オールスパイスは何に使う?——名前の誤解、ひき肉料理・煮込み・焼き菓子への使い方、ない時の代わりの考え方、粒のまま使う時、子どもと食べる時の注意

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オールスパイスという名前を見ると、「全部のスパイスが入っている混ぜ物かな」と思ってしまいませんか。実際に買ったものの、使い道がよく分からず、瓶が棚の奥に残っている。そんな声はよく見かけるんですよね。

先に結論をひとつ。オールスパイスは混ぜ物ではなく、1種類の実を乾かした香辛料です。シナモン・ナツメグ・クローブを合わせたような香りだと言われるので、この名前がついています。ひき肉料理、煮込み、焼き菓子に少しだけ使うと、香りに奥行きが出やすいんです。そう覚えておくと迷いません。名前の誤解、使い道の方向、切らした時の代わり、粒のまま使う時の扱い、子どもと食べる時の注意まで、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ全部入りの混ぜ物?→1種類の実。混ぜ物ではない第1章へ ▶何に使うの?→ひき肉・煮込み・菓子に少し第2章へ ▶切らして代わりが要る→似た香りを少しずつ足す第3章へ ▶粒のままある→煮込みに入れて取り出す第4章へ ▶子どもと食べる→取り分けてから足す第5章へ ▶

ケース別に読む:名前が気になる人|何に使うか知りたい人|切らして代わりを探す人|粒のままある人|子どもと食べる人

4コマ漫画|オールスパイスは何に使う?買ったけれど何に使うの?全部入り?1名前は全部入りでも1種類やりがちなNGたくさん入れた匂いが強い…2少量でも香りは強め使う方向ひき肉料理に少し煮込みに粒で焼き菓子に少し3少量から。方向を選ぶ切らした時はシナモンとナツメグで!4似た香りを少しずつ

名前の誤解——全部入りの混ぜ物ではありません

オールスパイスは、ある木の実が熟す前に収穫して、乾かした物です。つまり、ひとつの植物から取れる、ひとつの香辛料なんですね。いろいろな香辛料を混ぜ合わせたカレー粉や、五香粉のような「ミックス」とは別の物です。

名前の誤解✓1種類の実実を乾かした香辛料✕混ぜ物と思う名前から全部入りと誤解

名前の由来は、ひとつの実なのに、複数の香辛料を合わせたような香りがするから、と言われています。甘く温かい香りと、ほんの少しのピリッとした刺激があり、料理の中で使うとほかの材料の香りをまとめてくれる働きがあります。

買う時は、原材料の欄を見てください。「オールスパイス」とだけ書いてあれば、1種類の物です。もし、ほかのスパイスの名前が並んでいたら、それはミックスの商品かもしれません。混ぜ物のほうが手軽な場面もありますが、香りの強さや使い方が違ってくるので、間違えないようにしたいところです。

何に使う?——ひき肉料理・煮込み・焼き菓子に少しだけ

オールスパイスは、肉の匂いをやわらげて、全体に奥行きを出す香辛料として使われることが多いです。主役の香りというより、いつもの味をちょっとだけ「お店っぽく」してくれる脇役、という立場ですね。

使う場面 香りの役目 気をつけること
ひき肉料理(ハンバーグ・ミートソース など) 肉の匂いをやわらげ、奥行きを足す 少量から。入れすぎると香りが前に出る
煮込み(肉や野菜の煮込み・スープ) 煮込み全体の香りを足す 粒は固い。食べる前に取り出す
焼き菓子 甘い香りと相性がよい レシピの範囲で。ほかのスパイスと重なりやすい
ピクルス・漬け物 漬け液に香りを移す 粒は固い。食べずによける
使い道の3方向1ひき肉料理少量を混ぜて肉の香りを整える→2煮込み粒でも粉でも少しずつ→3焼き菓子少量で香りづけ入れすぎ注意

どの場面でも、共通するのは少量から入れて、味見をしながら足すこと。香りが強い香辛料なので、入れすぎてしまうと取り戻しにくいんです。レシピに分量が書いてあれば、そのとおりに。書いていなければ、少なめから始めてください。

面白いのは、塩味の料理にも甘い料理にも顔を出せるところです。肉のハンバーグに入れる香りが、りんごを使ったお菓子にもなじんだりします。ひとつ持っておくと、同じ瓶でいろいろな料理の香りを変えられるので、「使い道が少ない」と感じていた瓶が、少しずつ減っていきます。

ハンバーグの下味のように、ひき肉料理は特にオールスパイスと相性がよいと言われます。ひき肉の扱いや保存は、冷凍ハンバーグのお弁当の記事やハンバーグの保存にまとめています。

ない時の代わりの考え方——似た香りを少しずつ足す

オールスパイスを切らしていても、「シナモン・ナツメグ・クローブを合わせたような香り」というヒントが、そのまま代わりの考え方につながります。完全に同じ香りにはなりませんが、手元にある物を少しずつ足して、近づけるイメージです。

