スエードの匂い取り——濡らさずにできる手入れと、においの戻りを防ぐしまい方

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スエードの靴やバッグを久しぶりに出したら、においがする。洗いたくても、水で濡らすとシミになりそうで、手が止まってしまいますよね。ふつうの布の靴のように、ざぶざぶ洗えない素材だからこそ、においの対処に迷いやすいんです。

先に結論をひとつ。スエードは水で濡らすと、シミや硬くなる原因になりやすい素材です。まず乾かす、風を通す、が基本。においは湿気がこもって出ていることが多いので、使った後は陰干しをして、中に新聞紙を入れて湿気を取ります。消臭スプレーを使うなら、スエードや革に使えると表示された物だけ、目立たない所で試してから。毛羽立ちが寝てきた時は、スエード用のブラシで起こします。洗えるかどうかは表示を見て、迷う物は専門店に相談しましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へカビっぽいにおい→白い粉があれば専門店へ第1章へ ▶しまっていてこもった→陰干しと新聞紙で湿気を逃がす第2章へ ▶靴の内側が汗くさい→中敷きを外して乾かす第2章へ ▶スプレーを使いたい→スエード対応の表示を確認第3章へ ▶毛並みが寝てきた→乾かしてからブラシで起こす第4章へ ▶

ケース別に読む:においを見分けたい人|濡らさず手入れしたい人|スプレーを使いたい人|毛並みが寝た人|しまい方を知りたい人

4コマ漫画|スエードのにおいと手入れにおいが気になるスエードの靴がにおうかもブーツ1久しぶりに出して気づくいきなり水洗いざぶざぶ洗おう水2シミや硬さの原因に陰干しと新聞紙風を通して湿気を取ろう風通し3濡らさず乾かすブラシで整えるふんわりしたブラシ4毛並みを軽く起こす

においの出どころを見分ける——湿気・汗・カビっぽさ

スエードのにおいは、出どころによって対処が変わります。よくあるのは湿気です。しまっている間に空気がこもったり、雨や汗で湿ったまま乾ききらなかったりして、においが出ます。靴の場合は、汗がたまりやすい内側からのにおいも重なります。

感じるにおい 考えられる出どころ まずやること
押し入れから出したら、こもったにおい しまっている間の湿気 陰干しして風を通す
靴の内側が汗くさい 汗や皮脂、中敷きの湿り 中敷きを外して乾かす
カビっぽいにおいがする 湿気が長く残った 表面を見て、白い粉があれば専門店へ
毛並みが寝てにおいも気になる 汚れや湿気が毛の間に残る 乾かしてから、ブラシで起こす

カビっぽいにおいがする時は、表面を明るい所で見てください。白い粉のような物が付いている、色のムラが広がっている場合は、自分でこすらず、スエードを扱う専門店やクリーニング店に相談するのが安心です。こすると、広げたり、毛並みを傷めたりすることがあります。

靴とバッグでは、においの出どころが少し違います。靴は足の汗と皮脂が内側にたまりやすく、バッグは中にしまった物のにおいや、持ち手が触れる手の汚れが影響します。バッグの場合は、中身を全部出して内側のポケットも開け、空気を入れ替えるだけでも、においが軽くなることがあります。どちらも「湿気を逃がす」という基本は同じです。

濡らさずにできる手入れ——陰干しと新聞紙

スエードのにおい取りで、基本になるのは「乾かす」ことです。やることは難しくありません。風通しのよい日陰に出して、湿気を逃がします。直射日光やストーブの熱風、ドライヤーを近づけての乾燥は、素材の硬化や色あせにつながることがあるので避けてください。

濡らさず乾かす流れ1砂やほこりを払う手で軽く→2新聞紙を入れる湿ったら交換→3日陰で風に当てる直射日光は避ける
  1. 靴なら、中敷きを外して、靴の中の風通しをよくします。
  2. バッグや靴の中に、丸めた新聞紙を入れて、中の湿気を吸わせます。形も保てます。
  3. 風通しのよい日陰に置いて、乾かします。置く向きを変えながら、全体に風を当てます。
  4. 新聞紙が湿っていたら交換し、湿り気が取れるまで続けます。

干している間に、表面の砂やほこりを、手で軽く払っておくのもおすすめです。においの元は、ほこりに湿気が混ざった汚れのこともあります。洗えるか迷った時は、洗い方のページを先に見てください。家で洗えるかどうかの見分け方とブラシでの手入れはスエードの洗い方にまとめています。ここでは洗わずにできる範囲に絞って進めます。

雨に濡れてしまった日は、慌てて拭いたり、熱で乾かしたりせず、まず乾いた柔らかい布で水分を押さえるようにして取ってください。こすると、水分と一緒に汚れが毛の中に入り込みます。その後は、新聞紙を詰めて日陰で乾かします。湿っている間に履いたり、しまったりするのは避けましょう。濡れた後はシミが出やすいので、乾いたあとにブラシで整えます。

