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乾燥まで回したのに、たたもうとしたタオルからふわっと生乾きのにおい。せっかく機械に任せたのに、これでは何のために回したのか分からないですよね。しかも最近は、扉を開けた瞬間に本体のほうがなんとなくにおう気がするし、下に水が垂れている日もあるし、回すとキュルキュルと鳴る。困りごとが同時にやってくるのが、家電のいやなところです。
先に結論をひとつ。においの原因の多くは「衣類側の洗い残し」か「本体側にたまったほこり」のどちらかで、この2つは切り分けができます。一方で、キュルキュルという音と、続く水漏れは、自分で開けて直すものではありません。ここは線を引いておきたいところ。においの切り分けから順番に見ていきましょう。
まず切り分け——衣類がにおうのか、本体がにおうのか
同じ「におう」でも、原因が正反対のことがあります。次のやり方で1回で分かります。
- 何も入れずに乾燥だけ短く回して、扉を開けてにおいをかぐ。ここでにおうなら本体側。ほこりや、湿気の残りが原因です
- 本体は無臭なのに、乾かした服だけがにおう → 衣類側。洗いの段階でにおいのもとが落ちきっていません
- 乾かす前の濡れた洗濯物のにおいをかいでみる。この時点でにおうなら、間違いなく洗い方の問題です
- 特定のものだけにおう(タオル、部屋着、子どもの靴下)→ その品物にたまった汚れの問題。乾燥機のせいではありません
ここを間違えて、本体をいくら掃除しても服がにおったまま、ということが起きます。においの正体は洗い残した皮脂や汗で、それが乾燥の熱で温まって強く出ているだけ、ということが本当に多いんです。
衣類側だった時——洗い方を先に直す
- 詰め込みすぎない。洗濯機も乾燥機も、容量いっぱいだと水も温風も回りません。7割くらいが目安。乾燥だけなら、洗濯の時よりさらに少なめに
- 洗剤を増やしすぎない。多く入れるとすすぎ切れず、残った洗剤が汚れを抱えたまま繊維に残ります。においが強い時こそ、洗剤よりすすぎを1回増やす
- 洗い終わったらすぐ乾燥へ。濡れたまま洗濯槽に置いた30分で、においは一気に増えます
- タオルのにおいがどうしても取れないなら、洗ってもタオルが臭い時の対処と生乾きのにおいの取り方のほうが近道です。乾燥機の手入れより先に、こちらを試してみてください
- 洗濯槽そのものが汚れていることもあります。月に一度、槽の洗浄をしておくと、においの土台が減ります
本体側だった時——フィルターは毎回、奥のほこりは定期的に
ここからは手入れの話ですが、その前にひとつだけ。手入れを始める前に、必ず電源プラグを抜いてください。運転が止まっていても、通電したまま内部に手を入れるのは危ないです。そして取れたほこりは必ず捨てること。乾燥機のほこりは乾いていて燃えやすく、たまったまま熱がかかると火災の原因になります。ここは「面倒だから今度」と後回しにしないでほしい部分です。
- 糸くずフィルターは毎回。1回乾かすごとに、シートのようにたまったほこりを手ではがして捨てます。目に見えて薄いから大丈夫、ではなく、毎回。これだけで乾き方が変わります
- フィルターの網が目詰まりしていたら水洗い。ほこりがくっついてはがれなくなったら、ぬるま湯で洗って完全に乾かしてから戻します。ぬれたまま戻すと、そこににおいが付きます
- フィルターの奥のすき間。フィルターを外した奥にも、細かいほこりがたまります。掃除機の細いノズルか、細長いブラシでかき出します。ここは月1回くらいでも十分
- ドラムの中と扉のパッキン。ゴムの折り返しの内側に、髪の毛や糸くず、湿気がたまります。かたく絞った布で拭いて、そのあと乾かす
- 排気の出口(排気式の機種)。壁側の口やダクトにほこりが詰まると、湿った空気が外に出ていかず、においも乾きも悪くなります。手が届く範囲でほこりを取ります
- 使い終わったら扉を少し開けておく。締め切ると内部に湿気がこもります。これが、におい戻りのいちばんの防ぎ方かもしれません
分解が必要なところは、説明書に「お手入れ」として書かれている範囲まで。ネジを外して中を開ける手入れは、説明書に書かれていないなら、やらないほうがいいです。戻せなくなるだけでなく、保証の対象から外れることもあります。
下に水が垂れている——水漏れの原因の見つけ方
朝、乾燥機の下に水たまりができていたら、けっこう焦りますよね。とりあえず運転を止めて、電源を抜いて、水が「どこから」出ているかを見てみましょう。原因ごとに、やることが違います。
- 受けタンクが満水になっている(除湿式の機種)。乾燥で取り除いた水をためるタンクがいっぱいで、あふれています。これがいちばん多くて、いちばん簡単。毎回捨てる習慣にすると起きません
