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クローゼットから出したベルベットのワンピースやクッションカバーが、なんだかにおう。洗えるのかも分からないし、水に濡らして毛並みが乱れたらどうしよう、と考えると、手が止まってしまいますよね。ふつうの布のように、ざぶざぶ洗えるか分からない素材だからこそ、においの対処に迷いやすいんです。
先に結論をひとつ。ベルベットのにおいは、湿気・汗・ほこり・しまっていた時の防虫剤のにおいが残っていることが多いものです。洗えない物は、風通しのよい日陰に干して、やわらかいブラシで毛並みに沿ってほこりを払うところから始めます。洗えるかどうかは洗濯表示で決めて、迷う物は専門のクリーニング店に相談しましょう。
ケース別に読む:においの出どころを知りたい人|濡らさず手入れしたい人|洗えるか迷う人|ソファ・クッションの人|しまい方を知りたい人|取れなくて困る人
においの出どころを見分ける——湿気・汗・ほこり・防虫剤
ベルベットのにおいは、出どころによって手入れが変わります。まずは「いつ、どんな時に」においを感じるかを手がかりに、当てはまる行を探してみてください。
| 感じるにおい | 考えられる出どころ | まずやること |
|---|---|---|
| しまっていた服から、こもったにおい | しまっている間の湿気 | 日陰で陰干しして風を通す |
| ツンとする、薬のようなにおい | 防虫剤のにおいが移った | 風通しのよい所に掛けて空気に当てる |
| 着た後に汗くさい | 汗や皮脂が毛足の間に残った | 洗濯表示を見て、洗える物か確かめる |
| ソファやクッションがほこりくさい | ほこりと湿気がたまった | ブラシでほこりを払い、部屋の空気を入れ替える |
ベルベットは、表面に短い毛が立っている生地です。毛の間にほこりや湿気を抱え込みやすいので、においも残りやすい素材といえます。一方で、毛が寝る向きに特徴があるため、強くこすったり水でびしょびしょにしたりすると、毛並みの向きが乱れて見た目が変わることがあります。
だからこそ、「濡らさずにできること」から順に試すのが、遠回りに見えて、失敗しにくい進め方です。
防虫剤のにおいが移っている時は、しまう時に一緒に入れた防虫剤が原因です。防虫剤は製品ごとに使い方が決まっているので、袋の表示のとおりに使えていたかも見直してみてください。
濡らさずにできる手入れ——陰干しとやわらかいブラシ
洗えるかどうか分からない物は、水を使わない手入れから始めます。手順は3つだけです。
- 風通しのよい日陰に、形を整えて掛けます。直射日光やストーブの熱風、ドライヤーの熱風は、色あせや生地の傷みにつながることがあるので避けます
- 乾いた状態で、やわらかい洋服ブラシを、毛並みに沿って軽く動かして、ほこりを払います
- 少し風に当てて、においが軽くなったか確かめます。まだ残っていれば、もう一度風を通します
ブラシは「毛並みに沿って」「軽く」が基本です。毛並みに逆らってこすったり、力を入れて何度も往復したりすると、毛が寝てテカったように見えることがあります。ブラシ自体も、毛先のやわらかい洋服用が向いています。固いブラシを強く当てるのは避けましょう。
部屋の中で干す時は、窓を開ける、扇風機の風を離れた所から当てるなど、空気が動く環境にしてください。空気が止まった部屋に掛けておくだけでは、湿気もにおいも抜けにくいんです。ハンガーは肩の形に合う幅のある物を選ぶと、肩の部分に跡が残りにくくなります。
💡 この困りごとへの提案
毛並みを整えるやわらかい洋服ブラシが1本あると、日々のほこり払いが楽になります。
洗えるか迷う時——洗濯表示を先に見る
汗のにおいが残る服は、洗いたくなりますよね。ただ、ベルベットの服は、洗えるかどうかが製品によって違います。先に襟元や裾の内側にある洗濯表示を見て、水洗いができる表示かを確かめてください。
- 洗濯機で洗える表示がある物。ネットに入れ、洗剤は表示に合う物を使います。洗った後は形を整えて陰干しします
- 手洗いの表示がある物。こすらず、押し洗いなどやさしい方法で。見た目が変わることがあるので、洗う前に目立たない所で試すと安心です
