ダイゼンとムナグロの違い——背中の色と大きさで見わける

生活

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干潟や田んぼ、河原で、小さめの鳥が地面を歩いている。双眼鏡をのぞくと、顔からおなかまで黒い。チドリのなかまだとは分かっても、ダイゼンなのかムナグロなのかで迷う人は多いですよね。夏の姿は、どちらもよく似ているので、なおさらです。

先に結論をひとつ。背中の色を見てください。ムナグロは背中に金色っぽい(黄色い)点が多く、ダイゼンは灰色っぽい白と黒の点です。大きさは、ダイゼンの方が少し大きめ。さらにダイゼンは、飛んだ時につばさのつけ根の下(わきの下)が黒く見えます。水辺で観察する時の決まりまで、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ背中が金色っぽい→ムナグロかも→第1章背中が灰色っぽい→ダイゼンかも→第1章飛ぶとわきの下が黒→ダイゼン→第2章水辺で観察したい→柵の外へ出ない・水に入らない→第4章

ケース別に読む:背中の色で見分けたい人|飛んだ姿を見た人|どこで見られるか知りたい人|水辺で観察したい人|迷っている人

4コマ漫画|水辺の鳥の見わけ方どっちだろう?1干潟の鳥黒い顔のチドリのなかまもっと近くで見たい!2柵の外へ出る柵の外へは出ないここから見よう3柵の内側から離れて静かに見る背中が金色っぽいムナグロかも4背中を見る背中の色が手がかり

見分けの早見表——背中の色・大きさ・飛んだ時

どちらも夏は、顔からおなかが黒くなります。前から見ると似ているので、見るのは背中です。

背中の色と大きさムナグロ背中は金色っぽい点ダイゼンよりやや小さめダイゼン背中は灰色っぽい点少し大きめ
手がかり ムナグロ ダイゼン
背中の色 金色っぽい(黄色い)点が多い 灰色っぽい白と黒の点
大きさ ダイゼンよりやや小さめ ムナグロより少し大きめ
飛んだ時 ここは決め手にしない わきの下が黒く見える

背中の点の色は、近くで光が当たると分かりやすくなります。金色っぽく見えればムナグロ、灰色っぽく見えればダイゼンです。大きさは、センチで覚えるより「ダイゼンの方が少し大きい」くらいに考えてください。1羽だけだと大きさが分かりにくく、並んだ時に初めて差に気づくことが多いものです。

見る順番は、①背中の色、②大きさ、③飛んだ時のわきの下、の3つです。全部確かめようとすると疲れてしまうので、見えたところだけで大丈夫です。背中の色が分かればそこで止めて、残りは写真に任せましょう。

  1. 背中の点の色を見る。金色っぽいか、灰色っぽいか
  2. 近くに別の鳥がいれば、大きさを比べる。ダイゼンの方が少し大きめです
  3. 飛んだら、わきの下を見る。黒く見えればダイゼンの手がかりです

背中は、鳥が横を向いている時や、うつむいて地面をつついている時に見えやすくなります。正面から見ると顔とおなかの黒さばかりが目立つので、横や斜め後ろから見える位置を選ぶと、背中の点が見えやすくなります。ただし、その位置に回り込もうとして鳥に近づく必要はありません。今いる場所から見える範囲で、気長に待つのがコツです。

飛んだ時のわきの下——ダイゼンの手がかり

鳥はよく飛び立ちます。止まっている時に背中を見られなかった場合でも、飛んだ瞬間が手がかりになることがあります。ダイゼンは、つばさを広げた時に、つばさのつけ根の下、つまりわきの下が黒く見えます。

飛んだ時の手がかりダイゼン飛ぶとわきの下が黒いつばさのつけ根の下飛んだ時に見る慌てず双眼鏡で見えたら写真も
  • 慌てず、双眼鏡で追う。飛んだ瞬間は短いので、追いかけて走らないようにします
  • わきの下の色を見る。黒く見えればダイゼンの手がかりになります
  • 見えなかった時は無理に決めない。止まった時の背中の色と合わせて考えます

飛ぶ瞬間を写真に撮るのは難しいので、うまく撮れなくても気にしないでください。見えたことを覚えておいて、あとで図鑑と見比べるだけでも手がかりになります。

見られる場所と季節——干潟・田んぼ・河原

ダイゼンもムナグロも、干潟や田んぼ、河原のような、水辺の開けた場所で見られる鳥です。見られる時期は、春と秋が目安になります。地域や年によって違うので、決まった時期にいつも同じ場所にいるとは限りません。

  • 干潟。潮が引いて広く見える場所で、遠くの鳥を双眼鏡で見ます
  • 田んぼ。あぜ道や道路から、畑や田んぼの中を見渡します。田んぼには入りません
  • 河原。足元が石や砂で歩きにくい所もあるので、足元に気をつけます