消臭スプレーを使う時の見方——表示を確かめて、目立たない所で試す

乾かしてもにおいが気になる時、消臭スプレーを使いたくなりますよね。ただ、スプレーの中には、水分や成分が多く、スエードにシミや色ムラを作ってしまう物があります。使うのは、パッケージに「スエードに使える」「革に使える」と書かれた物だけにしてください。

スプレーの選び方OKNGスエード対応の表示目立たない所で試す表示のないスプレーたっぷり吹きかけ

使い方は、製品の表示のとおりにします。靴やバッグの目立たない所に少し吹きかけて、乾いた後に色や手ざわりが変わらないかを確かめてから、全体に使います。吹きかけすぎると、濡れて硬くなる原因になるので、離して軽く。使った後は、風通しのよい所でしっかり乾かしてください。

においを消す目的でクエン酸などを使う方法もよく見ますが、酸は革やスエードにシミや変色を作ることがあります。靴のにおい全般の考え方はクエン酸で靴の匂いを取るに整理していますが、スエードには向かないことがあるので、迷ったら使わないでください。

スプレーを使った後は、においがさっぱり消えたように感じても、湿気が残っていると戻ってくることがあります。スプレーは補助のようなものと考えて、基本の乾かす手入れをあわせて続けると安心です。肌の弱い人や、小さな子どもがいる家では、使う時に換気をして、使った後の靴やバッグをすぐ手の届く所に置かないようにしましょう。

毛並みが寝た時は、スエード用のブラシで起こす

スエードは毛足があるのが特徴で、使ううちに毛並みが寝てきます。寝た毛は、汚れや湿気をため込みやすくなります。乾かした後に、スエード用のブラシで毛並みを整えると、見た目もすっきりします。

ブラシは、毛を一方向に軽く動かすのが基本です。強くこすりすぎると、毛が抜けたり、表面がテカったりします。汚れが気になる所は、消しゴムタイプのスエード用クリーナーを使う方法もありますが、これも製品の表示を確認してから使います。

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スエード用のブラシが1本あると、乾かした後の手入れが楽になります。毛を起こすだけでなく、ほこりも一緒に払えます。


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しまい方——通気と詰め物で、においを戻さない

せっかく乾かしても、しまい方が悪いと、においはまた戻ってきます。ポイントは3つです。風が通ること、湿気を溜めないこと、形をくずさないこと。

しまい方OKNG通気のよい袋や箱時々風を通すビニール袋のまま湿ったまま収納
  • 通気のよい布の袋や箱を使います。ビニール袋に入れたままにするのは避けます
  • 靴やバッグには詰め物を入れて、形を保ちます。紙を入れるなら、湿ったら替えます
  • 湿気のこもる箱に入れっぱなしにしない。時々出して風を通します
  • 収納の中に湿気取りを置く場合は、表示どおりに交換します

シーズンが終わってしまう時は、しまう前に、ほこりを払ってしっかり乾かしてください。濡れた日の翌日は、その靴を休ませるのも大切です。靴底の傷みやはがれが気になる時は、スエードに限らず、革靴の手入れとして、革靴のソールが剥がれた時の記事も参考にしてください。

ゆきこ( ゚Д゚)『スエードは「洗えない」というより、「濡らさずに手入れする素材」と考えると気が楽ですよね。迷う時は、無理をしないで専門店に任せるのも手だと思います』

あわせて読みたい

洗えるかどうかで迷う時はスエードの洗い方、靴のにおい全般はクエン酸で靴の匂いを取る、革靴の傷みは革靴のソールが剥がれた時へどうぞ。

まとめ:スエードの匂い取りは、濡らさず乾かすのが基本

  1. 濡らさず、まず乾かす。陰干しと新聞紙で湿気を逃がす
  2. スプレーは「スエードに使える」と表示された物だけ。目立たない所で試す
  3. カビっぽい時はこすらない。白い粉があれば専門店へ
  4. 毛並みはスエード用ブラシで起こす。強くこすらない
  5. しまう前に乾かして、通気のよい所へ。迷う物は専門店に相談

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

スエードの匂い取りの早見表:スエードは水で濡らすとシミや硬くなる原因になるため、まず乾かす。風通しのよい日陰で陰干しし、中に新聞紙を入れて湿気を取る。消臭スプレーはスエードや革に使えると表示された物だけ、目立たない所で試してから使う。カビっぽい時や白い粉が付いている時はこすらず専門店へ。毛並みが寝たらスエード用ブラシで軽く起こす。しまう時は通気のよい袋や箱を使い、ビニール袋に入れたままにしない。

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