エッグタルトとカスタードタルトの違い——生地とフィリングの違い、ポルトガル風と香港風

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洋菓子売り場やパン屋さんの棚に、小さな丸いタルトが並んでいると、「エッグタルト」と「カスタードタルト」、名前が似ていて迷いますよね。どちらも黄色いクリームのようなものが入っていて、見た目も近いので、同じ物だと思っている人も多いと思います。

先に結論をひとつ。エッグタルトは、卵とミルクの液をタルトの器に流して焼いたお菓子の呼び名です。一方で、カスタードタルトは、焼いたタルト台にカスタードクリームを詰めた物を指すことが多いと言われます。つまり、中身を「焼いた」のか「詰めた」のかが、大きな分かれ目です。ただ、お店によって呼び方はまちまちなので、この記事では見分ける目印と、買う時の見方を順番にお伝えします。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ違いをまず知りたい→焼いた液か、詰めたクリームか第1章へ ▶焦げ目があってパイ生地→ポルトガル風に多い第2章へ ▶つるんと黄色でさくさく→香港風に多い第2章へ ▶冷たくてクリームたっぷり→カスタードタルトに多い第3章へ ▶プリンタルト・フランは?→呼び名と作りの違い第4章へ ▶買う時・食べる時が気になる→表示と要冷蔵を見る第5章へ ▶

ケース別に読む:違いを知りたい人|焦げ目やつるんとした表面の人|冷たいクリームの人|プリンタルト・フランが気になる人|買う時に迷う人|食べる時の注意を知りたい人

4コマ漫画|エッグタルトとカスタードタルト1エッグタルト?カスタード?似たお菓子で迷う2✕どっちも同じでしょ?まとめて覚える3✓生地と中身を見てみよう生地と中身を見る4✓表示も見て買おう要冷蔵とアレルギー

違いのいちばんの目印——中身を「焼いた」か「詰めた」か

エッグタルトの中身は、卵・ミルク・砂糖などを混ぜた液を、生地の器に入れて、そのままオーブンで焼いて固めた物です。焼き上がると、表面がつるんとしていたり、うっすら焦げ目がついたりします。中は、ぷるんとやわらかい、プリンのような食感になりやすいです。

カスタードタルトは、先に焼いたタルト台に、あとからカスタードクリームを入れて作る物を指すことが多いと言われます。クリームはなめらかで、ねっとりしています。冷やして食べる物が多く、上にフルーツをのせた物も見かけます。

見分ける3つの目印1生地を見るパイ状で層ならポルトガル風に多い→2表面を見るつるんと黄色は香港風に多い→3中身を見るクリームを詰めた冷たい物はカスタードタルト
見るところ エッグタルト カスタードタルト
中身の作り方 卵とミルクの液を入れて焼く 焼いた台にクリームを詰める
食感 ぷるんとやわらかい ねっとり、なめらか
表面 つるん、または焦げ目 クリームの光沢、フルーツ
食べる温度 温かくても冷たくても 冷たい物が多い
サイズ 小さめが多い 小さい物から大きい物まで

お店の表示に「エッグタルト」と書いてあれば、まず卵とミルクの焼き菓子と考えて大丈夫です。「カスタードタルト」と書いてあれば、クリームを詰めた物のことが多いのですが、お店によっては同じ意味で使っていることもあります。迷ったら、原材料の表示や、お店の説明を見るのがいちばん確かです。

焦げ目とつるんとした表面——ポルトガル風と香港風

エッグタルトは、国や地域によって作りが少しずつ違います。日本で見かけるのは、おもにポルトガル風と香港風の2つのタイプと言われます。

  • ポルトガル風:パイ生地のように、薄い層が重なった器が多いです。表面に、焼き色の濃い焦げ目がまだらについていて、中はとろっとしています
  • 香港風:クッキーやサブレのような、ほろっとした生地の器が多いと言われます。表面はつるんと黄色く、焦げ目はあまりつきません。中はぷるんとしたプリンのようなかたさです

「どちらが本物」ということではなく、国や地域の味の違いです。さくさくの層を楽しみたい時はポルトガル風、やわらかい卵のおやつとして食べたい時は香港風、と選ぶ人が多いようです。お店のメニューに「風」という名前が書いてあれば、それが目印になります。

写真で見分ける時は、表面の焦げ目の有無と、生地の断面に注目します。断面にたくさんの薄い層が見えたらパイ生地、ぼそっと詰まった感じならクッキー風の生地、と考えると分かりやすいです。

冷たいクリームたっぷりなら——カスタードタルトに多い

ショーケースで冷やして並んでいて、クリームがこんもりのっていたり、フルーツが飾ってあったりする物は、カスタードタルトであることが多いです。焼き菓子というより、生菓子に近い扱いになる物もあり、日持ちや置き方が変わります。

エッグタルトも、卵と牛乳が主な材料なので、傷みやすい食べ物です。「焼いてあるから日持ちする」と思い込まず、袋や箱の表示、お店の案内を見ましょう。エッグタルトの期限や温め直しの考え方は、エッグタルトの賞味期限にまとめています。この記事では、種類の違いに絞ります。

