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箱いっぱいの柑橘をいただいたけれど、「これはポンカン? 伊予柑?」と、どちらか自信がない。お店でも、丸くて黄色みのある柑橘が並んでいて、札を見なければ区別がつかない。そんなことはありませんか。
先に結論をひとつ。ポンカンは上の部分がぽこっと盛り上がった形の物が多く、皮はでこぼこして手でむきやすい。伊予柑は丸くて、皮の表面がなめらかでつやがある物が多い。どちらも手でむけますが、香りや実の感じ方が違うと言われます。甘さの強弱は人によって、また果実ごとに違うので、ここでは決めつけません。形と皮の見分け方、むき方、食べ方での選び方、傷みの見分け方を、順番に見ていきましょう。
まずは、気になるところから読む章を選んでください。
ケース別に読む:形で見分けたい人|皮で見分けたい人|むき方を知りたい人|食べ方で選びたい人|傷みが心配な人|お店で選ぶ人
形で見分ける——上の部分がぽこっと盛り上がっているか
いちばん手っ取り早いのが、形を見ることです。ポンカンは、へたのまわりが少し盛り上がって、全体が「ずんぐりした形」に見える物が多くあります。伊予柑は、全体が丸く、盛り上がりが目立たない物が多いです。
ただし、どの果実もきれいに同じ形ではありません。ポンカンでも盛り上がりが控えめな物がありますし、伊予柑でも少しゆがんでいる物があります。形は「目印のひとつ」として使い、次の皮の見分けと合わせて判断するのがおすすめです。迷った時は、袋や箱、値札に書かれた品名を確かめるのがいちばん確実です。
皮で見分ける——でこぼこか、なめらかでつやがあるか
形の次は、皮にさわってみます。違いをまとめると、次のようになります。
| 見るところ | ポンカン | 伊予柑 |
|---|---|---|
| 全体の形 | 上が盛り上がった形が多い | 丸い形が多い |
| 皮の表面 | でこぼこしている | なめらかでつやがある |
| むき方 | 指で皮をはがしやすい | 指で皮をはがしやすい |
| 香り・実の感じ方 | 香りと実のやわらかさに違いを感じる人も | 香りと実のやわらかさに違いを感じる人も |
表の「むき方」と「香り」は、同じ書き方になっています。どちらも手でむける点は共通していて、香りや実の感じ方は、人によって好みが分かれるところだからです。「ポンカンのほうが甘い」などと決めてしまうと、がっかりすることもあるので、まず少し食べて、自分の好みを確かめてみてください。
並べて見比べるのも、わかりやすい方法です。同じ机の上に2つ置くと、形のちがいも、皮のつやのちがいも目に入ります。1つだけを見ていると迷っても、並べると「こっちのほうが上がぽこっとしている」と気づくことが多いですよ。もし箱の中に両方が混ざっている時は、皮のでこぼこが目立つ物と、つるっとした物に分けておくと、あとで食べ分けやすくなります。
むき方——どちらも手でむける。ただし薄皮と白い筋は好みで
どちらの果物も、基本はへたのまわりに指を入れて、皮をはがしていくだけです。包丁は要りません。皮の厚さや、実との間のすき間の感じ方は、果実ごとに違います。
- 皮がはがれにくい時は、へたの反対側から指を入れてみます。それでも固い時は、無理に爪を立てず、皮に浅く切れ目を入れてから指をかけます
- 白い筋は、取っても取らなくても大丈夫。気になる人は、指でつまんで取ります
- 薄皮は、口当たりが気になる人は外してもよいです。小さな子に食べさせる時は、薄皮と種を外して、一口大にすると安心です
切れ目を入れる時だけ、包丁を使います。刃は皮だけに浅く、体と反対の向きにして、子どもの手の届かない所で作業してください。皮の汁が目に入ることもあるので、むいたあとは手を洗います。
食べ方で選ぶ——香りと実の感じ方、手軽さで決める
見分けがついたら、あとは食べ方で選ぶだけです。決め方のヒントを並べます。
