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つやのあるハート形の葉と、赤やピンクの花が目を引くアンスリウム。その葉が、ある日黄色くなってきたら、「枯れてきたのかな」とドキッとしますよね。
先に結論をひとつ。下の葉が1枚ずつ黄色くなるのは、入れ替わりのことがあります。何枚も続く時や、株元がやわらかい時は、根を疑います。見るところは、黄色い葉の数と、株元の感触です。
それから、アンスリウムは切った所から汁が出る植物です。植え替えや根を切る作業の前に、手袋の用意をしておくと安心です。自分の株に近い状態を、下の図から探してみてください。
ケース別に読む:下の葉が黄色い人|何枚も黄色い・株元がやわらかい人|根を切りたい人|花が終わった人|汁が心配な人
下の葉が黄色くなる時——入れ替わりか、それ以外か
アンスリウムは、新しい葉が出ると、古い下の葉が黄色くなって役目を終えることがあります。株全体の勢いがあれば、入れ替わりの可能性があります。まずは、次の表で状況を整理しましょう。
| 様子 | 考えられること | 次の一手 |
|---|---|---|
| 下の葉が1枚だけ黄色い | 古い葉の入れ替わり | 新しい葉が出ているか見る |
| 何枚も続けて黄色くなる | 水の偏りや根の傷み | 鉢の重さと株元を確かめる |
| 株元がやわらかい、においがする | 根腐れの疑い | 水を止めて、根を見る |
| 葉がしおれて、枯れてきた | 水が足りないか、根が傷んでいる | 土の湿り方と根の色を見る |
| 葉が色あせて変色している | 日差しが強い、または暗い | 置き場所の明るさを見る |
黄色くなった葉は、完全に黄色くなってから、茎のつけ根に近い所で清潔なはさみで切ります。まだ緑が残っている葉は、栄養を株に戻していることがあるので、慌てて切らなくて構いません。はさみの切れ味が気になる時ははさみの研ぎ方の記事が参考になります。
根腐れの見分けと対処——鉢から抜いて根を見る
何枚も黄色くなる、株元がやわらかい。そんな時は、鉢から株を静かに抜いて、根を見ます。根の様子で、状態が分かります。
- 白っぽく、ハリのある根。生きている根です。残します
- 黒や茶色で、やわらかく、触るとほろっと崩れる根。傷んだ根です。取り除きます
- においが酸っぱい。水が多く、土や水苔が傷んでいる可能性があります
- 水やりを止めて、受け皿の水を捨てる
- 手袋をして、鉢から株を静かに抜く
- 傷んだ根を、清潔なはさみで取り除く
- 新しい清潔な植え込み材で植え直す
- 明るい日陰で休ませる
古い土や傷んだ根は、ほかの鉢に混ぜないで、地域の決まりに沿って捨てます。くわしくは植木鉢の土の捨て方の記事に。水はけを整える方法は鉢底石は要るのかの記事が参考になります。
植え替えで根を切る時——切りすぎない
根がびっしり詰まっていたり、傷んだ根があったりする時は、植え替えのついでに根を整えます。ここで大事なのが、切りすぎないことです。
- 切るのは、傷んだ根と、鉢の中でぐるぐる絡んだ根の、必要な部分だけ
- 白くてハリのある元気な根は、できるだけ残す
- 清潔なはさみを使い、刃先は自分にも子どもにも向けない
- 切ったあとは、水やりを控えめにして、明るい日陰で休ませる
植え替えの時期や、鉢のサイズアップの目安は、株の様子と地域の気候で変わります。育てている株の説明書きを見て、決めてください。「植え替えに失敗した」と感じる時は、根を切りすぎたか、植え替えのあとに水を与えすぎたことが多いと言われます。まずは水を控えて、新しい葉が動くのを待ちましょう。
植え替えの直後は、葉が少ししおれたり、黄色い葉が増えたりして、不安になりやすい時期です。根が新しい環境になじむまで、株は力を使っています。置き場所を頻繁に変えず、強い日差しも避けて、そっと見守ってください。新しい葉が動き出したら、根が働き始めたサインのことがあります。
水苔で植える時——乾き方の見方
アンスリウムは、水苔で植えられていることもあります。水苔は、水を含むと重く、乾くと軽くなる素材です。水やりは、土の表面ではなく、水苔の乾き方で決めます。
- 持つ。水を含んだ時と乾いた時の重さを覚える
- 見る。水苔の色が、明るく白っぽくなっているか
- 触る。指で押して、さらさらと乾いているか
