電熱ベストの洗い方——洗う前に「バッテリーを外す・洗濯表示を見る」の2つ。手洗いの手順3コマ、洗濯機可の製品でも守ること、乾かし方と通電前の確認、汗の匂いを残さないコツ

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冬の通勤や外仕事、子どもの試合の応援で大活躍の電熱ベスト。ひと冬着ていると、背中の汗の匂いや襟の皮脂汚れが気になってきますよね。でも中には電気の線が走っていて、ポケットにはバッテリー。「これ、洗濯機に入れていいの?」「ヒーターの部分は濡らして平気?」と、手が止まる人が多いんです。

先に結論をひとつ。電熱ベストはバッテリーとコネクタを外せば、多くの製品が洗えます。ただ、洗濯機に入れていいかは製品ごとに違い、乾かし方と「いつ通電していいか」には守ってほしい順番があります。洗う前の確認から、手洗いの手順、洗濯機を使う時の注意、汗の匂いの落とし方まで、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 困りごとから自分の章へバッテリーはどうする?必ず外す。コネクタは濡らさない→第1章手洗いしたいぬるま湯で押し洗い。ねじらない→第2章洗濯機で洗っていい?表示が可ならネット+弱水流。乾燥機NG→第3章乾かし方・いつ通電?陰干しで完全に乾いてから→第4章汗の匂いが取れない使ったらすぐ乾かす。部分洗い→第5章

ケース別に読む:洗う前の確認をしたい人手洗いしたい人洗濯機を使いたい人乾かし方と通電の時期を知りたい人汗の匂いが気になる人

洗う前に必ず——バッテリーとコネクタを外す・洗濯表示を見る

洗い方より先に、洗う前の確認です。ここを飛ばすと、ベストが傷むだけでなくバッテリーの事故につながるので、面倒でも毎回見てください。

見るところ 確かめること ひとこと
バッテリー ポケットから外してあるか 入れたまま洗ってしまう失敗がいちばん多い。洗う前にポケットに手を入れる
コネクタ(接続端子) キャップや袋で覆えるか 「防水キャップをして洗う」と説明書にある製品も。濡れた端子は乾くまで差さない
洗濯表示 手洗い・洗濯機・不可のどれか 洗濯おけにバツなら洗えない。手のマークなら手洗いだけ
ヒーター部分 面状か、線が走っているか 線状のものは折り曲げに弱い。畳む位置を避ける
バッテリーの状態 膨らみ・熱・異臭がないか あれば洗う以前に使わない・充電しない

バッテリーはモバイルバッテリーと同じリチウム電池です。水に濡れると内部で電気が回って、発熱や発煙につながることがあります。付けたまま洗わない、濡れたら使わない。これは洗い方のコツではなく、守るべき決まりごとと思っておいてください。膨らんでいるものは、洗う洗わない以前に使うのをやめて、モバイルバッテリーが膨らんだ時の扱いと同じルートで処分します。

手洗いの手順3コマ——ぬるま湯・押し洗い・ねじらない

迷ったら手洗いです。洗濯機可の製品でも、手洗いのほうがヒーター線と配線には確実にやさしいので、ひと冬に数回なら手洗いで十分きれいになります。

「ぬるま湯→押し洗い→タオルで挟む」の3つ1ぬるま湯に洗剤30度くらいのぬるま湯中性かおしゃれ着用を少し漂白剤は使わない→ つけ置きは10分まで2押し洗い畳んで沈めて手で押すヒーター部分を折り曲げない襟や脇は指でつまむ→ こすらない・もまない3すすいで挟む洗剤が残らないまで水を替えるねじらない・絞らないバスタオルで挟んで押す→ 形を整えて干す
  1. 30度くらいのぬるま湯に、中性洗剤かおしゃれ着用洗剤を少し溶かす。熱いお湯はヒーター部分の接着や生地の撥水を傷めます。漂白剤は配線を傷めるので使いません。つけ置きは10分ほどまでにして、長く水に沈めっぱなしにしないでください
  2. 畳んで沈めて、上から押す。ヒーター部分(背中や腰の、少し硬く感じる所)を折り曲げないように畳むのがコツ。襟や脇の皮脂汚れは、指でつまんで洗剤液をなじませる程度で。ゴシゴシこすったり、もみ洗いしたりはしません
  3. 水を替えながらすすいで、バスタオルで挟んで水気を取る。洗剤が残ると匂いと肌荒れの元になるので、泡が出なくなるまで。ねじって絞るのは配線が切れる原因なので絶対に避けて、タオルで挟んで押すだけにします

洗剤を使う時は換気をして、肌の弱い人は手袋を。作業は子どもの手の届かない所で、というのは他の手洗いと同じです。

洗濯機可の製品でも守ること——ネット・弱水流・乾燥機は使わない

「洗濯機OK」と書いてある製品が増えています。それでも「普通の服と同じように入れていい」わけではなくて、守ることが決まっています。

洗濯機で洗う時のOKとNGOK洗濯表示で「可」を確かめるバッテリーとコネクタを外すファスナーを閉じ、畳んでネットへ手洗いコース・弱水流・脱水は短く単独か、少ない量でNGバッテリーを入れたまま乾燥機・コインランドリーの乾燥標準コースの長い脱水漂白剤・温水コース他の洗濯物と一緒に詰め込む
  • 畳んでネットに入れる。ヒーター部分が折れない位置で畳み、ベスト全体がゆったり入る大きめのネットへ。ファスナーやボタンは閉じておくと、配線に引っかかりません
  • 手洗いコースかドライコースで、弱水流。標準コースの長い脱水は、ねじって絞るのと同じ負担がかかります。脱水は1分程度か、脱水なしでタオルに任せるくらいで
  • 乾燥機は使わない。家の洗濯乾燥機でも、コインランドリーでも同じです。熱でヒーター部分の接着が剥がれたり、配線が傷んだりします。ドラム式の温水コースも避けてください
  • 単独で洗う。他の洗濯物と詰め込むと、絡まって配線が引っ張られます