プリンタルト・フランは?——呼び名と作りの違い

検索すると、プリンタルトやフランといった名前も出てきて、さらに混乱しますよね。整理すると次のようになります。

  • プリンタルト:卵と牛乳の液を焼いた、プリンのようなフィリングのタルトの呼び名として使われることが多いです。エッグタルトとほぼ同じ意味で使われる場合もあります
  • フラン:卵と牛乳の液を焼いて固める、フランス風のお菓子の名前です。大きな型で焼いて切り分ける物もあり、小さなタルトとは限りません
  • カスタードタルト:焼いた台にクリームを詰めた物に使われることが多い名前です

名前は、お店が付けた呼び方によって変わります。同じ名前でも作りが違ったり、違う名前でも作りが近かったりするので、名前よりも、中身の説明や原材料の表示を頼りにするほうが失敗しません。気になる時は、お店の人に聞くのが確実です。

買う時に見るところ——表示と要冷蔵

見分けがついたら、次は買う時の見方です。種類が何であっても、卵やミルクを使ったお菓子は、置き方を間違えると傷みやすくなります。袋や箱には、保存方法と期限が書かれているので、そのとおりにしてください。

買う時の見方✕こうなると心配?名前だけで選ぶ表示を見ない常温に長く置く買って忘れる✓こうしておく表示を確かめる要冷蔵なら冷蔵早めに食べるアレルギー表示も
  • 「要冷蔵」「冷蔵で保存」などの表示があれば、買ってきたらすぐ冷蔵庫へ
  • 期限は、お店や商品で違います。何日もつかは、表示を見てください
  • 暑い日の持ち歩きは、保冷剤をつけてもらうなど、温度に気をつけます
  • 常温に長く置いた物は、見た目が変わらなくても食べないほうが安心です
  • 買ってきた日のうちに食べるつもりで、買う数を決めます

冷凍できるかどうかは、商品によって違います。冷凍不可の表示があれば、冷凍しません。解凍すると、生地がしっとりしてしまうことがあるのは、どちらのタルトも同じです。

食べる時の注意——温め・アレルギー・小さな子

最後に、食べる時の注意です。トースターで温め直すと、生地がさくっとして、おいしく感じられると言われます。ただ、中の卵の部分は熱くなりやすく、焦げやすいので、そばを離れず、様子を見ながら温めます。分数や温度は、使っている機種の説明書や商品の表示に従ってください。アルミホイルを使う時も、説明書で使える範囲を確かめます。温めたあとは、中が熱いので、少し冷ましてから食べると、やけどを防げます。

食べる時の3つの注意1温めるそばを離れない焦げに注意中は熱い→2小さな子小さく切って座って食べる少しずつ→3表示小麦・卵・乳を確認する異常なら食べない
  • アレルギー表示:エッグタルトやカスタードタルトは、小麦・卵・乳を使っていることが多いです。食べる人に当てはまるなら、必ず表示で確認してください
  • 小さな子には、小さく切って、座って食べさせます。初めて食べる時は少しずつ、様子がおかしい時は医療機関へ
  • カビ、いやなにおい、酸っぱいにおい、べたつき、色の変化などの異常があれば、食べません

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、名前で迷ったら、お店の人に「中身は焼いてありますか」と聞くのがいちばん早いと思います。表示を先に見るだけで、買ったあとの迷いがずいぶん減りますよね』

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エッグタルトを買ったあとの置き方や温め直しはエッグタルトの賞味期限へ。ちなみに、パンの売れ残りを買うという買い方が気になる人はロスパンとは?怪しくない理由と買い方・届いた後の保存のコツにまとめています。

まとめ:中身を焼いたのがエッグタルト、詰めたのがカスタードタルトに多い

  1. エッグタルトは、卵とミルクの液を焼いた物。カスタードタルトはクリームを詰めた物に多い
  2. ポルトガル風はパイ生地と焦げ目、香港風はつるんとした表面が目印
  3. プリンタルトやフランは、お店の呼び方しだい。名前より中身の説明を見る
  4. 要冷蔵の表示を確かめて、常温に長く置かない。異常があれば食べない
  5. 温める時はそばを離れず、中の熱さに注意。アレルギー表示を見て、子どもには小さく切って座って

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

エッグタルトとカスタードタルトの違いの早見表:エッグタルトは卵とミルクの液を器に流して焼いたお菓子、カスタードタルトは焼いた台にカスタードクリームを詰めた物に多い。ポルトガル風はパイ生地で表面に焦げ目、香港風はクッキーのような生地でつるんと黄色い表面と言われる。プリンタルトやフランはお店の呼び方しだいなので原材料の表示を見る。要冷蔵の表示を確かめ、常温に長く置かない。トースターで温める時は焦げに注意してそばを離れず、中の熱さに注意。アレルギー表示は小麦、卵、乳を確認し、小さな子には小さく切って座って食べさせる。カビやいやなにおいなどの異常があれば食べない

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