代わりの3つの香り1シナモン甘く温かい香りほんの少し→2ナツメグまろやかな香り足しすぎない→3クローブ強い香りなのでごく少量
  • シナモン。甘く温かい香りの担当。お菓子や煮込みなら、ほんの少し足すだけで雰囲気が近づきます。保存はシナモンの保存も参考にしてください
  • ナツメグ。まろやかな香りの担当。ひき肉料理と特に相性がよい反面、入れすぎには注意です。くわしくはナツメグを入れすぎた時は?にあります
  • クローブ。強い香りの担当。ごく少量でも主張が強いので、使うなら控えめに

何種類もある時は、足しすぎると香りがごちゃごちゃして、かえってまずく感じることがあります。ひとつ足して味見、足りなければもうひとつ、という順番で進めるのが失敗しにくいやり方です。どれも家にない時は、無理に代用せず、入れずに作る手もあります。オールスパイスは脇役なので、なくても大きくは困らない料理も多いんです。

カレー粉やミックスのスパイスしか手元にない時は、すでにいろいろな香りが入っているので、足すとしてもごく少量にしてください。香りが重なりすぎると、何の味か分からなくなってしまうからです。入れて失敗しそうだと感じたら、その料理では入れずに、次に作る時に試すのも落ち着いた選び方です。

粒(ホール)の使い方——煮込みに入れて、食べる前に取り出す

粒のままのオールスパイスは、乾かした実なので、とても固いです。そのまま食べようとしても、かみ砕きにくく、口に残ってしまいます。使い方の基本は、煮込みやスープ、漬け液に入れて香りを移し、食べる前に取り出すことです。

粒を細かくして使いたい時は、すり鉢やスパイスミルで砕きます。砕いたての粉は香りが強く立つので、量は控えめに。粉になった物を買っても同じように使えますが、時間がたつと香りは落ちていきます。

煮込みから粒を取り出し忘れたら、食べる前に皿の端によけてください。小さな子どもやかみ砕けない人の皿に入っていないか、盛りつける前にひと目見ておくと安心です。

粒のまま持っておく時は、密閉できる瓶や容器に入れて、光の当たらない所に置きます。コンロの横は熱と湯気で香りが飛びやすいので避けてください。香りが弱くなった、湿気で固まった、虫がいる、といった時は、使わずに処分を考えます。保存の考え方の基本は胡椒の保存と同じです。

子どもと食べる時・使い切る時の注意

香りの感じ方や刺激の受け取り方は、人によって違います。大人がちょうどよいと感じる量でも、子どもには強く感じることもあるんです。

  • 子どもの分は取り分けてから、大人の分にだけ足す
  • 粒は固いので、かみ砕けない人・小さな子どもには出さない
  • 胃腸が弱い人は控えめから。違和感があればそこでやめる
  • 体調に不安がある時や食事の制限がある時は、医師や管理栄養士に相談する

ゆきこ( ゚Д゚)『オールスパイスは、使い道が分からないまま置いてある瓶の代表格だと思います。名前に惑わされず、脇役としてひき肉料理や煮込みにほんの少し、くらいがちょうどいいですよね』

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瓶に詰め替えておくと、香りが逃げにくく、中身も見えるので、使う場面を思い出しやすくなります。スパイスは使い切れる量を買い、1回の量は袋やレシピの表示に合わせてください。


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ひき肉料理の保存と使い方は冷凍ハンバーグのお弁当の記事とハンバーグの保存に、代わりに足せるスパイスの扱いはシナモンの保存とナツメグを入れすぎた時は?にまとめています。

まとめ:混ぜ物ではなく1種類の実。脇役として少量から

  1. オールスパイスは1種類の実を乾かした物。全部入りの混ぜ物ではない
  2. ひき肉料理・煮込み・焼き菓子に少しだけ。少量から入れて味見する
  3. 切らした時は似た香りを足す。シナモン・ナツメグ・クローブを少しずつ
  4. 粒は固いので煮込みに入れて取り出す。砕く時は量を控えめに
  5. 子どもの分は取り分けてから足す。粒は出さない

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

オールスパイスは何に使う?の早見表:オールスパイスは全部入りの混ぜ物ではなく、1種類の実を乾かした香辛料で、シナモン・ナツメグ・クローブを合わせたような香りと言われる。使い道はひき肉料理、煮込み、焼き菓子、漬け液に少しだけで、少量から入れて味見しながら足す。切らした時は、シナモン、ナツメグ、クローブを少しずつ足して似た香りに近づけ、入れずに作る手もある。粒は固いので煮込みに入れて香りを移し、食べる前に取り出す。砕いた粉は香りが強いので控えめに。子どもの分は取り分けてから足し、粒はかみ砕けない人や小さな子どもには出さない。保存は密閉して光を避け、コンロの横に置かない

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