「洗濯機可」の製品でも、説明書に「ネット使用・脱水なし」などの条件が書かれていることがほとんど。その条件が製品ごとの正解なので、迷ったらそちらを優先してくださいね。

乾かし方と、通電前の確認——完全に乾いてから、最初は弱で

洗った後の乾かし方が、実はいちばん事故に近い所です。濡れたまま通電しないを守るために、乾かす時間を長めに取ってください。

  1. 陰干しで、形を整えて。厚みのあるハンガーに掛けるか、平干し。直射日光は生地の色と撥水を傷めます
  2. 熱で急がない。乾燥機・ドライヤー・暖房の吹き出し口の前・ストーブのそばは、どれもヒーター部分と配線を傷める上に、火の近くに濡れた衣類を置く形になります
  3. 丸1日以上は置く。表面が乾いても、縫い目の中やコネクタの奥、ヒーター部分の内側には水分が残ります。乾いたつもりでの通電が、いちばんよくある失敗です
  4. 通電前に3つ見る。コネクタが乾いている・ヒーター部分に折れや硬い段差がない・バッテリーが膨らんでいない。この3つが揃ってから、最初は弱で短時間だけ。匂いや、一部だけ熱い所があれば止めてください

着る時にもひとつ。電熱ベストは温度が低めでも、同じ場所に長時間当て続けると低温やけどになることがあります。肌に直接着ない、寝る時は使わない、赤くなったら外す。この辺りは電気毛布で後悔した理由で書いた考え方と同じです。

汗の匂いを残さない——使ったらすぐ乾かす・部分洗い・消臭は表示どおり

「洗ったのに匂う」の元は、汗と皮脂に菌が増えたもの。丸洗いの回数を増やすより、日々のひと手間のほうが効きます。

  • 脱いだらすぐ風を通す。バッテリーを外して、バッグに入れっぱなしにせず、ハンガーで一晩。湿ったまま置くのが匂いのいちばんの原因です
  • 襟と脇だけ部分洗い。ぬるま湯で薄めた中性洗剤をタオルに含ませて、つまむように叩き、水拭きで洗剤を取る。丸洗いの回数を減らせます
  • 消臭スプレーは表示どおりに。電気部分やコネクタにかけない、火気の近くで使わない、乾いてから着る。酸素系漂白剤のつけ置きは、表示に可とある製品だけにしてください
  • インナーを一枚挟む。肌に直接着ないほうが低温やけどの面でも安心で、匂いの元がベストに移りにくくなります

それでも取れない匂いは、生地の内側まで皮脂がしみ込んでいることが多く、無理な洗い方で落とそうとするとヒーター部分を傷めます。そこまで来たら、買い替えの時期と考えていいと思います。

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、電熱ベストは「洗えるかどうか」より「バッテリーを外し忘れないかどうか」が全部だと思っています。洗う前にポケットに手を入れる、を習慣にしておくと安心ですよね』

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洗濯機で洗うなら、ベスト全体を畳んで入れられる大きめで、目の細かい厚手の洗濯ネットがあると、配線がひっかかる心配が減ります。ダウンやニットにも使い回せます。


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バッテリーの扱いはモバイルバッテリーで後悔した理由で書いた考え方とほぼ同じで、膨らんだ時は膨らんだら捨てる前にやめることへ。同じリチウム電池の冬物では、充電式カイロが充電できない時に見る順番もどうぞ。部屋の暖房の匂いが気になる時はパネルヒーターが臭い時の正体と対処にまとめています。

まとめ:バッテリーを外して、押し洗い、乾くまで通電しない

  1. 洗う前にバッテリーとコネクタを外す。洗濯表示を見て、膨らんだ電池は使わない
  2. 手洗いはぬるま湯で押し洗い。ヒーター部分を折らず、ねじらず、タオルで挟む
  3. 洗濯機可でもネット・弱水流・短い脱水。乾燥機と温水コースは使わない
  4. 陰干しで丸1日以上。熱で急がず、コネクタが乾いてから最初は弱で通電
  5. 匂いは日々のひと手間で。すぐ乾かす・部分洗い・インナーを挟む

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

電熱ベストの洗い方の早見表:洗う前に必ずバッテリーとコネクタを外し、洗濯表示を見て、膨らみや熱や異臭のあるバッテリーは使わない。手洗いは30度くらいのぬるま湯に中性洗剤、ヒーター部分を折り曲げないように畳んで押し洗い、ねじらずバスタオルで挟んで水気を取る。洗濯機可の製品でもファスナーを閉じて畳んでネットに入れ、手洗いコースか弱水流で脱水は短く、単独で洗い、乾燥機・温水コース・漂白剤は使わない。乾かすのは陰干しで丸1日以上、乾燥機やドライヤーや暖房の前で急がない。通電前にコネクタが乾いている・ヒーター部分に折れがない・バッテリーが膨らんでいないを確かめ、最初は弱で短時間。同じ場所に長時間当てると低温やけどなので肌に直接着ない。汗の匂いは脱いだらすぐ風を通す・襟と脇の部分洗い・消臭スプレーは表示どおりで電気部分にかけない・インナーを挟む

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