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座布団カバーが色あせてきたから作り替えたい。でも、ファスナーを付けるのがどうにも苦手で、ミシンの前で止まってしまう。うちも来客用の座布団が5枚あって、カバーを買い替えると意外な出費になるし、気に入った柄の布は見つけているのに「ファスナーがなあ」で何か月も放っておいたことがあります。
先に結論をひとつ。ファスナーなしなら「封筒型」がいちばん簡単で、縫うのは両脇の直線2本だけです。カバーの裏側で布を重ねて、その重なりから座布団を出し入れする形。重なりを十分に取れば、口が開いて中身が見えることもありません。布の寸法さえ正しく出せれば、あとは折って縫って返すだけなんです。
この記事では、封筒型の仕組み、布の寸法の計算(表にしました)、端の始末と縫う順番、手縫いでやる時のコツ、ボタンやスナップで留める応用まで、順番に見ていきましょう。
ファスナーなしでどう閉じる?——答えは「封筒型」。裏側で布を重ねるだけ
封筒型というのは、1枚の長い布を三つ折りのように折って、両脇を縫った袋のことです。表側は1枚の布、裏側は2枚の布が重なっていて、その重なった部分がカバーの口になります。座布団を入れると中身の厚みで重なりが押さえられるので、留め具がなくても口が開きにくいんですよね。
- 縫う場所は両脇の2本だけ。カーブも角の縫い分けもありません
- 重なりは15〜20cm取ると、座布団を入れても口がめくれません。ここをケチると、座った時に中身がのぞきます
- 口の位置は裏側の真ん中あたり。上下どちらかに寄せると、片方の布が短くなって出し入れしにくくなります
- クッションカバーも同じ作り方。45×45でも40×40でも、寸法の計算が変わるだけです
布は何cm要る?——寸法の計算を表で
寸法の出し方は、幅=仕上がりの横+縫い代2cm、長さ=仕上がりの縦×2+重なり15〜20cm+端の始末4cmです。縫い代は片側1cmで計算しています。座布団は厚みがあるので、ぴったりに作ると入れにくくなります。厚みが5cm以上ある座布団は、幅も長さもさらに2〜3cm足してください。
| 仕上がりサイズ | 布の幅 | 布の長さ | 計算の中身 |
|---|---|---|---|
| 銘仙判 55×59cm(一般的な座布団) | 57cm | 約140cm | 59×2+重なり18+始末4 |
| 八端判 59×63cm(大きめの座布団) | 61cm | 約148cm | 63×2+重なり18+始末4 |
| クッション 45×45cm | 47cm | 約112cm | 45×2+重なり18+始末4 |
| クッション 40×40cm | 42cm | 約102cm | 40×2+重なり18+始末4 |
生地屋さんで買う時は、布の幅(反物の幅)が110cmのものなら、銘仙判1枚につき1.5m買えば余裕を持って取れます。幅110cmの布を横に使えば、57cm幅の布が1枚分取れて、余りで小物も作れる計算です。柄に上下がある布(動物や文字など)は、封筒型だと裏側の一部が逆さまになるので、表側に出る部分の向きだけ気にすればいいと覚えておくと迷いません。
縫う順番——端の始末→中表に折る→両脇を直線縫い→返す
- 水通しとアイロン。綿や麻の布は、洗うと縮みます。作る前に一度水に浸けて干し、乾いたらアイロンで整えておくと、洗濯後に座布団が入らなくなる失敗がありません。アイロンは熱いので、子どもが近くにいない時に、置き場所を決めてから使ってくださいね
- 短い辺2つの端の始末。布の長さ方向の両端(口になる部分)を、1cm→1cmの三つ折りにしてアイロンで折り目をつけ、端から2〜3mmのところを縫います。この2本が先。あとから縫うと袋の中に手が入らなくなります
- 表を内側にして封筒の形に折る。布の表を上にして置き、片方の端を仕上がりの縦寸法(銘仙判なら59cm)のところまで折り上げます。次にもう片方の端を折り下げて、先に折った布の上に15〜20cm重ねます。全体の高さが59cmになっているか、定規で確かめてください。ここで中表(表同士が向かい合う)になっていれば正解です
- 両脇をまち針で留めて、直線縫い。端から1cmのところを、上から下までまっすぐ縫います。重なりの部分は布が3枚になるので、ミシンはゆっくり。縫い始めと縫い終わりは返し縫いで留めます
- 角の縫い代を斜めに落とす。4つの角の縫い代を、縫い目を切らないように斜めにカット。返した時に角がもたつきません
- 表に返して角を出す。口から手を入れて裏返し、角は目打ちや菜箸の丸いほうで内側からそっと押し出します。とがったもので強く押すと布に穴が開くので、丸いもので少しずつ
- アイロンで仕上げて、座布団を入れる。脇の縫い目を整えて、口から座布団を入れれば完成です