- 洗濯桶に×印がある物。家庭での洗濯ができない表示です。家で洗わず、水を使わない手入れか、専門店に相談します
タグが外れている、文字が読み取れないという時は、無理に洗わず専門店に相談するのが安心です。洗って毛並みが乱れてしまうと、元に戻すのが難しいからです。
洗える場合でも、乾かし方で毛並みの見た目が決まります。ねじって絞る、乾燥機に入れるといったことは避けましょう。乾燥機は、表示で使えると書かれている物だけです。形を整えて、風通しのよい日陰で乾かします。
ソファやクッションのにおい——ブラシと換気で整える
ベルベットのソファやクッションカバーは、座面にほこりと湿気がたまりやすい場所です。本体は丸洗いできない物が多いので、水を使わずに進める順番を決めておくと迷いません。
- 窓を開けて、部屋の空気を入れ替えます
- やわらかいブラシで、毛並みに沿って表面のほこりを払います
- クッションは日陰に出して、風に当てます
- カバーが外せる物は、カバーの洗濯表示を見て、洗えるか確かめます
掃除機を使う時は、ブラシ付きの吸い口にして、吸引は弱めにします。吸い口を押し付けず、毛並みに沿って動かすと、毛の向きが乱れにくくなります。
飲み物をこぼしたなど、においと一緒にシミがある時は、水を足して広げず、乾いた布で軽く押さえるところまでにして、専門店に相談しましょう。ベルベットとよく並べて語られるベロアとの見た目や手ざわりの違いは、サテンとベロアの違いで見られます。
しまい方の工夫——においを戻さない
せっかく風を通しても、しまい方次第でにおいは戻ってきます。ポイントは、湿気をためない、押しつぶさない、通気を残す、の3つです。
- 乾いてからしまう。着た後はすぐクローゼットに入れず、いったん風を通します
- 幅のあるハンガーで掛ける。畳む場合は、毛並みを押しつぶさないよう、重ねすぎません
- 通気のよい布のカバーをかける。ビニールで密閉すると、湿気が逃げません
- 防虫剤は製品の表示どおりに。においが強く移るのが気になる時は、使い方を見直します
クローゼットの中が詰まっていると、空気が動かず湿気がこもります。服と服の間に少しすき間をあけるだけでも、においの戻りは変わってきます。
ゆきこ( ゚Д゚)『ベルベットは、まず風とブラシ、水を使うのは洗濯表示を見てから、と順番を決めておくと慌てませんよね。迷う物は、専門店に任せるのも手だと思います』
取れない時は専門店へ——相談の目安と伝えること
風を通しても、ブラシをかけても、においが残る。タグの表示では家で洗えない。シミと一緒ににおう。こうした時は、無理をせず専門のクリーニング店に相談しましょう。
持ち込む時は、においが気になる場所、いつ頃から気になるか、家でしたこと(水を使った、スプレーをかけた など)を伝えると、話がスムーズです。出す前にポケットの中を空にして、付いているアクセサリーは外しておきます。
店に持ち込む手間が大変な時は、宅配で出すという選択肢もあります。洗えない服を出す時の料金や補償の決まりは、宅配クリーニングの料金・補償を整理した記事が参考になります。申し込む前に、決まりを読んでおくと安心です。
あわせて読みたい
濡らさず手入れする考え方は、スエードも似ています。スエードの匂い取りでは、陰干しと新聞紙での湿気の逃がし方を、ウールコートの臭い取りではにおい別の順番を見られます。ベルベットとベロアの違いはサテンとベロアの違いへどうぞ。
まとめ:ベルベットのにおいは、濡らさず風とブラシで整える
- においの出どころは、湿気・汗・ほこり・防虫剤。まず「いつ感じるか」で見分ける
- 洗えない物は、日陰で風を通し、やわらかいブラシで毛並みに沿って払う
- 洗えるかは洗濯表示で決める。洗濯桶に×印の物は家で洗わない
- ソファ・クッションは、換気とブラシ。シミがある時は広げない
- 取れない時は専門店へ。家でしたことを伝える
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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