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秋の山道や公園で、ピンクの実が割れて、中から赤い種がのぞいている木を見かけると、思わず足を止めたくなりますよね。名札には「マユミ」とあるのに、図鑑には「コマユミ」という名前もあって、どう違うのかわからなくなった、という場面もあると思います。
先に結論をひとつ。実が4つに割れてピンクの皮から赤い種がのぞくのがマユミ。コマユミはニシキギのなかまで、枝に板のような「ひれ」がないものを指すと言われ、実は小さめです。長い柄で実がぶら下がり、5つに割れるのは、ツリバナです。
名前が似ていても、見るところは実の割れ方と枝の形の2つだけです。順番に見ていけば、そう難しくありません。下の図で、自分の状況に近い章を探してみてください。
ケース別に読む:3つの違いを先に知りたい人|実の割れ方で見たい人|枝のひれで見たい人|ツリバナとの違いを知りたい人|実がない時期の人|子ども・ペットが気になる人|名札や写真で迷う人
3つの違いを先に知る——早見表
まず、マユミ・コマユミ・ツリバナを並べて見てみましょう。どれもニシキギのなかまで、秋に実がはじけて赤い種が見えるところが似ています。
| 見るところ | マユミ | コマユミ | ツリバナ |
|---|---|---|---|
| 実の割れ方 | 4つに割れる | 小さく1つか2つに割れる | 5つに割れる |
| 実の付き方 | 枝に近い所に付く | 枝に近い所に付く | 長い柄でぶら下がる |
| 枝 | ひれはなく、丸い | ひれがない | ひれはなく、丸い |
| 木の大きさ | 大きくなりやすい | 低木のことが多い | 大きくなりやすい |
| 紅葉 | 黄色から赤っぽく色づく | 赤く色づく | 赤っぽく色づく |
実のようすは、木のコンディションや年によっても変わります。一つの実だけで決めず、枝の形や葉と合わせて見るのが安心です。迷う時は、図鑑の絵と見比べてください。
実の割れ方で見る——マユミは4つ、コマユミは小さく
マユミの実は、四角ばったピンク色で、熟すと4つに割れます。割れた皮の間から、赤くつやのある種がのぞくので、遠くからでも目立ちます。ひとつの枝にいくつも実が付くので、秋の山でも見つけやすい木と言われます。
コマユミは、同じニシキギのなかまでも、実が小さめです。割れ方は1つか2つのことが多いと言われます。マユミのように四角くふくらんだ実が並ぶ姿とは、見た目の印象がだいぶ違います。
実の色は、熟す前は緑がかっていて、熟すにつれて赤みを増します。遠目に赤い実が見えても、それだけでマユミと決めずに、割れ方まで見るようにしましょう。割れる前の実は、つぼみのようにも見えるので、迷いやすいところです。
枝のひれで見る——ニシキギとコマユミ
ニシキギの名前は聞いたことがある、という人も多いと思います。ニシキギの枝には、コルクのような質感の板状の出っぱり(ひれ)が付いていることが特徴です。このひれがなく、枝が丸みを帯びたものが、コマユミと言われています。
つまり、枝のひれは「ニシキギか、コマユミか」を分けるポイントです。マユミは、もともと枝にひれのない別の木なので、ひれで見分けようとすると混乱しやすくなります。マユミは実が4つに割れるところを、まず見るのが近道です。
- 枝にひれがある:ニシキギのなかま
- 枝にひれがなく、実が小さい:コマユミかも
- 枝にひれがなく、実が4つに割れる:マユミかも
枝のひれは、冬に葉が落ちたあとのほうが見えやすくなります。実が付いていない時期は、枝の形を見る貴重なチャンスです。
ツリバナとの違い——柄でぶら下がる
マユミとツリバナは、実の形が似ているので、並べて迷う人がいます。見るところは実の付き方です。ツリバナは、実が長い柄の先でぶら下がり、風にゆらゆら揺れます。割れ方は5つとされ、割れた皮の間から赤い種がのぞきます。
マユミの実は、枝から短い柄で付くので、ぶら下がる感じは弱く、枝にまとまって付いた印象になります。遠目に見て「ぶら下がっている」と感じたら、ツリバナを疑ってみてください。
