チャックテイラーとオールスターの違いは?呼び名が入り混じる理由をやさしくほどく

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コンバースの靴を調べていると、「オールスター」と「チャックテイラー」という2つの名前が入れ替わり立ち替わり出てきますよね。見た目はどう見ても同じ靴なのに、記事によって呼び方が違う。海外の通販サイトでは「Chuck Taylor」、日本の公式サイトでは「オールスター」。いったいどっちが正しい名前なの?と混乱するのも当然です。

種明かしをすると、この2つは「別の靴の名前」ではありません。ただ、呼び名が指す範囲が文脈によって微妙にずれるせいで、話がこんがらがりやすいんです。この記事では、名前の由来から呼び分けの実際、そして「CT70」との関係まで、交通整理をしていきます。

チャックテイラーとオールスターの関係 チャックテイラー=人の名前 この靴を広めた バスケットボールの選手 オールスター=靴の名前 正式には2つ合わせて1つの靴の名前 海外の「CT70」=復刻シリーズ 昔の仕様を再現した海外版(別会社) 日本の「レガシー」=日本版の復刻風 昔の雰囲気を日本のお店で楽しめる ※呼び名が違っても ルーツはみんな同じ一足

結論から:チャックテイラーは「人の名前」です

まず名前の正体から。チャックテイラーは靴の型番でもシリーズ名でもなく、実在したバスケットボール選手の名前です。コンバース公式のブランドヒストリーによると、1917年に世界初のバスケットボール専用シューズとして「キャンバス オールスター」が誕生します。この靴に惚れ込み、現役時代を通して履き続けたのがチャールズ・H・テイラー選手——愛称チャック・テイラーでした。

彼がすごいのは引退後です。アメリカ中の高校や大学を回ってバスケットボールの講習会を開きながらオールスターを広め、さらに靴の改良にも助言を続けました。その功績をたたえて、1946年からアンクルパッチ(くるぶしを守る丸いパッチ)に彼のサインが刻まれるようになります。ハイカットのくるぶし部分にある、あの星のマークのパッチですね。今もそこには「Chuck Taylor」の名前が入っています。

ゆきこ( ゚Д゚)『チャックテイラーさん、靴の名前じゃなくて人だったのね…』

つまり正式には「チャックテイラー・オールスター」で一つの靴の名前。「オールスター」と「チャックテイラー」は、同じ靴の名字と名前のような関係なんです。どちらで呼んでも間違いではありません。

それなのに混乱するのは、「チャックテイラー」に3つの使われ方があるから

名前の由来はシンプルなのに、実際の会話やネット記事ではこの言葉が3通りに使われます。ここが混乱の正体です。

  1. 正式名の一部として——「チャックテイラー・オールスター」。公式な文脈での使い方です
  2. オールスター全般の愛称として——海外では「Chuck Taylor」や「Chucks(チャックス)」がオールスターの通り名になっています
  3. 海外の復刻シリーズ「CT70」の略称として——日本のスニーカー好きの間では、「チャックテイラー」と言えばこのCT70を指していることが少なくありません

日本の記事で「チャックテイラーとオールスターの違い」が話題になるときは、たいてい3つめの意味です。「チャックテイラー(=CT70)」と「日本の定番オールスター」は何が違うの?という疑問ですね。次の章でそこを見ていきます。

CT70とは:海外コンバースの復刻シリーズ

CT70(Chuck 70)は、海外のConverse社が展開しているシリーズで、名前のとおり1970年代ごろのオールスターの仕様を今に再現した復刻モデルです。厚みのあるキャンバスや、つやのある黄みがかったソールなど、ヴィンテージの空気をまとった作りで人気があります。

ここでひとつ大事な背景があって、実は日本のコンバースと海外のコンバースは、商標権を持つ会社が別です。日本の商標権は伊藤忠商事が保有していて、海外はナイキ傘下のConverse社。そのため、CT70を含む海外コンバースの製品は、商標のしくみ上、日本のお店に正規品として並ぶことがありません。この「別会社」の経緯と日本のラインナップの全体像は、コンバースの日本製の違いの記事で詳しくまとめています。