- 排水ホースの詰まり・折れ・抜け。糸くずが詰まる、家具の脚で踏まれて折れている、差し込みが浅くて抜けかけている。ホースをたどって、途中で曲がっているところがないか見ます
- 本体が傾いている。設置面がわずかに傾いていると、水が正しい方向へ流れません。脚のがたつきや、床のゆがみを確かめます
- 結露。冬に寒い脱衣所で使うと、本体やホースの外側に水滴が付いて、それが垂れていることがあります。この場合は本体の故障ではなく、部屋の温度差の問題。換気で軽くなります
- 洗濯機と乾燥機の間の排水口。乾燥機の水漏れだと思っていたら、下の洗濯機側や排水口からだった、ということもあります。どこが濡れているかを紙で拭いて、色の変わり方を見ると分かりやすいです
タンクとホースを確かめても水漏れが続くなら、そこで止めてください。電気の入る場所に水が回るのはいちばん避けたい状況です。メーカーの相談窓口か、買ったお店に連絡を。
キュルキュル鳴る——これは自分で直さないほうがいい音
回し始めや、ドラムが回るタイミングでキュルキュル、キーキーと鳴るようになった。これは、内部でドラムを回しているベルトや、ドラムを支えるローラーが減ってきた時に出やすい音とされています。長く使った機械なら、ある意味では自然な変化です。
ただ、ここで大事なことを。この音は、自分で直そうとしないでください。理由はいくつかあります。
- ベルトやローラーは本体を分解しないと届かない場所にあります。説明書の「お手入れ」には出てこない部分です
- 油をさして直そうとすると、ベルトが滑ってかえって悪くなったり、内部に油が飛んで別の不具合につながることがあります
- いったん分解すると、保証の対象から外れることがあります。無償で直せたはずのものが有償になるのは、もったいないです
- 重い部品を支えている場所なので、けがの心配もあります
やることはシンプルで、音が出た日と状況をメモして、メーカーの相談窓口か買ったお店に連絡する。「回し始めだけ」「ずっと鳴る」「重い洗濯物の時だけ」といった情報があると、電話口での話が早く進みます。修理費用の見積もりを聞いてから、直すか買い替えるかを決めれば十分です。
ちなみにキュルキュル以外の音なら見方が変わります。ガラガラという音は、ポケットの小銭やヘアピンがドラムの中で暴れているだけのことも。ゴトゴトという重い音は、洗濯物の片寄りが原因のこともあります。
詰め込みすぎと「乾燥時間が延びてきた」のサイン
においも乾きの悪さも、たいてい同じところに戻ってきます。入れすぎです。
- ドラムいっぱいに詰めると温風が通らず、外側だけ乾いて内側が湿ったまま。この半乾きの状態がにおいをつくります
- 厚手のバスタオルやパーカーは、それだけで場所を取ります。薄手のものと混ぜて、量を減らして
- 前より乾燥時間が延びてきた、二度回さないと乾かない。これは手入れのサインです。フィルターと奥のほこり、排気の出口を見直してみてください
- それでも戻らないなら、機械側の相談どき。年数がたっているなら、修理費用と買い替えを並べて考える時期かもしれません
ゆきこ( ゚Д゚)『夫が単身赴任で、平日は子ども2人と私。雨の日にたまった洗濯物を見ると、乾燥機に全部押し込みたくなる気持ちはよく分かります。それをやった翌日、タオルが一枚残らず生乾き臭、という話もよく聞きますよね。急いでいる日ほど2回に分ける。分かってはいても、やってしまいがちなところです』
手入れで意外と大きいのが、道具があるかどうかです。奥のほこりは指も掃除機のノズルも届かず、細長いブラシが1本あるかないかでやる気が違います。取り替え用のフィルターと一緒に持っておくと、月1回の手入れが5分で終わります。
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手入れをしても乾きが悪い、音も気になる、そもそも買ってよかったのか分からない。そんな気持ちになったら、衣類乾燥機を買って後悔した理由を読んでみてください。合わなかった人がどこでつまずいたのかが分かると、使い方を変えれば済むのか、置き方から見直すのかが見えてきます。洗濯機側から考え直したい方は縦型洗濯機を買って後悔した理由を。においそのものの対処は生乾きのにおいの取り方と洗ってもタオルが臭い時の対処が近いです。
まとめ:においは切り分け、ほこりは毎回、音は相談
- 空で回して本体がにおうかを確かめる。服だけなら洗い方の問題
- 手入れは電源を抜いてから。糸くずは毎回、奥のほこりは月1回
- ほこりは火災の原因。取ったら必ず捨てる。ためない
- 水漏れはタンク・ホース・傾き・結露の順に見る。続くなら止めて相談
- キュルキュル音は自分で直さない。メーカーか販売店へ連絡を
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