳥を勝手に引き取ることは、かえってその鳥や、池の生き物の負担になることがあります。
野鳥は法律で守られていて、捕まえたり、飼ったりすることはできません。池の鳥は、見て楽しむだけにしておくのがいちばんです。公園の物は、羽や石、草花も含めて持ち帰りません。
水辺で見る時の決まり——柵の外に出ない・子どもは大人と一緒
鳥の見分けに夢中になると、つい水辺ぎりぎりまで近づいてしまいがちです。次の決まりを、先に家族で共有しておくと安心です。
- 柵の外には出ない。水辺は足元が滑りやすく、くずれることもあります
- 子どもは大人と一緒に。水辺では、目と手が届く距離にいます
- 足元に注意。写真を撮る時は、立ち止まってから構えます
- 犬は短いリードで。池に入れず、鳥にも近づけません。猫や小鳥もそばに連れていかないようにします
- 巣やヒナには近づかない。触らず、拾わず、そっとしておきます
- 人の敷地の池をのぞかない。見る場所は、公園など誰でも入れる所にとどめます
ゆきこ( ゚Д゚)『白いカモを見ると、つい名前を決めたくなりますよね。でも、決められなくても、水辺でのんびり眺めているだけで、それだけで楽しい気がします』
💡 この困りごとへの提案
池のカモの名前が気になり始めたら、水辺の鳥だけをまとめた図鑑が1冊あると便利です。カモのなかまの写真が並んでいるものだと、見比べがしやすくなります。
あわせて読みたい
カモの見分けの基本はカルガモとマガモの違い、池にいる小さな黒っぽい鳥が気になったらカイツブリとカモの違いへどうぞ。ところで、晩ごはんにうなぎの蒲焼を買った日は、うなぎの温め方もあわせて読んでみてください。
まとめ:飛べるか・体の大きさ・人への慣れを見る。えさをやらず、離れて眺める
- アヒルは、マガモをもとに飼いならされた鳥と言われる。体が大きく、飛ぶのは苦手
- アイガモは、マガモとアヒルをかけ合わせた鳥の呼び名と言われる
- 白いカモは、アヒルとは限らない。色が抜けた個体もいると言われる
- 迷ったら無理に決めない。「白っぽいカモ」とメモして、あとで見比べる
- えさをやらず、捕まえず、飼わない。捨てられた鳥らしい場合は、自治体や管理者へ
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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