- 手でむいて、そのまま食べたい人は、どちらでも大丈夫。皮の表面がなめらかな伊予柑のほうが、手がべたつかないと感じる人もいます
- 香りを楽しみたい人は、皮をむいた瞬間の香りで選ぶと、好みが見つかります。香りの感じ方は人それぞれなので、少しずつ食べ比べるのがおすすめです
- 子どものおやつにしたい人は、薄皮と種を外して食べやすくします
- サラダやヨーグルトに合わせたい人は、房ごとに分けて、薄皮をむいた実を使います。作り方の分量や時間は、ここでは扱いません
伊予柑の仲間との違いは伊予柑と甘夏の違い、ポンカンとふつうのみかんの違いはポンカンとみかんの違いもあわせて見てみてください。
食べる量は、一度にたくさんではなく、まず1つを家族で分けて、口に合うかを確かめるくらいが安心です。いただき物が多い時は、傷みやすい物から先に食べるようにして、残りは風通しのよい涼しい所で、重ならないように並べておきます。日にちの目安は決めず、毎日皮のハリとにおいを見ながら、食べ進めてください。
傷みの見分け——カビ・ぬめり・いやなにおいがあれば食べない
見た目や味の違いより、いつでも大事なのが傷みの確認です。食べやすい目安と、食べない目安を図で整理します。
- 皮や切り口にカビ(白や灰色のふわふわしたもの)が見える
- 皮がへこんでやわらかすぎる、汁がにじんでいる
- 酸っぱいだけでなく、発酵したようないやなにおいがする
- 実にぬめりがある
- むいた中が、変色して広がっている
この中のどれかに当てはまる時は、食べないでください。迷ったら、食べずに手放すほうが安心です。食べ慣れない柑橘は、まず少しだけ食べて、口に合うかを確かめます。食べてから気分が悪くなった時は、無理をせず、続くようなら医療機関に相談してください。
ちなみに、手でむく時に皮の汁が飛ぶのが気になる人は、むく前に小さな皿やお皿を下に置いておくと、机が汚れにくくなります。むいた皮は、においがつきやすいので、早めに袋に入れて口を縛ってから捨てると安心です。
お店で選ぶ——重さとハリ、傷みのなさを見る
ポンカンも伊予柑も、お店での選び方は共通です。
- 持った時にずっしりしている。同じ大きさなら、重いほうを
- 皮にハリがある。へこみやしわが目立つ物は避けます
- へたのまわりが乾きすぎていない。カビや黒ずみがないかも見ます
- 袋や箱の底に汁がにじんでいない。底の物から傷みやすいので、のぞいて確かめます
皮がかたくて手でむきにくい時のために、柑橘用の皮むき器が家にあると安心です。刃の出方が浅い物、持ち手が滑りにくい物を選び、使う前に取扱説明書を見てください。使ったあとは洗って拭き、子どもの手の届かない所にしまいます。
ゆきこ( ゚Д゚)『似た果物は、名前を当てるより、食べ方で選ぶほうが気楽だと思います。手でむけて、おいしければ、それで楽しめますよね』
💡 この困りごとへの提案
柑橘をよくいただく家庭なら、皮むき器がひとつあるだけで、むく作業がぐっと楽になります。
あわせて読みたい
ポンカンとみかんの違いはポンカンとみかんの違い、伊予柑と甘夏の違いは伊予柑と甘夏の違いをどうぞ。
まとめ:ポンカンは上がぽこっと、伊予柑は丸くなめらか。食べ方で選ぶ
- ポンカンは上が盛り上がった形、皮はでこぼこ。伊予柑は丸く、皮はなめらかでつやがある
- 形は目印のひとつ。品名は袋・箱・値札で確かめるのがいちばん確実
- どちらも手でむける。固い時は皮に浅く切れ目、包丁は体と反対向き
- 甘さの強弱は決めつけず、食べ方で選ぶ。少しずつ食べ比べる
- カビ・ぬめり・いやなにおいがあれば食べない。食べ慣れない物は少しずつ
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手順を1枚にまとめています。



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