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寒くなってきたから、と押し入れの奥から布団乾燥機を引っぱり出して、久しぶりにスイッチを入れた瞬間。「……なんか、におう」。ほこりっぽいような、少し焼けたような、説明しにくいにおいが温風と一緒に出てきて、この布団で寝て大丈夫かなと不安になりますよね。しかも夜に使うと、思っていたよりずっと音が大きい。
先に結論をひとつ。久しぶりに使った時のにおいは、内部にたまったほこりが温まって出ていることが多く、窓を開けて数分だけ空運転すると軽くなります。ただし「時間がたっても消えないにおい」と「焦げたにおい」は別もので、そこだけは手を止めてほしいんです。順番に見ていきましょう。
温風が臭う——においの出どころは大きく3つ
同じ「臭い」でも、出どころで直し方が変わります。まずはどれに当たるか見てみてください。
- 内部にたまったほこりが温まっている。しまっている間にすき間から入ったほこりが、ヒーターの熱で温められて独特のにおいを出します。押し入れやクローゼットに半年しまっていた一台なら、まずこれ。使い始めの数分だけ強く、だんだん薄くなるのが特徴です
- 布団側の湿気とにおいが温風で立ち上がっている。汗を吸った敷き布団や、押し入れにしまいっぱなしだった来客用の布団は、温めるとにおいが出ます。これは乾燥機のせいではなく、布団が「においを持っていた」だけ。乾かし切ると、たいてい軽くなります
- ホースやマットの内側の汚れ・カビ。湿った布団に当てたホースの先やマットの内側は、湿気がたまりやすい場所です。ここに汚れが残っていると、温風が通るたびににおいを運びます。においが毎回同じで、時間がたっても薄くならないならここを疑います
もうひとつ、買ったばかりの「新しい機械のにおい」もあります。これは何度か使ううちに落ち着くことがほとんど。ただし新品でも焦げたにおいがするなら、それは別の話です。
最初にすること——窓を開けて、布団なしで5分ほど空運転
いきなり布団の中に入れると、においごと布団に閉じ込めることになります。先に本体だけを回して、内部のほこりを出し切ってしまいましょう。
- 窓を開けるか換気扇を回す。においを部屋にためないためです。子どもやペットがいる部屋なら、その時間だけ別の部屋にいてもらうと安心
- 布団にセットせず、本体とホースだけを床の硬いところに置く。ホースの先は壁や家具に向けず、部屋の開けた方向へ
- 温風の運転を5分ほど回す。この時、本体の吸気口をふさがないように、まわりに20cmくらいの余裕をつくっておきます
- においが薄くなったら、いつも通りに布団へ。まだ強いなら、次の手入れの見出しへ進んでください
この空運転、衣替えの日にまとめてやっておくと、その冬ずっと快適です。
ホース・マット・フィルターの手入れ——洗えるところと、洗えないところ
ここがいちばん効きます。ただし水に濡らしていいのは、説明書で「洗える」と書かれた部品だけ。本体は電気の入る箱なので、水をかけるのはやめてくださいね。作業の前に、必ず電源プラグを抜いて、本体が冷めてから始めます。
- フィルター(吸気口のところ)。一番ほこりのたまる場所です。乾いた歯ブラシや掃除機のノズルで取り、水洗い可ならぬるま湯で軽く洗って完全に乾かしてから戻す。生乾きで戻すと、それこそにおいのもとです
- ホースの外側。かたく絞った布で拭くだけで十分です。じゃばら状の溝に指を沿わせるようにして
- ホースの内側。無理に手を突っこんだり、細長いものを差し込んで傷つけたりしないこと。乾いた状態で数分だけ温風を通して乾かすのが安全です
- マット(マット式の機種)。洗えるものと洗えないものがはっきり分かれます。洗える表示があれば洗濯ネットに入れて手洗いか弱い水流で、そして陰干しでしっかり乾かす。洗えない表示なら、かたく絞った布で拭いて干します
- 本体の外側。乾いた布か、かたく絞った布で。すき間の汚れは綿棒で
そして、しまう時。使い終わってすぐ袋に入れないことが、次に出した時のにおいを決めます。ホースやマットには湿気が残っているので、10分ほど広げて冷ましてから袋や箱へ。この一手間で、半年後の「うっ」が減ります。
「うるさい」の正体と、音を抑える置き方
布団乾燥機の音は、送風のごーっという音そのものより、本体の振動が床に伝わって大きく聞こえていることが多いんです。特にフローリングに直置きすると、床が太鼓のように音を響かせます。集合住宅なら下の階にも伝わりやすいところ。置き方を変えるだけで、体感はけっこう変わります。
- 床に直置きしない。畳の上、または厚手のマットや折りたたんだバスタオルの上に置きます。振動が床に伝わりにくくなります。ただし吸気口をふさぐ置き方にならないよう、本体の底や横の穴の位置を見てから
- 壁や家具から離す。壁にぴったり付けると、音が反射して大きく聞こえます。10〜20cmでも離すと違います
- ホースを急に曲げない。きつく折れ曲がったところで風が乱れて、ひゅーという高い音が出ます。ゆるいカーブになるように布団へ入れる
- 脚のがたつきを直す。4つの脚のどれかが浮いていると、そこがカタカタ鳴ります。置く前に軽く押して確かめてみてください