水辺は、風が強かったり日差しが照り返したりして、思った以上に体力を使います。帽子や飲み物を用意して、無理のない時間で切り上げてください。潮が満ちてくる場所では、足元の水位が変わることもあるので、早めに引き返します。

夏の黒い姿は分かりやすいのですが、それ以外の季節は色が地味になり、背中の色合いも見えにくくなります。そんな時は、背中の色合いと大きさを並べて見るのが手がかりです。決めきれない時は、写真を撮って図鑑と見比べてください。

双眼鏡の選び方で迷っている人は、双眼鏡を買って後悔した7つの理由に、失敗しやすい点がまとまっています。アシ原の小鳥が気になる人は、オオジュリンとコジュリンの違いもどうぞ。

水辺で観察する時の決まり——柵の外に出ない

干潟や田んぼ、河原は、足元がぬかるんだり、急に深くなったりする場所です。鳥に夢中になると、つい前へ出てしまいがちなので、先に決まりを確かめておきましょう。

水辺で観察する時の決まり柵の内側から双眼鏡で見る足元に気をつける水に入らない田んぼにも入らない子どもは大人と一緒えさはやらないパンも含めて捕まえない
  • 柵の外に出ない。立入禁止の場所には入らず、決められた道から見ます
  • 水に入らない・田んぼに入らない。靴が濡れるだけでなく、鳥の落ち着ける場所をなくします
  • 足元に気をつける。ぬかるみや石でつまずくことがあります。双眼鏡をのぞいたまま歩かないでください
  • 子どもは大人と一緒に。水辺では目を離さず、手の届く距離で見ます
  • 犬を連れている時は放さない。鳥が飛び立つ原因になります

野鳥は法律で守られています。捕まえたり飼ったりせず、えさ(パンを含む)もやりません。巣やヒナを見かけても触らず、巣箱やえさ台をかけて呼ぶことや、音を流して呼び寄せることもしません。草や枝を折って持ち帰らないことも大切です。

迷った時の考え方

Q.背中の色が、金色にも灰色にも見える時は?
光の当たり方で、色が変わって見えることがあります。位置をずらして見たり、写真に撮って拡大したりして、背中の点の色を確かめてください。

Q.チドリのなかまは、ほかにもいる?
チドリのなかまには、似た鳥がほかにもいます。顔からおなかが黒い夏の姿でも、背中の色を見ると別の鳥だと分かることがあります。「ダイゼンかムナグロのどちらでもなさそう」と思ったら、図鑑で見比べてください。

Q.写真に撮れば、あとで決められる?
背中の点の色が写っていれば、図鑑と見比べて決めやすくなります。同じ場所で、横向きの姿と飛んだ姿を1枚ずつ残しておくと、手がかりが増えます。撮るために柵を越えたり水辺に入ったりしないでください。

Q.遠すぎて、背中が見えない時は?
決めようとしなくて大丈夫です。「顔が黒いチドリのなかま」のままにして、近くで見られる時を待ちます。無理に近づくと、鳥が飛んでしまいます。

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、遠くの鳥は、双眼鏡があるだけで楽しさが全然変わると思います。背中の色が見えた時の「あ、金色っぽい」という発見は、地味に嬉しいですよね』

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まとめ:背中の色を見る。ムナグロは金色っぽく、ダイゼンは灰色っぽい

  1. 夏は顔からおなかが黒く、前からは似ている。見るのは背中です
  2. 背中は、ムナグロが金色っぽく、ダイゼンが灰色っぽい。ダイゼンの方が少し大きめです
  3. ダイゼンは飛ぶとわきの下が黒く見える。慌てず双眼鏡で見ます
  4. 干潟・田んぼ・河原は柵の外に出ない。水にも田んぼにも入りません
  5. 野鳥は法律で守られている。捕まえず、えさをやらず、子どもは大人と一緒に

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

ダイゼンとムナグロの違いの早見表:どちらもチドリのなかまで、夏は顔からおなかが黒くなるので似ている。背中の色を見ると、ムナグロは金色っぽい点が多く、ダイゼンは灰色っぽい白と黒の点。大きさはダイゼンの方が少し大きい。ダイゼンは飛んだ時につばさのつけ根の下、わきの下が黒く見える。見られる場所は干潟、田んぼ、河原で、時期は春と秋が目安。水辺では柵の外に出ない、水に入らない、田んぼに入らない、足元に気をつける、子どもは大人と一緒に、犬は放さない。野鳥は法律で守られているので、捕まえない、飼わない、えさ(パンを含む)をやらない、巣やヒナに触らない

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