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サテンの布を切ったら、端からするすると糸が出てくる。ドレスやリボン、ポーチの生地に使おうと思ったのに、触るたびにほつれが広がって、困りますよね。つるつるした手ざわりは魅力ですが、その分、端の始末にひと手間かかる生地なんです。
先に結論をひとつ。サテンは糸がすべりやすく、切った端からほつれやすい生地です。布用のほつれ止め液を端に少量つける、端を三つ折りにして縫う、といった方法があります。液は、目立たない所で試してから使ってください。そして、火であぶって端を溶かす方法は、やけどや燃え広がりの危険があり、素材によっては使えないので、すすめません。
下の図から、いまの状況に近い章を探してみてください。
ケース別に読む:ほつれる理由を知りたい人|方法を比べたい人|ほつれ止め液を使う人|縫って始末したい人|火であぶりたい人|服やリボンの端がほつれた人
サテンがほつれやすい理由——つるつるして、糸がすべりやすい
サテンは、表面がなめらかで光沢のある織り方の生地です。手ざわりがよく、つやが出る反面、糸どうしがすべりやすく、切った端から糸が抜けて、ほつれが広がりやすいんです。
ほつれ止めの方法は、何を作るのかで変わります。まず、いまの状況を表で確かめてみましょう。
| 状況 | 考え方 |
|---|---|
| 手芸で布を切った | ほつれ止め液か、三つ折りで縫う |
| 服の端から糸が出てきた | 引っぱらず根元で切る。気になる時はお直し店へ |
| リボンの切り口 | リボンの始末の記事も参考にする |
| 大きくほつれた・縫い目が開いた | お直し店に相談する |
サテンは素材もさまざまです。ポリエステルの物もあれば、シルクの物もあります。素材によって、ほつれ止め液との相性が違うこともあるので、洗濯表示やタグを見て、素材を確かめてから始めてください。
端の始末の早見表——ほつれ止め液・三つ折り・ピンキングばさみ
サテンの端を始末する方法は、主に3つあります。どれが向くかは、作る物と、見た目をどうしたいかで決まります。
| 方法 | 向く場面 | 気をつけること |
|---|---|---|
| ほつれ止め液 | 縫わずに手早く止めたい時 | つけすぎると固くなる。目立たない所で試す |
| 三つ折りで縫う | 端が見える作品。丈夫に仕上げたい時 | 針の扱いに注意。折りにくい時はまち針で止める |
| ピンキングばさみで切る | ほつれをゆるやかにしたい時 | 完全には止まらない。ほかの方法と組み合わせる |
ピンキングばさみは、刃がギザギザのはさみで、切り口がギザギザになります。糸が抜けるスピードを遅くする助けにはなりますが、完全にほつれを止めるものではありません。端が見えない作品なら、これだけで足りる場面もあります。
ほつれ止め液を使う時の注意——目立たない所で試して、少量だけ
布用のほつれ止め液は、切り口に少量つけると固まって、糸の抜けを止めてくれます。ただ、使い方は製品によって違うので、必ず製品の表示を読んでから使ってください。
- 目立たない所で試す:端切れや、裏の見えない場所に少しつけて、色が濃くなったり、固くなったりしないか見る
- 切り口にだけ、少量つける:つけすぎるとシミや、ごわつきの原因になる
- 乾くまで触らない:乾く時間は製品の表示で確かめる
薬剤を使う作業なので、換気をして、必要なら手袋をしてください。机には古い紙を敷いておくと、液が机について汚れるのを防げます。液は、子どもやペットの手の届かない所に置いて、使い終わったら、ふたをしっかり閉めてしまいます。
液をつけた部分は、少し固く感じられることがあります。これは液が固まって、ほつれを止めている状態です。着る服の端などで、固さが気になる時は、ほかの方法も考えてみてください。
三つ折りで縫う——端を中に包んで、糸が出ない形にする
端を折って包み込めば、切り口が見えなくなり、ほつれの心配がなくなります。やり方の考え方は、端を細く折って、もう一度折り、折り目を縫って止める、というものです。
- 端を細く折る:切り口が中に隠れるように、細く折る。アイロンの時は、洗濯表示を見て、温度は表示どおりに、当て布をする
- もう一度折って包む:切り口を包み込む形にして、まち針で止める
- 折り目を縫う:糸がすべりやすいので、ゆっくり、少しずつ縫い進める