- 布団の下に潜り込ませる向きで置く。本体を布団の外に出しておくより、掛け布団と敷き布団の間に近づけたほうが、布団が音を受け止めてくれます。ただし本体そのものを布団で覆わないこと。ここは次の安全の話につながります
- ドアを閉めて、別の部屋で待つ。身もふたもないのですが、いちばん効きます
それでも気になる時は、運転モードを見直すのも手です。強い温風ほど風量が上がって音も大きくなるので、余裕がある日は弱めで長めに、という使い分けができる機種もあります。
夜に使いたい——時間帯とタイマーの決め方
「寝る直前にあたためたい」というのが本音ですよね。でも布団乾燥機の音は、静かな夜ほど目立ちます。
- 寝る1〜2時間前に回して、寝るまでに終わらせるのが基本。あたたかさは布団の中にしばらく残ります
- 夕食の片づけをしている時間、お風呂に入っている時間など、生活音がある時間帯に重ねると気になりません
- タイマーが付いている機種なら、終わる時刻から逆算して。寝る時刻の30分前に終わるようにセットすると、ちょうどいい温かさで入れます
- 朝に回すのもおすすめです。起きて布団をめくったタイミングで回しておくと、日中に湿気が抜けます
- 集合住宅なら、夜10時以降は避けるくらいの気持ちでいると、ご近所のことも気になりません
ダニ対策で使う時は、説明書の時間と手順のとおりに
ここは自己流でやっても効きにくいところで、機種ごとに「ダニモード」の時間や布団のかぶせ方が細かく指定されています。
- 説明書のダニ用の運転時間を短縮しない。長めに設定されているのには理由があります
- 終わったあとに掃除機をかける。温めただけでは布団の中に残ったものは減りません
- 枕や毛布も一緒にやりたくなりますが、布団を何重にもかぶせないこと。熱がこもって過熱の原因になります
- 熱に弱い素材もあるので、布団側の洗濯表示も一度見ておくと安心です
「回してもにおいが取れない」時は、カバーそのものが原因のこともあります。布団カバーの干し方や毛布のにおいの取り方もあわせてどうぞ。
ここまで来たら使うのをやめる——止めるサイン
ここだけは、はっきり書かせてください。いちばん怖いのが、ほこりのにおいと焦げたにおいを混同してしまうことです。次のどれかに当たったら、その場で運転を止めて電源プラグを抜いてください。
- 焦げたにおい、プラスチックが焼けるようなにおいがする。ほこりのにおいは数分で薄くなりますが、焦げたにおいは運転を続けるほど強くなります
- 本体やホースの一部がこげ茶色に変色している、変形している
- プラグやコードが熱い、差し込み口が黒ずんでいる、火花が出た
- いつもと違う大きな音、がたがたという振動、金属がこすれるような音が出るようになった
- 運転中に途中で止まる、勝手に切れる(過熱を検知して止まっている可能性があります)
この場合は自分で分解せず、メーカーの相談窓口か、買ったお店に連絡を。寝ている場所で使う家電なので、ここは安全のほうに寄せてくださいね。
それから、運転中の安全でもうひとつ。子どもとペットが布団の中に入らないようにしてください。温風の出ている布団の中はあたたかくて、犬や猫は本当に入りたがりますし、子どもも潜り込みます。運転中はドアを閉める、目の届く部屋で回す。そして吸気口を布や毛布でふさがないこと。ふさぐと熱がこもって、過熱につながります。
ゆきこ( ゚Д゚)『口コミを読んでいて、いちばん多かったのが「音が思ったより大きい」でした。数字だけ見ても実際どうなのかは分からないですよね。私が自分で買うなら、置き場所と使う時間帯を先に決めてから選ぶと思います。うちは寝室が子ども部屋の隣なので、夜10時以降に音が出る家電はどのみち回せないんです』
手入れをしていて「マットが破れていた」と気づくこともあります。本体は元気なのに部品だけ傷んでいる、というのは案外あるパターンで、交換用のマットやホースだけを買い直せる機種もあります。買い替える前に、部品で直らないか見てみるのも手です。
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手入れをしても音とにおいが気になって、そもそも買ってよかったのか迷っている方は、布団乾燥機を買って後悔した理由を先に読んでみてください。合わなかった人がどこでつまずいたのかが分かると、使い方を変えるべきか、手放すべきかの判断がしやすくなります。布団まわりのにおいなら毛布のにおいの取り方、干し方で困っているなら布団カバーの干し方もどうぞ。
まとめ:においは空運転と手入れ、音は置き方、焦げ臭は即ストップ
- 久しぶりのにおいは内部のほこりが多い。窓を開けて5分の空運転から
- 手入れは電源を抜いて冷ましてから。洗える部品だけ洗い、完全に乾かす
- 使い終わったら10分広げて冷ましてからしまう。これが次のにおいを決める
- 音は床に直置きしない・壁から離す・ホースを曲げすぎないで軽くなる
- 焦げたにおい・変色・大きな音は使用中止。メーカーか販売店へ
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