まち針・ミシン針・裁ちばさみは、使い終わったらすぐ針山と道具箱へ。床に落ちた1本のまち針が、子どもの足に刺さるのがいちばん怖いので、私は作業のたびに針の本数を数えています。
手縫いでもできる?——並縫いと返し縫いで十分
ミシンがなくても、封筒型は手縫いで作れます。縫うのが直線2本と三つ折り2本だけなので、テレビを見ながら1時間ちょっとで1枚、というくらいの手間です。
- 糸は2本どり。手縫い糸を針に通して、両端を合わせて玉結び。1本どりより丈夫で、座った時の負担に耐えます
- 三つ折りの端は並縫い。針目は3〜4mmで、表に出る針目をそろえると仕上がりがきれいです
- 両脇は並縫いに返し縫いを混ぜる。5針並縫いをしたら1針戻る、を繰り返すと、並縫いだけより糸が抜けにくくなります。時間があれば全部返し縫いでも
- 重なりの部分(布が3枚)は返し縫い。ここに力がかかるので、丁寧に
- 縫い始めと縫い終わりは同じ場所を2〜3回縫って留める
きれいに仕上げるコツ——角出し・水通し・布選び
- 角は「押し出す」より「引き出す」。返す前に角の縫い代を斜めに落としてあれば、返してから角を指でつまんで整えるだけでもだいぶ出ます。足りない分を菜箸の丸いほうで
- 水通しは必ず。特に綿100%の布は洗うと2〜3%縮むことがあり、59cmで作ったカバーが57cmになると座布団が入りません。面倒でも先に
- 布はオックスやシーチングなど、中くらいの厚さが縫いやすくて丈夫。薄いローンは中の座布団が透けることがあり、厚いキャンバスは家庭用ミシンだと重なり部分で針が折れることがあります
- 耳(布の端の織りが詰まった部分)は使わない。縮み方が違うので、洗濯後につれてしまいます。耳から1cmは切り落として
- 座布団の中身がへたっていたら、カバーより先に中身を。洗える座布団かどうかは中綿の種類で決まるので、座布団の洗い方と洗える中綿の見分け方を先に見てからでも遅くありません
ボタン・スナップで留める応用と、やっぱりファスナー付きにしたい時
封筒型は留め具なしでも十分ですが、座布団が薄くて口が浮く時や、見た目にアクセントがほしい時は、口を留める応用もできます。
- スナップボタン。重なりの部分に2〜3か所。縫い付けタイプなら手縫いで付けられて、表からは見えません。いちばん手軽です
- ボタンとボタンホール。外側に来る布にボタンホールを開けて、内側の布にボタンを付けます。ボタンホールはミシンの機能か、手縫いのかがり縫いで。大きめのくるみボタンにすると、それだけで既製品っぽく見えます
- ひもで結ぶ。重なりの端に共布のひもを2本ずつ付けて、リボン結び。ほどけるので、洗濯のたびにカバーを外す人に向いています
- 面ファスナー。子どもが自分でカバーを外したがる時に。ただし洗濯で他の布を引っかけるので、洗う時は閉じてネットに
「やっぱりファスナーで閉じたい」という方は、クッションカバーのファスナーの付け方で、まっすぐ付けるコツを書いています。封筒型を1枚作って布の扱いに慣れてから挑戦すると、ファスナーも意外と怖くないですよ。
ゆきこ( ゚Д゚)『来客用の座布団5枚分、日曜の午後に封筒型でまとめて作りました。ファスナーを避けただけで、こんなに気が楽になるとは。息子たちが「これ何の袋?」と言いながら座布団を出し入れして遊ぶので、重なりを20cm取っておいて正解でした。まち針は数えて片づける、これだけは毎回念を押しています』
「作るより先に、今日中に何とかしたい」という日もありますよね。銘仙判の既製カバーは1枚数百円からあるので、来客の前日などは既製品で間に合わせて、気に入った布が見つかった時にゆっくり作る、という順番でも全然いいと思います。
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カバーを作り替えるタイミングは、中の座布団を見直すタイミングでもあります。座布団の洗い方と洗える中綿の見分け方では、ポリエステル綿と綿わたで洗い方が変わる話を。ファスナーで閉じたい方はクッションカバーのファスナーの付け方もあわせてどうぞ。
まとめ:封筒型で、寸法を出して、直線2本を縫うだけ
- ファスナーなしは封筒型。裏側で布を重ね、重なりは15〜20cm
- 寸法は幅=横+2cm、長さ=縦×2+重なり+始末4cm。厚い座布団は2〜3cm足す
- 順番は三つ折り→中表に折る→両脇を直線縫い→角を落として返す
- 手縫いは2本どりで並縫い+返し縫い。重なり部分は返し縫いで
- 綿・麻は先に水通し。針・はさみ・アイロンは子どもの手の届かない所に
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手順を1枚にまとめました。



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