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ドレスやカーテン、クッションカバー、パジャマ。つやのある布を探していると、「サテン」と「ベロア」の両方が候補に出てきます。どちらも高級そうに見えますが、触った感じも、気をつける点もかなり違います。違いを知らずに買うと、洗った後に「毛並みがつぶれた」「引っかけた」と困ることになりがちです。
先に結論です。サテンは織り方の名前で、表面がつるっとして光沢があります。ベロアは表面に短い毛が立っていて、なでるとしっとりした手ざわりです。サテンは引っかけやすく、ベロアは毛並みのつぶれやほこりが目立ちやすい、というのが手入れの大きな違いです。洗えるかどうかは、どちらも素材や作りで変わるので、洗濯表示で確かめてください。
この記事では、早見表、それぞれの特徴、手入れの分かれ目、ベルベットとの違い、選ぶ時の迷いどころの順に見ていきます。
ケース別に読む:違いを比べたい人|サテンが気になる人|ベロアが気になる人|手入れを知りたい人|ベルベットとの違いを知りたい人|選ぶ時に迷う人
違いの早見表——表面と手ざわりで見分ける
| 見る点 | サテン | ベロア |
|---|---|---|
| 名前の意味 | 織り方の名前 | 短い毛が立つ起毛の布 |
| 表面 | つるっとして光沢がある | 短い毛が立っていて、光の向きで色合いが変わる |
| 手ざわり | なめらか、ひんやり感じることがある | しっとり、やわらかい |
| 気をつける点 | 引っかけ、すべり、端のほつれ | 毛並みのつぶれ、ほこりの付着、毛の抜け |
| 見た目の印象 | つやがあり、ドレスやリボンに多い | 落ち着いた深みがあり、冬の服や小物に多い |
| 手入れの軸 | ネットとアイロンの当て方 | ブラシと干し方 |
見分ける簡単な方法は、手でなでて毛の向きがあるかです。つるつるで引っかかりがなければサテン、手を逆向きになでて色が変わるように見えればベロアです。商品名に書いていない時も、触れる範囲で試せば分かります。
サテンの特徴——織り方の名前で、素材は別
サテンは、糸の浮かせ方で表面をなめらかに見せる織り方の名前です。つやがあるのはこの織り方のためで、素材は決まっていません。ポリエステルで織った物もあれば、別の繊維で織った物もあります。そのため、同じサテンでも洗い方や強さは素材によって変わります。素材ごとの違いは、サテンとポリエステルの違いで整理しています。
- つやとなめらかさ:光を受けると表面がきらめき、肌ざわりもなめらかです
- 引っかけやすい:表面の糸が長く浮いているので、爪やアクセサリー、ファスナーに引っかかると糸が飛び出しがちです
- すべりやすい:縫う時もたたむ時も、布がずれやすくなります
サテンの服は、肌に触れる面がなめらかなので、パジャマや裏地、リボンにも使われます。一方で、表面のつやは、こすれたり水が染みたりすると跡になって見えることがあります。ぬれた跡や汚れが気になる時は、洗濯表示を見たうえで、クリーニング店に相談するのも一つの方法です。
端のほつれが気になる時は、サテンのほつれ止めが参考になります。
ベロアの特徴——短い毛が立つ起毛の布
ベロアは、表面に短い毛を立たせた起毛の布です。毛が光を受けて向きによって見え方が変わり、落ち着いた深みが出ます。手ざわりはしっとりとやわらかく、冬の服やクッション、カーテンなどでよく使われます。
- 毛並みがある:なでる向きで手ざわりと色合いが変わります
- つぶれやすい:長く座った跡、重ねて置いた跡、強く押した跡が、毛並みのつぶれとして残りがちです
- ほこりが目立つ:毛の間にほこりや糸くずが入り込むと、見た目が曇って見えます
毛が立っている分、サテンのような引っかけの心配は少なめです。ただし、洗濯機の中でほかの服とこすれると、毛並みが乱れたり、毛が抜けたりすることがあります。