見た目はどこが違う?——かかと・タン・ソールの3点チェック

「じゃあCT70と日本の定番オールスターは、見た目で区別できるの?」という疑問には、比較でお答えします。実物を並べた比較記事などで確認できる、分かりやすい違いは次のとおりです。

チェック箇所 日本の定番オールスター CT70
かかとのラベル 「ALL STAR」の文字と星 大きな星の両脇に小さな星が並ぶ三ツ星
シュータン(ベロ) ロゴ入りのタグ付き ロゴのない無地
ソールの色味 白に近い明るい色 黄みがかったクリーム系でつやあり
生地の印象 薄手でやわらかめ 厚手でハリがある

いちばん手軽な見分けポイントはかかとのラベルです。星の数と文字の組み合わせで系統がひと目で分かるので、フリマや古着屋で正体を知りたいときに役立ちます。かかとのデザインだけで系統を見分ける方法は、コンバースのかかとロゴの違いの記事で図鑑のようにまとめました。

日本で「70年代の雰囲気」を楽しむなら:オールスター レガシー

CT70の雰囲気に惹かれたけれど日本のお店では買えない——そんな声に応えるように、日本のコンバースからは「オールスター レガシー(ALL STAR LGCY)」というモデルが登場しています。公式ニュースによると、1970年代のオールスターに着想を得て、当時らしい意匠へのリスペクトと現代的な履き心地を組み合わせたモデルとのこと。かかとには「CHUCK TAYLOR」のヒールラベル、くるぶしには青い星のアンクルパッチが付きます。

CT70とレガシーは雰囲気が近いぶん、フリマなどでは混同されがちですが、かかとのラベル(三ツ星か、大きな星ひとつか)などで見分けられます。「海外版が正しくて日本版は代用品」という話ではなく、日本のコンバースが自分たちの流儀で出した『70年代への答え』と捉えるのがしっくりきます。

どう選ぶ?——手に入りやすさと雰囲気で決める

最後に、選ぶときの目線を整理しておきます。

  • まずは定番を一足——迷ったら日本の定番オールスター。手に入りやすく、色やサイズの選択肢も豊富です(楽天市場でオールスターを見るAmazonで見る
  • ヴィンテージの空気がほしい——オールスター レガシーや、日本公式のヴィンテージ調シリーズ「US ORIGINATOR」を店頭で見比べるのが現実的な近道です
  • どうしてもCT70がいい——日本の正規ルートにはないため、入手方法や真贋の見極めは慎重に。ラベルの違いを知っておくだけでも判断材料になります

ちなみに、店頭でいちばん見かけるABCマートのコンバースについて「普通のと違うの?」と気になった人は、ABCマート限定モデルの正体の記事もどうぞ。売り場の風景の見え方が変わります。

まとめ:名字と名前の関係だと分かれば、もう迷わない

  1. チャックテイラーは人の名前。オールスターを広めた選手で、1946年からアンクルパッチにサインが入っている
  2. 正式名は「チャックテイラー・オールスター」。2つの呼び名は同じ靴の名字と名前のような関係
  3. 日本の会話で「チャックテイラー」は海外の復刻CT70を指すことが多い。CT70は商標のしくみで日本のお店には並ばない
  4. 見分けの近道はかかとのラベル。日本で70年代の雰囲気を楽しむならオールスター レガシーという選択肢もある

保存版:この記事の早見表

呼び名の関係と見分けポイントを1枚の画像にまとめました。スマホに保存しておくと、フリマやお店で「これはどっち?」となったときにすぐ確認できます。

チャックテイラーとオールスターの違い早見カード:チャックテイラーは人の名前で正式名はチャックテイラー・オールスター、海外の復刻CT70を指す使われ方もある、見分けはかかとのラベルで定番は文字と星・CT70は三ツ星、日本にはオールスターレガシーという選択肢

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