乾いていたら、水をたっぷり与えて、水がしたたらなくなるまで切ります。受け皿の水は捨てます。水苔が黒くつぶれて、においがする時は、替え時のサインです。
水苔の鉢は、土より乾き方が読みにくい反面、水が多すぎると根が息苦しくなりやすい植え方でもあります。水をあげたあとは、受け皿や鉢カバーに水をためたままにしないこと。鉢が重い間は次の水やりを待つ、と決めておくと、やりすぎを防げます。気温が低い季節は、乾くのがゆっくりになるので、いつもより間をあけて確かめてください。
花が終わったら・花芽・白い花
アンスリウムの赤やピンクの「花」に見える部分は、実は葉が変化した苞(ほう)と言われます。この苞は長く楽しめますが、やがて色が変わって、緑がかったり、茶色くなったりします。
- 色が変わってきた。苞と、中の穂が傷んできたら、花の茎のつけ根で、清潔なはさみで切ります
- 花芽を増やしたい。明るい場所に置くことが基本です。暗い場所だと花が上がりにくいと言われます
- 白い花を選びたい。品種によって苞の色が違います。買う時に札で確かめてください
- 徒長している。葉の間が間延びしたら、光が足りないサイン。明るい場所へ少しずつ動かします
花の咲く時期や、咲かせるコツは、品種と育てている環境で変わります。説明書きを見て、無理のない範囲で楽しんでください。
アロカシアとの違い——同じ仲間の見分けの目安
アンスリウムもアロカシアも、サトイモ科の観葉植物で、葉の形が目立つ点が似ています。見分けるための一般的な目安は次のとおりです。
| 見る所 | アンスリウム | アロカシア |
|---|---|---|
| 葉の形 | つやのあるハート形が多い | 矢じりのような形で、葉脈が目立つ品種が多い |
| 花 | 赤やピンク、白の苞が目立つ | 苞は控えめな品種が多い |
| 汁 | 切ると汁が出る。注意 | 切ると汁が出る。注意 |
品種で幅が大きいので、買った時の札で名前を確かめるのが確実です。手入れの大筋は、光と水の加減を見る点が共通しています。細かい育て方は、札の説明書きを優先してください。
汁の注意と、子ども・ペットのいる家で
アンスリウムの葉や茎、根を切ると、汁が出ます。肌が敏感な人は、かゆみや赤みが出ることがあると言われるので、作業の前に準備をします。
- 薄手の園芸用手袋をして作業する
- 汁が肌についたら、すぐ水で洗い流す
- 作業中は目をこすらない。顔を触る前に、手袋を外して手を洗う
- 作業のあとは石けんで手を洗い、使ったはさみも拭く
- 口に入れてしまった時は、医療機関か中毒の相談窓口に相談する
毒性の強さは、株や状況で受け止め方が変わります。気になる時は、植物の名前と様子を伝えて、相談するのが確実です。
切った葉や茎、落ちた苞は、小さな子どもの口に入る所に置かないでください。猫や小鳥、小動物は観葉植物をかじることがあるので、届かない高さに。いつもと様子が違う時は、動物病院に相談します。
ゆきこ( ゚Д゚)『黄色い葉を見るとつい水をあげたくなりますが、まず数と株元を確かめる。これだけで、迷いがぐっと減ると思います』
💡 この困りごとへの提案
水やりのあとの水を受けて、床をぬらさずに済む、鉢の受け皿があると、世話が楽になります。
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鉢の中の水はけは鉢底石は要るのか、使い終わった土の行き先は植木鉢の土の捨て方、切る道具の手入れははさみの研ぎ方の記事にまとまっています。
まとめ:黄色い葉の数と株元を見る。根は切りすぎず、作業は手袋で
- 下の葉が1枚ずつ黄色いのは入れ替わりのこと。新しい葉が出ているかを見る
- 何枚も黄色い・株元がやわらかい時は根を疑う。鉢から抜いて根の色を見る
- 傷んだ根だけを切り、切りすぎない。植え替え後は明るい日陰で休ませる
- 花が終わったら、花の茎のつけ根で切る。水苔は持って見て触って水やりを決める
- 汁には手袋。目をこすらず作業後は石けんで手洗い、口に入れたら相談窓口へ
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手順を1枚にまとめています。



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