ベロアは、クッションカバーやカーテンのように、面で見せる物にも使われます。毛並みの向きがそろっていると色が均一に見え、向きがばらばらだと、部分ごとに色が違って見えることがあります。カバーを付け替える時や、布を並べて使う時は、毛並みの向きをそろえておくと、きれいに見えます。
手入れの分かれ目——サテンはネット、ベロアはブラシ
どちらを手入れするにも、最初に見るのは洗濯表示です。タグに家庭で洗えるかどうか、洗濯機を使えるか、アイロンを当てられるかの記号が書かれています。洗えない表示の物は、クリーニングなどを考えてください。そのうえで、洗える物の手入れの分かれ目は次のとおりです。
サテンは、ネットとアイロンの当て方です。洗う時は、洗濯表示を見たうえで、目の細かい洗濯ネットに入れます。ファスナーやフックは閉じてから入れると、ほかの服や自分の生地を引っかけにくくなります。干す時は、肩のとがらないハンガーに掛け、陰干しにします。アイロンは、洗濯表示のアイロン記号の範囲で、当て布を使うと、つやの変化を防ぎやすくなります。
ベロアは、ブラシと干し方です。洗える表示の物でも、洗濯機に入れる時は裏返してネットに入れ、ほかの服と分けるとこすれを減らせます。脱水は短めに設定し、干す時は毛並みを整えてから立てかけるように干すと、つぶれが目立ちにくくなります。乾いた後に毛並みが乱れた時は、やわらかいブラシで毛並みに沿ってやさしく整えます。強くこすると、かえって毛が抜けたり寝てしまったりするので、力を入れすぎないでください。
しまう時も違いがあります。サテンは、すべって畳みにくいので、ハンガー収納が向きます。ベロアは、重ねて押しつぶさないよう、ハンガーに掛けるか、ゆとりをもって畳みます。
ベルベットとの違い——似た名前の別の布
ベロアとよく並ぶ名前に、ベルベットがあります。どちらも毛が立った表面で、見た目も手ざわりも似ています。一般には、ベロアはニット地、ベルベットは織物の物を指す呼び方として説明されることが多いようです。ただし、売り場では呼び方が混ざることもあるので、名前だけで判断せず、洗濯表示と素材の表示を確かめるのが確実です。ベルベットでも、洗えるかどうかは洗濯表示の記号で決まります。
選ぶ時の迷い——引っかけ・つぶれ・用途
Q. 毎日使うならどっち?
引っかけが気になる場面(アクセサリーやファスナーが多い服など)では、毛が立っているベロアの方が扱いやすいことがあります。反対に、座ったりもたれたりして毛並みがつぶれやすい場所は、サテンの方が見た目が変わりにくいです。
Q. 家で洗いたいのはどっち?
どちらも洗濯表示次第です。表示に洗える記号があれば、サテンは目の細かいネット、ベロアは裏返してネット、という流れになります。
Q. 洗う回数が多い物ならどっち?
パジャマやカバーのように頻繁に洗う物は、まず洗濯表示に洗える記号が並んでいる商品を選ぶと、手入れが楽です。サテンかベロアかよりも、表示で選ぶ方が、買ったあとに困りません。
Q. 光沢がほしい、落ち着いた印象がほしい
光沢でつやを見せたい時はサテン、しっとり落ち着いた印象にしたい時はベロアが向きます。
ゆきこ( ゚Д゚)『つるつるなら引っかけ、ふわふわならつぶれ、と覚えておくと選びやすいですよね』
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まとめ:サテンは引っかけ、ベロアはつぶれを見る
- サテンは織り方の名前で、つるっとして光沢がある。ベロアは短い毛が立つ起毛の布
- 手でなでて毛の向きがあればベロア、引っかかりがなければサテン
- サテンは引っかけに注意し、目の細かいネットとアイロンの当て方で守る
- ベロアは毛並みのつぶれに注意し、ブラシと干し方で整える
- 洗えるかどうかは、どちらも洗濯表示で確かめる
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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