針とはさみは、刃先や針先が鋭い道具です。使う前に本数を数えて、使い終わったら同じ本数がそろっているか確かめてください。床に落ちた針は、子どもの足に刺さる危険があります。必ず、子どもの手の届かない所にしまいます。作業の時は、指を刺さないように、慣れるまでゆっくり進めましょう。
サテンはすべりやすいので、まち針を多めに使うと、折り目がずれにくくなります。縫い目が細かくなりすぎると、生地に穴があいて、そこからほつれることもあるので、様子を見ながら調整してください。
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、サテンのほつれは「切ったらすぐ始末する」と決めておくのが、広げない近道だなと思います。後回しにすると、触るたびに糸が出てくるので、気持ちも落ち着かなくなりますよね』
💡 この困りごとへの提案
端の始末では、布用のほつれ止め液が1本あると、縫わずに手早く止められる場面があります。
やめた方がいいこと——火であぶる・引っぱる・液のつけすぎ
ほつれを見つけた時に、やりがちな行動の中に、事態を悪くするものがあります。
- 火であぶって端を溶かす。やけどや、燃え広がる危険があります。素材によっては溶けたり、焦げて固まったりして、使えません。すすめない方法です
- 出ている糸を引っぱる。生地がつれて、ほつれが広がります
- ほつれ止め液をつけすぎる。シミやごわつきが残り、元に戻せないことがあります
- 洗濯表示を見ずに洗う。洗う前に表示を見て、家で洗えない表示の物は、クリーニングへ
火を使う方法は、手軽そうに見えても、小さな子どもがいるお部屋では特に危険です。火のそばに布を近づけること自体が、燃え広がるもとになります。端の始末は、液か縫う方法を選んでください。
服やリボンの端がほつれた時——根元で切る。迷ったらお店へ
すでに着ている服の端から糸が出ている時は、気になっても引っぱらないでください。糸は織りの中でつながっているので、引っぱると、まわりの生地がつれて、ほつれが広がります。
- 出ている糸の根元を見つける。生地に入りこむ所まで、目でたどります
- 根元で切る。糸切りばさみで、生地を切らないよう、先端だけで切ります
- 切った端をほつれ止め液で整える。液は目立たない所で試してから、少量だけ
リボンの切り口の始末や、ほどけない結び方は、リボンのほつれ止めにまとめています。ジャージのような別の生地の端がほつれた時の考え方は、ジャージのほつれも参考になります。
次のような時は、自分で直さず、洋服のお直し店に相談する方が安心です。
- 大きくほつれた・穴があいた
- 肩や脇など、力がかかる縫い目が開いた
- 大切な服で、失敗したくない
よくある疑問——液のシミ・ポリエステルのサテン・洗濯
Q. ほつれ止め液で、サテンにシミが出ない?
色が濃くなったり、つやが変わったりすることがあります。必ず目立たない所で試して、つけるのは少量だけにしてください。
Q. ポリエステルのサテンは、火であぶれば止まる?
火であぶる方法はすすめません。素材が溶けて固まったり、やけどや燃え広がりの危険があります。液か縫う方法にしてください。
Q. 洗濯したら、また端がほつれた
洗濯のたびに端がこすれて、ほつれが進むことがあります。洗う前に洗濯表示を見て、ネットに入れてやさしく洗うと、負担が減ります。
Q. 縫えない時は?
縫うのがむずかしい時は、液を使う方法や、お直し店に相談する方法があります。無理をして針でけがをしないよう、できる範囲から始めてください。
あわせて読みたい
サテンという言葉は、織り方の名前です。素材のポリエステルとの関係はサテンとポリエステルの違いにまとめています。手作りで布を使いたい方は、椅子の脚カバーを手作りするも読んでみてください。
まとめ:液は試して少量、縫うなら三つ折り。火であぶらない
- サテンは糸がすべりやすく、切った端からほつれやすい。まず洗濯表示やタグで素材を見る
- 端の始末は、ほつれ止め液か三つ折りで縫う。ピンキングばさみは助けになる
- 液は目立たない所で試して、少量だけ。換気と手袋、子どもの手の届かない所へ
- 火であぶる方法はすすめない。やけどや燃え広がりの危険がある
- 出た糸は引っぱらず根元で切る。大きくほつれたらお直し店に相談
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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