庭にツリバナを迎えたい、という人は、植える前に知っておきたい点をツリバナを植えて後悔しやすい点でまとめています。実を付けにくい時の見方は、マユミに実がつかない時を見てください。
実がない時期の見分け方——枝・葉・紅葉
実が付いていない春から夏は、見分けるのが難しい時期です。そんな時は、次の3つを手がかりにします。
| 見るところ | 手がかり | ひとこと |
|---|---|---|
| 枝 | ひれがあるか、丸いか | 葉が落ちた冬が見やすい |
| 葉 | ふちの細かいぎざぎざ、形 | 図鑑の絵と見比べる |
| 紅葉 | 色づき方と色づく時期 | 秋にもう一度確かめる |
花は、初夏に小さく地味なものが咲くと言われ、気づかずに通り過ぎてしまうことも少なくありません。実が付く秋まで待ってから、もう一度見に行くと、はっきりわかることがあります。
図鑑を持って出かけるなら、葉の形が詳しく載っている樹木図鑑が便利です。名前の候補をあげて、枝・葉・実の順に確かめていく使い方をおすすめします。
ゆきこ( ゚Д゚)『名前が似ている木は、写真を撮っておいて、あとで図鑑とゆっくり見比べるのが気楽ですよね』
実は口に入れない——子ども・ペット・山での決まり
ピンクや赤の実は目を引くので、小さな子どもが拾って口に入れてしまうことがあります。マユミ・コマユミ・ツリバナの実や葉、花、若芽は、口に入れないでください。加工して使われる植物もあると言われますが、庭や山の実は口にしないのが基本です。
- 子ども:落ちている実を拾わせず、「見るだけ」にします。触ったあとは手を洗います
- 犬や猫:散歩中に落ちた実をくわえないよう、リードを短く持ちます
- 山や公園:枝を折ったり、実を持ち帰ったりしません。立入禁止の場所や私有地には入りません
もし口に入れてしまったら、無理に吐かせず、すぐに医療機関や中毒の相談窓口に連絡してください。ペットの場合は、動物病院に相談します。
話は変わりますが、秋の山歩きで水筒を使う人は多いと思います。水筒のにおいが気になる時の洗い方は水筒の匂いの取り方・匂い消しにまとめています。
よくある疑問——名札・写真・落ちたあと
Q. マユミ・コマユミ・ニシキギは、全部別の木?
どれもニシキギのなかまとして並べて紹介されることが多い木です。マユミは別の種類で、コマユミはニシキギの枝にひれがないものを指す、という扱いが一般的と言われます。ただ、図鑑や地域によって呼び方や分け方が少し違うことがあるので、手元の図鑑の説明を確かめてください。
Q. 公園の名札と見た目が合わない時は?
名札が付け替えられていたり、植えてから年月がたって木の状態が変わっていたりすることがあります。見た目が名札と違うと感じたら、公園の管理者に伝えるか、図鑑で枝・葉・実を確かめてみてください。自分で名札を外したり、枝を折って持ち帰ったりはしません。
Q. 写真を撮るなら、どこを写せばいい?
実、枝、葉の3つを、それぞれ別の写真で撮っておくと、あとで見分けやすくなります。枝のひれを写す時は、冬に葉が落ちた枝を横から撮ると、板のような出っぱりが見えやすくなります。
Q. 実が落ちたあとは、どう見分ける?
実が落ちた冬は、枝の形と、冬芽のようすを手がかりにします。ひれがあるか、枝が丸いか、枝先の芽がどんな形かを、図鑑と見比べてください。木の全体の姿も、見分けのヒントになります。
あわせて読みたい
ツリバナを庭に植える前の考えどころはツリバナを植えて後悔しやすい点に、実が付かない原因の見方はマユミに実がつかない時にあります。
まとめ:実の割れ方と枝のひれで見分け、実は口に入れない
- 実が4つに割れるのがマユミ。ピンクの皮から赤い種がのぞく
- 枝にひれがないのがコマユミ。ひれがあればニシキギのなかま
- 長い柄でぶら下がり5つに割れるのがツリバナ
- 実がない時期は枝・葉・紅葉を見る。一つの特徴だけで決めない
- 実や葉は口に入れない。山の枝は折らず、持ち帰らない
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手順を1枚にまとめています。



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